ぐーぱんち!
山中さんの考察「黄昏の峰への前奏曲」も楽しく拝見いたしました。
何処の星間を往復すればいいのか良く分かる素敵な記事でした。
>儲かる航路を選んで航行していれば
まあそりゃそうでしょう。
でも、そこに「冒険の心」はあるのかよー!(ぐーぱんち!)
山中さんがご自分で仰っている通り、「それではシナリオが始まらない」のですっ。
何処の星間を往復すればいいのか良く分かる素敵な記事でした。
>儲かる航路を選んで航行していれば
まあそりゃそうでしょう。
でも、そこに「冒険の心」はあるのかよー!(ぐーぱんち!)
山中さんがご自分で仰っている通り、「それではシナリオが始まらない」のですっ。
自由貿易商人のローンは絶妙なバランスの上に設定されている
れいこ様
大臣様の長文投稿に圧倒されているようですので、ぼそっと書いておきますが。
私の考察「黄昏の峰への前奏曲」で検証した通り、儲かる航路を選んで航行していれば、投機貿易無しでも、黒字運行は可能です。
あくまで「期待値計算」なので、サイコロ運が悪ければダメですが。
冒険心やレフリーの甘言に唆されて、辺境航路に針路を向けなければ、きっと大丈夫なのです。
それではシナリオが始まらない、という愚痴は聞きません。
大臣様の長文投稿に圧倒されているようですので、ぼそっと書いておきますが。
私の考察「黄昏の峰への前奏曲」で検証した通り、儲かる航路を選んで航行していれば、投機貿易無しでも、黒字運行は可能です。
あくまで「期待値計算」なので、サイコロ運が悪ければダメですが。
冒険心やレフリーの甘言に唆されて、辺境航路に針路を向けなければ、きっと大丈夫なのです。
それではシナリオが始まらない、という愚痴は聞きません。
う、うへえ(圧倒されている)
初めまして、大臣さん。
強烈な先制パンチ、ありがとうございます!
宇宙船を購入するって大変ですよね。
ところで、銀行は宇宙船購入の頭金を貸してくれるのでしょうか?
審査は通るのか?
『原則的には20%分の頭金が現金即金払い』
そうこれです。
これって支払い能力の有無を見られていると思うのですよね。
私が銀行なら貸しません。
それとも私が知らないだけで、裸一貫で銀行から多大な融資を引き出す技能(ルール)があるのでしょうか。
トラベラーは本当によくできたゲームで。
普通に造船して、
普通に貨物や船客を運んで、
普通に経営をしていると、
普通にローンが払えなくなってしまうバランスな気がします。
この払えそうで払えない絶妙なバランスこそが、「悪名高い40年ローン」と私が呼ぶ理由なのです()
怪しげな「冒険」に手を出して入手したCrが、右から左にローン支払いに消えていくという。ああ素晴らしき哉、冒険!
強烈な先制パンチ、ありがとうございます!
宇宙船を購入するって大変ですよね。
ところで、銀行は宇宙船購入の頭金を貸してくれるのでしょうか?
審査は通るのか?
『原則的には20%分の頭金が現金即金払い』
そうこれです。
これって支払い能力の有無を見られていると思うのですよね。
私が銀行なら貸しません。
それとも私が知らないだけで、裸一貫で銀行から多大な融資を引き出す技能(ルール)があるのでしょうか。
トラベラーは本当によくできたゲームで。
普通に造船して、
普通に貨物や船客を運んで、
普通に経営をしていると、
普通にローンが払えなくなってしまうバランスな気がします。
この払えそうで払えない絶妙なバランスこそが、「悪名高い40年ローン」と私が呼ぶ理由なのです()
怪しげな「冒険」に手を出して入手したCrが、右から左にローン支払いに消えていくという。ああ素晴らしき哉、冒険!
トラベラー宇宙での金利
れいこ様
はじめまして。
と御挨拶もそこそこに。
>悪名高い(?)40年ローンの記述で
との仰り様が本職としてはとてもとても気になったので食い付きたくなった次第です。
以前に「トラベラー協会 会員権」の利回りが6%で「とんでもない高利回りの優良証券」と申し上げましたが、
トラベラー宇宙は色々と我々の今の取引市場とはかけ離れている、と申し上げたいのです。
とは言え、だからといって異常で成立しないと申し上げたい訳ではございません。
むしろこれら金融情報を元にして、トラベラー宇宙の世界観に合致した市場が形成されている、と申し上げたいのです。
それではれいこ様の仰る「悪名高い40年ローン」とはいったいナニモノかを紐解いてみましょう。
まず、原則的には20%分の頭金が現金即金払い、なんて設定もありますが、
頭金込みで銀行から融資を受けて、銀行が造船所に払い込めば全く問題ありません。
ルールブックに規定されているのは、建造費総額の1/240分を480ヶ月=40年間支払いをする、という設定です。
これはどういう取引なのか、というと。
まず借入原資は建造費総額の100%です。
実際には返済には2通りあって、債務者、つまり借り手が好きな方を選ぶことができます。
まず1つ目は「元利均等返済」です。
これは返済額(元金+利息)が一定のため、返済計画が立てやすい、元金均等返済に比べて、返済開始当初の返済額を少ないなどの利点がありますが、
反面、元金均等返済よりも総返済額が多くなる、借入金残高の減り方が遅くなるなどの不利があります。
2つ目は「元金均等返済」です。
返済額(元金+利息)は返済が進むにつれ少なくなっていきます。
元利均等返済に比べて、元金の減少が早いため、同じ借入期間の場合、元利均等返済よりも総返済額は少なくなります。
反面、返済開始当初の返済額が高いため、当初の返済負担が重く、返済初期は高い返済額になります。
ではトラベラーで宇宙船を買うのはどっちなんだ、というと毎月同じ額を40年支払うことから間違いなく「元利均等返済」です。
選択肢はなぜだかありません。ルールブックに従う限りは、です。
それでは全返済金額は借入原資に比較してどうなのかというと100%×1/240×480回ですので220%。
つまり、120%分が利息です。
たぶんここでれいこ様(と他の皆様方)がうへえという声が聞こえそうです。100万円借りて220万円返さなきゃならないんだよ、その通り。
じゃあこの取引(=元利均等)の金利は果たして幾らよ?ということです。
今ちょちょいと計算(元利均等・40年返済・固定金利)でやってみると「年利4.65%」くらいでした。
じゃあこの年利4.65%って高いの?安いの?ですよね。
参考的に今の住宅ローンの多くは年利2.2%くらいです。へえじゃあ4.65%って高いんだ?
ちょっと待って下さい。今の金融市場は極超低金利の真っただ中です。ですから銀行に何億円預けたって利息なんて手数料にもならないくらい。
ですので、住宅ローン年利2.2%は=市場はゼロ金利という最底値、もうこれ以上下がり様がない取引です。
じゃあ他の指標は。というと「利息制限法定金利」というのがあります。
まあキャッシングやクレジットやリボ払いやアレコレお金を借りての法律で決めた上限の金利です。
これは今度は逆にゼロ金利での上限値でしょうね。年利15%〜20%となっています。
参考までに、この年利15%で40年を返済すると、総返済額は6倍で、先の220%の比ではありません。
色々と申し上げましたが、要するに、トラベラー宇宙での宇宙船ローンの金利4.65%というのは
そこまで高い金利ではない取引設定です。
またここから推定すると、恒星間国家の「公定歩合」いまは「基準貸付利率」は2%〜3%前半程度ではないかと思われます。
つまり元手がなくても融資を受けて商売を始めたり、設備投資をしたりするには良く、景気も悪化していないことが伺えます。
もちろん局地的には異なるでしょうけど、そうした経済動向を恒星間国家が制御しての結果だということでしょうね。
はじめまして。
と御挨拶もそこそこに。
>悪名高い(?)40年ローンの記述で
との仰り様が本職としてはとてもとても気になったので食い付きたくなった次第です。
以前に「トラベラー協会 会員権」の利回りが6%で「とんでもない高利回りの優良証券」と申し上げましたが、
トラベラー宇宙は色々と我々の今の取引市場とはかけ離れている、と申し上げたいのです。
とは言え、だからといって異常で成立しないと申し上げたい訳ではございません。
むしろこれら金融情報を元にして、トラベラー宇宙の世界観に合致した市場が形成されている、と申し上げたいのです。
それではれいこ様の仰る「悪名高い40年ローン」とはいったいナニモノかを紐解いてみましょう。
まず、原則的には20%分の頭金が現金即金払い、なんて設定もありますが、
頭金込みで銀行から融資を受けて、銀行が造船所に払い込めば全く問題ありません。
ルールブックに規定されているのは、建造費総額の1/240分を480ヶ月=40年間支払いをする、という設定です。
これはどういう取引なのか、というと。
まず借入原資は建造費総額の100%です。
実際には返済には2通りあって、債務者、つまり借り手が好きな方を選ぶことができます。
まず1つ目は「元利均等返済」です。
これは返済額(元金+利息)が一定のため、返済計画が立てやすい、元金均等返済に比べて、返済開始当初の返済額を少ないなどの利点がありますが、
反面、元金均等返済よりも総返済額が多くなる、借入金残高の減り方が遅くなるなどの不利があります。
2つ目は「元金均等返済」です。
返済額(元金+利息)は返済が進むにつれ少なくなっていきます。
元利均等返済に比べて、元金の減少が早いため、同じ借入期間の場合、元利均等返済よりも総返済額は少なくなります。
反面、返済開始当初の返済額が高いため、当初の返済負担が重く、返済初期は高い返済額になります。
ではトラベラーで宇宙船を買うのはどっちなんだ、というと毎月同じ額を40年支払うことから間違いなく「元利均等返済」です。
選択肢はなぜだかありません。ルールブックに従う限りは、です。
それでは全返済金額は借入原資に比較してどうなのかというと100%×1/240×480回ですので220%。
つまり、120%分が利息です。
たぶんここでれいこ様(と他の皆様方)がうへえという声が聞こえそうです。100万円借りて220万円返さなきゃならないんだよ、その通り。
じゃあこの取引(=元利均等)の金利は果たして幾らよ?ということです。
今ちょちょいと計算(元利均等・40年返済・固定金利)でやってみると「年利4.65%」くらいでした。
じゃあこの年利4.65%って高いの?安いの?ですよね。
参考的に今の住宅ローンの多くは年利2.2%くらいです。へえじゃあ4.65%って高いんだ?
ちょっと待って下さい。今の金融市場は極超低金利の真っただ中です。ですから銀行に何億円預けたって利息なんて手数料にもならないくらい。
ですので、住宅ローン年利2.2%は=市場はゼロ金利という最底値、もうこれ以上下がり様がない取引です。
じゃあ他の指標は。というと「利息制限法定金利」というのがあります。
まあキャッシングやクレジットやリボ払いやアレコレお金を借りての法律で決めた上限の金利です。
これは今度は逆にゼロ金利での上限値でしょうね。年利15%〜20%となっています。
参考までに、この年利15%で40年を返済すると、総返済額は6倍で、先の220%の比ではありません。
色々と申し上げましたが、要するに、トラベラー宇宙での宇宙船ローンの金利4.65%というのは
そこまで高い金利ではない取引設定です。
またここから推定すると、恒星間国家の「公定歩合」いまは「基準貸付利率」は2%〜3%前半程度ではないかと思われます。
つまり元手がなくても融資を受けて商売を始めたり、設備投資をしたりするには良く、景気も悪化していないことが伺えます。
もちろん局地的には異なるでしょうけど、そうした経済動向を恒星間国家が制御しての結果だということでしょうね。
本当に「感想」しか言ってなくてお恥ずかしい
山中さん、親切に教えて下さってありがとうございます。
大臣さんの投稿を見つけることが出来ましたので。読んでみます!
※余談
私の持っている英語版Player’s Manual(古い) のp.25のCorsairには、下記の文章が「掲載」されています。
The first receipt provides use of the ship; each additional receipt pays off ten years of the ships 40 years mortgage.
悪名高い(?)40年ローンの記述です()
文章前後に掲載されている、FreeTrader、Seeker等の文章を、何も考えずにコピペで張り付けたのが目に浮かびますね。
そのため「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」で訂正されたと思われます。
大臣さんの投稿を見つけることが出来ましたので。読んでみます!
※余談
私の持っている英語版Player’s Manual(古い) のp.25のCorsairには、下記の文章が「掲載」されています。
The first receipt provides use of the ship; each additional receipt pays off ten years of the ships 40 years mortgage.
悪名高い(?)40年ローンの記述です()
文章前後に掲載されている、FreeTrader、Seeker等の文章を、何も考えずにコピペで張り付けたのが目に浮かびますね。
そのため「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」で訂正されたと思われます。
私掠免状の取扱
れいこ様
ご感想、ありがとうございました。
私掠免状の扱いについてかなり悩みましたが、とりあえず、あんな形で纏めてみた訳です。
私掠船の活動に否定的な考えを持っていましたので。
私掠船(私掠免状)に関しては、大臣様が興味深い解釈(よりトラベラーに適した使い方)を投稿されていますので、そちらを参照ください。
この掲示板の過去ログ3つ前(4番)、2021/10/29の書込みからとなります。
別のテーマ(トラベラー世界で起業しよう!2021/02/19)の中でも軽く触れられていますが、こちらは触りだけですね。
既読でしたら申し訳ないですが。
ご感想、ありがとうございました。
私掠免状の扱いについてかなり悩みましたが、とりあえず、あんな形で纏めてみた訳です。
私掠船の活動に否定的な考えを持っていましたので。
私掠船(私掠免状)に関しては、大臣様が興味深い解釈(よりトラベラーに適した使い方)を投稿されていますので、そちらを参照ください。
この掲示板の過去ログ3つ前(4番)、2021/10/29の書込みからとなります。
別のテーマ(トラベラー世界で起業しよう!2021/02/19)の中でも軽く触れられていますが、こちらは触りだけですね。
既読でしたら申し訳ないですが。
MT=帝国衰亡期を取り扱ったルール?
早速のご返答ありがとうございます! お手数をおかけして申し訳ありません。
私はHJ版(いわゆるCT)はそれなりに遊びこんだのですが、MTはルルブに目を通して数回遊んだきりだったので、ちょっとどきどきしてました()
山中さんの海賊考察については、ストレフォン皇帝が暗殺されず帝国の前途が洋々としていたCT(およびGT)時代に相応しいものと思われます。なので、私掠免状の取り扱いにも苦労されているように感じました。
しかしMT期は、帝国のあらゆる秩序が破壊されつつあり、CT時代には考えられなかったことが起きます。「Starport:A やBに海賊船(数千トンクラスの!)が現れるようになった。それどころか1/36の確率で偵察局や海軍の戦艦が私掠を行うようになった」ことは、マーク・ミラー氏の強烈なメッセージだと感じました。
トラベラーは大変すばらしいゲームで、其の濃密な世界観が小さなルール一つ一つに練りこまれているシステムだと思います。なので、CT時代には存在しなかった私掠免状が、キャラ作成直後の若い海賊にもあっさり手渡される現実に表現されていると思います。
私的には「ルカンとデュリナー」のどちらか、あるいは両方ともが私掠免状を乱発しているのでは、と睨んでいます。そして時代は「ハードタイムズ」へ……美しいものが皆滅んでいく悲しい時代になっていくのでしょう。
私はHJ版(いわゆるCT)はそれなりに遊びこんだのですが、MTはルルブに目を通して数回遊んだきりだったので、ちょっとどきどきしてました()
山中さんの海賊考察については、ストレフォン皇帝が暗殺されず帝国の前途が洋々としていたCT(およびGT)時代に相応しいものと思われます。なので、私掠免状の取り扱いにも苦労されているように感じました。
しかしMT期は、帝国のあらゆる秩序が破壊されつつあり、CT時代には考えられなかったことが起きます。「Starport:A やBに海賊船(数千トンクラスの!)が現れるようになった。それどころか1/36の確率で偵察局や海軍の戦艦が私掠を行うようになった」ことは、マーク・ミラー氏の強烈なメッセージだと感じました。
トラベラーは大変すばらしいゲームで、其の濃密な世界観が小さなルール一つ一つに練りこまれているシステムだと思います。なので、CT時代には存在しなかった私掠免状が、キャラ作成直後の若い海賊にもあっさり手渡される現実に表現されていると思います。
私的には「ルカンとデュリナー」のどちらか、あるいは両方ともが私掠免状を乱発しているのでは、と睨んでいます。そして時代は「ハードタイムズ」へ……美しいものが皆滅んでいく悲しい時代になっていくのでしょう。
除隊恩典で受け取る海賊船
れいこ様
初めまして、山中です。
「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」のPDFファイルが見つかりませんので、Versionは確認できませんでしたが、
和訳した際のTXTファイルが残っていましたので、その英文を確認しました。
Page 25, Mustering Out Benefit Objects, Corsair (correction):
When a pirate character receives a Corsair as a benefit,
it is wholly owned upon the first receipt of the benefit - no payments are ever made.
No matter how many times the Corsair is received as a benefit, only one ship is received.
This is consistent with the statement made on page 19, second column, under Starships.
とうやら同じ文面を翻訳しているようです。
そうなると、私が誤訳をしている可能性が高まって来る訳ですが。
実は、英語版Player’s Manual のp.25を見ると、以下のような英文が書かれているのですよ。
Corsair: Receive a corsair commerce raiding (pirate) ship.
The first receipt provides ship ownership-no payments are made.
Additional receipts of Corsair are wasted.
此方は明らかに、除隊恩典の1回目だけで海賊船の支払はすべて終わります、と書いてありますね。
「除隊恩典で2回以上、海賊船の欄が出ても無駄になります」との補足文付きで。
この文章をエラッタで訂正するのであれば、意味が違ったルールになる筈だ、という思い込みから「誤訳」した可能性が高いかも知れません。
初めまして、山中です。
「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」のPDFファイルが見つかりませんので、Versionは確認できませんでしたが、
和訳した際のTXTファイルが残っていましたので、その英文を確認しました。
Page 25, Mustering Out Benefit Objects, Corsair (correction):
When a pirate character receives a Corsair as a benefit,
it is wholly owned upon the first receipt of the benefit - no payments are ever made.
No matter how many times the Corsair is received as a benefit, only one ship is received.
This is consistent with the statement made on page 19, second column, under Starships.
とうやら同じ文面を翻訳しているようです。
そうなると、私が誤訳をしている可能性が高まって来る訳ですが。
実は、英語版Player’s Manual のp.25を見ると、以下のような英文が書かれているのですよ。
Corsair: Receive a corsair commerce raiding (pirate) ship.
The first receipt provides ship ownership-no payments are made.
Additional receipts of Corsair are wasted.
此方は明らかに、除隊恩典の1回目だけで海賊船の支払はすべて終わります、と書いてありますね。
「除隊恩典で2回以上、海賊船の欄が出ても無駄になります」との補足文付きで。
この文章をエラッタで訂正するのであれば、意味が違ったルールになる筈だ、という思い込みから「誤訳」した可能性が高いかも知れません。
P型海賊船恩典のエラッタについて(誤訳?)
初めまして! れいこと申します。
最近このHPを見かけて、楽しく拝見しています。
私のお気に入りは山中さんの「海賊考察」です。とても面白いです。
ところで気になったのですが、P7「海賊の日常」で、
『「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」で訂正されました』というのは翻訳間違いではないでしょうか。
(私の持っているErrataはV2.21 (02/23/13)です)
この「Errata」(英文本文)では、
「When a pirate character receives a Corsair as a benefit, it is wholly owned upon the first receipt of the benefit」となっています。
この部分は、「海賊キャラクターがコルセアを最初に恩典を受け取った時点で完全に所有され」
( wholly owned upon=完全所有)と訳すのが正解ではないかと思います。
従って、「海賊個人による」ローン支払いは一切不要のようです(no payments are ever made.)
私も英語翻訳は自信がある方でなく、翻訳ソフトの力を借りていますので大きなことは言えないのですが……。
もしもとっくに解決した問題だったら済みません。
最近このHPを見かけて、楽しく拝見しています。
私のお気に入りは山中さんの「海賊考察」です。とても面白いです。
ところで気になったのですが、P7「海賊の日常」で、
『「Consolidated MEGATRAVELLER Errata」で訂正されました』というのは翻訳間違いではないでしょうか。
(私の持っているErrataはV2.21 (02/23/13)です)
この「Errata」(英文本文)では、
「When a pirate character receives a Corsair as a benefit, it is wholly owned upon the first receipt of the benefit」となっています。
この部分は、「海賊キャラクターがコルセアを最初に恩典を受け取った時点で完全に所有され」
( wholly owned upon=完全所有)と訳すのが正解ではないかと思います。
従って、「海賊個人による」ローン支払いは一切不要のようです(no payments are ever made.)
私も英語翻訳は自信がある方でなく、翻訳ソフトの力を借りていますので大きなことは言えないのですが……。
もしもとっくに解決した問題だったら済みません。
データ無しの考察は困難です
ミルクコーヒー様
この掲示板はトラベラーの掲示板ですので、スタートレックの相談はその方面の掲示板へどうぞ。
と答えるのも薄情な気がしますので、
「スタートレックのフェイザー」は、トラベラーの設計ルールで「主砲」と「副砲」と「砲塔」のどれに相当しますか?
という相談に置き換えてみましたが……、これも難しいですね。
強引に当てはめるなら「副砲」クラス?
「主砲」の搭載や使用を禁じるハウスルールを付ければ、何とかそれっぽくできるのでは?
基本となる世界設定やルールが根本から異なることに加え、トラベラーの艦載砲も独特ですので、相性が悪いのです。
フェイザーの「大きさと重量」については、最低限、エンタープライズ号自体の「大きさと重量」が提示されないと、具体的な数字が出せません。
可能ならば、エンタープライズ号以外の宇宙船で「艦載フェイザー」を搭載しているもの、
その「大きさと重量」、搭載している「フェイザーの種類と数」をリストアップして頂きたい。
データ無しの状態で、考察を進めることは困難です。
この掲示板はトラベラーの掲示板ですので、スタートレックの相談はその方面の掲示板へどうぞ。
と答えるのも薄情な気がしますので、
「スタートレックのフェイザー」は、トラベラーの設計ルールで「主砲」と「副砲」と「砲塔」のどれに相当しますか?
という相談に置き換えてみましたが……、これも難しいですね。
強引に当てはめるなら「副砲」クラス?
「主砲」の搭載や使用を禁じるハウスルールを付ければ、何とかそれっぽくできるのでは?
基本となる世界設定やルールが根本から異なることに加え、トラベラーの艦載砲も独特ですので、相性が悪いのです。
フェイザーの「大きさと重量」については、最低限、エンタープライズ号自体の「大きさと重量」が提示されないと、具体的な数字が出せません。
可能ならば、エンタープライズ号以外の宇宙船で「艦載フェイザー」を搭載しているもの、
その「大きさと重量」、搭載している「フェイザーの種類と数」をリストアップして頂きたい。
データ無しの状態で、考察を進めることは困難です。
一体、大きさ・重量どの位なのか?・・・(汗
皆さまもご存知の「スタートレック」の
ビーム兵器「フェイザー」なのですが・・・
これは個人携帯火器の「ハンドフェイザー(拳銃・ライフルフェイザー)」
艦砲レベルの大型火器「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」
の大別して2種ありますが
今回提示する質問は艦砲型「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」のモノの
「大きさ値と重量値」に事であります。
コイツは初期のエンタープライズに搭載されてた砲塔型で
・フェイザータレット型
(固定砲座式の、船体表面に設置された球状の砲台)
シリーズ中期から登場した
・フェイザーアレイ型
(船体表面にレール状に直列設置されたフェイザーバンク。
発射角度に死角がなく同時に様々な方向へ撃てる)
・キャノン型
(高出力だが特定の一方向にのみ発射可能なフェイザーバンク)
が、あります。
それでこの3種「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」の
大きさ・重量を考察で語り合いたいです。
知見どうかよろしくお願いします。
ビーム兵器「フェイザー」なのですが・・・
これは個人携帯火器の「ハンドフェイザー(拳銃・ライフルフェイザー)」
艦砲レベルの大型火器「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」
の大別して2種ありますが
今回提示する質問は艦砲型「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」のモノの
「大きさ値と重量値」に事であります。
コイツは初期のエンタープライズに搭載されてた砲塔型で
・フェイザータレット型
(固定砲座式の、船体表面に設置された球状の砲台)
シリーズ中期から登場した
・フェイザーアレイ型
(船体表面にレール状に直列設置されたフェイザーバンク。
発射角度に死角がなく同時に様々な方向へ撃てる)
・キャノン型
(高出力だが特定の一方向にのみ発射可能なフェイザーバンク)
が、あります。
それでこの3種「フェイザーバンク(艦載フェイザー)」の
大きさ・重量を考察で語り合いたいです。
知見どうかよろしくお願いします。
制式銃決定までの流れとは(その4)
2.制式銃の仕様を決定する
以上、5点に渡って検討事例を御紹介してきましたが、トラベラーでは他にも幾つも考えるべき要素が入り込んで更に複雑になります。
例えば、
・辺境の星系なので、入手できる小銃が限定される。
・腐食性大気なので、使える部品素材が少ない。
・星系のTLが低いので、見合った運用ができない。
・帝国等恒星間国家の規制がある。
・充分な弾薬、交換部品の供給ができない。
・取引先が売値を吊りあげてきた。
等など。特に傭兵部隊で現地軍隊を訓練するなんて場合には苦労が尽きないと思われます。
が、それらの難関も乗り越えて、検討を重ねて、選択し得る最良の銃を制式採用することに致しましょう。
3.交換部品の準備、装備数量の確保
銃が決まっても運用するのはまた別の仕事です。
そして銃を運用する上では初期訓練、各種整備、平時実弾訓練など様々な日常を含んだイベントを消化しなくてはなりません。
そこに必ず発生するのが交換部品など予備部品も含んだ在庫の確保です。
どれくらいを準備するかは懐事情にも影響されますが、例えば100人の部隊には100丁の小銃では1人1丁で予備はありません。
もし壊れたらどんどん射撃できない兵が増えるだけですので、即戦闘力の減衰に直結する訳です。
じゃあ2割増しの120丁分なら。使える予備部品は20丁ですが、訓練も含めてどれだけ準備していれば充分なのか、ということです。
ここからは理想論ですが、最低でも2倍、100人部隊なら200丁以上、それに壊れやすい部品があれば追加でという感じが望ましいのではないでしょうか。
それに加えて、常時消耗した分を追加発注して、在庫が減らないように確保し続ける、という感じですね。
そりゃあ軍資金が掛かって大変だ、とお思いでしょうけど、戦争するんですからこのくらいの準備は必要になるということでしょうね。
4.同盟国との互換性
最後になりましたが、銃にせよ、小火器、例えば迫撃砲などにせよ、友好国同盟国と互換性があると便利です。
しかし、銃自体は自国製だったりして互換性がない可能性もありますが、それでもなお銃弾は共通して使える、というケースだと互いに補給ができます。
が、敵とも同じだと戦場で補給物資を奪って敵が行動できてしまう可能性も出て来ます。
そこで、敵とはわざと口径などを違う銃を使うことにするのが一般的です。
例えば、米陣営では5.56mm口径ですが、露陣営は5.45mm口径なんて感じです。
以上、5点に渡って検討事例を御紹介してきましたが、トラベラーでは他にも幾つも考えるべき要素が入り込んで更に複雑になります。
例えば、
・辺境の星系なので、入手できる小銃が限定される。
・腐食性大気なので、使える部品素材が少ない。
・星系のTLが低いので、見合った運用ができない。
・帝国等恒星間国家の規制がある。
・充分な弾薬、交換部品の供給ができない。
・取引先が売値を吊りあげてきた。
等など。特に傭兵部隊で現地軍隊を訓練するなんて場合には苦労が尽きないと思われます。
が、それらの難関も乗り越えて、検討を重ねて、選択し得る最良の銃を制式採用することに致しましょう。
3.交換部品の準備、装備数量の確保
銃が決まっても運用するのはまた別の仕事です。
そして銃を運用する上では初期訓練、各種整備、平時実弾訓練など様々な日常を含んだイベントを消化しなくてはなりません。
そこに必ず発生するのが交換部品など予備部品も含んだ在庫の確保です。
どれくらいを準備するかは懐事情にも影響されますが、例えば100人の部隊には100丁の小銃では1人1丁で予備はありません。
もし壊れたらどんどん射撃できない兵が増えるだけですので、即戦闘力の減衰に直結する訳です。
じゃあ2割増しの120丁分なら。使える予備部品は20丁ですが、訓練も含めてどれだけ準備していれば充分なのか、ということです。
ここからは理想論ですが、最低でも2倍、100人部隊なら200丁以上、それに壊れやすい部品があれば追加でという感じが望ましいのではないでしょうか。
それに加えて、常時消耗した分を追加発注して、在庫が減らないように確保し続ける、という感じですね。
そりゃあ軍資金が掛かって大変だ、とお思いでしょうけど、戦争するんですからこのくらいの準備は必要になるということでしょうね。
4.同盟国との互換性
最後になりましたが、銃にせよ、小火器、例えば迫撃砲などにせよ、友好国同盟国と互換性があると便利です。
しかし、銃自体は自国製だったりして互換性がない可能性もありますが、それでもなお銃弾は共通して使える、というケースだと互いに補給ができます。
が、敵とも同じだと戦場で補給物資を奪って敵が行動できてしまう可能性も出て来ます。
そこで、敵とはわざと口径などを違う銃を使うことにするのが一般的です。
例えば、米陣営では5.56mm口径ですが、露陣営は5.45mm口径なんて感じです。
制式銃決定までの流れとは(その3)
5)故障し難さを重視したい
これまた難しい、そしてなんと採用して見ない事には判らない可能性がある項目です。
単純に言えば、構造か簡素で、部品が充分に頑丈であることが望ましいです。
前項目でも申し上げたとおり、競技場でだいじにケースに入れて取り扱われる銃ではありませんから、
埃まみれ砂まみれの砂漠や高温多湿のジャングルやブリザードの吹く寒冷地や土砂降りの戦場で使われても機能することが要求されます。
また、殴打武器として近接戦闘では使用しても銃身が歪んだり壊れることなく射撃できることが必要です。
野戦で部隊が使用する場合、歩兵自身が戦闘の合間に分解して銃の整備をします。
この際、ネジの1個まで分解する事はまずありません。なぜなら無くしてしまう可能性があるからです。
せいぜい銃身に溜まった射撃後のカーボンを落とすことや錆びなどをブラシで取り除くこと程度です。
このカーボンが問題で戦闘中でも溜まると射撃できなくなるなんてことすらあります。
銃の構造上、射撃数が多い場合、カーボンが溜まりやすいと整備していてすら頻繁に故障する可能性があります。
このカーボンは使用している火薬の質や量、銃の構造、気象条件など様々な要因で違ってきます。
ですので、実用化して運用して暫くしないと判らない、なんてことになります。
他にも戦闘中に忌避される故障では作動不良、いわゆるジャミングがあります。
これは二重装填や撃発位置不良や部品変形等の不具合で射撃継続ができなくなる状態ですが、
これらも構造上の理由からなので、採用前に試験することで予測が可能でしょう。
ですので、「故障し難さを重視したい」場合には「採用前試験結果と設計を考慮して決定する」ことになるでしょう。
これまた難しい、そしてなんと採用して見ない事には判らない可能性がある項目です。
単純に言えば、構造か簡素で、部品が充分に頑丈であることが望ましいです。
前項目でも申し上げたとおり、競技場でだいじにケースに入れて取り扱われる銃ではありませんから、
埃まみれ砂まみれの砂漠や高温多湿のジャングルやブリザードの吹く寒冷地や土砂降りの戦場で使われても機能することが要求されます。
また、殴打武器として近接戦闘では使用しても銃身が歪んだり壊れることなく射撃できることが必要です。
野戦で部隊が使用する場合、歩兵自身が戦闘の合間に分解して銃の整備をします。
この際、ネジの1個まで分解する事はまずありません。なぜなら無くしてしまう可能性があるからです。
せいぜい銃身に溜まった射撃後のカーボンを落とすことや錆びなどをブラシで取り除くこと程度です。
このカーボンが問題で戦闘中でも溜まると射撃できなくなるなんてことすらあります。
銃の構造上、射撃数が多い場合、カーボンが溜まりやすいと整備していてすら頻繁に故障する可能性があります。
このカーボンは使用している火薬の質や量、銃の構造、気象条件など様々な要因で違ってきます。
ですので、実用化して運用して暫くしないと判らない、なんてことになります。
他にも戦闘中に忌避される故障では作動不良、いわゆるジャミングがあります。
これは二重装填や撃発位置不良や部品変形等の不具合で射撃継続ができなくなる状態ですが、
これらも構造上の理由からなので、採用前に試験することで予測が可能でしょう。
ですので、「故障し難さを重視したい」場合には「採用前試験結果と設計を考慮して決定する」ことになるでしょう。
制式銃決定までの流れとは(その2)
1)装弾数を重視したい
自動小銃を含めて、オートマチック射撃を考慮すると装弾数の多さは重視したくなる要素ですよね。
例えばAR-18自動小銃の弾倉は20発、30発、40発がありますが、40発入り弾倉ですらものの数秒で撃ち尽くしてしまいます。
じゃあ何百発も1人の兵士が持っているかというとそんなことはありません。
軍隊によっては、所持する弾倉数を規定している場合もありますが、兵士や部隊によっての自由裁量ができるケースも多いでしょう。
そして訓練された兵士だと無駄な射撃が減るので携行する弾数も少なくなります。
兵士や部隊にもよりますが、弾倉を8個も持っている心配性もあれば、戦闘ごとに給弾できるので2個程度しか持っていないなんてケースもあります。
携行する弾倉が少なければ、それだけ別の装備品や食糧が携行できるのでより長距離かつ長時間の作戦行動ができることを意味しています。
とは言え、制式小銃で重要視するのは装弾数という軍隊があると思います。
ではこのケースではどうなるかと言うと、
・小口径化
・軽量化
トラベラーではライフル類について口径7mmと5mmが設定されています。
これは、我々の場合での7.62mmと5.56mmと同義と言って良いでしょう。
例えば7.62x51mm NATO弾は手近な感じで言えば単3乾電池程度の太さで2センチくらい長いイメージです。
一方の5.56x45mm NATO弾はより細く、長さも電池より1センチ程度先が出る感じです。
重量比較はと言うと、7.62mm弾が25.4gに対し、5.56mm弾は12.3gと約半分です。
つまり、同じ弾数を持った場合、重量は倍半分になるということです。
ですので、「装弾数を重視」する制式銃を決定する場合には、「小口径銃のうち、装弾数の多いもの」を採用する事になるでしょう。
2)価格を安くしたい
軍隊で使用する場合ですので、制式銃となれば戦闘要員総数とほぼ近い銃を購入することになります。
射撃訓練もするので、交換部品も常時入手可能である必要もありますし、
自国制圧地域では供給ができる体制も戦闘能力の維持上、絶対に必要な条件となります。
となれば今度は予算との兼ね合いです。
高性能高価格の装備品では数を揃えたら財務上の負担になるのでは困るので、なるべく安くしたいというのが本音ですよね。
ここで問題になるのは、まず自国の独自開発品なのか輸入品なのか、です。
自国開発品なら国内生産が可能ですから生産技術や生産体制上の問題は少なくなりますが、開発費が上乗せになるのでその分が高額になります。
が、制式銃で数が出る場合、開発費と生産数メリットで相殺できる可能性もあります。
輸入品の場合は相手国政府や企業との交渉で安くできる可能性もありますが、交換部品も含めて供給体制の不安要素があります。
ましてや戦争状態でも相手からの供給が維持できるかという問題があります。
ですので多くの先進国では制式銃の自国開発品を採用しているという背景もあります。
参考的に、我が国での制式銃の比較をしてみましょう。
○○式となっているのは、西暦2桁年に採用したことを意味しています。
戦後初の国産小銃だった64式7.62mm小銃は価格約17万円、生産総数23万丁です。
その後の生産モデル89式5.56mm小銃は価格約30万円、生産総数は12万丁です。
最新の20式5.56mm小銃は価格約30万円 と言う感じです。
つまり、生産数が多ければその分コストメリットが出て価格低下が期待できるということです。
ですので、「価格を安くしたい」場合には、「自国開発品か輸入品か を考慮して、調達数量を決定して価格を決定する」ことになるでしょう。
3)軽量さを重視したい
先の装弾数の項でも申し上げましたが、7.62mm弾と5.56mm弾では弾重量が倍半分でしたが、銃本体でもそうかというとそんなことはありません。
参考までに例に出した64式7.62mm小銃は4.3kg、89式5.56mm小銃は3.5kg、5.56mmAR-15は3.5kg、
他にも7.62mmAK-47は4.4kg、5.45mmAK-74は3.3kgという感じです。
軽量化を進めるには2つの方法があります。
1つは部品の点数の削減ですが、機能構造上、銃火器特に歩兵用小銃を簡便化するには限界があります。
じゃあ次は小型化です。よりコンパクトにすれば軽くなるよね、でもこれも同様に限界が生じます。
ですので必然的に軽量化は3つ目の方法、素材の変更になるケースが多くなります。
例えば金属製部品をプラスチックに置き換えるといったパターンです。
ざっくり言えば一般的なプラスチックを「1」とすると、アルミニウムは2〜3倍、鉄については8〜9倍の重さです。
おお、置き換えた部分は1/8=13%と87%も軽くなる!やった!しかもコスト的にも安価になる、イイことづくめ。
と飛びつきたくなるのも判るのですがちょっと待って下さい。
金属に比べてプラスチック類は耐衝撃性に弱いのです。
今使おうとしているのは歩兵用の小銃の部品ですので、銃の反動もありますし、場合によっては殴打武器として敵兵を殴る武器に使用されます。
つまり、プラスチックを採用した結果として、戦場では壊れやすい銃になってしまう可能性も生じるのです。
ですので、「軽量化を重視したい」場合には、「採用モデルを検討して決定する」ことになるでしょう。
4)威力を重視したい
検討するのが一番難しい要求かも知れません。
例えば先の7.62mm弾は有効射程距離300m〜500m程度、対する5.56mm弾は200m〜400m程度です。
有効射程距離は「弾が届く距離」ではなく歩兵が最低限の殺傷力のある命中弾を維持できる距離です。
ここで面白いことが発生します。例えば凄まじく命中率の良い銃があります。
この銃は「600m離れていても命中」させられる程の高精度です。
が、使用している弾薬の性能と合わせて、「200m以上離れた標的には威力が著しく減衰してしまい」十分な殺傷能力を維持できません。
となるとこの銃の有効射程距離は「200m」になります。
つまり、命中さえすれば何だっていいや、ではないということです。
ですから、弾重量が重くかつ火薬量も多いから運動エネルギーがある7.62mmの方が有効射程距離が長いと一般的には言えるのでしょう。
じゃあより大口径の銃の方が威力があっていいよね、ですがもうちょっと待って下さい。
そんな500mも離れて戦闘しますか?恐らくは野戦であっても200m程度での射撃、塹壕や市街戦なら100m以下でしょう。
それに加えて、威力が大きい大口径のほうが反動が大きいという事になり、連射や速射時は反動により次弾の精度が落ちることになります。
更に銃の小型化軽量化が進むとその反動が吸収しきれなくなる、1発目撃つと上を向いてしまい、2発目以降は天井を穴だらけに、という感じになります。
じゃあ口径の小さい5.56mmならいいか、というとそう簡単にもいきません。
というのは5.56mm弾などは弾重量に対して高速な為、人体などのソフトターゲットに命中すると貫通してしまうのです。
例えば、ジャングル戦や市街戦の際、敵兵と遭遇して射撃したとしましょう。
アドレナリン全開でナイフを持って突っ込んでくる敵兵は1,2発のライフル弾が貫通してもその勢いのままナイフを突き出しますので
敵兵を射殺して、自分もナイフで刺し殺された、なんてことになります。
一般的にはストッピングパワーと言い、銃弾が命中して行動不能にさせられる能力を言いますが、
5.56mm弾は高速ゆえにストッピングパワーが高くない小銃と言えるでしょう。
言い換えれば人間は体のどこに命中してもすぐに即死させられる訳ではないという事でしょうね。
が、それを改良して弾頭内部に空洞を作り、ソフトターゲット命中時に弾頭の横転を引き起こす構造にした銃弾もあります。
横転した弾頭はソフトターゲット内で回転運動を伴いながら進み、その運動エネルギーを人体への殺傷力に変換するものです。
この場合、射入口は小さいが射出口が大きく、筋肉血管や周辺組織に広範囲で損傷を与えることができます。
ですので、「威力を重視したい」場合には「要求仕様と有効射程距離を考慮して決定する」ことになるでしょう。
自動小銃を含めて、オートマチック射撃を考慮すると装弾数の多さは重視したくなる要素ですよね。
例えばAR-18自動小銃の弾倉は20発、30発、40発がありますが、40発入り弾倉ですらものの数秒で撃ち尽くしてしまいます。
じゃあ何百発も1人の兵士が持っているかというとそんなことはありません。
軍隊によっては、所持する弾倉数を規定している場合もありますが、兵士や部隊によっての自由裁量ができるケースも多いでしょう。
そして訓練された兵士だと無駄な射撃が減るので携行する弾数も少なくなります。
兵士や部隊にもよりますが、弾倉を8個も持っている心配性もあれば、戦闘ごとに給弾できるので2個程度しか持っていないなんてケースもあります。
携行する弾倉が少なければ、それだけ別の装備品や食糧が携行できるのでより長距離かつ長時間の作戦行動ができることを意味しています。
とは言え、制式小銃で重要視するのは装弾数という軍隊があると思います。
ではこのケースではどうなるかと言うと、
・小口径化
・軽量化
トラベラーではライフル類について口径7mmと5mmが設定されています。
これは、我々の場合での7.62mmと5.56mmと同義と言って良いでしょう。
例えば7.62x51mm NATO弾は手近な感じで言えば単3乾電池程度の太さで2センチくらい長いイメージです。
一方の5.56x45mm NATO弾はより細く、長さも電池より1センチ程度先が出る感じです。
重量比較はと言うと、7.62mm弾が25.4gに対し、5.56mm弾は12.3gと約半分です。
つまり、同じ弾数を持った場合、重量は倍半分になるということです。
ですので、「装弾数を重視」する制式銃を決定する場合には、「小口径銃のうち、装弾数の多いもの」を採用する事になるでしょう。
2)価格を安くしたい
軍隊で使用する場合ですので、制式銃となれば戦闘要員総数とほぼ近い銃を購入することになります。
射撃訓練もするので、交換部品も常時入手可能である必要もありますし、
自国制圧地域では供給ができる体制も戦闘能力の維持上、絶対に必要な条件となります。
となれば今度は予算との兼ね合いです。
高性能高価格の装備品では数を揃えたら財務上の負担になるのでは困るので、なるべく安くしたいというのが本音ですよね。
ここで問題になるのは、まず自国の独自開発品なのか輸入品なのか、です。
自国開発品なら国内生産が可能ですから生産技術や生産体制上の問題は少なくなりますが、開発費が上乗せになるのでその分が高額になります。
が、制式銃で数が出る場合、開発費と生産数メリットで相殺できる可能性もあります。
輸入品の場合は相手国政府や企業との交渉で安くできる可能性もありますが、交換部品も含めて供給体制の不安要素があります。
ましてや戦争状態でも相手からの供給が維持できるかという問題があります。
ですので多くの先進国では制式銃の自国開発品を採用しているという背景もあります。
参考的に、我が国での制式銃の比較をしてみましょう。
○○式となっているのは、西暦2桁年に採用したことを意味しています。
戦後初の国産小銃だった64式7.62mm小銃は価格約17万円、生産総数23万丁です。
その後の生産モデル89式5.56mm小銃は価格約30万円、生産総数は12万丁です。
最新の20式5.56mm小銃は価格約30万円 と言う感じです。
つまり、生産数が多ければその分コストメリットが出て価格低下が期待できるということです。
ですので、「価格を安くしたい」場合には、「自国開発品か輸入品か を考慮して、調達数量を決定して価格を決定する」ことになるでしょう。
3)軽量さを重視したい
先の装弾数の項でも申し上げましたが、7.62mm弾と5.56mm弾では弾重量が倍半分でしたが、銃本体でもそうかというとそんなことはありません。
参考までに例に出した64式7.62mm小銃は4.3kg、89式5.56mm小銃は3.5kg、5.56mmAR-15は3.5kg、
他にも7.62mmAK-47は4.4kg、5.45mmAK-74は3.3kgという感じです。
軽量化を進めるには2つの方法があります。
1つは部品の点数の削減ですが、機能構造上、銃火器特に歩兵用小銃を簡便化するには限界があります。
じゃあ次は小型化です。よりコンパクトにすれば軽くなるよね、でもこれも同様に限界が生じます。
ですので必然的に軽量化は3つ目の方法、素材の変更になるケースが多くなります。
例えば金属製部品をプラスチックに置き換えるといったパターンです。
ざっくり言えば一般的なプラスチックを「1」とすると、アルミニウムは2〜3倍、鉄については8〜9倍の重さです。
おお、置き換えた部分は1/8=13%と87%も軽くなる!やった!しかもコスト的にも安価になる、イイことづくめ。
と飛びつきたくなるのも判るのですがちょっと待って下さい。
金属に比べてプラスチック類は耐衝撃性に弱いのです。
今使おうとしているのは歩兵用の小銃の部品ですので、銃の反動もありますし、場合によっては殴打武器として敵兵を殴る武器に使用されます。
つまり、プラスチックを採用した結果として、戦場では壊れやすい銃になってしまう可能性も生じるのです。
ですので、「軽量化を重視したい」場合には、「採用モデルを検討して決定する」ことになるでしょう。
4)威力を重視したい
検討するのが一番難しい要求かも知れません。
例えば先の7.62mm弾は有効射程距離300m〜500m程度、対する5.56mm弾は200m〜400m程度です。
有効射程距離は「弾が届く距離」ではなく歩兵が最低限の殺傷力のある命中弾を維持できる距離です。
ここで面白いことが発生します。例えば凄まじく命中率の良い銃があります。
この銃は「600m離れていても命中」させられる程の高精度です。
が、使用している弾薬の性能と合わせて、「200m以上離れた標的には威力が著しく減衰してしまい」十分な殺傷能力を維持できません。
となるとこの銃の有効射程距離は「200m」になります。
つまり、命中さえすれば何だっていいや、ではないということです。
ですから、弾重量が重くかつ火薬量も多いから運動エネルギーがある7.62mmの方が有効射程距離が長いと一般的には言えるのでしょう。
じゃあより大口径の銃の方が威力があっていいよね、ですがもうちょっと待って下さい。
そんな500mも離れて戦闘しますか?恐らくは野戦であっても200m程度での射撃、塹壕や市街戦なら100m以下でしょう。
それに加えて、威力が大きい大口径のほうが反動が大きいという事になり、連射や速射時は反動により次弾の精度が落ちることになります。
更に銃の小型化軽量化が進むとその反動が吸収しきれなくなる、1発目撃つと上を向いてしまい、2発目以降は天井を穴だらけに、という感じになります。
じゃあ口径の小さい5.56mmならいいか、というとそう簡単にもいきません。
というのは5.56mm弾などは弾重量に対して高速な為、人体などのソフトターゲットに命中すると貫通してしまうのです。
例えば、ジャングル戦や市街戦の際、敵兵と遭遇して射撃したとしましょう。
アドレナリン全開でナイフを持って突っ込んでくる敵兵は1,2発のライフル弾が貫通してもその勢いのままナイフを突き出しますので
敵兵を射殺して、自分もナイフで刺し殺された、なんてことになります。
一般的にはストッピングパワーと言い、銃弾が命中して行動不能にさせられる能力を言いますが、
5.56mm弾は高速ゆえにストッピングパワーが高くない小銃と言えるでしょう。
言い換えれば人間は体のどこに命中してもすぐに即死させられる訳ではないという事でしょうね。
が、それを改良して弾頭内部に空洞を作り、ソフトターゲット命中時に弾頭の横転を引き起こす構造にした銃弾もあります。
横転した弾頭はソフトターゲット内で回転運動を伴いながら進み、その運動エネルギーを人体への殺傷力に変換するものです。
この場合、射入口は小さいが射出口が大きく、筋肉血管や周辺組織に広範囲で損傷を与えることができます。
ですので、「威力を重視したい」場合には「要求仕様と有効射程距離を考慮して決定する」ことになるでしょう。
制式銃決定までの流れとは(その1)
御無沙汰してしまいましたが。
トラベラー宇宙で御活躍中の皆様に限らずですが、TRPGでは荒事になるケースもあって、その際には信頼できる武器が必要不可欠ですよね。
剣と魔法なファンタジーでならばどんな剣を使うか、という感じでしょう。
トラベラーであれば、どんな拳銃や小銃を準備するか、ですよね。
「いらっしゃい、お客さんここら辺りじゃ見ない顔だね」
「親父、銃をくれ」
という様な会話、トラベラーでの冒険者では似た様なシーンがあるかと思います。
「どんな銃が欲しいんだ?うちじゃあ22口径ボディピストルから高出力レーザーカービンまで何でも揃ってるぜ」
ここで考えるべきはどんな用途で使うのか、です。
つまり何を最も重視するのかということですね。
価格?射程距離?威力?装弾数?隠し持てるか?故障が少ないか?エトセトラエトセトラ。
これが個人の持ち物として護身用の銃を求めているのか、何か特定の相手を射撃するのかでも全く違った回答になるでしょう。
これが更にトラベラーで特に傭兵部隊みたいなシナリオで現地の星系で民兵を訓練するなんてことになって、
軍隊をデザインするなんてことをプレイヤーキャラクターが考えなくてはなりません。
そうなると更に複雑になります。
補給のし易さ、分解整備の容易さ、頑丈さなんかも考慮しなくてはなりませんし、数を揃えることから予算とのにらみ合いにもなります。
そこでどういう観点でどう考えれば良いのかを整理して見ましょう。
1.最重要ポイントを抑える。
先にも申し上げた通り、銃を選択するには幾つものポイントがあります。
簡単に例をあげるだけでもこの様になります。
・価格
・射程距離
・火力
・装弾数
・持ち運び(重量と寸法)
・部品点数
・頑丈さ
・使い勝手(反動制御)
・射撃音や発射光
じゃあ全ての項目で最高の物を!という要求は物理的に無理な話です。
例えば射程距離が欲しいとなった場合、火薬で弾頭を発射する銃は長銃身が必要になりますし、大口径で火薬量が多ければより遠くまで射撃できます。
が、それは装弾数が少ない、持ち運びに適さない長さや重さの銃になってしまいます。
軍隊や警察など組織として制式銃を採用するにあたって考慮すべきポイントを整理してみましょう。
まず考えなくてはならないのは、戦争の様式がどのようなものかということです。
簡単に言えば、現代の様な不正規戦が主体だったり小隊程度の規模での部隊が主流の戦闘なのか、
それとも国家総力戦のように大隊編制以上の衝突が続く戦闘なのかでも全く異なります。
この違いは部隊装備と戦闘の様式や継続時間が異なってしまうので、
同じ歩兵が使用するにしても制式銃を決定するのに重要視すべき点が違ってしまいます。
これらも踏まえて制式銃の仕様を検討してみましょう。
トラベラー宇宙で御活躍中の皆様に限らずですが、TRPGでは荒事になるケースもあって、その際には信頼できる武器が必要不可欠ですよね。
剣と魔法なファンタジーでならばどんな剣を使うか、という感じでしょう。
トラベラーであれば、どんな拳銃や小銃を準備するか、ですよね。
「いらっしゃい、お客さんここら辺りじゃ見ない顔だね」
「親父、銃をくれ」
という様な会話、トラベラーでの冒険者では似た様なシーンがあるかと思います。
「どんな銃が欲しいんだ?うちじゃあ22口径ボディピストルから高出力レーザーカービンまで何でも揃ってるぜ」
ここで考えるべきはどんな用途で使うのか、です。
つまり何を最も重視するのかということですね。
価格?射程距離?威力?装弾数?隠し持てるか?故障が少ないか?エトセトラエトセトラ。
これが個人の持ち物として護身用の銃を求めているのか、何か特定の相手を射撃するのかでも全く違った回答になるでしょう。
これが更にトラベラーで特に傭兵部隊みたいなシナリオで現地の星系で民兵を訓練するなんてことになって、
軍隊をデザインするなんてことをプレイヤーキャラクターが考えなくてはなりません。
そうなると更に複雑になります。
補給のし易さ、分解整備の容易さ、頑丈さなんかも考慮しなくてはなりませんし、数を揃えることから予算とのにらみ合いにもなります。
そこでどういう観点でどう考えれば良いのかを整理して見ましょう。
1.最重要ポイントを抑える。
先にも申し上げた通り、銃を選択するには幾つものポイントがあります。
簡単に例をあげるだけでもこの様になります。
・価格
・射程距離
・火力
・装弾数
・持ち運び(重量と寸法)
・部品点数
・頑丈さ
・使い勝手(反動制御)
・射撃音や発射光
じゃあ全ての項目で最高の物を!という要求は物理的に無理な話です。
例えば射程距離が欲しいとなった場合、火薬で弾頭を発射する銃は長銃身が必要になりますし、大口径で火薬量が多ければより遠くまで射撃できます。
が、それは装弾数が少ない、持ち運びに適さない長さや重さの銃になってしまいます。
軍隊や警察など組織として制式銃を採用するにあたって考慮すべきポイントを整理してみましょう。
まず考えなくてはならないのは、戦争の様式がどのようなものかということです。
簡単に言えば、現代の様な不正規戦が主体だったり小隊程度の規模での部隊が主流の戦闘なのか、
それとも国家総力戦のように大隊編制以上の衝突が続く戦闘なのかでも全く異なります。
この違いは部隊装備と戦闘の様式や継続時間が異なってしまうので、
同じ歩兵が使用するにしても制式銃を決定するのに重要視すべき点が違ってしまいます。
これらも踏まえて制式銃の仕様を検討してみましょう。
ついでながら。
ミルクコーヒー様
山中教授
教授があっさり「作業人時」についてご説明して頂けましたので本職は別の方面を片付けてしまいましょう。
つまり軍隊について、をもう少し。
軍隊は一般の企業とは異なり、単純に人を集めて資材を集めればすぐ事業が開始できるものではありません。
それはなぜか。
まず軍隊とはどんな要素が必要不可欠なのか、から参りましょう。
軍隊の特徴として、以下のことが満足できていないと「戦争する」という任務に耐えられないと言う点です。
1)自己完結性を有する事:食料・エネルギー(燃料・電源)・通信・移動などの生存および作戦行動の遂行に必要なインフラを自分たちで用意する能力
2)用兵能力を有する事 :作戦・戦闘を遂行するために戦力を運用する能力
3)練兵能力を有する事 :軍隊の構成員である要員の育成、訓練をする能力
4)造兵能力を有する事 :武器・兵器の研究・開発・生産をする能力
例えばインフラが破壊された大規模自然災害などで軍隊が活躍するのはこのうちの自己完結性を活用できるからです。
橋が壊れた、道路が地震で自動車が通れない、では警察や消防は動けなくなりますが、軍隊は違う、ということですね。
あるいはスマホ。便利ですよね、軍隊でも普段みんな使っている事でしょう。
ですが、電波が基地局から送受信していないと使えません。つまり民間の会社が持っているインフラが動いている事が大前提の仕組みです。
ですので、災害や使用量が集中したら使えなくなる訳ですし、戦争で基地局が破壊されたら使えません。
それでは軍隊で困ることになるので、無線機を使うことになる、という訳ですね。
え?軍隊でスマホを使えるように軍用の基地局を作ればいい?そういう国もないではないですよ、お金持ちな情報処理システムに力を入れている場合は尚更です。
次は判りやすい資材から行きましょう。なぜなら軍隊で取り扱う資材とはすなわち「兵器」だからですね。
兵器は戦争をする為だけに開発されて生産されるもので、軍隊以外では全く使い道がない工業製品です。
ですので、いくら民需品を転用するといっても難しく、本来的にはそもそも軍用品で開発して仕様を落としたものが民需品になるのが普通です。
というのは例えば単純に自動車で言えば、コストや居住性が民需品では重要なポイントになりますが、軍用品は速度や馬力など要求される仕様が優先されるからです。
トラベラーでも輸送機器や宇宙船でも民需向けに優先される項目は低コスト化や居住性や輸送能力ですが、
軍用では火力や加速性能やそれを支えることができる高出力パワープラントや高性能コンピュタという具合に違ってきますよね。
全く同じことが我々の世界ではそれこそ軍隊が発生した紀元前からの常識と言って良いと思います。
極端な事を言えばライター1つとっても同じで、民需向けならそれこそ100円の使い捨てライターで事足ります。
しかし軍用装備品となると不適格で、なぜなら戦場ですぐ使えなくなる可能性が高い100円ライターを制式採用する軍隊は恐らくどこにもないでしょうね。
軍隊で使うものはライターだけでなく、スコップ1つから小銃や野戦砲に至るまで戦場で使用されることが前提なのです。
じゃあ兵器は必ず自国で生産すべきか、ということになりますよね。
世界中の各国で作っているよりも他国の優秀な兵器を買い取れば安く済むよね、という発想がまず出ますよね。
確かにその通り。
自国で開発してもその兵器が売れる市場は自国の軍隊だけ、の市場です。
そうなると開発する民間企業では開発経費+製造コスト+儲けを考慮したらどうしても割高になってしまいます。
下手をしたら限定数量生産して次年度から予算計上打ち切り、なんてなってしまえば開発費用が赤字になってしまう可能性すらあります。
じゃあ優秀な兵器を他国からじゃんじゃん買えばいいよ!・・・ちょっと待って下さい。
その国と未来永劫仲良しですか?その国が仮想敵国に兵器情報を流しちゃいませんか?
判りやすく言えばその国は兵器を販売している訳ですので、売れるに越したことではなく、たぶん仮想敵国も入手が可能なのです。
じゃあ改造しちゃえ、燃料を積み増しして航続距離を上げたり、エンジンを変えちゃえばいいよ、とはならないのですよ。
高度な兵器であればある程にそうした改造の冗長性がないあるいはバランスが狂ってしまう可能性すらあります。
それにこうした兵器の仕様の機密ばかりが問題になるだけに収まりません。
補給や整備の問題にもなります。
その兵器の整備に必要な交換部品が手に入らなくなったら。
自国でライセンス生産できているのならそうした危険性は下がりますが、それでも他の兵器との互換性ができるかどうかなども含めて考えられていない場合には運用での困難さが発生します。
つまり、軍隊が使う兵器の体系として、運用まで考慮した調達がされているか、が兵器を他国から購入する時には重要になります。
ですので、ひとたびある国から兵器を購入してしまえば、その体系を破棄しない限り他の兵器も購入することになり、相手国の依存度合いが増す、なんて可能性もあり得ます。
となれば、例えば安い戦車が欲しい、である国から何百両購入した、で終わらない可能性に至るかも知れない訳です。
結果として1両単価は安かったけど、他のアレコレが高くついた、なんてことになりかねないのです。
こんな例は家庭生活でも家電やら自動車などで類似したことがありますよね。そんな具合に国家単位でなる可能性があるのです。
じゃあ自国で開発して生産すれば安心だね!・・・確かにそうしたリスクは防げます。
が、付きまとうのは割高な開発経費です。
トラベラーでは設計費用で計算されて、兵器開発費は抑えられますが、現実的には部品を寄せ集めて終わりではありません。
言い換えればトラベラーのルールでの兵器開発は格安なのです。
それに試作と改良を繰り返して、開発人件費も含めて計上されますので、その額は更に巨大になります。
まあトラベラーでもワンオフの宇宙船とかで大型なら巨額な設計費になりますけど。
さらにトラベラーでも直面する費用の問題として、民需品なら分割支払い可能ですが、軍用品は一括支払いが鉄則です。
そんな新品の高額商品買えないよ、という軍隊もあります。
よその国の古くなった装備を交渉して中古品として買い取って運用するなんて例はそう珍しくありません。
古くは明治維新の際の戊辰戦争で北上する幕府軍が使っていた小銃はアメリカ南北戦争の小銃でしたし、今でも貸与とか供与という名目で軍艦や戦車が世界各国で運用されています。
恐らくはトラベラーでも帝国やソロマニ連合が使っていた軍艦が周辺友好国に貸与とか払い下げされているのでしょうね。
そしてそうした兵器、車両、航空機、軍用艦など、戦闘に直接使用される兵器や装備の総称として正面装備品と言いますが、
正面装備品を購入するのは軍事費あるいは防衛費があてられます。以下、軍事費で統一しましょう。
一概に軍事費といっても、じゃあ丸々全部を正面装備品を購入できるのか、というとそんなことはありません。
というのは、人件費、つまり兵員のお給料や軍属の給与など、人が関わる支払いがまずあります。
それに兵隊の食糧費、戦闘用の備蓄も必要ですし、訓練や教育中の食事も必要です。一般会社員みたいに支払った給料の内から勝手に食べろとはいかないのですね。
これが糧食費です。我が国の例でいえばこの人件費+糧食費で予算の4割が相当します。
次に維持費。既に所有している正面装備品を整備する費用もありますし、基地や関連設備の修繕も必要です。
基地の蛍光灯交換や食堂の壊れた椅子を直すなんてのはこの部分が充当されます。トイレットペーパー代や基地の電気ガス水道も維持費の中です。
摩耗した戦車の交換する砲身や点検で交換する事になった基盤なんかもこの中になりますし、装備品の塗り直すペンキ代もこれが該当ですね。
次は基地対策費用。代表的なのは航空機運用に伴う周辺住宅への騒音対策費用とか緑地整備とか。特殊なのだと駐留軍経費負担もこの内数です。
他にも宿舎の建設や訓練教育の経費などの物品費。この辺りは予算計上して毎年の経費として算出できるでしょうね。
軍隊で予算がないとなると、あれこれやり繰りして節約した揚句、この辺りは一般企業と変わることなくですが。
特徴的なのは正面装備を整備する交換部品がない、なんてことにあった場合です。
俗に言う共食い整備、あるいはニコイチ整備とかいいますが、こっちの部品を壊れたモノと交換して、とやって、例えば3機あるものを1機動けなくして、2機は可動という具合にするのです。
これだと計上では3機ですが、実際は2機しか動かない、そしてこの先はもっと動かなくなる、と稼働率の低下に繋がるのです。
先の他国製兵器を導入するとこうしたスペアパーツ不足などの危険性が顕在化して、予算の有無だけではなく軍隊としての稼働率低下という深刻な事態になってしまいます。
そうなると訓練もまともにできなくなりますし、更に実際に戦争になれば、想定していただけの兵器が動かない、なんてことになるのですね。
兵器の整備性能とか交換部品が他の兵器体系とあっているかどうかなんかもこうした稼働率に直結している、ということに御留意頂ければと存じます。
ですので、例えば10排水素トン反重力戦車のうち良く壊れる部品が他の反重力車両と互換性があるなし、というのは深刻なポイントになる訳です。
そして次は研究開発費。
兵器はどんどん新型化していますし、昨今なら情報処理システム化が高度化していっていますので、常に刷新して行く必要があります。
もちろんミルクコーヒー様が御懸念されていた「モビルスーツ開発」なんてのはこの部分の費用ですね。
ですので、いったいこの研究開発費を何年間幾ら払ったのかが実際の考察には必要不可欠だと思うのですが、その辺り今回は議論の外と致しましょう。
たぶんトラベラーだとTLの底上げの経費がこの部分に該当するのでしょうね。
で、軍事費のやっと最後になるのが正面装備品の購入費用になります。
しかし戦車や戦闘機や軍艦ばかりが正面装備品ではありません。
軍服や野戦服や小銃や拳銃やサバイバルナイフもこうした装備品です。
先に申し上げた通り、一括支払いが決まりですので、分割に応じる製造メーカーはいません。
ですので、多くの国は予算として計上するか、必要な金額を国債として借金して購入に充てます。
簡単に言えば、ローンを銀行や金融会社相手に組む個人と国債を買ってくれる投資家相手に組む国という違いだけですね。
国債は使い道が明確な場合が多いので、この国債は軍事費に充てます、というと他国の投資家は購入し難い、なんてことにもなります。
映画「紅の豚」で主人公相手に銀行屋が「どうです?愛国国債を購入して民族に貢献されては?」というくだりがありますが、
あの愛国国債とはイタリア政府が発行した軍事費用の国債でしょうね。利回りも良くして自国民の購買意欲を煽るやり方です。
言われた主人公は「そういうことはな、人間同士でやるもんだ」とにべもないですけど。
我が国でも1937年の奇しくも11月16日に愛国国債が発行されて郵便局に購入希望者が殺到した、なんてことがありました。
ついでのことなので、あわせて戦時国債について触れておきましょう。
大戦当時、参戦国の多くは膨大な戦費を賄う為に戦時国債を発行して自国民から資金を調達しました。
利回りは総じて高く、預金しておくよりもお得な訳ですが、それは国債が満期を迎えて現金化された時の話。
敗戦国になれば発行した政府が解散ですので、債権者の政府が消滅して戦時国債はただの紙くずになり果てる訳です。
しかし国民としては自国の戦争に少しでも協力できる、というのが魅力的です。
実は今やっているウクライナ侵攻でも、ウクライナ、ロシア双方が戦時国債を発行しています。
今見るとウクライナの戦時国債の利回り11%と高利回りですね。トラベラー協会の利回り6%が霞んで見えます。
愛国国債にせよ戦時国債にせよ、戦争資金の国債は幾ら発行が妥当かなんて決まりはありません。
元の財源を気にせず発行してしまう政府もあるでしょう。
ですので、元の財源な軍事費プラス国債による調達額の総合計がその国家の軍隊の軍事費である、と言う事になります。
申し上げたこれらの費用を全て賄った挙句に、戦争する為に消費される燃料や弾薬や食糧消耗品や部品類も含めて戦争経費を考えた上で、
それらの正面装備を準備して、軍隊で慣熟訓練をする必要があります。
小銃1つ取り扱うのでも戦場で故障しては使えませんので分解整備も含めて訓練をする必要があります。
ましてや軍艦や航空機や戦車に至っては、日々の訓練がなければ全く使い物にならないでしょう。
それが果たして何年必要なのかは御意見があると思いますが、少なくとも兵器を買い与えて、数週間の初歩的な動作訓練で充分なのかというと本職は全く違うと申し上げたく存じます。
山中教授
教授があっさり「作業人時」についてご説明して頂けましたので本職は別の方面を片付けてしまいましょう。
つまり軍隊について、をもう少し。
軍隊は一般の企業とは異なり、単純に人を集めて資材を集めればすぐ事業が開始できるものではありません。
それはなぜか。
まず軍隊とはどんな要素が必要不可欠なのか、から参りましょう。
軍隊の特徴として、以下のことが満足できていないと「戦争する」という任務に耐えられないと言う点です。
1)自己完結性を有する事:食料・エネルギー(燃料・電源)・通信・移動などの生存および作戦行動の遂行に必要なインフラを自分たちで用意する能力
2)用兵能力を有する事 :作戦・戦闘を遂行するために戦力を運用する能力
3)練兵能力を有する事 :軍隊の構成員である要員の育成、訓練をする能力
4)造兵能力を有する事 :武器・兵器の研究・開発・生産をする能力
例えばインフラが破壊された大規模自然災害などで軍隊が活躍するのはこのうちの自己完結性を活用できるからです。
橋が壊れた、道路が地震で自動車が通れない、では警察や消防は動けなくなりますが、軍隊は違う、ということですね。
あるいはスマホ。便利ですよね、軍隊でも普段みんな使っている事でしょう。
ですが、電波が基地局から送受信していないと使えません。つまり民間の会社が持っているインフラが動いている事が大前提の仕組みです。
ですので、災害や使用量が集中したら使えなくなる訳ですし、戦争で基地局が破壊されたら使えません。
それでは軍隊で困ることになるので、無線機を使うことになる、という訳ですね。
え?軍隊でスマホを使えるように軍用の基地局を作ればいい?そういう国もないではないですよ、お金持ちな情報処理システムに力を入れている場合は尚更です。
次は判りやすい資材から行きましょう。なぜなら軍隊で取り扱う資材とはすなわち「兵器」だからですね。
兵器は戦争をする為だけに開発されて生産されるもので、軍隊以外では全く使い道がない工業製品です。
ですので、いくら民需品を転用するといっても難しく、本来的にはそもそも軍用品で開発して仕様を落としたものが民需品になるのが普通です。
というのは例えば単純に自動車で言えば、コストや居住性が民需品では重要なポイントになりますが、軍用品は速度や馬力など要求される仕様が優先されるからです。
トラベラーでも輸送機器や宇宙船でも民需向けに優先される項目は低コスト化や居住性や輸送能力ですが、
軍用では火力や加速性能やそれを支えることができる高出力パワープラントや高性能コンピュタという具合に違ってきますよね。
全く同じことが我々の世界ではそれこそ軍隊が発生した紀元前からの常識と言って良いと思います。
極端な事を言えばライター1つとっても同じで、民需向けならそれこそ100円の使い捨てライターで事足ります。
しかし軍用装備品となると不適格で、なぜなら戦場ですぐ使えなくなる可能性が高い100円ライターを制式採用する軍隊は恐らくどこにもないでしょうね。
軍隊で使うものはライターだけでなく、スコップ1つから小銃や野戦砲に至るまで戦場で使用されることが前提なのです。
じゃあ兵器は必ず自国で生産すべきか、ということになりますよね。
世界中の各国で作っているよりも他国の優秀な兵器を買い取れば安く済むよね、という発想がまず出ますよね。
確かにその通り。
自国で開発してもその兵器が売れる市場は自国の軍隊だけ、の市場です。
そうなると開発する民間企業では開発経費+製造コスト+儲けを考慮したらどうしても割高になってしまいます。
下手をしたら限定数量生産して次年度から予算計上打ち切り、なんてなってしまえば開発費用が赤字になってしまう可能性すらあります。
じゃあ優秀な兵器を他国からじゃんじゃん買えばいいよ!・・・ちょっと待って下さい。
その国と未来永劫仲良しですか?その国が仮想敵国に兵器情報を流しちゃいませんか?
判りやすく言えばその国は兵器を販売している訳ですので、売れるに越したことではなく、たぶん仮想敵国も入手が可能なのです。
じゃあ改造しちゃえ、燃料を積み増しして航続距離を上げたり、エンジンを変えちゃえばいいよ、とはならないのですよ。
高度な兵器であればある程にそうした改造の冗長性がないあるいはバランスが狂ってしまう可能性すらあります。
それにこうした兵器の仕様の機密ばかりが問題になるだけに収まりません。
補給や整備の問題にもなります。
その兵器の整備に必要な交換部品が手に入らなくなったら。
自国でライセンス生産できているのならそうした危険性は下がりますが、それでも他の兵器との互換性ができるかどうかなども含めて考えられていない場合には運用での困難さが発生します。
つまり、軍隊が使う兵器の体系として、運用まで考慮した調達がされているか、が兵器を他国から購入する時には重要になります。
ですので、ひとたびある国から兵器を購入してしまえば、その体系を破棄しない限り他の兵器も購入することになり、相手国の依存度合いが増す、なんて可能性もあり得ます。
となれば、例えば安い戦車が欲しい、である国から何百両購入した、で終わらない可能性に至るかも知れない訳です。
結果として1両単価は安かったけど、他のアレコレが高くついた、なんてことになりかねないのです。
こんな例は家庭生活でも家電やら自動車などで類似したことがありますよね。そんな具合に国家単位でなる可能性があるのです。
じゃあ自国で開発して生産すれば安心だね!・・・確かにそうしたリスクは防げます。
が、付きまとうのは割高な開発経費です。
トラベラーでは設計費用で計算されて、兵器開発費は抑えられますが、現実的には部品を寄せ集めて終わりではありません。
言い換えればトラベラーのルールでの兵器開発は格安なのです。
それに試作と改良を繰り返して、開発人件費も含めて計上されますので、その額は更に巨大になります。
まあトラベラーでもワンオフの宇宙船とかで大型なら巨額な設計費になりますけど。
さらにトラベラーでも直面する費用の問題として、民需品なら分割支払い可能ですが、軍用品は一括支払いが鉄則です。
そんな新品の高額商品買えないよ、という軍隊もあります。
よその国の古くなった装備を交渉して中古品として買い取って運用するなんて例はそう珍しくありません。
古くは明治維新の際の戊辰戦争で北上する幕府軍が使っていた小銃はアメリカ南北戦争の小銃でしたし、今でも貸与とか供与という名目で軍艦や戦車が世界各国で運用されています。
恐らくはトラベラーでも帝国やソロマニ連合が使っていた軍艦が周辺友好国に貸与とか払い下げされているのでしょうね。
そしてそうした兵器、車両、航空機、軍用艦など、戦闘に直接使用される兵器や装備の総称として正面装備品と言いますが、
正面装備品を購入するのは軍事費あるいは防衛費があてられます。以下、軍事費で統一しましょう。
一概に軍事費といっても、じゃあ丸々全部を正面装備品を購入できるのか、というとそんなことはありません。
というのは、人件費、つまり兵員のお給料や軍属の給与など、人が関わる支払いがまずあります。
それに兵隊の食糧費、戦闘用の備蓄も必要ですし、訓練や教育中の食事も必要です。一般会社員みたいに支払った給料の内から勝手に食べろとはいかないのですね。
これが糧食費です。我が国の例でいえばこの人件費+糧食費で予算の4割が相当します。
次に維持費。既に所有している正面装備品を整備する費用もありますし、基地や関連設備の修繕も必要です。
基地の蛍光灯交換や食堂の壊れた椅子を直すなんてのはこの部分が充当されます。トイレットペーパー代や基地の電気ガス水道も維持費の中です。
摩耗した戦車の交換する砲身や点検で交換する事になった基盤なんかもこの中になりますし、装備品の塗り直すペンキ代もこれが該当ですね。
次は基地対策費用。代表的なのは航空機運用に伴う周辺住宅への騒音対策費用とか緑地整備とか。特殊なのだと駐留軍経費負担もこの内数です。
他にも宿舎の建設や訓練教育の経費などの物品費。この辺りは予算計上して毎年の経費として算出できるでしょうね。
軍隊で予算がないとなると、あれこれやり繰りして節約した揚句、この辺りは一般企業と変わることなくですが。
特徴的なのは正面装備を整備する交換部品がない、なんてことにあった場合です。
俗に言う共食い整備、あるいはニコイチ整備とかいいますが、こっちの部品を壊れたモノと交換して、とやって、例えば3機あるものを1機動けなくして、2機は可動という具合にするのです。
これだと計上では3機ですが、実際は2機しか動かない、そしてこの先はもっと動かなくなる、と稼働率の低下に繋がるのです。
先の他国製兵器を導入するとこうしたスペアパーツ不足などの危険性が顕在化して、予算の有無だけではなく軍隊としての稼働率低下という深刻な事態になってしまいます。
そうなると訓練もまともにできなくなりますし、更に実際に戦争になれば、想定していただけの兵器が動かない、なんてことになるのですね。
兵器の整備性能とか交換部品が他の兵器体系とあっているかどうかなんかもこうした稼働率に直結している、ということに御留意頂ければと存じます。
ですので、例えば10排水素トン反重力戦車のうち良く壊れる部品が他の反重力車両と互換性があるなし、というのは深刻なポイントになる訳です。
そして次は研究開発費。
兵器はどんどん新型化していますし、昨今なら情報処理システム化が高度化していっていますので、常に刷新して行く必要があります。
もちろんミルクコーヒー様が御懸念されていた「モビルスーツ開発」なんてのはこの部分の費用ですね。
ですので、いったいこの研究開発費を何年間幾ら払ったのかが実際の考察には必要不可欠だと思うのですが、その辺り今回は議論の外と致しましょう。
たぶんトラベラーだとTLの底上げの経費がこの部分に該当するのでしょうね。
で、軍事費のやっと最後になるのが正面装備品の購入費用になります。
しかし戦車や戦闘機や軍艦ばかりが正面装備品ではありません。
軍服や野戦服や小銃や拳銃やサバイバルナイフもこうした装備品です。
先に申し上げた通り、一括支払いが決まりですので、分割に応じる製造メーカーはいません。
ですので、多くの国は予算として計上するか、必要な金額を国債として借金して購入に充てます。
簡単に言えば、ローンを銀行や金融会社相手に組む個人と国債を買ってくれる投資家相手に組む国という違いだけですね。
国債は使い道が明確な場合が多いので、この国債は軍事費に充てます、というと他国の投資家は購入し難い、なんてことにもなります。
映画「紅の豚」で主人公相手に銀行屋が「どうです?愛国国債を購入して民族に貢献されては?」というくだりがありますが、
あの愛国国債とはイタリア政府が発行した軍事費用の国債でしょうね。利回りも良くして自国民の購買意欲を煽るやり方です。
言われた主人公は「そういうことはな、人間同士でやるもんだ」とにべもないですけど。
我が国でも1937年の奇しくも11月16日に愛国国債が発行されて郵便局に購入希望者が殺到した、なんてことがありました。
ついでのことなので、あわせて戦時国債について触れておきましょう。
大戦当時、参戦国の多くは膨大な戦費を賄う為に戦時国債を発行して自国民から資金を調達しました。
利回りは総じて高く、預金しておくよりもお得な訳ですが、それは国債が満期を迎えて現金化された時の話。
敗戦国になれば発行した政府が解散ですので、債権者の政府が消滅して戦時国債はただの紙くずになり果てる訳です。
しかし国民としては自国の戦争に少しでも協力できる、というのが魅力的です。
実は今やっているウクライナ侵攻でも、ウクライナ、ロシア双方が戦時国債を発行しています。
今見るとウクライナの戦時国債の利回り11%と高利回りですね。トラベラー協会の利回り6%が霞んで見えます。
愛国国債にせよ戦時国債にせよ、戦争資金の国債は幾ら発行が妥当かなんて決まりはありません。
元の財源を気にせず発行してしまう政府もあるでしょう。
ですので、元の財源な軍事費プラス国債による調達額の総合計がその国家の軍隊の軍事費である、と言う事になります。
申し上げたこれらの費用を全て賄った挙句に、戦争する為に消費される燃料や弾薬や食糧消耗品や部品類も含めて戦争経費を考えた上で、
それらの正面装備を準備して、軍隊で慣熟訓練をする必要があります。
小銃1つ取り扱うのでも戦場で故障しては使えませんので分解整備も含めて訓練をする必要があります。
ましてや軍艦や航空機や戦車に至っては、日々の訓練がなければ全く使い物にならないでしょう。
それが果たして何年必要なのかは御意見があると思いますが、少なくとも兵器を買い与えて、数週間の初歩的な動作訓練で充分なのかというと本職は全く違うと申し上げたく存じます。
トラベラーの建造期間ルールを使うのであれば……
ミルクコーヒー様
>>A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
>流石に頭数増やしても一定時間はかかると思いますが
>これを30人から90、180、320と増員したとしても
ミルクコーヒー様がちょっと勘違いされているようなので、補足させて頂きますが、作業時間の単位は「人時(=人数×時間数)」です。
30人時の作業は、1人だけで行えば30時間、2人で作業すれば15時間、3人で作業すれば10時間で終わる、という意味。
最初から30人の作業員が従事すると決まっている訳ではありません。
30人時の作業ならば、4人で8時間(一日仕事)、という配分が手頃では?(端数の30分はとりあえず無視して下さい)
月に一度のA整備ですので。
リンク先のジャンボジェット機のA整備は、10人チームが8時間を費やす作業ですので、作業時間は80人時、と表記されます。
1人で行えば80時間、5人が行えば16時間、10人が行えば8時間、20人が行えば4時間、80人が行えば1時間(え?)、ですね。
ミルクコーヒー様が気にされているのは、その人数投入の上限、あるいは、時間短縮の下限だと思いますが。
此処は「トラベラー」の掲示板ですので、トラベラーのルールを使って考えてみましょう。
宇宙船の建造ルールが、CT「宇宙海軍」とMT「レフリーズ・マニュアル」にありますよね?
建造費や修理費を増額すると(=追加の作業機械や作業員を投入すると)、建造期間や修理期間を短縮することが出来るルールです。
実際の建造期間=通常の建造期間×100%÷(100%+追加で支払われる費用%)
但し、期間の短縮は「通常の建造期間の50%」が最短。
このルール、最初に説明した「人時」の概念と相性が良いのですよ。
+100%の追加費用、つまり2倍の設備と人員を投入して、建造期間(整備時間)を50%に短縮するのが最大、と考えるべきでは?
現実(リアル)と比較しても、妥当な数字だと思います。
ジャンボジェットの10人/8時間は、20人を投入すれば4時間で終わらせることが出来ます。
しかし、21人以上の人員を投入しても、作業の邪魔、時間の無駄になるだけで意味が無い、4時間より短くすることは出来ない、ということかと。
そもそも、月に一度のA整備なので、無理に短縮する必要も無いのでは?
出撃(ソーティ)毎に行う整備点検/補給作業とA整備は別物ですから。
>>A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
>流石に頭数増やしても一定時間はかかると思いますが
>これを30人から90、180、320と増員したとしても
ミルクコーヒー様がちょっと勘違いされているようなので、補足させて頂きますが、作業時間の単位は「人時(=人数×時間数)」です。
30人時の作業は、1人だけで行えば30時間、2人で作業すれば15時間、3人で作業すれば10時間で終わる、という意味。
最初から30人の作業員が従事すると決まっている訳ではありません。
30人時の作業ならば、4人で8時間(一日仕事)、という配分が手頃では?(端数の30分はとりあえず無視して下さい)
月に一度のA整備ですので。
リンク先のジャンボジェット機のA整備は、10人チームが8時間を費やす作業ですので、作業時間は80人時、と表記されます。
1人で行えば80時間、5人が行えば16時間、10人が行えば8時間、20人が行えば4時間、80人が行えば1時間(え?)、ですね。
ミルクコーヒー様が気にされているのは、その人数投入の上限、あるいは、時間短縮の下限だと思いますが。
此処は「トラベラー」の掲示板ですので、トラベラーのルールを使って考えてみましょう。
宇宙船の建造ルールが、CT「宇宙海軍」とMT「レフリーズ・マニュアル」にありますよね?
建造費や修理費を増額すると(=追加の作業機械や作業員を投入すると)、建造期間や修理期間を短縮することが出来るルールです。
実際の建造期間=通常の建造期間×100%÷(100%+追加で支払われる費用%)
但し、期間の短縮は「通常の建造期間の50%」が最短。
このルール、最初に説明した「人時」の概念と相性が良いのですよ。
+100%の追加費用、つまり2倍の設備と人員を投入して、建造期間(整備時間)を50%に短縮するのが最大、と考えるべきでは?
現実(リアル)と比較しても、妥当な数字だと思います。
ジャンボジェットの10人/8時間は、20人を投入すれば4時間で終わらせることが出来ます。
しかし、21人以上の人員を投入しても、作業の邪魔、時間の無駄になるだけで意味が無い、4時間より短くすることは出来ない、ということかと。
そもそも、月に一度のA整備なので、無理に短縮する必要も無いのでは?
出撃(ソーティ)毎に行う整備点検/補給作業とA整備は別物ですから。
さして難しい話じゃないですよ
ミルクコーヒー様
>これを30人から90、180、320と増員したとしてもどの位が最低必要時間になるのだろう?・
そこは常識的な線で考えて頂ければと思いますよ。
つまり物理的な面積の問題です。
1機の航空機の周辺面積に対していったい何人が寄ってたかって仕事がきちんとできるか、ということです。
例えば御例示のA-10の1機に1万人の作業員が投入できたとして仕事にならないですよね。
せいぜい10人か多くても20人いかないくらい、だと推定できると思いますよ。
これがジャンボジェットなら、とかスペースシャトルなら、ってことになるだけです。
>これを30人から90、180、320と増員したとしてもどの位が最低必要時間になるのだろう?・
そこは常識的な線で考えて頂ければと思いますよ。
つまり物理的な面積の問題です。
1機の航空機の周辺面積に対していったい何人が寄ってたかって仕事がきちんとできるか、ということです。
例えば御例示のA-10の1機に1万人の作業員が投入できたとして仕事にならないですよね。
せいぜい10人か多くても20人いかないくらい、だと推定できると思いますよ。
これがジャンボジェットなら、とかスペースシャトルなら、ってことになるだけです。
ふむ・・・インターバルは長い・・・
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1108/19/news008_2.html#:~:text=%E9%80%9A%E5%B8%B8%E3%81%AF%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88,%E7%B5%82%E3%81%88%E3%81%A6%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82
↑
こちらだとチーム10人/8時間が所要時間となってますね
>A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
流石に頭数増やしても一定時間はかかると思いますが
これを30人から90、180、320と増員したとしても
どの位が最低必要時間になるのだろう?・・・と悩みます。
↑
こちらだとチーム10人/8時間が所要時間となってますね
>A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
流石に頭数増やしても一定時間はかかると思いますが
これを30人から90、180、320と増員したとしても
どの位が最低必要時間になるのだろう?・・・と悩みます。
指揮あるいは将校について
ミルクコーヒー様
山中教授
次のマナイタに載せて頂いた材料は、指揮についてですね。
>実際は、多数の中間管理職(下位の指揮官)が管理と指揮を行っている
会社でも軍隊でも家庭でも全く同じ。
誰かさんが最高指揮官で、次に各級指揮官が配置されて、末端の兵卒が働く仕組みです。
最高指揮官は末端まで把握する必要はなく、全体をどう動かすかを判断すれば良く、各級指揮官は最高指揮官の命令を遂行すべく担当部隊の任務を考えてマネージメントすることが仕事になります。
>無線機や通信系魔法の存在は、その命令や情報が「早く遠くまで届く」ようになるだけで、本質は変わっていません。
>指揮する存在が「人間」である以上、TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は同じなのです。
山中教授が良い指揮官であるという一端が伺えるお言葉で嬉しく存じます。本職も全くその通りかと思います。
どこかの総理大臣とかどこぞの社長さんとか経団連の会長さんとかに聞かせたい程の名言、いや至言ですね。
ネットがあれば何百万人も指揮できると本気で思っている人がいますので。
ずばり「相手の動きの時系列を未来も含めて折り込んで、部下に具体的な行動を手段を含めて命じる事」を指揮と称して良いかと存じます。
他にもきっと必ずご意見が出て、指揮とは何か、ということについては異論反論があると思います。
が、大きく外れていなければ今回議論では良しと致したく。
実際には最高指揮官や各級指揮官には補佐する為の参謀あるいは幕僚が付きます。
その辺は軍隊や時代によって様々ですが、例えば、人事行政、情報、作戦、後方支援、計画、通信、あるいは広報や憲兵など様々な専門分野に分岐します。
それらの分野を計画指導して、指揮官の決断の助言をするのが任務です。
ですので実際に彼らは部隊の指揮権は有していません。
ちなみに。サンボウとは無謀、凶暴、乱暴だからではないですよ。念のために。
こういう専門職が必要になったのは専門性が増して複雑化して小人数では処理しきれなくなった結果でもあります。
より小さな部隊でも同様で、様々な支援部隊が司令部付けで配備されますが、その長が幕僚、参謀と同等になる訳です。
まあざっくり説明ですが。
つまり1人の最高指揮官(金髪)が赤毛の親友と何でもかんでも作戦細部やらまで決めて劇的なタイミングで作戦展開!なんてのはお話の中だけで、実際には綿密な計画と、ちょこまかで精密な修正と、途中の情報と分析によって更なる修正や計画破棄を繰り返して事態が進んで行く事になります。
この辺りを本職は「敵と相談して」と申し上げているのはこの後半戦が膨大な作業量だからです。
残念ながら指揮官も兵隊も互いに同じ人間ですので、それぞれの想定したコト以上はできないのですよ。
上級指揮官が「右の敵を攻撃しろ!」と叫んでも、彼のイメージ通りの攻撃を前もって計画立案して置いて、きちんと実行部隊に伝わっていなければ。
行き当たりばったりかつ散発的な効果のない攻撃になるだけです。
指揮官の大変さ具合は(個人的にはザンネンながら)この辺にして置いて。
ミルクコーヒー様から俎上にして頂いた「ジオン公国軍」をまたまた引っ張り出して来ましょう。それと一緒にドイツ第3帝国軍も。
というのはそれぞれ特徴的な点があるからです。
まず最初の「ジオン公国軍」のほう。
果たして何年間の戦争準備期間だったかは判りませんが。
ともかく前の投稿でタラレバした100万人の軍隊で、100個師団でした。
どういう段取りと準備をして100万人をかき集めたのかとても興味深いですが、まあそこは置くとして。
軍隊の将官の割合あるいは士官の割合は軍隊の仕組みや時代や思想でも様々です。
が、これまたタラレバで師団長は将官級、本国付きなどで2割増しの120人にしておきましょう。将官級は率にして0.012%です。
この100個師団の下には3個から4個の大隊もしくは連隊が編制されるのもタラレバでした。ですので、400個大隊です。
連隊なら大佐、大隊なら中佐か少佐が指揮官になります。となれば400人の佐官となりますが、まあこの辺から4割増しで560人にしときましょう。
佐官級は率にして0.056%です。
大隊の下には3個から4個の中隊が編制されますので、400個大隊なら1600個中隊。
大尉が中隊長で1600人の大尉で4割増しなら2300人。
その下の小隊で1個中隊で3個から4個の小隊編制で、1600個の中隊で6400個小隊。
中尉か少尉が小隊長で、最低6400人の4割増しにして9000人。
つまり、将官級120人、佐官級560人、尉官級11300人の合計約12000人の将校です。率にして1.2%。
意外と少ないですね。もうちょっとふやかしても良いかも知れません。
というのは戦闘機乗りなどは基本的に全て将校がなるのですが、どうやら公国軍ではその限りではない様子です。
参考までにアメリカ軍は現在だと15%程度だなんて話もありますが、これはウイングマークは将校になる必要性があるからですね。
将校はトラベラーでもO1の少尉からO10の大将までルール設定がありますよね。
彼ら将校はその階級に応じた責任を負っていて、尚且つ指揮すべき部隊を一任されています。
そして部隊が任務を遂行する為の実務者として下士官、トラベラーではE4からE9が相当します、が配置されて部隊が運用されていきます。
まず問題になるのは、この将校と下士官の教育訓練期間です。
申し上げた通り、将校は単純に威張っていれば良い役職ではありません。
部隊を指揮する指揮官や軍隊を動かす幕僚、参謀に要求される実務能力は必須です。高い低いは存在しますが、皆無では成り立たない商売です。
あるいは各級支援部隊を実動させる為に能動的に動ける企画力や構想力、未来予測の先見性、部下を掌握する人徳、危機管理能力などなどなど。
孤立して誰の指示も貰えなくても自分で判断して部下の生命の責任を果たせるだけの行動力と決断力も必要です。
決して「その件は本社に持ち帰ってから」なんてことは言えないのですよね。
そして誰もがそんな要求されるだけの凄い能力がある人物ばかりではありません。
じゃあどうするのか。
最初の面接で選別する?そんなことをして合格するのは少ない、いや絶無、セロだと思います。
つまり将校になる素養がある人物を集めてそうなる為の訓練を施し、教育をして、経験を積ませて、やっと一人前の将校を育て上げるのです。
そういうシステムを苦労してそれぞれの軍隊はそれぞれのやり方で将校を育成して行きます。
そしてその能力がその軍隊の強さの一因にもなる訳です。
それを短時間つまり数年ではゼロからの育成ではかなりの促成教育になると思われます。
単純に言えば、例えばトラベラーでも少佐になるには30歳くらいが最速ですよね。
実際はもう少し遅い30代中盤くらいかな、でしょう。
しかし公国軍ではその限りではありません。「手柄を立ててしまえばこっちのもん」な、1兵卒みたいな直接の武勲優先で昇進した仕組みの様子です。
というのは、どういう意味を示しているのか、と言う事を次に申し上げたいのです。
将校とは先も申し上げた通り、部隊を指揮する指揮官の役割を持ち、その為に教育と訓練を専門的に施された人物です。
が、公国軍ではどうやら将校でも前線で1兵卒と同じ働きをしながら部隊を指揮する事まで要求されている様子です。
残念ながら人間はそんな便利にできていません。
事務仕事だろうが車の運転だろうがやって見れば判る話ですが、人間は目の前の仕事にいっぱいいっぱいになって、それ以外の能力は低下するのです。
試しに車の運転をしながらカーナビでも縮尺を大きくして、誰か数人と電話でもして見て下さい。まともに会話ができるか、現在位置が把握できるかという感じです。
たぶん事故にあうので止めた方が賢明だと思いますよ。もしくは話の内容なんかさっぱりだったり、地図が判らなくなったりでしょう。
つまり、せっかく訓練と教育をした指揮能力をわざわざ低下させて、しかも指揮官自らが最前列の位置に戦場でいては到底指揮すべき戦局の変化を掌握できないのです。目の前のドンパチだけで精一杯です。
更にそこで戦死なんかした日には。部下達は混乱してたちまち潰走、いや下手をしたら文字通り全滅してしまうでしょう。
日本海軍の山本五十六大将が「やってみて、やらせて見せる」のが指揮官のあり様だ、との意味の言を残しておりますが、あれは何も「指揮官は常に最前線に立て」と言っている訳ではありません。
率先垂範は指揮官のあるべき姿ですが、その大前提は指揮官が絶対に死なない事があるのではないでしょうか。
つまり指揮官の戦死はその直後に死ななくて済むはずの兵隊が死ぬ事を意味しているからです。
参考までに。
先の山本大将の言葉は以下の通りです。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で、見守って、信頼せねば、人は実らず」
どこぞの総理大臣は「耳を傾け」だけが得意ワザだそうですけど。
で、お次はドイツ第3帝国の「ドイツ国防軍」です。
ヒトラー内閣成立は1933年1月ですので、この辺りから戦争準備をしたとして、1939年9月のポーランド侵攻で第2次世界大戦突入として。
6年8ヶ月くらいが戦争準備期間ですね。
その前から軍隊は存在していましたので先の公国軍と異なりゼロからの出発ではありません。
ベルサイユ条約以前の強力な将校団は解体させられていても全員処刑された訳ではありません。
もっとも条約には細かく兵員や将校数の規定、更には下士官は総兵員定数の5%以下なんて条項もわざわざ設けられていました。
もちろん士官学校や参謀本部も解散で保持禁止ですので、教育も訓練もできません。
1935年3月の条約破棄と再軍備化宣言がされるのですが、実はそのかなり以前から色々とドイツは一丸となって再軍備を見越して画策していたのですね。
別組織としての兵務局を創立して、参謀本部の任務を継続させましたし、限られた人数だった下士官に対しては将校の教育と訓練を進めます。
1935年の再軍備開始当時の総兵数は70万人、に対して開戦直前の1939年な4年後には318万人と4.5倍になっています。
つまり、ドイツ軍は条約破棄すると今迄の下士官達を片っ端から将校に昇進させてしまいます。
そして実動的な指揮官を各級部隊指揮官に、有力な参謀達を各軍団や各師団に大量に配備できたのです。
その下に招集した兵卒を編成してたちまち軍隊を増強してしまった訳です。
新兵器開発で戦車や飛行機を条約監視の陰に隠れながらやっていたのは有名ですが、短時間であれだけの実動できる近代的な軍隊を投入できたのはこれらの人員的な計画と実行、そしてそうした構想があったからこそではないでしょうか。
そこに加えて近代装備と機甲戦術や航空機運用などを構想として戦術思想まで高めた将帥達の構想力があって、ドイツ国防軍は連合軍と戦い続けることができたと言えるでしょう。
この掲示板でも幾つかご紹介しておりますが、現代の兵器仕様は優れていますが、その土台になっている運用方法の礎はドイツ国防軍発案や原案が多く、使い勝手が良くなっただけのモノも多いのです。
恐らくはどんなにTLが高くなっても、それこそ「TL0であっても、TL15であっても」戦争の根幹的な仕組みは変わらないのではないでしょうか。
なぜならば。
戦争は人間がやっていることであり、その発想を越えて展開しないからです。
もちろん戦争の結果は残念ながらその限りではなく人智を越えることもありますが。
とまあ長々と申し上げましたが本職の言いたい事は、ただ1つ。
指揮官とは「部隊を指揮する任務を帯びて専門に教育と訓練を受けて経験を積んだ人物である」という1点のみです。
誰か適当な人物に命令権限を与えて階級章を与えれば済むことではないと申し上げたく存じます。
山中教授
次のマナイタに載せて頂いた材料は、指揮についてですね。
>実際は、多数の中間管理職(下位の指揮官)が管理と指揮を行っている
会社でも軍隊でも家庭でも全く同じ。
誰かさんが最高指揮官で、次に各級指揮官が配置されて、末端の兵卒が働く仕組みです。
最高指揮官は末端まで把握する必要はなく、全体をどう動かすかを判断すれば良く、各級指揮官は最高指揮官の命令を遂行すべく担当部隊の任務を考えてマネージメントすることが仕事になります。
>無線機や通信系魔法の存在は、その命令や情報が「早く遠くまで届く」ようになるだけで、本質は変わっていません。
>指揮する存在が「人間」である以上、TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は同じなのです。
山中教授が良い指揮官であるという一端が伺えるお言葉で嬉しく存じます。本職も全くその通りかと思います。
どこかの総理大臣とかどこぞの社長さんとか経団連の会長さんとかに聞かせたい程の名言、いや至言ですね。
ネットがあれば何百万人も指揮できると本気で思っている人がいますので。
ずばり「相手の動きの時系列を未来も含めて折り込んで、部下に具体的な行動を手段を含めて命じる事」を指揮と称して良いかと存じます。
他にもきっと必ずご意見が出て、指揮とは何か、ということについては異論反論があると思います。
が、大きく外れていなければ今回議論では良しと致したく。
実際には最高指揮官や各級指揮官には補佐する為の参謀あるいは幕僚が付きます。
その辺は軍隊や時代によって様々ですが、例えば、人事行政、情報、作戦、後方支援、計画、通信、あるいは広報や憲兵など様々な専門分野に分岐します。
それらの分野を計画指導して、指揮官の決断の助言をするのが任務です。
ですので実際に彼らは部隊の指揮権は有していません。
ちなみに。サンボウとは無謀、凶暴、乱暴だからではないですよ。念のために。
こういう専門職が必要になったのは専門性が増して複雑化して小人数では処理しきれなくなった結果でもあります。
より小さな部隊でも同様で、様々な支援部隊が司令部付けで配備されますが、その長が幕僚、参謀と同等になる訳です。
まあざっくり説明ですが。
つまり1人の最高指揮官(金髪)が赤毛の親友と何でもかんでも作戦細部やらまで決めて劇的なタイミングで作戦展開!なんてのはお話の中だけで、実際には綿密な計画と、ちょこまかで精密な修正と、途中の情報と分析によって更なる修正や計画破棄を繰り返して事態が進んで行く事になります。
この辺りを本職は「敵と相談して」と申し上げているのはこの後半戦が膨大な作業量だからです。
残念ながら指揮官も兵隊も互いに同じ人間ですので、それぞれの想定したコト以上はできないのですよ。
上級指揮官が「右の敵を攻撃しろ!」と叫んでも、彼のイメージ通りの攻撃を前もって計画立案して置いて、きちんと実行部隊に伝わっていなければ。
行き当たりばったりかつ散発的な効果のない攻撃になるだけです。
指揮官の大変さ具合は(個人的にはザンネンながら)この辺にして置いて。
ミルクコーヒー様から俎上にして頂いた「ジオン公国軍」をまたまた引っ張り出して来ましょう。それと一緒にドイツ第3帝国軍も。
というのはそれぞれ特徴的な点があるからです。
まず最初の「ジオン公国軍」のほう。
果たして何年間の戦争準備期間だったかは判りませんが。
ともかく前の投稿でタラレバした100万人の軍隊で、100個師団でした。
どういう段取りと準備をして100万人をかき集めたのかとても興味深いですが、まあそこは置くとして。
軍隊の将官の割合あるいは士官の割合は軍隊の仕組みや時代や思想でも様々です。
が、これまたタラレバで師団長は将官級、本国付きなどで2割増しの120人にしておきましょう。将官級は率にして0.012%です。
この100個師団の下には3個から4個の大隊もしくは連隊が編制されるのもタラレバでした。ですので、400個大隊です。
連隊なら大佐、大隊なら中佐か少佐が指揮官になります。となれば400人の佐官となりますが、まあこの辺から4割増しで560人にしときましょう。
佐官級は率にして0.056%です。
大隊の下には3個から4個の中隊が編制されますので、400個大隊なら1600個中隊。
大尉が中隊長で1600人の大尉で4割増しなら2300人。
その下の小隊で1個中隊で3個から4個の小隊編制で、1600個の中隊で6400個小隊。
中尉か少尉が小隊長で、最低6400人の4割増しにして9000人。
つまり、将官級120人、佐官級560人、尉官級11300人の合計約12000人の将校です。率にして1.2%。
意外と少ないですね。もうちょっとふやかしても良いかも知れません。
というのは戦闘機乗りなどは基本的に全て将校がなるのですが、どうやら公国軍ではその限りではない様子です。
参考までにアメリカ軍は現在だと15%程度だなんて話もありますが、これはウイングマークは将校になる必要性があるからですね。
将校はトラベラーでもO1の少尉からO10の大将までルール設定がありますよね。
彼ら将校はその階級に応じた責任を負っていて、尚且つ指揮すべき部隊を一任されています。
そして部隊が任務を遂行する為の実務者として下士官、トラベラーではE4からE9が相当します、が配置されて部隊が運用されていきます。
まず問題になるのは、この将校と下士官の教育訓練期間です。
申し上げた通り、将校は単純に威張っていれば良い役職ではありません。
部隊を指揮する指揮官や軍隊を動かす幕僚、参謀に要求される実務能力は必須です。高い低いは存在しますが、皆無では成り立たない商売です。
あるいは各級支援部隊を実動させる為に能動的に動ける企画力や構想力、未来予測の先見性、部下を掌握する人徳、危機管理能力などなどなど。
孤立して誰の指示も貰えなくても自分で判断して部下の生命の責任を果たせるだけの行動力と決断力も必要です。
決して「その件は本社に持ち帰ってから」なんてことは言えないのですよね。
そして誰もがそんな要求されるだけの凄い能力がある人物ばかりではありません。
じゃあどうするのか。
最初の面接で選別する?そんなことをして合格するのは少ない、いや絶無、セロだと思います。
つまり将校になる素養がある人物を集めてそうなる為の訓練を施し、教育をして、経験を積ませて、やっと一人前の将校を育て上げるのです。
そういうシステムを苦労してそれぞれの軍隊はそれぞれのやり方で将校を育成して行きます。
そしてその能力がその軍隊の強さの一因にもなる訳です。
それを短時間つまり数年ではゼロからの育成ではかなりの促成教育になると思われます。
単純に言えば、例えばトラベラーでも少佐になるには30歳くらいが最速ですよね。
実際はもう少し遅い30代中盤くらいかな、でしょう。
しかし公国軍ではその限りではありません。「手柄を立ててしまえばこっちのもん」な、1兵卒みたいな直接の武勲優先で昇進した仕組みの様子です。
というのは、どういう意味を示しているのか、と言う事を次に申し上げたいのです。
将校とは先も申し上げた通り、部隊を指揮する指揮官の役割を持ち、その為に教育と訓練を専門的に施された人物です。
が、公国軍ではどうやら将校でも前線で1兵卒と同じ働きをしながら部隊を指揮する事まで要求されている様子です。
残念ながら人間はそんな便利にできていません。
事務仕事だろうが車の運転だろうがやって見れば判る話ですが、人間は目の前の仕事にいっぱいいっぱいになって、それ以外の能力は低下するのです。
試しに車の運転をしながらカーナビでも縮尺を大きくして、誰か数人と電話でもして見て下さい。まともに会話ができるか、現在位置が把握できるかという感じです。
たぶん事故にあうので止めた方が賢明だと思いますよ。もしくは話の内容なんかさっぱりだったり、地図が判らなくなったりでしょう。
つまり、せっかく訓練と教育をした指揮能力をわざわざ低下させて、しかも指揮官自らが最前列の位置に戦場でいては到底指揮すべき戦局の変化を掌握できないのです。目の前のドンパチだけで精一杯です。
更にそこで戦死なんかした日には。部下達は混乱してたちまち潰走、いや下手をしたら文字通り全滅してしまうでしょう。
日本海軍の山本五十六大将が「やってみて、やらせて見せる」のが指揮官のあり様だ、との意味の言を残しておりますが、あれは何も「指揮官は常に最前線に立て」と言っている訳ではありません。
率先垂範は指揮官のあるべき姿ですが、その大前提は指揮官が絶対に死なない事があるのではないでしょうか。
つまり指揮官の戦死はその直後に死ななくて済むはずの兵隊が死ぬ事を意味しているからです。
参考までに。
先の山本大将の言葉は以下の通りです。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で、見守って、信頼せねば、人は実らず」
どこぞの総理大臣は「耳を傾け」だけが得意ワザだそうですけど。
で、お次はドイツ第3帝国の「ドイツ国防軍」です。
ヒトラー内閣成立は1933年1月ですので、この辺りから戦争準備をしたとして、1939年9月のポーランド侵攻で第2次世界大戦突入として。
6年8ヶ月くらいが戦争準備期間ですね。
その前から軍隊は存在していましたので先の公国軍と異なりゼロからの出発ではありません。
ベルサイユ条約以前の強力な将校団は解体させられていても全員処刑された訳ではありません。
もっとも条約には細かく兵員や将校数の規定、更には下士官は総兵員定数の5%以下なんて条項もわざわざ設けられていました。
もちろん士官学校や参謀本部も解散で保持禁止ですので、教育も訓練もできません。
1935年3月の条約破棄と再軍備化宣言がされるのですが、実はそのかなり以前から色々とドイツは一丸となって再軍備を見越して画策していたのですね。
別組織としての兵務局を創立して、参謀本部の任務を継続させましたし、限られた人数だった下士官に対しては将校の教育と訓練を進めます。
1935年の再軍備開始当時の総兵数は70万人、に対して開戦直前の1939年な4年後には318万人と4.5倍になっています。
つまり、ドイツ軍は条約破棄すると今迄の下士官達を片っ端から将校に昇進させてしまいます。
そして実動的な指揮官を各級部隊指揮官に、有力な参謀達を各軍団や各師団に大量に配備できたのです。
その下に招集した兵卒を編成してたちまち軍隊を増強してしまった訳です。
新兵器開発で戦車や飛行機を条約監視の陰に隠れながらやっていたのは有名ですが、短時間であれだけの実動できる近代的な軍隊を投入できたのはこれらの人員的な計画と実行、そしてそうした構想があったからこそではないでしょうか。
そこに加えて近代装備と機甲戦術や航空機運用などを構想として戦術思想まで高めた将帥達の構想力があって、ドイツ国防軍は連合軍と戦い続けることができたと言えるでしょう。
この掲示板でも幾つかご紹介しておりますが、現代の兵器仕様は優れていますが、その土台になっている運用方法の礎はドイツ国防軍発案や原案が多く、使い勝手が良くなっただけのモノも多いのです。
恐らくはどんなにTLが高くなっても、それこそ「TL0であっても、TL15であっても」戦争の根幹的な仕組みは変わらないのではないでしょうか。
なぜならば。
戦争は人間がやっていることであり、その発想を越えて展開しないからです。
もちろん戦争の結果は残念ながらその限りではなく人智を越えることもありますが。
とまあ長々と申し上げましたが本職の言いたい事は、ただ1つ。
指揮官とは「部隊を指揮する任務を帯びて専門に教育と訓練を受けて経験を積んだ人物である」という1点のみです。
誰か適当な人物に命令権限を与えて階級章を与えれば済むことではないと申し上げたく存じます。
ソーティについて その2
ミルクコーヒー様
山中教授
先の投稿ではソーティについて触れましたがもう少しだけ。
1日は皆さん均等に24時間存在しますよね。
このうち軍隊では何時に就業開始、何時に退社、とはありません、特に戦争している時には。
ですので24時間勤務体制です。
が、航空機はそうも行きません。戦闘行動を終えて、これは飛んだ飛ばない交戦したしないに限りません。
判りやすく言えば、戦闘状態から待機状態になったとして。
必ず点検と整備と補給が必要になります。
ミルクコーヒー様の例でA-10×2機の1個飛行隊が爆撃を終えて後方の基地へ無事着陸。
さあ後方の支援部隊の大活躍する時間になります。
エンジンも停止して駐機エリアで。まず飛行を終えたので点検です。
細かい手順は端折りますが、専門的な本やHPも出ていますので興味ある方はそちらを御参照下さい。
つまり、飛行した結果の部品の脱落や緩みや亀裂や漏れ損傷を点検する訳です。
そしてその次は給油。圧力給油車を横付けにしてじゃんじゃん圧送します。
だいたい1万リットルが10分くらいですのでうちの車なんかカラッケツでもコンマ3秒で満タンですが、A-10の5000リットルもある燃料タンクをいっぱいにするにはそれでも5分掛かる計算です。
次に再爆装と給弾とチャフやフレアも補給しなくてはなりません。
こっちは専用の整備補給エリアに牽引しての作業となります。
1回の装備が多ければ多いほど時間と手間が掛かり、不具合があればそれだけ手間が増えて、しかも事故が起こりやすい危険な時間でもあります。
エンジン回りや飛行に必要な伝達装置なども点検。目視だけでなく非破壊検査も含めて規定に沿ってリストを消化して行きます。
そして次に電子装備品や通信系の点検。電源電圧や抵抗値、動作確認、不良が出れば交換して再度チェックリストやり直しです。
家電じゃないので電池交換と同じじゃないのですよね。
飛行時間によっては整備メニューも変化して、タイヤの交換からエンジンの総取り換えまで様々な規定時間を達した部品を交換する必要があり、戦闘中だからといって省略すると重大事故、つまり故障による墜落に直結します。
航空機によって様々ですが、1班数人から十人以上が1機を担当して、これらの軍用機を次の任務で飛行できる状態にするまでの時間がかかる訳です。
その間、搭乗員は次の作戦打ち合わせをして、となります。
ここまでが基地に帰還後の話ですね。
そして再装備が済んだら電源車を繋いでエンジン始動、ようやく次の作戦行動に、となる訳です。
1ソーティというのは、1つの航空機単位が戦闘装備で発進して、戦闘行動を行ない、基地に帰投して、次の作戦行動として再発進できるまで、とするとこの間には基地と戦闘地域の間の飛行時間が含まれています。
つまり自軍の航空基地が戦闘地域のすぐ傍であればすぐにでも到着できてじゃかすか攻撃できる、その通りです。
がしかし、敵軍から近いゆえに敵からの攻撃を航空基地自体が受けてしまう可能性もありますよね。
それはいやだから凄く離れた所から発進すればいいや、となると今度はものすごく飛行時間が必要になってしまいます。
飛行機は御存じの通り燃料が限られていますので、戦闘地域との往復でも燃料を消費します。
ギリギリでは戦闘行動ができません。ですので多くの軍用機のカタログスペックには「戦闘行動半径」の記述がありますが、これが限界の距離です。
大戦中のドイツがイギリスと戦ったバトル・オブ・ブリテンではドイツ軍の航空機は僅か数分間しか英本土上空で戦闘できなかったのはここに原因があります。
じゃあ作戦機の巡航速度を速くして航続距離も大きな燃料タンクにすればいいよ、となれば大型化高額化して戦闘能力が犠牲になることもあり得ます。
つまり、何を優先した設計思想で兵器を生産するのか、と本職が本掲示板でも何度か申し上げたのはこの辺りにも理由があります。
で、前投稿で申し上げた
>ソーティは後方支援の強力さが不可欠
から言って、今の国家では1日24時間で1飛行隊ができるのは頑張っても4ソーティくらいまで。1回6時間はフル回転でちょっと無理目で、現実的には3ソーティから2ソーティがいい処ではないでしょうか。この辺、本職さんがぜひ参加して御意見を頂きたい処ですが。
で、またまた山中教授の御下問たる、
>敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
が問題になります。
人間は徒歩で時速4kmくらい。
ミルクコーヒー様の想定の航空基地から戦闘地域がどれくらいの距離か判りませんが、仮に50km離れていても、休息入れて1日くらいの距離です。
つまり2機の作戦機では緊急事態で、この1日の間に何回爆撃できるかがカギになります。かなり無理しても6回かその程度じゃないでしょうか。
ですので山中教授の仰る
>10回(10ソーティ)繰り返せます
少なくとも10回も反復で爆撃をする、なんて想定は到底無理そう、だと思いますよ。
この攻撃で2万人を撃破して後退させることができなければ、残存兵力は果たしてどれくらいか判りませんが、無事に航空基地に流れ込んで白兵戦で決着する、となるのではないでしょうか。
申し上げた航空機整備について、もう少しだけ。
トラベラーでもこの辺りをハウスルール化することは可能です。
例えば空母や航空機基地の整備員数を出しておいて、これを人×時間、つまり労働時間で掛けます。もちろん最大値は24時間/日。いきなり労基署に怒られそうですが。
で、投入される航空機の機種で整備時間を設定しておくのです。例えば建造費(MCr)を基準にしてとかで。
飛行直後のA整備を基準にして、続くB整備、C整備を2倍とか4倍とか10倍とかに決めて置いて。
A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
1人の整備員しか投入できないなら不眠不休で30時間働いて貰ってようやく次の飛行ができる計算になります。
10人1チームなら3時間で次の作戦行動への投入が可能ということです。
こうして組み合わせて、軍用機の整備ルールを設定するなんてのもおススメです。
もちろん、補給物資や武器弾薬の費用やらのハウスルールを作るのも面白そうですよね。
山中教授
先の投稿ではソーティについて触れましたがもう少しだけ。
1日は皆さん均等に24時間存在しますよね。
このうち軍隊では何時に就業開始、何時に退社、とはありません、特に戦争している時には。
ですので24時間勤務体制です。
が、航空機はそうも行きません。戦闘行動を終えて、これは飛んだ飛ばない交戦したしないに限りません。
判りやすく言えば、戦闘状態から待機状態になったとして。
必ず点検と整備と補給が必要になります。
ミルクコーヒー様の例でA-10×2機の1個飛行隊が爆撃を終えて後方の基地へ無事着陸。
さあ後方の支援部隊の大活躍する時間になります。
エンジンも停止して駐機エリアで。まず飛行を終えたので点検です。
細かい手順は端折りますが、専門的な本やHPも出ていますので興味ある方はそちらを御参照下さい。
つまり、飛行した結果の部品の脱落や緩みや亀裂や漏れ損傷を点検する訳です。
そしてその次は給油。圧力給油車を横付けにしてじゃんじゃん圧送します。
だいたい1万リットルが10分くらいですのでうちの車なんかカラッケツでもコンマ3秒で満タンですが、A-10の5000リットルもある燃料タンクをいっぱいにするにはそれでも5分掛かる計算です。
次に再爆装と給弾とチャフやフレアも補給しなくてはなりません。
こっちは専用の整備補給エリアに牽引しての作業となります。
1回の装備が多ければ多いほど時間と手間が掛かり、不具合があればそれだけ手間が増えて、しかも事故が起こりやすい危険な時間でもあります。
エンジン回りや飛行に必要な伝達装置なども点検。目視だけでなく非破壊検査も含めて規定に沿ってリストを消化して行きます。
そして次に電子装備品や通信系の点検。電源電圧や抵抗値、動作確認、不良が出れば交換して再度チェックリストやり直しです。
家電じゃないので電池交換と同じじゃないのですよね。
飛行時間によっては整備メニューも変化して、タイヤの交換からエンジンの総取り換えまで様々な規定時間を達した部品を交換する必要があり、戦闘中だからといって省略すると重大事故、つまり故障による墜落に直結します。
航空機によって様々ですが、1班数人から十人以上が1機を担当して、これらの軍用機を次の任務で飛行できる状態にするまでの時間がかかる訳です。
その間、搭乗員は次の作戦打ち合わせをして、となります。
ここまでが基地に帰還後の話ですね。
そして再装備が済んだら電源車を繋いでエンジン始動、ようやく次の作戦行動に、となる訳です。
1ソーティというのは、1つの航空機単位が戦闘装備で発進して、戦闘行動を行ない、基地に帰投して、次の作戦行動として再発進できるまで、とするとこの間には基地と戦闘地域の間の飛行時間が含まれています。
つまり自軍の航空基地が戦闘地域のすぐ傍であればすぐにでも到着できてじゃかすか攻撃できる、その通りです。
がしかし、敵軍から近いゆえに敵からの攻撃を航空基地自体が受けてしまう可能性もありますよね。
それはいやだから凄く離れた所から発進すればいいや、となると今度はものすごく飛行時間が必要になってしまいます。
飛行機は御存じの通り燃料が限られていますので、戦闘地域との往復でも燃料を消費します。
ギリギリでは戦闘行動ができません。ですので多くの軍用機のカタログスペックには「戦闘行動半径」の記述がありますが、これが限界の距離です。
大戦中のドイツがイギリスと戦ったバトル・オブ・ブリテンではドイツ軍の航空機は僅か数分間しか英本土上空で戦闘できなかったのはここに原因があります。
じゃあ作戦機の巡航速度を速くして航続距離も大きな燃料タンクにすればいいよ、となれば大型化高額化して戦闘能力が犠牲になることもあり得ます。
つまり、何を優先した設計思想で兵器を生産するのか、と本職が本掲示板でも何度か申し上げたのはこの辺りにも理由があります。
で、前投稿で申し上げた
>ソーティは後方支援の強力さが不可欠
から言って、今の国家では1日24時間で1飛行隊ができるのは頑張っても4ソーティくらいまで。1回6時間はフル回転でちょっと無理目で、現実的には3ソーティから2ソーティがいい処ではないでしょうか。この辺、本職さんがぜひ参加して御意見を頂きたい処ですが。
で、またまた山中教授の御下問たる、
>敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
が問題になります。
人間は徒歩で時速4kmくらい。
ミルクコーヒー様の想定の航空基地から戦闘地域がどれくらいの距離か判りませんが、仮に50km離れていても、休息入れて1日くらいの距離です。
つまり2機の作戦機では緊急事態で、この1日の間に何回爆撃できるかがカギになります。かなり無理しても6回かその程度じゃないでしょうか。
ですので山中教授の仰る
>10回(10ソーティ)繰り返せます
少なくとも10回も反復で爆撃をする、なんて想定は到底無理そう、だと思いますよ。
この攻撃で2万人を撃破して後退させることができなければ、残存兵力は果たしてどれくらいか判りませんが、無事に航空基地に流れ込んで白兵戦で決着する、となるのではないでしょうか。
申し上げた航空機整備について、もう少しだけ。
トラベラーでもこの辺りをハウスルール化することは可能です。
例えば空母や航空機基地の整備員数を出しておいて、これを人×時間、つまり労働時間で掛けます。もちろん最大値は24時間/日。いきなり労基署に怒られそうですが。
で、投入される航空機の機種で整備時間を設定しておくのです。例えば建造費(MCr)を基準にしてとかで。
飛行直後のA整備を基準にして、続くB整備、C整備を2倍とか4倍とか10倍とかに決めて置いて。
A整備は例えばこの機種なら1機30人時だったとして。
1人の整備員しか投入できないなら不眠不休で30時間働いて貰ってようやく次の飛行ができる計算になります。
10人1チームなら3時間で次の作戦行動への投入が可能ということです。
こうして組み合わせて、軍用機の整備ルールを設定するなんてのもおススメです。
もちろん、補給物資や武器弾薬の費用やらのハウスルールを作るのも面白そうですよね。
対地攻撃機を使う前に、敵兵を集めましょう
大臣様
色々と御指摘ありがとうございます。
>もし侵攻側が航空機攻撃を想定しているのであれば密集隊形ではなく、分散して侵攻するでしょうから。
>この半径600mの円内に果たして何人いるのか、ということが問題になりますよね。
航空機を見つけた敵軍は、大魚に追われた小魚の群れの如く寄り集まって、自身の姿を大きく見せることで、航空機を威嚇するのですよ。
ファンタジー世界の兵士は、ドラゴンやグリフォンのような魔獣と戦った経験から、そういった経験則を持っているのかも知れません。
一度被害に遭えば直ぐに、航空攻撃には分散する方が被害軽減に有効である、と気付く筈ですが。
繰り返し航空攻撃を行うことは、相手に学習させる(航空攻撃の避け方を覚えさせる)効果もあることに御注意下さい。
>そしてその1ソーティが基地に戻ってまた飛来する間にどれだけ侵攻できるのか、という距離の問題もありますが、
>……中略……
>それに数が全然足らないので、2万もの来襲を防げるだけの距離があるのかというのが疑問ですね。
これは仮に、敵軍の侵攻速度が「1日20km」であると想定して、国境から防衛線までの距離が何kmなのか、ということですね。
国境線から首都までの距離が20kmしかないのであれば、A-10の対地攻撃は1回(1ソーティ)しか行えませんが、200kmあれば10回(10ソーティ)繰り返せます。
整備能力等が十分であるとの前提ですけれど。
ソーティ3回で燃料と爆弾が無くなったなんてことは無い筈……。
ミルクコーヒー様
それで、対地攻撃機の使い方ですが。
分散している敵に対しては「効果が薄い」ので、密集している敵に対して使うべきであるというのは、大臣様の説明でお分かりかと思います。
なので、敵兵が「密集してくれる」状況を作り出すべきだ、ということになりませんか?
例えば、地形上の隘路。
狭い谷のような地形や渡河地点では、軍隊の進行が停まって、狭い場所に大人数が集まり易くなります。
街道上の橋を爆破するなどで、そうした状況は作れますよね?
あるいは、戦闘時。
敵にとっての敵(友軍歩兵)と対峙した場合、分散したままでは大戦力の優位を活かせませんので、敵軍は密集隊形を作って、攻め込んで来る筈です。
出城のような防衛施設に友軍100人が立てこもり、そこを敵軍が包囲して攻略を始めたとしたら?
こういう時にこそ、対地支援攻撃が真価を発揮できるのですよ。
漠然と、移動中の敵軍上に爆弾を降らせるなんて、勿体ない使い方だと思います。
国境線までの距離と、侵攻ルートの地形次第ですけれど。
色々と御指摘ありがとうございます。
>もし侵攻側が航空機攻撃を想定しているのであれば密集隊形ではなく、分散して侵攻するでしょうから。
>この半径600mの円内に果たして何人いるのか、ということが問題になりますよね。
航空機を見つけた敵軍は、大魚に追われた小魚の群れの如く寄り集まって、自身の姿を大きく見せることで、航空機を威嚇するのですよ。
ファンタジー世界の兵士は、ドラゴンやグリフォンのような魔獣と戦った経験から、そういった経験則を持っているのかも知れません。
一度被害に遭えば直ぐに、航空攻撃には分散する方が被害軽減に有効である、と気付く筈ですが。
繰り返し航空攻撃を行うことは、相手に学習させる(航空攻撃の避け方を覚えさせる)効果もあることに御注意下さい。
>そしてその1ソーティが基地に戻ってまた飛来する間にどれだけ侵攻できるのか、という距離の問題もありますが、
>……中略……
>それに数が全然足らないので、2万もの来襲を防げるだけの距離があるのかというのが疑問ですね。
これは仮に、敵軍の侵攻速度が「1日20km」であると想定して、国境から防衛線までの距離が何kmなのか、ということですね。
国境線から首都までの距離が20kmしかないのであれば、A-10の対地攻撃は1回(1ソーティ)しか行えませんが、200kmあれば10回(10ソーティ)繰り返せます。
整備能力等が十分であるとの前提ですけれど。
ソーティ3回で燃料と爆弾が無くなったなんてことは無い筈……。
ミルクコーヒー様
それで、対地攻撃機の使い方ですが。
分散している敵に対しては「効果が薄い」ので、密集している敵に対して使うべきであるというのは、大臣様の説明でお分かりかと思います。
なので、敵兵が「密集してくれる」状況を作り出すべきだ、ということになりませんか?
例えば、地形上の隘路。
狭い谷のような地形や渡河地点では、軍隊の進行が停まって、狭い場所に大人数が集まり易くなります。
街道上の橋を爆破するなどで、そうした状況は作れますよね?
あるいは、戦闘時。
敵にとっての敵(友軍歩兵)と対峙した場合、分散したままでは大戦力の優位を活かせませんので、敵軍は密集隊形を作って、攻め込んで来る筈です。
出城のような防衛施設に友軍100人が立てこもり、そこを敵軍が包囲して攻略を始めたとしたら?
こういう時にこそ、対地支援攻撃が真価を発揮できるのですよ。
漠然と、移動中の敵軍上に爆弾を降らせるなんて、勿体ない使い方だと思います。
国境線までの距離と、侵攻ルートの地形次第ですけれど。
まずは。 ソーティーについて
ミルクコーヒー様
山中教授
面白い方向に山中教授が議論を進めて頂きましたので、本職もぜひ乗っけて頂きたく。
といっても幾つもの材料を頂戴しましたので、もったいないので、1つずつ料理して行くと致しましょう。
まずは、
>対地攻撃機2機が爆装して離陸
これを軍事用語で1ソーティと言います。
1個飛行単位、この場合は2機の対地攻撃機ですね。
戦闘機でも爆撃機でも偵察機でも軍用機ならば何でもありですが、その航空機の特性でできる任務できない任務が生じます。
このソーティは後方支援の強力さが不可欠です。
つまり、1回の作戦行動たる1ソーティを終了して基地へ帰投した爆撃隊が整備や燃料補給や弾薬補給をして再出撃して次のソーティになる訳ですが、それがもし脆弱だったら、1日1回が限界、いやいや1回出撃したら3日は動けない、なんて場合もあり得ます。
良くあるパターンは初めは10ソーティ出撃、次に6ソーティしか無理、その次は2ソーティが精一杯、なんてケースです。
つまり、航空機を数多く揃えるのも大切ですが、同時に後方支援が強力でないとあっという間に継続した戦闘力が発揮できなくなるのです。
更に言えば、こうした後方支援を支える基地を攻撃することで敵軍の後方支援能力に損害を与えることが敵軍の継戦能力の喪失に直結している訳です。
航空機も戦車もそしてトラベラーで出てくる多くの高TL兵器群もまた同様に後方支援能力があって、その結果として整備されて補給が充分ではないと戦力としてはすぐに使えなくなります。
民間機や民需用車両は経済性や操作性を優先して設計されますし、結果的に「故障が少ない」のがセールスポイントになりますよね。
しかし軍用の兵器はその限りではありません。
戦車に至っては驚くべきことに100Km走って壊れないなんて性能なら大戦中なら存在しなかったと言えばその程度はお判りになって頂けるかと存じます。
じゃあミルクコーヒー様の1ソーティが出撃、と相なったとして。
>A-10改二相当(デビューはTL7だが8~9相当の改修済)
がどんな性能かは知りませんが、ハードポイントの数と搭載可能量が対地攻撃の場合では火力の全てと言って良いでしょう。
A-10はハードポイント数11か所、7260kg搭載可能ですので、爆弾からロケット弾やら結構自由度が高いということなのでしょうね。
じゃあこいつに狙われたら広範囲の攻撃が可能だね、とはいかないのですよ、全然全く。
高高度から爆弾を雨アラレと振らせるB-52みたいな大型の爆撃機ならば最大ペイロード30トンにモノを言わせて絨毯爆撃できますが、
A-10みたいな直接対地支援機は面攻撃ではなく、強力な敵戦車や陣地を攻撃する為のモノです。
ですので、7トンの搭載爆弾も1ソーティでは1回の攻撃で使い切ります。
まあ通常だと500ポンド爆弾で誘導装置付きが妥当な線じゃないかなあと思うので勝手に採用してみましょう。
あんまり大きな爆弾はそれこそ対トーチカなどが標的で、今回は歩兵相手なので。
破片の殺傷範囲はえいやで破片殺傷半径 80mが即死、500m以上なら安全ってとこです。
つまり。11ものハードポイントを持っていても11個の爆弾を投下して1ソーティ終了です。
2機で22発、じゃあこれを万遍なく1個ずつ爆撃する、のではないのですよ。いっぺんに22個投下です。
つまり確率論的に爆撃された範囲では死亡率が高まるけど、この攻撃では400m半径くらい、ずれても600m半径くらいの被害になるのではないでしょうか。
半径600m、直径1200mな約1km2程度ですが、東京ドームを単位にすると24個分にもなります。意外に広いか狭いかは置くとして。
で、山中教授の御下問な
>敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
が大きく効いてきます。
もし侵攻側が航空機攻撃を想定しているのであれば密集隊形ではなく、分散して侵攻するでしょうから。
この半径600mの円内に果たして何人いるのか、ということが問題になりますよね。
そしてその1ソーティが基地に戻ってまた飛来する間にどれだけ侵攻できるのか、という距離の問題もありますが、
次の攻撃も同じ半径600mの攻撃1回です。
つまり、機甲部隊や陣地攻撃ではないので、A-10みたいな直協専門の対地攻撃機に侵攻してくる歩兵を攻撃させること自体がそもそもの誤りだと思いますよ。
厳しい言い方をするならば、ハサミで釘を打つようなモノで、本来の使い方ではない、と申し上げたく存じます。
それに数が全然足らないので、2万もの来襲を防げるだけの距離があるのかというのが疑問ですね。
参考までに。
このソーティという考え方は友軍同士なら国が違っても融通できます。
某超大国なんかは空母や航空基地からフンダンに投入できるので大量のソーティを準備できる仕組みです。
が、演習でそのソーティが使い切れないのでじゃあ10ソーティ使っていいよ、という感じですね。
要するに砲兵の支援砲撃みたいな使い方ができると思って頂ければ判り易いかと思います。
山中教授
面白い方向に山中教授が議論を進めて頂きましたので、本職もぜひ乗っけて頂きたく。
といっても幾つもの材料を頂戴しましたので、もったいないので、1つずつ料理して行くと致しましょう。
まずは、
>対地攻撃機2機が爆装して離陸
これを軍事用語で1ソーティと言います。
1個飛行単位、この場合は2機の対地攻撃機ですね。
戦闘機でも爆撃機でも偵察機でも軍用機ならば何でもありですが、その航空機の特性でできる任務できない任務が生じます。
このソーティは後方支援の強力さが不可欠です。
つまり、1回の作戦行動たる1ソーティを終了して基地へ帰投した爆撃隊が整備や燃料補給や弾薬補給をして再出撃して次のソーティになる訳ですが、それがもし脆弱だったら、1日1回が限界、いやいや1回出撃したら3日は動けない、なんて場合もあり得ます。
良くあるパターンは初めは10ソーティ出撃、次に6ソーティしか無理、その次は2ソーティが精一杯、なんてケースです。
つまり、航空機を数多く揃えるのも大切ですが、同時に後方支援が強力でないとあっという間に継続した戦闘力が発揮できなくなるのです。
更に言えば、こうした後方支援を支える基地を攻撃することで敵軍の後方支援能力に損害を与えることが敵軍の継戦能力の喪失に直結している訳です。
航空機も戦車もそしてトラベラーで出てくる多くの高TL兵器群もまた同様に後方支援能力があって、その結果として整備されて補給が充分ではないと戦力としてはすぐに使えなくなります。
民間機や民需用車両は経済性や操作性を優先して設計されますし、結果的に「故障が少ない」のがセールスポイントになりますよね。
しかし軍用の兵器はその限りではありません。
戦車に至っては驚くべきことに100Km走って壊れないなんて性能なら大戦中なら存在しなかったと言えばその程度はお判りになって頂けるかと存じます。
じゃあミルクコーヒー様の1ソーティが出撃、と相なったとして。
>A-10改二相当(デビューはTL7だが8~9相当の改修済)
がどんな性能かは知りませんが、ハードポイントの数と搭載可能量が対地攻撃の場合では火力の全てと言って良いでしょう。
A-10はハードポイント数11か所、7260kg搭載可能ですので、爆弾からロケット弾やら結構自由度が高いということなのでしょうね。
じゃあこいつに狙われたら広範囲の攻撃が可能だね、とはいかないのですよ、全然全く。
高高度から爆弾を雨アラレと振らせるB-52みたいな大型の爆撃機ならば最大ペイロード30トンにモノを言わせて絨毯爆撃できますが、
A-10みたいな直接対地支援機は面攻撃ではなく、強力な敵戦車や陣地を攻撃する為のモノです。
ですので、7トンの搭載爆弾も1ソーティでは1回の攻撃で使い切ります。
まあ通常だと500ポンド爆弾で誘導装置付きが妥当な線じゃないかなあと思うので勝手に採用してみましょう。
あんまり大きな爆弾はそれこそ対トーチカなどが標的で、今回は歩兵相手なので。
破片の殺傷範囲はえいやで破片殺傷半径 80mが即死、500m以上なら安全ってとこです。
つまり。11ものハードポイントを持っていても11個の爆弾を投下して1ソーティ終了です。
2機で22発、じゃあこれを万遍なく1個ずつ爆撃する、のではないのですよ。いっぺんに22個投下です。
つまり確率論的に爆撃された範囲では死亡率が高まるけど、この攻撃では400m半径くらい、ずれても600m半径くらいの被害になるのではないでしょうか。
半径600m、直径1200mな約1km2程度ですが、東京ドームを単位にすると24個分にもなります。意外に広いか狭いかは置くとして。
で、山中教授の御下問な
>敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
が大きく効いてきます。
もし侵攻側が航空機攻撃を想定しているのであれば密集隊形ではなく、分散して侵攻するでしょうから。
この半径600mの円内に果たして何人いるのか、ということが問題になりますよね。
そしてその1ソーティが基地に戻ってまた飛来する間にどれだけ侵攻できるのか、という距離の問題もありますが、
次の攻撃も同じ半径600mの攻撃1回です。
つまり、機甲部隊や陣地攻撃ではないので、A-10みたいな直協専門の対地攻撃機に侵攻してくる歩兵を攻撃させること自体がそもそもの誤りだと思いますよ。
厳しい言い方をするならば、ハサミで釘を打つようなモノで、本来の使い方ではない、と申し上げたく存じます。
それに数が全然足らないので、2万もの来襲を防げるだけの距離があるのかというのが疑問ですね。
参考までに。
このソーティという考え方は友軍同士なら国が違っても融通できます。
某超大国なんかは空母や航空基地からフンダンに投入できるので大量のソーティを準備できる仕組みです。
が、演習でそのソーティが使い切れないのでじゃあ10ソーティ使っていいよ、という感じですね。
要するに砲兵の支援砲撃みたいな使い方ができると思って頂ければ判り易いかと思います。
とりあえず、今回は500人規模で戦ってみて下さい
ミルクコーヒー様
今回の事例、地上攻撃機2機vsローテク軍勢2万人、に関しては、大隊規模(500人規模)に分割して、で合っていると思います。
とりあえず戦ってみて下さい。
新しい問題点が見つかりましたら、時間のある限りですが、相談にのりますので。
今回の事例、地上攻撃機2機vsローテク軍勢2万人、に関しては、大隊規模(500人規模)に分割して、で合っていると思います。
とりあえず戦ってみて下さい。
新しい問題点が見つかりましたら、時間のある限りですが、相談にのりますので。
何時の時代も、指揮の限界は5人まで
ミルクコーヒー様
TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は変わりません。
無線機や通信系魔法で「命令が届けば、指揮できる」と思われているようですが、「命令するだけ」を指揮とは呼びません。
部下から上がって来る情報分析や部下の現状把握もしなければなりませんので、
指揮官1人が「100人の部下から報告を聴いて、情報を整理する」ことは無理です。
100人の部下が何処に居て、その正面に居る敵は何人なのか、といったことを把握できるのかという話ですけれど(疲労や負傷の情報も必要)。
現代陸軍の編成が分かり易いと思いますが、兵士4人がチームを作って、チームリーダーが兵士3人を指揮。
分隊長がチーム3つを指揮(命令はチームリーダー3人へ伝える)。
小隊長が分隊4つを指揮(命令は分隊長4人へ伝える)。
中隊長が小隊3つを指揮(命令は小隊長4人へ伝える)。
大隊長が中隊4つを指揮(命令は中隊長へ伝える)。
こんな構造が確立されている訳ですね。
小説や映画では、将軍の一声で数万の軍隊が一斉に動くように描写されていると思いますが、実際は、多数の中間管理職(下位の指揮官)が管理と指揮を行っているのです。
無線機や通信系魔法の存在は、その命令や情報が「早く遠くまで届く」ようになるだけで、本質は変わっていません。
指揮する存在が「人間」である以上、TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は同じなのです。
TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は変わりません。
無線機や通信系魔法で「命令が届けば、指揮できる」と思われているようですが、「命令するだけ」を指揮とは呼びません。
部下から上がって来る情報分析や部下の現状把握もしなければなりませんので、
指揮官1人が「100人の部下から報告を聴いて、情報を整理する」ことは無理です。
100人の部下が何処に居て、その正面に居る敵は何人なのか、といったことを把握できるのかという話ですけれど(疲労や負傷の情報も必要)。
現代陸軍の編成が分かり易いと思いますが、兵士4人がチームを作って、チームリーダーが兵士3人を指揮。
分隊長がチーム3つを指揮(命令はチームリーダー3人へ伝える)。
小隊長が分隊4つを指揮(命令は分隊長4人へ伝える)。
中隊長が小隊3つを指揮(命令は小隊長4人へ伝える)。
大隊長が中隊4つを指揮(命令は中隊長へ伝える)。
こんな構造が確立されている訳ですね。
小説や映画では、将軍の一声で数万の軍隊が一斉に動くように描写されていると思いますが、実際は、多数の中間管理職(下位の指揮官)が管理と指揮を行っているのです。
無線機や通信系魔法の存在は、その命令や情報が「早く遠くまで届く」ようになるだけで、本質は変わっていません。
指揮する存在が「人間」である以上、TL0であっても、TL15であっても、指揮の限界は同じなのです。
その時々の個人の指揮限界を失念していた・・・
となると通信機も通信系魔法も無いTL1-2、3時の指揮の限界ってやはりそれなりに少なくなるわけですよね?
3個の騎士団と2個の旅団だからって3人の騎士団長と2人の旅団長が
各騎士団、各旅団全体を動かしているのでなく…。
となると低TL体調に最大指揮できる人数の数値(人数)って・・・
3個の騎士団と2個の旅団だからって3人の騎士団長と2人の旅団長が
各騎士団、各旅団全体を動かしているのでなく…。
となると低TL体調に最大指揮できる人数の数値(人数)って・・・
大規模な軍隊は移動が大変なので、各個撃破を狙いましょう
ミルクコーヒー様
No.1428(10/18)の投稿でも注意した通り、あの戦闘ルールは大人数の戦闘に対応していません。
人数比がそのまま+DMになってしまうので、ミルクコーヒー様が直面した通り、大人数の軍隊にダメージを与えることが困難になってしまうのです。
他にも問題点はありますが。
それでも、あの戦闘ルールを使いたいのであれば、以下のことを考えてみて下さい。
真面目な話、敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
自勢力の勢力地には「幅100mの舗装道路が国境線まで」真っすぐに伸びていて、そこを敵軍が歩いてくる、状況ですか?
ファンタジーな設定ならば、歩くことに支障のない草原が何kmも広がっていて、敵軍は陣形を維持したまま進んで来る、状況も有り得ますが。
幅100mの道路(草原)を歩いてくるのであれば、歩兵100人が横に並んで、前後方向に200人(200m)で2万人かな?
幅100mの道路や草原は非現実的なので、TL2〜3という設定から道路幅を4mと想定しましょう。
歩兵4人が横に並んで、前後方向に5,000人(5km)の縦隊でしょうか?
命令や指示がきちんと届きますかね?
500人の大隊単位で行動するであれば、横4人×縦125人(125m)で何とか隊列を維持できるかも知れません。
敵軍が2万人の軍勢だとしても、500人の大隊が40個編成されて、それぞれが個別に移動して来ると考えたら?
この解釈ですと、対地攻撃機が一度に対峙するのは最大500人(HP500なので、戦力比は1:5)で済みますよ?
40個の大隊を順番に攻撃できるかどうか(燃料と弾薬の消費量、敵軍の対応)については、判断をお任せします。
No.1428(10/18)の投稿でも注意した通り、あの戦闘ルールは大人数の戦闘に対応していません。
人数比がそのまま+DMになってしまうので、ミルクコーヒー様が直面した通り、大人数の軍隊にダメージを与えることが困難になってしまうのです。
他にも問題点はありますが。
それでも、あの戦闘ルールを使いたいのであれば、以下のことを考えてみて下さい。
真面目な話、敵軍はどんな状態で進軍して来るのでしょう?
自勢力の勢力地には「幅100mの舗装道路が国境線まで」真っすぐに伸びていて、そこを敵軍が歩いてくる、状況ですか?
ファンタジーな設定ならば、歩くことに支障のない草原が何kmも広がっていて、敵軍は陣形を維持したまま進んで来る、状況も有り得ますが。
幅100mの道路(草原)を歩いてくるのであれば、歩兵100人が横に並んで、前後方向に200人(200m)で2万人かな?
幅100mの道路や草原は非現実的なので、TL2〜3という設定から道路幅を4mと想定しましょう。
歩兵4人が横に並んで、前後方向に5,000人(5km)の縦隊でしょうか?
命令や指示がきちんと届きますかね?
500人の大隊単位で行動するであれば、横4人×縦125人(125m)で何とか隊列を維持できるかも知れません。
敵軍が2万人の軍勢だとしても、500人の大隊が40個編成されて、それぞれが個別に移動して来ると考えたら?
この解釈ですと、対地攻撃機が一度に対峙するのは最大500人(HP500なので、戦力比は1:5)で済みますよ?
40個の大隊を順番に攻撃できるかどうか(燃料と弾薬の消費量、敵軍の対応)については、判断をお任せします。
書き忘れてた・・・(汗
敵軍はTL2か3
自軍はTL2か3の味方領主に
自勢力(ガープス3eでTL15相当勢力、トラベラーだとTLいくつ?)
自軍はTL2か3の味方領主に
自勢力(ガープス3eでTL15相当勢力、トラベラーだとTLいくつ?)
この状況時、どうなります?
自勢力の勢力地に「敵の侵攻軍20000が侵攻の為接近中」の報を聞き、
とりあえず初撃の近接航空支援でダメージを与えるために
スクランブルとしてA-10改二相当(デビューはTL7だが8~9相当の改修済)の
対地攻撃機2機が爆装して離陸。
そして敵侵攻軍上空に到達し爆撃開始…なのですが
ver2.1戦闘ルールでは
近接航空支援 2機(HP100) vs 敵軍(TL2か3) 騎兵6000+歩兵14000 HP23000
でHP比率1対230で、「部隊HP比:多い方に+ (2:1なら+2、4:1なら+4など)」で
敵のDMが「 DM : +230」になってしまい、
こちらが
「武器のTL差2ごとに:高い方に(差分2毎に)+1」で+3か+4
「TL5以下 vs TL9+:TL9+の方に+1 TL差に累積」で+1
「火器対弓矢/剣:火器の側に+5。 TL差に累積」で+5
でもせいぜい+10程度で向こうはまだまだ+220も余ってます。
こちらは航空機の空爆で「敵にだけ近接航空支援:無い側に-3」でも
まだ+217も・・・
「3. ダメージ」のダメージレートは前段階の2. 戦闘ターンの流れ の即決勝負に勝たないとあまり意味なさげですし…
この場合はどういう感じの裁定になるんでしょう?(汗
(敵内訳:騎兵6000。3個騎士団。民兵14000。2個旅団)
ありがとうございます 参考になりますっ
大変参考になりましたサンクスであります。
>例の戦闘ルールを使うのであれば、自走砲は「野戦砲」として扱って下さい。
つまり自走できる大型支援火器 HP10 ということですね?。
>例の戦闘ルールを使うのであれば、自走砲は「野戦砲」として扱って下さい。
つまり自走できる大型支援火器 HP10 ということですね?。
装甲と火力について取り急ぎ
ミルクコーヒー様
山中教授
この辺りの装甲と火力の関係性は既投稿済のNo1183「戦闘車両について その14」2-1-(1)自走砲 に記述致しておりますので、よろしく御参照願います。
全く装甲を持たない車両もありますので、設計思想、運用思想がまず先にあると御理解頂ければ。
山中教授
この辺りの装甲と火力の関係性は既投稿済のNo1183「戦闘車両について その14」2-1-(1)自走砲 に記述致しておりますので、よろしく御参照願います。
全く装甲を持たない車両もありますので、設計思想、運用思想がまず先にあると御理解頂ければ。
自走砲は「野戦砲」です
ミルクコーヒー様
基本的に、兵器の「火力の大きさ」と「装甲の厚さ」は、比例しないものです。
「火力の大きさ」=「装甲の厚さ」であれば、核弾頭を搭載した戦略爆撃機やICBMは
「核弾頭でなければ撃墜出来ない重装甲」を備えている理屈に成りますが、そんなことはありませんよね?
攻撃力と防御力を一緒にしている(戦闘力とか呼称している)ゲームの影響でしょうか?
二次大戦中の戦艦や主力戦車のように、自身の搭載している主砲で撃たれることを想定している兵器、の方が希なのです。
特に最近は「攻撃力が過剰」ですので、それに見合った「装甲の厚さ」で対応できません。
例の戦闘ルールを使うのであれば、自走砲は「野戦砲」として扱って下さい。
基本的に、兵器の「火力の大きさ」と「装甲の厚さ」は、比例しないものです。
「火力の大きさ」=「装甲の厚さ」であれば、核弾頭を搭載した戦略爆撃機やICBMは
「核弾頭でなければ撃墜出来ない重装甲」を備えている理屈に成りますが、そんなことはありませんよね?
攻撃力と防御力を一緒にしている(戦闘力とか呼称している)ゲームの影響でしょうか?
二次大戦中の戦艦や主力戦車のように、自身の搭載している主砲で撃たれることを想定している兵器、の方が希なのです。
特に最近は「攻撃力が過剰」ですので、それに見合った「装甲の厚さ」で対応できません。
例の戦闘ルールを使うのであれば、自走砲は「野戦砲」として扱って下さい。
ガープス・メカ(vehicle?)だと・・・
おまけで。
ミルクコーヒー様
大おまけな追加で。
>標準的海軍基地の広さ規模と建設期間と価格
確か記憶している限りでは、標準的な海軍基地の規模は決まりがない筈です。
というのは、取り扱っている艦隊の一律標準の規模の定めがないので、存在していなかった筈です。
それこそ標識レベルの基地要員が数名しかない基地から、惑星丸ごと全部が軍港になっているレベルまで様々だったハズですよ。
ですので、建造費や防御力も決まりはないとなるかと存じます。
>艦載機(宇宙戦闘機ないしモビルスーツ?)を出して戦闘したい場合も
先に申し上げた通り、決まりはありません。このルールも含めてですが、戦力の比較を参考にしてミルクコーヒー様がでっち上げて問題ないと思います。
大おまけな追加で。
>標準的海軍基地の広さ規模と建設期間と価格
確か記憶している限りでは、標準的な海軍基地の規模は決まりがない筈です。
というのは、取り扱っている艦隊の一律標準の規模の定めがないので、存在していなかった筈です。
それこそ標識レベルの基地要員が数名しかない基地から、惑星丸ごと全部が軍港になっているレベルまで様々だったハズですよ。
ですので、建造費や防御力も決まりはないとなるかと存じます。
>艦載機(宇宙戦闘機ないしモビルスーツ?)を出して戦闘したい場合も
先に申し上げた通り、決まりはありません。このルールも含めてですが、戦力の比較を参考にしてミルクコーヒー様がでっち上げて問題ないと思います。
前線:後方=1: 8・・・と宇宙戦
この数字はリアルに考えると成程と思いました。
正直無知ながら後方は逆(8対1)を考えていまして(汗
即戦即決を狙って前線に大兵力を…な考えでした(大汗
>ザク価格
確かにGDPとかのこと考えると1000億/1機は…と思うフシは少しありました(;^ω^)
やはり1機10憶が妥当か…
あ、今思いつきましたが…
http://kemkem1.com/TRAVELLER/hukkou/hukkou2/matunagasan/pirates2.1/page03.html
2.1宇宙空間での海賊行為 の 2.1.3.1. 宇宙船戦闘で
艦載機(宇宙戦闘機ないしモビルスーツ?)を出して戦闘したい場合もお聞きしたい…。
正直無知ながら後方は逆(8対1)を考えていまして(汗
即戦即決を狙って前線に大兵力を…な考えでした(大汗
>ザク価格
確かにGDPとかのこと考えると1000億/1機は…と思うフシは少しありました(;^ω^)
やはり1機10憶が妥当か…
あ、今思いつきましたが…
http://kemkem1.com/TRAVELLER/hukkou/hukkou2/matunagasan/pirates2.1/page03.html
2.1宇宙空間での海賊行為 の 2.1.3.1. 宇宙船戦闘で
艦載機(宇宙戦闘機ないしモビルスーツ?)を出して戦闘したい場合もお聞きしたい…。
反射衛星砲…(或いは下僕の星ミカエル、かアルテミスの首飾りぃ…(道原版カストロプ))
http://kemkem1.com/TRAVELLER/hukkou/hukkou2/matunagasan/pirates2.1/page08.html#label1
の
・3. 地上戦闘の選択ルール
の
・軌道上からの射撃、の・惑星防衛兵器なのですが
地上から衛星使って反射させて(地平の向こう側)/ほぼゼロ距離(水平線から近く)まで近づいてきた敵を攻撃したい…のですが
この場合基地建設と衛星設置価格等を考察したいです。
あと「その他条件:海軍基地+100,000」になりますが
標準的海軍基地の広さ規模と建設期間と価格
あと中世レベル軍勢が攻めよせてきた場合の防御力(攻撃力)も考察したいです。
の
・3. 地上戦闘の選択ルール
の
・軌道上からの射撃、の・惑星防衛兵器なのですが
地上から衛星使って反射させて(地平の向こう側)/ほぼゼロ距離(水平線から近く)まで近づいてきた敵を攻撃したい…のですが
この場合基地建設と衛星設置価格等を考察したいです。
あと「その他条件:海軍基地+100,000」になりますが
標準的海軍基地の広さ規模と建設期間と価格
あと中世レベル軍勢が攻めよせてきた場合の防御力(攻撃力)も考察したいです。
タラレバの部隊編成
ミルクコーヒー様
山中教授
各位
次のタラレバネタは部隊運用編で行ってみましょう。
正直に申しますと実は今回の一連の議論で、この回を狙って進めて参ったというのが本音です。
ようやっとトラベラーとも接続ですので御容赦頂きたく。
総人口1億5千万人から考慮して、100万人の軍隊と準軍隊(警察込み)50万人だと推定しましたよね。
この準軍隊50万人は総人口比で0.3%しかありません。
日本のケースだと警察官29万人、海上保安庁1.4万人の合計30.4万人が該当します。
日本だと総人口1億2千万人に対しての0.25%と言った処ですので、ロシアよりも更に少ない感じですね。
他にも民兵や国境警備隊や国家憲兵や国家親衛隊や郷土防衛隊なんかがあればこの準軍隊に該当します。
実はこの準軍隊がくだんの公国制ではもう少し多いのかも知れませんが、それでも増えるのは数万単位程度でしょうね。
総統府直属の親衛隊なんかがあればここに含まれます。
次に100万人な軍隊はどうか、ということです。
これまた総人口比で0.67%が相当です。ですので先の準軍隊プラスしての軍隊比率は合計1%程度です。
アメリカ合衆国は157万人の軍隊に準軍隊を加えて計算して見ると、総人口3億2千万人に対して軍隊比率0.5%
中国に至っては中国は人民解放軍228万人、準軍隊66万人、予備役51万人で294万人、総人口は脅威の13億8600万人!!
ですので0.2%とアメリカの半分以下です。人口が多いと凄まじさが違いますね。
参考までにトラベラーだとここの総人口が帝国14兆9230億人、ゾダーン連盟4兆3356億人なんて値になります。
規模感の違いが何となく判るかと存じます。第5次辺境戦争はそんな規模の国家同士の戦争なんですよね。
じゃあ公国軍はもっと頑張って開戦前に軍隊を例えば1000万人にすればいいじゃないか、と思う人が出る気がしますが。
そうなると問屋が卸さないのですよ、限られた歳入と国債で賄う国家予算のうち、軍事費比率を上げても限界がある訳です。
そこにいきなり経費が掛かる兵隊が何倍もなれば経費が倍数になってしまうのです。しかもその増えた分は元は労働人口なのですよね。
つまり国家的には稼げる人数が減ってしまう訳です。
ですから限られた予算で限られた人数を適切にコントロールして訓練計画を実行しつつ食べさせなければならないのです。
この辺りがじゃあこの公国が何人の軍隊が適切なのかがかなり難しい課題でしょう。私にも答えを出しかねますが。
これは大戦前に日本やドイツが抱え込んだ問題でもあります。たぶん今回のロシアもウクライナの大地で同じ思いでしょうね。
ともかくも総人口1億5千万人の国家で100万人の軍隊は規模的にはそうおかしくないというのは今迄でお判り頂けたかと思います。
参考的にタラレバ予算案から見た最高値は3倍な300万人ですが、これだと兵器武器なしの素手集団の軍隊ですので、
まあどう頑張っても120万人から150万人、更に無理して200万人未満くらいが最大値じゃないでしょうか。
言っておきますが、それなら経費を少しずつ削れば何とかなるなんて考えは毎度のことながらさっぱり根本的な解決ではありません。
よく兵隊のスープを薄味にして具を減らせ、パンも小さくしろ、なんて言い出す人がいないでもないですから。
コピー費削減だ電灯消せなんていう管理部長は後ろから甘い様で、と言いながら射殺して下さい。
削れるのはほんの僅かなコンマ規模の経費と膨大なそして取り返せない士気が削れますので、総じてマイナスになるだけです。
もとい、ともかく。
100万人規模の軍隊はそれなりに適切だと考えるとして。
次は前線と後方支援の割合が重要になります。
後方支援とは、補給や輸送や衛生や建設等の兵站業務と教育や通信や警備や経理などの業務を指します。
つまり前線を機能できる様に支えて軍隊として機能する為の業務全てです。
そうした兵站業務ならば戦闘しないから民間に丸投げすればいいじゃないか、
補給は宅急便屋に、土木工事は建設会社に、整備は整備工場に、警備は警備会社に、衛生は病院に、とは全く行きません。
というのはそこはいつ戦場になるか判らない、というより既に戦争してるところでそうした業務を遂行しなければならないのです。
極端な話、飛脚や黒猫マークのドライバーさんに「この150ミリ榴弾砲弾1万2千発と信管を明日の午前中指定で最前線の第2大隊補給担当者に届けてね」では無理なのですよ。
なぜなら敵の攻撃の巻き添えで「死ぬ可能性があるから」です。
ドライバーさんや病院の看護師さんは敵の砲弾に当たって死ぬまでをお給金に含まれていないただの民間人なのです。
ベトナム戦争当時はこの前線と後方支援の比率は実に1:8くらいだったそうです。
その後の自動化やデジタル化が進んで省力化されたことで比率は縮まっている様子ですけど、同時に機械化による複雑さが進んでより広範かつ専門的になっているとも言えるでしょうね。
まして、宇宙で戦争するとか、機械を多様化して運用するとなれば、後方支援への負担が増大してしまうのは想像に難しくありません。
ですので、ここは敢えて、前線:後方=1: 8を採用して見ましょう。実際はもっと必要な可能性の方が高いと思われますが。
100万人の軍隊は、前線11万人:後方89万人という編制比ということになります。
じゃあその前線はというと。
兵科によって編成はまちまちですし、それこそタラレバな設定ではどんどん外れてしまいますが、ここは敢えてやって見ましょう。
公式なアニメ設定ではモビルスーツ1個小隊は3機のモビルスーツと1台の策敵通信担当車両等から編制される様子です。
そしてその上の中隊は4個小隊、大隊は司令部と3個から4個中隊と後方支援部隊で編制されるんだとか。
じゃあ1個大隊には司令部と16個小隊掛ける3機=最大54機のモビルスーツと策敵通信班16個が所属している計算です。
この標準的な大隊は果たして何人が定員なのかは判りませんが、大隊ですので中佐か少佐が指揮官で、恐らく300人から1000人くらいになると思われます。
まあ戦闘要員としては1個小隊ごとで言えばどうやら5人から6人くらいな様子。
ですので、16個小隊ならば100人が前線の要員で、それ以外が司令部と付属部隊なのでしょうね。
砲兵隊がどこの補助部隊として大隊指揮下に配備されているのか、はたまた別の砲兵大隊なのかも知れませんが、記載なしでした。
えいやでやはりこの大隊は前線と後方支援の比率からも1000人規模なのではないかと思われます。
で、1個大隊での戦闘部隊は100人規模の小隊要員+後方支援部隊900人だとして。
11万人の前線要員では最大1100個大隊が編成できます。
がこれは最大値。このうち、休息や再編成や輸送補給中などを考慮する必要があります。
これはその国家ごとでやり方が違いますが、部隊を丸ごと再編成する国もありますし、一部分の部隊をメンテナンスして支える方法もあります。
どちらがどう正しいのかというのは国力もありますが、考え方、特に前線をどう支えるかが問題になり、正解はないと思われます。
が重要なのは前線を支える正面の戦闘部隊と後方にある戦闘部隊の2つが常に発生しているということです。
この比率は難しい処ですが、まあここはえいやで正面7対後方3にしておきましょう。ムリヤリですが。
となると、1100個の大隊のうち、正面は770個大隊、後方は330個大隊という比率になります。もちろん砲兵部隊などの火力担当部隊はこの内数になります。
次に大隊の上位部隊たる師団はというと、3個から4個大隊と支援部隊から編成されますので、190個師団が編成できる計算です。
が、師団は基本的に1万人規模での編成になることを考慮すると、全体で100万人規模な軍隊ですので、
最大値でも100個師団が限界でそれ以上はスカスカのスケルトン師団になってしまうのではないでしょうか。
つまり、この100個師団のうち、前線は70個師団、後方は30個師団、という感じの配置になるのではないかと思われます。
更にこの師団を纏めて、軍が編成されます。
どうやら公式設定では「宇宙攻撃軍」「突撃機動軍」「地球方面軍」の3つの軍編成があるとのことですが、それぞれ何個師団で編成されていたのかというネタは拾えませんでした。
が、この70個師団(最大)を配分して前線を形成すること人なったかと思われます。
そして戦争が推移して損害が増せば、その分だけ前線を支える部隊が減ってとなりますので、どんどん厳しくなるということになりますね。
その辺りの先細り具合を後方の部隊と入れ替えてどうやって前線を支え続けるのか、が戦争遂行での難しい面になるかと存じます。
こうして今回、ミルクコーヒー様のご提供頂いた題材を俎板に載せてみたのは、こうした総人口から類推した国力や国家財政や軍隊の規模などの算出は係数さえ変えれば、
どんな中世の国家や軍隊でも、今現在の我々の時代の国家であっても、トラベラーで登場する恒星間国家であっても使える考え方だと思います。
極端に言えば剣と魔法の世界であっても、スライムや魔王や異世界人が国王であっても、全く当て嵌まらないということにはならないでしょう。
つまりはきちんと経済が働いていて、産業があって、軍隊がある国民がいる、普通に食べている社会ならばどんな形態であっても、基本となる骨格は一緒なんだということを申し上げたいのです。
それが縄文人であろうがヴァルグル人であろうが、社会が成り立っていれば同じということです。
もちろん過程でのタラレバ想定はいっぱい出て来ますし、時代によっては複雑化します。もちろん航空部隊や海軍や宇宙艦隊も視野に入れて計算し直さなくてはなりません。
が、そこは工夫してそれっぽく作ることも充分に可能かと思いますので、ご参考にして頂きたく存じます。
山中教授
各位
次のタラレバネタは部隊運用編で行ってみましょう。
正直に申しますと実は今回の一連の議論で、この回を狙って進めて参ったというのが本音です。
ようやっとトラベラーとも接続ですので御容赦頂きたく。
総人口1億5千万人から考慮して、100万人の軍隊と準軍隊(警察込み)50万人だと推定しましたよね。
この準軍隊50万人は総人口比で0.3%しかありません。
日本のケースだと警察官29万人、海上保安庁1.4万人の合計30.4万人が該当します。
日本だと総人口1億2千万人に対しての0.25%と言った処ですので、ロシアよりも更に少ない感じですね。
他にも民兵や国境警備隊や国家憲兵や国家親衛隊や郷土防衛隊なんかがあればこの準軍隊に該当します。
実はこの準軍隊がくだんの公国制ではもう少し多いのかも知れませんが、それでも増えるのは数万単位程度でしょうね。
総統府直属の親衛隊なんかがあればここに含まれます。
次に100万人な軍隊はどうか、ということです。
これまた総人口比で0.67%が相当です。ですので先の準軍隊プラスしての軍隊比率は合計1%程度です。
アメリカ合衆国は157万人の軍隊に準軍隊を加えて計算して見ると、総人口3億2千万人に対して軍隊比率0.5%
中国に至っては中国は人民解放軍228万人、準軍隊66万人、予備役51万人で294万人、総人口は脅威の13億8600万人!!
ですので0.2%とアメリカの半分以下です。人口が多いと凄まじさが違いますね。
参考までにトラベラーだとここの総人口が帝国14兆9230億人、ゾダーン連盟4兆3356億人なんて値になります。
規模感の違いが何となく判るかと存じます。第5次辺境戦争はそんな規模の国家同士の戦争なんですよね。
じゃあ公国軍はもっと頑張って開戦前に軍隊を例えば1000万人にすればいいじゃないか、と思う人が出る気がしますが。
そうなると問屋が卸さないのですよ、限られた歳入と国債で賄う国家予算のうち、軍事費比率を上げても限界がある訳です。
そこにいきなり経費が掛かる兵隊が何倍もなれば経費が倍数になってしまうのです。しかもその増えた分は元は労働人口なのですよね。
つまり国家的には稼げる人数が減ってしまう訳です。
ですから限られた予算で限られた人数を適切にコントロールして訓練計画を実行しつつ食べさせなければならないのです。
この辺りがじゃあこの公国が何人の軍隊が適切なのかがかなり難しい課題でしょう。私にも答えを出しかねますが。
これは大戦前に日本やドイツが抱え込んだ問題でもあります。たぶん今回のロシアもウクライナの大地で同じ思いでしょうね。
ともかくも総人口1億5千万人の国家で100万人の軍隊は規模的にはそうおかしくないというのは今迄でお判り頂けたかと思います。
参考的にタラレバ予算案から見た最高値は3倍な300万人ですが、これだと兵器武器なしの素手集団の軍隊ですので、
まあどう頑張っても120万人から150万人、更に無理して200万人未満くらいが最大値じゃないでしょうか。
言っておきますが、それなら経費を少しずつ削れば何とかなるなんて考えは毎度のことながらさっぱり根本的な解決ではありません。
よく兵隊のスープを薄味にして具を減らせ、パンも小さくしろ、なんて言い出す人がいないでもないですから。
コピー費削減だ電灯消せなんていう管理部長は後ろから甘い様で、と言いながら射殺して下さい。
削れるのはほんの僅かなコンマ規模の経費と膨大なそして取り返せない士気が削れますので、総じてマイナスになるだけです。
もとい、ともかく。
100万人規模の軍隊はそれなりに適切だと考えるとして。
次は前線と後方支援の割合が重要になります。
後方支援とは、補給や輸送や衛生や建設等の兵站業務と教育や通信や警備や経理などの業務を指します。
つまり前線を機能できる様に支えて軍隊として機能する為の業務全てです。
そうした兵站業務ならば戦闘しないから民間に丸投げすればいいじゃないか、
補給は宅急便屋に、土木工事は建設会社に、整備は整備工場に、警備は警備会社に、衛生は病院に、とは全く行きません。
というのはそこはいつ戦場になるか判らない、というより既に戦争してるところでそうした業務を遂行しなければならないのです。
極端な話、飛脚や黒猫マークのドライバーさんに「この150ミリ榴弾砲弾1万2千発と信管を明日の午前中指定で最前線の第2大隊補給担当者に届けてね」では無理なのですよ。
なぜなら敵の攻撃の巻き添えで「死ぬ可能性があるから」です。
ドライバーさんや病院の看護師さんは敵の砲弾に当たって死ぬまでをお給金に含まれていないただの民間人なのです。
ベトナム戦争当時はこの前線と後方支援の比率は実に1:8くらいだったそうです。
その後の自動化やデジタル化が進んで省力化されたことで比率は縮まっている様子ですけど、同時に機械化による複雑さが進んでより広範かつ専門的になっているとも言えるでしょうね。
まして、宇宙で戦争するとか、機械を多様化して運用するとなれば、後方支援への負担が増大してしまうのは想像に難しくありません。
ですので、ここは敢えて、前線:後方=1: 8を採用して見ましょう。実際はもっと必要な可能性の方が高いと思われますが。
100万人の軍隊は、前線11万人:後方89万人という編制比ということになります。
じゃあその前線はというと。
兵科によって編成はまちまちですし、それこそタラレバな設定ではどんどん外れてしまいますが、ここは敢えてやって見ましょう。
公式なアニメ設定ではモビルスーツ1個小隊は3機のモビルスーツと1台の策敵通信担当車両等から編制される様子です。
そしてその上の中隊は4個小隊、大隊は司令部と3個から4個中隊と後方支援部隊で編制されるんだとか。
じゃあ1個大隊には司令部と16個小隊掛ける3機=最大54機のモビルスーツと策敵通信班16個が所属している計算です。
この標準的な大隊は果たして何人が定員なのかは判りませんが、大隊ですので中佐か少佐が指揮官で、恐らく300人から1000人くらいになると思われます。
まあ戦闘要員としては1個小隊ごとで言えばどうやら5人から6人くらいな様子。
ですので、16個小隊ならば100人が前線の要員で、それ以外が司令部と付属部隊なのでしょうね。
砲兵隊がどこの補助部隊として大隊指揮下に配備されているのか、はたまた別の砲兵大隊なのかも知れませんが、記載なしでした。
えいやでやはりこの大隊は前線と後方支援の比率からも1000人規模なのではないかと思われます。
で、1個大隊での戦闘部隊は100人規模の小隊要員+後方支援部隊900人だとして。
11万人の前線要員では最大1100個大隊が編成できます。
がこれは最大値。このうち、休息や再編成や輸送補給中などを考慮する必要があります。
これはその国家ごとでやり方が違いますが、部隊を丸ごと再編成する国もありますし、一部分の部隊をメンテナンスして支える方法もあります。
どちらがどう正しいのかというのは国力もありますが、考え方、特に前線をどう支えるかが問題になり、正解はないと思われます。
が重要なのは前線を支える正面の戦闘部隊と後方にある戦闘部隊の2つが常に発生しているということです。
この比率は難しい処ですが、まあここはえいやで正面7対後方3にしておきましょう。ムリヤリですが。
となると、1100個の大隊のうち、正面は770個大隊、後方は330個大隊という比率になります。もちろん砲兵部隊などの火力担当部隊はこの内数になります。
次に大隊の上位部隊たる師団はというと、3個から4個大隊と支援部隊から編成されますので、190個師団が編成できる計算です。
が、師団は基本的に1万人規模での編成になることを考慮すると、全体で100万人規模な軍隊ですので、
最大値でも100個師団が限界でそれ以上はスカスカのスケルトン師団になってしまうのではないでしょうか。
つまり、この100個師団のうち、前線は70個師団、後方は30個師団、という感じの配置になるのではないかと思われます。
更にこの師団を纏めて、軍が編成されます。
どうやら公式設定では「宇宙攻撃軍」「突撃機動軍」「地球方面軍」の3つの軍編成があるとのことですが、それぞれ何個師団で編成されていたのかというネタは拾えませんでした。
が、この70個師団(最大)を配分して前線を形成すること人なったかと思われます。
そして戦争が推移して損害が増せば、その分だけ前線を支える部隊が減ってとなりますので、どんどん厳しくなるということになりますね。
その辺りの先細り具合を後方の部隊と入れ替えてどうやって前線を支え続けるのか、が戦争遂行での難しい面になるかと存じます。
こうして今回、ミルクコーヒー様のご提供頂いた題材を俎板に載せてみたのは、こうした総人口から類推した国力や国家財政や軍隊の規模などの算出は係数さえ変えれば、
どんな中世の国家や軍隊でも、今現在の我々の時代の国家であっても、トラベラーで登場する恒星間国家であっても使える考え方だと思います。
極端に言えば剣と魔法の世界であっても、スライムや魔王や異世界人が国王であっても、全く当て嵌まらないということにはならないでしょう。
つまりはきちんと経済が働いていて、産業があって、軍隊がある国民がいる、普通に食べている社会ならばどんな形態であっても、基本となる骨格は一緒なんだということを申し上げたいのです。
それが縄文人であろうがヴァルグル人であろうが、社会が成り立っていれば同じということです。
もちろん過程でのタラレバ想定はいっぱい出て来ますし、時代によっては複雑化します。もちろん航空部隊や海軍や宇宙艦隊も視野に入れて計算し直さなくてはなりません。
が、そこは工夫してそれっぽく作ることも充分に可能かと思いますので、ご参考にして頂きたく存じます。
これくらいのお値段でどうでしょうか
ミルクコーヒー様
山中教授
調子の乗って、更にタラレバ前提で続けてみたく存じます。
またまたwikiから。
今度はジオン公国軍主力MS、MS-06Fの設定スペックから。
全高:17.5m
本体重量:56.2t
全備重量:73.3t
なんだとか。
どうにも以前に教授とネタにした身長57mな某ロボット (重量550t)を思い出してきましたが。
つまり、えいやで身長1.75mの人間を単純に10倍した感じですよね。
じゃあ重量はというと1.75mの身長での平均体重は67.4kgだそうです。
まあ密度1000kg/m3として容積は0. 0674m3と強引に解釈してしまいましょう。意外と小さいですね。
ですので、人間と同じならばMS-06Fの容積はたぶん1000倍な67.4m3です。
じゃあ設定にある本体重量56.2tだと、密度は0.834kg/m3。
あれれ、1kg/m3を切ってしまいますので、この設定だと水に浮いてしまいますね。
ということでちょっとこの設定はムリがある、と判断できるかと存じます。
では、どれくらいが「適切体重」なのよ、ということですが。
御存じ、鉄の密度は7870kg/m3ですので、この容積67.4m3でずっしり全部鉄の塊だと530tになります。
まあこれは鉄の塊ですので、比重をもうちっと軽いチタンを採用して、4510kg/m3で計算し直すと304t、これがチタンの塊の場合。
で内部構造があるでしょうから、この8割掛けにしておきましょう。×0.8=245t、まあくらいじゃないでしょうか。
ちなみに。
トラベラーで御馴染な排水素トン数で換算すると、67. 4m3は僅かに5排水素トン相当です。おや意外に小さいですね。
でここからというか既にタラレバですが。
自動車だと重量と価格を並べてみると安いモノで800円台/kg、高級外車でもベンツAクラスあたりですら4000円切る/kgくらいの感じです。
ざっくりな外れ値を除いて箱ヒゲ図で評価すると2000円/kgを切る感じになります。
ここはオマケしてこれを採用して見ましょう。
先ほどの245tは2000円/kgを掛けて、49億円。ドル換算で3300〜4900万ドルってとこでどうでしょうか。
もちろんこれは民生用の自動車換算値ですので、これを何掛けかしてでっち上げたい処ですが、適切な価格重量比のネタがあまりありません。
しかし底値的な採算ベースでこれくらい(=開発費最低限の販売価格レベル)でのお見積、という感じです。
F-35 ライトニング IIのメーカー希望小売価格な116億円と比べたらかなりお安いのでまあこの自動車並みの2倍な「1億ドル」くらいでも適切かも知れませんね。
いずれにせよ、1000億円の売り付け価格というのは、「自動車の2000倍で売りますよ」(=ベンツの1000倍)という感じの価格だと言えるでしょうね。
ちなみに最高なのはランボルギーニなスーパーカー級の27000円/kgでしたので、これを使っても150倍くらいの暴利具合です。
ちょっとあんまりなイマドキ珍しい押し売り価格ですね。その昔のゴム紐1本、石鹸1個1万円を思い出します。
もしミルクコーヒー様がメーカーさんに売り付けられたら消費者センターに今すぐ駆け込むべき酷さだと思いますよ。
そして1機1億ドルならば。
先に計算した、単年の軍事費1兆6500億ドルから差し引いて残り1兆0400億ドル/年のお財布の中で充分にやり繰りできる光が見えて来ましたよね。
あとは軍需生産にどれだけ国内生産能力を産業製造を邪魔せずに振り向けられるか、とか、
開発のリードタイムと試作機製造にどれだけの技術人員とリソースが配分できるか、とか、
操縦訓練や実弾経験や運用ノウハウを含めて部隊運用を数年で実用化できるのか、とか、
製造したばかりのロールアウトが初期故障対応も含めて実動部隊が適切に運用できるのか、とか、
交換部品、整備部品も含めて、後方支援部隊がどれだけ継戦能力を落とさずに戦線を支え切れるのか、とか、
まあ普通に考えても難しそうな課題が山積いや山脈で、予算確保以外にも大変だろうなあと思いますが。
山中教授
調子の乗って、更にタラレバ前提で続けてみたく存じます。
またまたwikiから。
今度はジオン公国軍主力MS、MS-06Fの設定スペックから。
全高:17.5m
本体重量:56.2t
全備重量:73.3t
なんだとか。
どうにも以前に教授とネタにした身長57mな某ロボット (重量550t)を思い出してきましたが。
つまり、えいやで身長1.75mの人間を単純に10倍した感じですよね。
じゃあ重量はというと1.75mの身長での平均体重は67.4kgだそうです。
まあ密度1000kg/m3として容積は0. 0674m3と強引に解釈してしまいましょう。意外と小さいですね。
ですので、人間と同じならばMS-06Fの容積はたぶん1000倍な67.4m3です。
じゃあ設定にある本体重量56.2tだと、密度は0.834kg/m3。
あれれ、1kg/m3を切ってしまいますので、この設定だと水に浮いてしまいますね。
ということでちょっとこの設定はムリがある、と判断できるかと存じます。
では、どれくらいが「適切体重」なのよ、ということですが。
御存じ、鉄の密度は7870kg/m3ですので、この容積67.4m3でずっしり全部鉄の塊だと530tになります。
まあこれは鉄の塊ですので、比重をもうちっと軽いチタンを採用して、4510kg/m3で計算し直すと304t、これがチタンの塊の場合。
で内部構造があるでしょうから、この8割掛けにしておきましょう。×0.8=245t、まあくらいじゃないでしょうか。
ちなみに。
トラベラーで御馴染な排水素トン数で換算すると、67. 4m3は僅かに5排水素トン相当です。おや意外に小さいですね。
でここからというか既にタラレバですが。
自動車だと重量と価格を並べてみると安いモノで800円台/kg、高級外車でもベンツAクラスあたりですら4000円切る/kgくらいの感じです。
ざっくりな外れ値を除いて箱ヒゲ図で評価すると2000円/kgを切る感じになります。
ここはオマケしてこれを採用して見ましょう。
先ほどの245tは2000円/kgを掛けて、49億円。ドル換算で3300〜4900万ドルってとこでどうでしょうか。
もちろんこれは民生用の自動車換算値ですので、これを何掛けかしてでっち上げたい処ですが、適切な価格重量比のネタがあまりありません。
しかし底値的な採算ベースでこれくらい(=開発費最低限の販売価格レベル)でのお見積、という感じです。
F-35 ライトニング IIのメーカー希望小売価格な116億円と比べたらかなりお安いのでまあこの自動車並みの2倍な「1億ドル」くらいでも適切かも知れませんね。
いずれにせよ、1000億円の売り付け価格というのは、「自動車の2000倍で売りますよ」(=ベンツの1000倍)という感じの価格だと言えるでしょうね。
ちなみに最高なのはランボルギーニなスーパーカー級の27000円/kgでしたので、これを使っても150倍くらいの暴利具合です。
ちょっとあんまりなイマドキ珍しい押し売り価格ですね。その昔のゴム紐1本、石鹸1個1万円を思い出します。
もしミルクコーヒー様がメーカーさんに売り付けられたら消費者センターに今すぐ駆け込むべき酷さだと思いますよ。
そして1機1億ドルならば。
先に計算した、単年の軍事費1兆6500億ドルから差し引いて残り1兆0400億ドル/年のお財布の中で充分にやり繰りできる光が見えて来ましたよね。
あとは軍需生産にどれだけ国内生産能力を産業製造を邪魔せずに振り向けられるか、とか、
開発のリードタイムと試作機製造にどれだけの技術人員とリソースが配分できるか、とか、
操縦訓練や実弾経験や運用ノウハウを含めて部隊運用を数年で実用化できるのか、とか、
製造したばかりのロールアウトが初期故障対応も含めて実動部隊が適切に運用できるのか、とか、
交換部品、整備部品も含めて、後方支援部隊がどれだけ継戦能力を落とさずに戦線を支え切れるのか、とか、
まあ普通に考えても難しそうな課題が山積いや山脈で、予算確保以外にも大変だろうなあと思いますが。
タラレバなマクロ経済からの視点として
ミルクコーヒー様
山中教授
面白ネタが段々と温まってきましたので続けて見ましょう。
wikiで拾う限りですが、くだんのジオン公国は「総人口1億5千万人」だそうです。
開戦当時の総人口は100億超だそうですので、技術上や経済的な優位性があったにせよ、
えいやで平均的ならば総人口比で1.5%、どんなに多く見ても3%程度でしょう。つまり地球連邦との国力比は30分の1と言う感じですね。
で、ここからがタラレバ経済学です。
2020年の世界総生産量は84兆4823億ドルでした。ちなみに人口は78億人くらい。
じゃあ平均2%の成長を順調に続けたと仮定して、100年後は7.25倍くらいです。
舞台になる宇宙世紀は果たして何年後をイメージしてるかさっぱり判りませんが、えいやで100年後だとして、
その世界の総生産高は612兆ドルくらいです。でその3%はずばり18兆3600億ドルが公国の年間GDPです。目安なタラレバですけど。
2021年における日本のGDPは、約4兆9千億ドルですので今の日本の3.75倍くらいという感じですね。
人口1億2千万人の今日本に対しての1億5千万人ですので人口1.25倍に対して3.75倍ですので約3倍の稼ぎになっている訳です。
じゃあ所得も3倍、赤けりゃ何でも3倍みたいな感じですが、たぶん物価やインフラなどの必要経費も3倍いやそれ以上なのかも知れませんよね。
つまり所得増に応じて比率的な支出部分も同程度の増加になっているだろうと思われます。
ですので、物価上昇率を超過する勢いで所得が増えない限り国民の生活は豊かにならない、という訳です。
この辺が今の我々の世代の課題なんでしょうね。いや脱線してしまいましたが。
ともかく、18兆3600億ドルのGDPな国家である、という推測ができました。ここまではめでたし。
じゃあGDPつまり国民が総出で稼いだ総額に対して、国家予算、つまり歳入はどんな感じよ?ということです。
これは統計で調べてみると面白い事が判ります。
よほど極端にGDPが低い国とか極端な事情をもっていない限り押し並べて30%前後、先進国は20%台、日本は25%と言う感じです。
これに戦時ならば戦時国債などを発行したりして借金して歳出を増やす訳ですが、まあこの辺は財政家の判断ですので幾ら借金するか判りません。
参考までに大戦前の日本の国債発行額は歳入と同じくらいか1. 2倍と言う感じでした。その後が乱発行になりますが、あれは何年間もの戦争だったからですね。
ですのでベースとなる国家の歳入は無理に頑張ってもGDPの3割というところでしょう。
つまり、GDP18兆3600億ドルの3割な5兆5千億ドルくらいが歳入の国家という感じになるでしょうね。
じゃあ軍事費は、というとこれは上下限に幅が出ます。
仮に歳入に対して歳出を国債を足して1.5倍増しにして、×2.5倍の13兆7500億ドル、これがこの国の精一杯の借金漬け戦時歳出予算です。
で、軍事費を9割廻したとして、この開戦時限定の単年度軍事費は12兆3750億ドル。
その前年までを歳入5兆5千億ドルで仮に3割もの軍事予算を投下したとして、単年の軍事予算1兆6500億ドルを仮に5年間継続して、8兆2500億ドルです。
これが開戦直前の軍事用の準備金です。もちろん新兵器の開発も維持や訓練の経費も兵隊のお給料も食い扶ちも全部込み込みです。
1億5千万人の国家でしたので、人口比での労働人口は6割の9千万人、この50%は女性ですので、男性は4500万人。
実はちょうどロシアが総人口1億4600万人と近しい総人口な国家ですのでモデルになって貰いましょう。
ロシア軍全体の総数は約96万人、ニュースになっている予備役が2千万人。警察込の準軍隊47万人です。合計2143万人。
もしこれを全部投入するとなれば男性の労働人口の5割弱を投入してしまいますので、総生産高が激落ちしてしまい、
予定していた国家予算を維持できなくなってしまいますので現実的ではありません。
ですので、開戦当初は軍隊と準軍隊だけで持ち堪えて貰いましょう。予備役は登録制度だけにして。
つまり、150万人の公国軍+警察や警備隊治安部隊が開戦当時の手持ち戦力です。
うち純正の軍隊としての正面装備なのは100万人ですね。
ちなみにロシアのウクライナ侵攻にはこのうちの28万人が初期投入されたというのが米シンクタンクの見立てです。実に3割投入です。
単年の軍事予算は1兆6500億ドルでしたので、100万人だと1人あたり年間1,650,000ドルもある!なんですが。
開戦準備もこのお財布の中でしなくてはなりません。
単純に食べさせて衣服を揃えて医療や住居を準備してとなるとどうかということです。
>某国SDFの10式戦車が10億円でしたので、歩兵1人の人件費を1千万〜2千万円と見積もったのではなかったか
山中教授、そいつはちと安すぎです。人件費=お給金、だけではありません。
他にも軍服含みの被服、もちろん下着から靴からヘルメットから。
医療や衛生、歯ブラシから包帯医薬品もちろん胃薬まで。
それに駐屯地の維持管理、そこの消えかけて点滅してる電灯なんてすぐ取り替えろ、です。
つまりは普通に暮らせるエトセトラです。
それに何よりは兵隊を食べさせることですね。もちろんお給金以外でですよ。
兵隊さんはサラリーマンの様にお給金から全部何とかしろという雇用形態ではありませんから。
えいやで兵隊1人あたり年間約56万ドルくらい掛かるという研究がありました。円に換算で5600万円から8400万円と言った処ですね。
これを参考に採用して見ましょう。
もちろん軍隊としての兵器の値段や武器弾薬燃料含まずです。100万人なら×56万ドル=5600億ドル。
単年の軍事費1兆6500億ドルから差し引いて残り1兆0400億ドル/年で正面装備全てを準備しなくてはならないのです。
で思い出して頂くとして。
>半公式でもザクが1000億円
つまり単価1機あたり7億ドルから10億ドルの兵器を何機生産したか、です。
派生形やらいっぱいありますが、まあ全体でどれだけの生産ができるか、です。
年間1兆0400億ドルで単純に10億ドル/機で割り算して、年間生産できるのは1040機でスッカラカンです。もう弾薬1発も買えません。
もちろんザクの後続型なジオン脅威のメカニズムな開発なんてお財布の中は鼻血もでないので持ってのほか、となってしまいますよね。
まあここまで参考のタラレバ計算ですが、結構それなりな感じだと思いますよ。
やってみたら結構楽しくなって参りました。
山中教授
面白ネタが段々と温まってきましたので続けて見ましょう。
wikiで拾う限りですが、くだんのジオン公国は「総人口1億5千万人」だそうです。
開戦当時の総人口は100億超だそうですので、技術上や経済的な優位性があったにせよ、
えいやで平均的ならば総人口比で1.5%、どんなに多く見ても3%程度でしょう。つまり地球連邦との国力比は30分の1と言う感じですね。
で、ここからがタラレバ経済学です。
2020年の世界総生産量は84兆4823億ドルでした。ちなみに人口は78億人くらい。
じゃあ平均2%の成長を順調に続けたと仮定して、100年後は7.25倍くらいです。
舞台になる宇宙世紀は果たして何年後をイメージしてるかさっぱり判りませんが、えいやで100年後だとして、
その世界の総生産高は612兆ドルくらいです。でその3%はずばり18兆3600億ドルが公国の年間GDPです。目安なタラレバですけど。
2021年における日本のGDPは、約4兆9千億ドルですので今の日本の3.75倍くらいという感じですね。
人口1億2千万人の今日本に対しての1億5千万人ですので人口1.25倍に対して3.75倍ですので約3倍の稼ぎになっている訳です。
じゃあ所得も3倍、赤けりゃ何でも3倍みたいな感じですが、たぶん物価やインフラなどの必要経費も3倍いやそれ以上なのかも知れませんよね。
つまり所得増に応じて比率的な支出部分も同程度の増加になっているだろうと思われます。
ですので、物価上昇率を超過する勢いで所得が増えない限り国民の生活は豊かにならない、という訳です。
この辺が今の我々の世代の課題なんでしょうね。いや脱線してしまいましたが。
ともかく、18兆3600億ドルのGDPな国家である、という推測ができました。ここまではめでたし。
じゃあGDPつまり国民が総出で稼いだ総額に対して、国家予算、つまり歳入はどんな感じよ?ということです。
これは統計で調べてみると面白い事が判ります。
よほど極端にGDPが低い国とか極端な事情をもっていない限り押し並べて30%前後、先進国は20%台、日本は25%と言う感じです。
これに戦時ならば戦時国債などを発行したりして借金して歳出を増やす訳ですが、まあこの辺は財政家の判断ですので幾ら借金するか判りません。
参考までに大戦前の日本の国債発行額は歳入と同じくらいか1. 2倍と言う感じでした。その後が乱発行になりますが、あれは何年間もの戦争だったからですね。
ですのでベースとなる国家の歳入は無理に頑張ってもGDPの3割というところでしょう。
つまり、GDP18兆3600億ドルの3割な5兆5千億ドルくらいが歳入の国家という感じになるでしょうね。
じゃあ軍事費は、というとこれは上下限に幅が出ます。
仮に歳入に対して歳出を国債を足して1.5倍増しにして、×2.5倍の13兆7500億ドル、これがこの国の精一杯の借金漬け戦時歳出予算です。
で、軍事費を9割廻したとして、この開戦時限定の単年度軍事費は12兆3750億ドル。
その前年までを歳入5兆5千億ドルで仮に3割もの軍事予算を投下したとして、単年の軍事予算1兆6500億ドルを仮に5年間継続して、8兆2500億ドルです。
これが開戦直前の軍事用の準備金です。もちろん新兵器の開発も維持や訓練の経費も兵隊のお給料も食い扶ちも全部込み込みです。
1億5千万人の国家でしたので、人口比での労働人口は6割の9千万人、この50%は女性ですので、男性は4500万人。
実はちょうどロシアが総人口1億4600万人と近しい総人口な国家ですのでモデルになって貰いましょう。
ロシア軍全体の総数は約96万人、ニュースになっている予備役が2千万人。警察込の準軍隊47万人です。合計2143万人。
もしこれを全部投入するとなれば男性の労働人口の5割弱を投入してしまいますので、総生産高が激落ちしてしまい、
予定していた国家予算を維持できなくなってしまいますので現実的ではありません。
ですので、開戦当初は軍隊と準軍隊だけで持ち堪えて貰いましょう。予備役は登録制度だけにして。
つまり、150万人の公国軍+警察や警備隊治安部隊が開戦当時の手持ち戦力です。
うち純正の軍隊としての正面装備なのは100万人ですね。
ちなみにロシアのウクライナ侵攻にはこのうちの28万人が初期投入されたというのが米シンクタンクの見立てです。実に3割投入です。
単年の軍事予算は1兆6500億ドルでしたので、100万人だと1人あたり年間1,650,000ドルもある!なんですが。
開戦準備もこのお財布の中でしなくてはなりません。
単純に食べさせて衣服を揃えて医療や住居を準備してとなるとどうかということです。
>某国SDFの10式戦車が10億円でしたので、歩兵1人の人件費を1千万〜2千万円と見積もったのではなかったか
山中教授、そいつはちと安すぎです。人件費=お給金、だけではありません。
他にも軍服含みの被服、もちろん下着から靴からヘルメットから。
医療や衛生、歯ブラシから包帯医薬品もちろん胃薬まで。
それに駐屯地の維持管理、そこの消えかけて点滅してる電灯なんてすぐ取り替えろ、です。
つまりは普通に暮らせるエトセトラです。
それに何よりは兵隊を食べさせることですね。もちろんお給金以外でですよ。
兵隊さんはサラリーマンの様にお給金から全部何とかしろという雇用形態ではありませんから。
えいやで兵隊1人あたり年間約56万ドルくらい掛かるという研究がありました。円に換算で5600万円から8400万円と言った処ですね。
これを参考に採用して見ましょう。
もちろん軍隊としての兵器の値段や武器弾薬燃料含まずです。100万人なら×56万ドル=5600億ドル。
単年の軍事費1兆6500億ドルから差し引いて残り1兆0400億ドル/年で正面装備全てを準備しなくてはならないのです。
で思い出して頂くとして。
>半公式でもザクが1000億円
つまり単価1機あたり7億ドルから10億ドルの兵器を何機生産したか、です。
派生形やらいっぱいありますが、まあ全体でどれだけの生産ができるか、です。
年間1兆0400億ドルで単純に10億ドル/機で割り算して、年間生産できるのは1040機でスッカラカンです。もう弾薬1発も買えません。
もちろんザクの後続型なジオン脅威のメカニズムな開発なんてお財布の中は鼻血もでないので持ってのほか、となってしまいますよね。
まあここまで参考のタラレバ計算ですが、結構それなりな感じだと思いますよ。
やってみたら結構楽しくなって参りました。
戦車と歩兵のコスト比較
ミルクコーヒー様
大臣様も御指摘の通り「ザク1台が1,000億円」という提示はとても怪しいと思います。
1,000億円もする高価な兵器を、ポンポンと消耗品の如く、前線へ投入できますかね?
ジオン公国がザク100台を調達するだけで、軍事費10兆円ですよ?
米国の軍事費が凡そ年間100兆円なので、同じくらいの経済力が必要ですね。
ミルクコーヒー様が参考にされた、例の戦闘ルールは、戦車1台のHPが50〜100程度。
つまり、歩兵50〜100人分の人件費で運用できることを意味しています(私はそう解釈しました)。
このルールを作った頃、某国SDFの10式戦車が10億円でしたので、歩兵1人の人件費を1千万〜2千万円と見積もったのではなかったかな。
ザク1台が1億円程度であれば(比較的)気軽に投入できますし、10億円ならば、主力戦車と同じ感覚で使えます。
参考値として御利用下さい。
大臣様も御指摘の通り「ザク1台が1,000億円」という提示はとても怪しいと思います。
1,000億円もする高価な兵器を、ポンポンと消耗品の如く、前線へ投入できますかね?
ジオン公国がザク100台を調達するだけで、軍事費10兆円ですよ?
米国の軍事費が凡そ年間100兆円なので、同じくらいの経済力が必要ですね。
ミルクコーヒー様が参考にされた、例の戦闘ルールは、戦車1台のHPが50〜100程度。
つまり、歩兵50〜100人分の人件費で運用できることを意味しています(私はそう解釈しました)。
このルールを作った頃、某国SDFの10式戦車が10億円でしたので、歩兵1人の人件費を1千万〜2千万円と見積もったのではなかったかな。
ザク1台が1億円程度であれば(比較的)気軽に投入できますし、10億円ならば、主力戦車と同じ感覚で使えます。
参考値として御利用下さい。
蛸足の如き蛇足
ミルクコーヒー様
山中教授の「人件費を基準」というのはあくまでも目安です。
例えば、戦艦大和の建造費は1936年の価格では137,802,000円ですが、1936年ごろの消費者物価指数と2021年の消費者物価指数を比較するとえいやで4.2倍くらい。
じゃあですので、×4.2=5億7900万円なのか、というとそう簡単には言えません。
他の試算ではGDPの増加や物価などを総合的に換算して当時の1円は今の2500円相当という考え方もあります。
となると×2500=3445億円、イージス艦の約2隻分相当、なんて計算が成り立つのです。
つまり何を申し上げたいかというと、時間軸も含めて「物価や経済力を勘案しないと価格なんて出せない」ということです。
参考までに、例えば零式艦上戦闘機の真珠湾攻撃時モデルな21型は15万6千円で、×2500なら3億9千万円です。
が他の試算で例えば米の値段基準でやれば2500倍ではなく700倍であるとか、まあ考え方が色々と違うのですよ。
>半公式でもザクが1000億円(ファンの考察による推定価格?)
にしたところでその技術的根拠はとなると甚だ疑わしいそれこそえいやな値じゃないでしょうか。
今の最新鋭戦闘機F-35 ライトニング IIのお値段は116億円ですので、1000億円ならばF-35の8.6機分が果たして吊りあっているかどうか、という評価の是非を
ミルクコーヒー様がどう考えるか、ということです。
トラベラーでの物価は一律で帝国の発行している通貨のCrで統一ですが、実はこれも物価の変動が確実に影響していると思うのですが、
帝国ならではで他の恒星間国家の含めて、涙ぐましい物価安定の操作がされていて、「価値が変動していない」と看做して想定せざる得ないのではないでしょうか。
実際のマクロ経済学としては年間の経済成長は自然に2%程度発生する、と考えられています。
簡単に言えば、今の100円は来年には102円の価値、2年後には104円になる、という感じです。が実際には景気の変動も加味されますので、そう簡単ではない訳です。
加えて申し上げると、この価格と言うのは正確には「売り値」ですよね。
つまり良く聞く「小売希望価格」です。メーカーが市場に提供するのに利益込みでこの価格でお願いします、というお値段です。
ですので、これを消費者がいいよ、と納得する事で商売が成立する仕組みなのですよ。
じゃあ兵器はどうかというとちょっと仕組みが違います。
よく日本の防衛装備調達額が高いと言われますが当然で、(兵器開発費総額+製造コスト×調達総数))/調達総数という仕組みです。
要するに開発費を販売価格に乗っけて売っているのです。ですので、少ない生産数ならばその分の費用が跳ね上がる仕組みだからです。
ところが他の国の兵器生産はそうではなく、プラス他の国でも買ってくれるだろうと期待できる数量を含めることができるからです。
この仕組みは数が出れば費用が下がるということを意味していますよね。
そういう点も考慮した上で、
>ザクが1000億円
が妥当なのか否かを考慮する必要がある訳です。
つまり単純にネジが幾ら、ケーブルが幾らで部品代をかき集めたからヒトヤマ幾らとはならない、ということも申し上げたく存じます。
山中教授の「人件費を基準」というのはあくまでも目安です。
例えば、戦艦大和の建造費は1936年の価格では137,802,000円ですが、1936年ごろの消費者物価指数と2021年の消費者物価指数を比較するとえいやで4.2倍くらい。
じゃあですので、×4.2=5億7900万円なのか、というとそう簡単には言えません。
他の試算ではGDPの増加や物価などを総合的に換算して当時の1円は今の2500円相当という考え方もあります。
となると×2500=3445億円、イージス艦の約2隻分相当、なんて計算が成り立つのです。
つまり何を申し上げたいかというと、時間軸も含めて「物価や経済力を勘案しないと価格なんて出せない」ということです。
参考までに、例えば零式艦上戦闘機の真珠湾攻撃時モデルな21型は15万6千円で、×2500なら3億9千万円です。
が他の試算で例えば米の値段基準でやれば2500倍ではなく700倍であるとか、まあ考え方が色々と違うのですよ。
>半公式でもザクが1000億円(ファンの考察による推定価格?)
にしたところでその技術的根拠はとなると甚だ疑わしいそれこそえいやな値じゃないでしょうか。
今の最新鋭戦闘機F-35 ライトニング IIのお値段は116億円ですので、1000億円ならばF-35の8.6機分が果たして吊りあっているかどうか、という評価の是非を
ミルクコーヒー様がどう考えるか、ということです。
トラベラーでの物価は一律で帝国の発行している通貨のCrで統一ですが、実はこれも物価の変動が確実に影響していると思うのですが、
帝国ならではで他の恒星間国家の含めて、涙ぐましい物価安定の操作がされていて、「価値が変動していない」と看做して想定せざる得ないのではないでしょうか。
実際のマクロ経済学としては年間の経済成長は自然に2%程度発生する、と考えられています。
簡単に言えば、今の100円は来年には102円の価値、2年後には104円になる、という感じです。が実際には景気の変動も加味されますので、そう簡単ではない訳です。
加えて申し上げると、この価格と言うのは正確には「売り値」ですよね。
つまり良く聞く「小売希望価格」です。メーカーが市場に提供するのに利益込みでこの価格でお願いします、というお値段です。
ですので、これを消費者がいいよ、と納得する事で商売が成立する仕組みなのですよ。
じゃあ兵器はどうかというとちょっと仕組みが違います。
よく日本の防衛装備調達額が高いと言われますが当然で、(兵器開発費総額+製造コスト×調達総数))/調達総数という仕組みです。
要するに開発費を販売価格に乗っけて売っているのです。ですので、少ない生産数ならばその分の費用が跳ね上がる仕組みだからです。
ところが他の国の兵器生産はそうではなく、プラス他の国でも買ってくれるだろうと期待できる数量を含めることができるからです。
この仕組みは数が出れば費用が下がるということを意味していますよね。
そういう点も考慮した上で、
>ザクが1000億円
が妥当なのか否かを考慮する必要がある訳です。
つまり単純にネジが幾ら、ケーブルが幾らで部品代をかき集めたからヒトヤマ幾らとはならない、ということも申し上げたく存じます。
色々サンクスです&しかし・・・
今現在でモビルスーツ価格って
半公式でもザクが1000億円(ファンの考察による推定価格?)くらいしかわかってません💦・・・・
加えて💦・・・「人件費」計算法も全く無知式です
せめて
武装要員=1HP/人
特殊部隊=2HP/人
重装甲=50
の例とかでの例式とかやってくれてたら助かりましたが?💦
半公式でもザクが1000億円(ファンの考察による推定価格?)くらいしかわかってません💦・・・・
加えて💦・・・「人件費」計算法も全く無知式です
せめて
武装要員=1HP/人
特殊部隊=2HP/人
重装甲=50
の例とかでの例式とかやってくれてたら助かりましたが?💦
HPの計算方法(横やりですが)
ミルクコーヒー様
山中教授
面白ネタですので一枚噛ませて頂きたく。
>「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、HPはどうすればよろしいでしょうか?
簡単ですよ。
武装要員=1HP/人 なのです。これを1HPとして比較したら幾つか、と言うだけの問題です。
それをミルクコーヒー様が独断と偏見で決めれば良いだけです。
このルールの製作者は「特殊部隊=2HP/人」とか「騎兵=1.5HP/人」とかにしていますが、これまたルール製作者が勝手に決めたことです。
ですので、「プレートメイル装備の重装歩兵」を2HPにするとか0.8HPにするとか根拠を考えて決めれば良いのですよ。
もちろん山中教授が御提示して下さった
>HPは「歩兵一人に掛かる経費」が元になっていますので、人件費を基準
でも良いのです。むしろこのやり方の方が根拠がある=高い装備品の方がより戦闘力が高いに違いない、ということを根拠にした考え方ですね。
つまりはどう決めるか、だけの問題だと思います。
同様に、
>あとガンダム「モビルスーツ・モビルアーマー」はどの位になりますでしょうか?
も勝手に決めれば良いのです。
ジオン公国軍の主力MSたるMS-06Fを100HPに決めても1000000HPにしても問題ありません。
つまり、100HPと決めたならば武装要員100人と同じという評価であるということですね。
このやり方ならばモビルスーツだけじゃなく何でもカンでも投入できます。
バトルドレスでフュージョンガン装備の強化歩兵から各種ロボットや鉄人28号、はたまた戦隊ヒーローから仮面ライダーいやいやウルトラマンからゴジラに至るまで。
どう評価して値を決めるかだけが問題です。
これを専門的には「交換比率」と言います。
ポピュラーなのは、戦闘ヘリ1機と戦車10両が等価、という感じですが、これはつまり対戦車ヘリ1機が撃破されるまで戦車10両を撃破できる、ということを意味しています。
この交換比率はランチェスターの2乗則でも出てくる値です。
じゃあホントに戦闘ヘリ1機で10両の戦車が撃破できるのか、というとそんな事はありません。
なぜならば戦場は単純に戦車が10両いるだけではなく、対空戦闘装備車両から携帯地対空ミサイルを持った歩兵までぞろぞろいますよね。
そんな中にのほほんとヘリが単独で飛んでいるとあっという間に撃墜されてしまいます。
つまり重要なのは部隊で1つの戦力なのだということです。
ですので、この兵器とこの戦闘チームでこういう支援装備込みで「この部隊は果たして戦力幾ら」ということをどう積み上げるのかと言う事が重要です。
1個班から分隊、小隊を経て師団や軍単位までどの規模同士の戦争をどうやって評価するのかということです。
この辺りはウォーゲームデザイナーから軍隊での図上演習まで様々な考え方を取り入れて提供されています。
あまり複雑化してしまえば煩雑になりますし、単純化してしまえば再現性が難しくなるという匙加減の困難さがありますが、
それらも含めて、ミルクコーヒー様が納得できる方法を採用されれば良いと思いますよ。
山中教授
面白ネタですので一枚噛ませて頂きたく。
>「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、HPはどうすればよろしいでしょうか?
簡単ですよ。
武装要員=1HP/人 なのです。これを1HPとして比較したら幾つか、と言うだけの問題です。
それをミルクコーヒー様が独断と偏見で決めれば良いだけです。
このルールの製作者は「特殊部隊=2HP/人」とか「騎兵=1.5HP/人」とかにしていますが、これまたルール製作者が勝手に決めたことです。
ですので、「プレートメイル装備の重装歩兵」を2HPにするとか0.8HPにするとか根拠を考えて決めれば良いのですよ。
もちろん山中教授が御提示して下さった
>HPは「歩兵一人に掛かる経費」が元になっていますので、人件費を基準
でも良いのです。むしろこのやり方の方が根拠がある=高い装備品の方がより戦闘力が高いに違いない、ということを根拠にした考え方ですね。
つまりはどう決めるか、だけの問題だと思います。
同様に、
>あとガンダム「モビルスーツ・モビルアーマー」はどの位になりますでしょうか?
も勝手に決めれば良いのです。
ジオン公国軍の主力MSたるMS-06Fを100HPに決めても1000000HPにしても問題ありません。
つまり、100HPと決めたならば武装要員100人と同じという評価であるということですね。
このやり方ならばモビルスーツだけじゃなく何でもカンでも投入できます。
バトルドレスでフュージョンガン装備の強化歩兵から各種ロボットや鉄人28号、はたまた戦隊ヒーローから仮面ライダーいやいやウルトラマンからゴジラに至るまで。
どう評価して値を決めるかだけが問題です。
これを専門的には「交換比率」と言います。
ポピュラーなのは、戦闘ヘリ1機と戦車10両が等価、という感じですが、これはつまり対戦車ヘリ1機が撃破されるまで戦車10両を撃破できる、ということを意味しています。
この交換比率はランチェスターの2乗則でも出てくる値です。
じゃあホントに戦闘ヘリ1機で10両の戦車が撃破できるのか、というとそんな事はありません。
なぜならば戦場は単純に戦車が10両いるだけではなく、対空戦闘装備車両から携帯地対空ミサイルを持った歩兵までぞろぞろいますよね。
そんな中にのほほんとヘリが単独で飛んでいるとあっという間に撃墜されてしまいます。
つまり重要なのは部隊で1つの戦力なのだということです。
ですので、この兵器とこの戦闘チームでこういう支援装備込みで「この部隊は果たして戦力幾ら」ということをどう積み上げるのかと言う事が重要です。
1個班から分隊、小隊を経て師団や軍単位までどの規模同士の戦争をどうやって評価するのかということです。
この辺りはウォーゲームデザイナーから軍隊での図上演習まで様々な考え方を取り入れて提供されています。
あまり複雑化してしまえば煩雑になりますし、単純化してしまえば再現性が難しくなるという匙加減の困難さがありますが、
それらも含めて、ミルクコーヒー様が納得できる方法を採用されれば良いと思いますよ。
HPの計算方法(推奨しませんが)
ミルクコーヒー様
No.1427へのレスです。
あの戦闘方式は、大人数の戦闘に向いていません。
なので、双方が精々100人くらいまでの戦闘に使って欲しいところですが、そのあたりは好みの問題なので、仕方ないでしょう。
真面目なレスは以下の通り。
>「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、
>HPはどうすればよろしいでしょうか?(1? 2?)
基本的に、HPは「歩兵一人に掛かる経費」が元になっていますので、人件費を基準にして下さい。
プレートメイルを着た騎士1人が、訓練不十分な騎士ならばHP1で十分。
特殊部隊並みの精鋭(エリート)ならば、HP2が適切では?
そして、モビルスーツ……、低TL、剣で戦う世界にモビルスーツを登場させる想定なのかと思いますが。
真面目な話、モビルスーツは攻城兵器的な扱いとして、戦力には数えない方がよろしいかと。
モビルスーツで、敵の兵士を一人ずつ、ビームライフルで狙い撃ちするとか、一人ずつ追いかけまわして踏み潰すとか、そういう戦闘をイメージしている訳ではないですよね?
城塞や城壁の防御力を新たに設定して、その防御力をモビルスーツで削る形にしたらどうかと思います。
低TL側にドラゴン等の巨獣が登場するのであれば、そのドラゴンとモビルスーツ同士の戦いが(航空機同士の戦いの如く)発生するだけで、
直接、モビルスーツが敵歩兵を殺戮する状況には成り難いでしょう(まともな教育を受けて、正気を備えた軍人/パイロットならば、そうします)。
どうしても戦闘に参加させたいのであれば、モビルスーツの製造費と維持費を計算して、それを歩兵1人の経費で割って下さい。
出て来た数値が、モビルスーツのHPです。
No.1427へのレスです。
あの戦闘方式は、大人数の戦闘に向いていません。
なので、双方が精々100人くらいまでの戦闘に使って欲しいところですが、そのあたりは好みの問題なので、仕方ないでしょう。
真面目なレスは以下の通り。
>「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、
>HPはどうすればよろしいでしょうか?(1? 2?)
基本的に、HPは「歩兵一人に掛かる経費」が元になっていますので、人件費を基準にして下さい。
プレートメイルを着た騎士1人が、訓練不十分な騎士ならばHP1で十分。
特殊部隊並みの精鋭(エリート)ならば、HP2が適切では?
そして、モビルスーツ……、低TL、剣で戦う世界にモビルスーツを登場させる想定なのかと思いますが。
真面目な話、モビルスーツは攻城兵器的な扱いとして、戦力には数えない方がよろしいかと。
モビルスーツで、敵の兵士を一人ずつ、ビームライフルで狙い撃ちするとか、一人ずつ追いかけまわして踏み潰すとか、そういう戦闘をイメージしている訳ではないですよね?
城塞や城壁の防御力を新たに設定して、その防御力をモビルスーツで削る形にしたらどうかと思います。
低TL側にドラゴン等の巨獣が登場するのであれば、そのドラゴンとモビルスーツ同士の戦いが(航空機同士の戦いの如く)発生するだけで、
直接、モビルスーツが敵歩兵を殺戮する状況には成り難いでしょう(まともな教育を受けて、正気を備えた軍人/パイロットならば、そうします)。
どうしても戦闘に参加させたいのであれば、モビルスーツの製造費と維持費を計算して、それを歩兵1人の経費で割って下さい。
出て来た数値が、モビルスーツのHPです。
お久しぶりです。
http://kemkem1.com/TRAVELLER/hukkou/hukkou2/matunagasan/pirates2.1/page04.html
↑の、「2.2.1.2 地上戦闘」の「1. 部隊HPの決定」で、
歩兵なと普通の武装要員:1HP/人
特殊部隊 :2HP/人
大型支援火器 :10HP/門
騎兵 :1.5HP/人
と、なっておりますが
「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、
HPはどうすればよろしいでしょうか?(1? 2?)
あとガンダム「モビルスーツ・モビルアーマー」はどの位になりますでしょうか?
厳密的には
【初期の初期型ガンタンク 〜 ザクT、ザクU、ドム、ガンダム・GM、ゲルググ 〜
Z、アッシマー・ギャプラン等初期の変形型MS、ジ・オ 〜
サイコガンダム、同markU 〜
ミノフスキークラフト/ドライブ装備MS(閃光のハサウェイの「ペーネロペー、クスィーガンダム」、F91、Vガン時代のMS) 〜
Vガンから更に60年たった「ガイアギア」時代のマンマシーン
の感じでお願いします。
↑の、「2.2.1.2 地上戦闘」の「1. 部隊HPの決定」で、
歩兵なと普通の武装要員:1HP/人
特殊部隊 :2HP/人
大型支援火器 :10HP/門
騎兵 :1.5HP/人
と、なっておりますが
「プレートメイルを着た徒(かち)の徒騎士(低TLの剣の世界)」は、
HPはどうすればよろしいでしょうか?(1? 2?)
あとガンダム「モビルスーツ・モビルアーマー」はどの位になりますでしょうか?
厳密的には
【初期の初期型ガンタンク 〜 ザクT、ザクU、ドム、ガンダム・GM、ゲルググ 〜
Z、アッシマー・ギャプラン等初期の変形型MS、ジ・オ 〜
サイコガンダム、同markU 〜
ミノフスキークラフト/ドライブ装備MS(閃光のハサウェイの「ペーネロペー、クスィーガンダム」、F91、Vガン時代のMS) 〜
Vガンから更に60年たった「ガイアギア」時代のマンマシーン
の感じでお願いします。