第1ターン(1944年6月6日)
晴れ。第1ターンのみは連合軍の上陸と進攻のみが行われる。
というわけで沿岸の砲台にどんどん攻め込んでくる連合軍の大群。
更には空挺部隊までが降ってきて、ドイツ守備隊は大混乱。
これはこの作戦の戦力配置図である。Wikiより。
中央左よりの突出部とその右の海岸がノルマンディ地方。
イギリスからどんどん飛行機が飛んできているのが分かる。
そしてドイツ軍の守りが比較的手薄だったことも。
第1ターン終了時。
第1ターンでは連合軍の攻撃が2回繰り返される。
結果は沿岸の砲台は全て壊滅し、ぞろぞろと連合軍が上陸してきている。
左にあるのが壊滅したユニットを置くボックスで、ドイツ軍の砲台が全部ここに(汗)
連合軍も3ユニット壊滅しているが、なにしろ超大規模な強襲で、艦砲射撃もガンガン併用されているのでドイツ軍にはたまったものではない。
こんな感じ(汗)
連合軍の内訳はイギリス軍、カナダ軍、自由ヨーロッパ軍26個師団にアメリカ軍21個師団。
上陸用舟艇4,000隻および艦砲射撃を行う軍艦130隻を含む6,000を超える艦艇が投入され、1,000機の空挺部隊を運ぶ輸送機を含む12,000機の航空機が上陸を支援。ドイツ軍に対して投下するために用意された爆弾は合計5,000トン(汗)
「史上最大の作戦」と言われるだけのことはある。
ちなみにいっぱい飛んでいる飛行船のような気球は、敵機の爆撃を妨害するための阻塞気球と言われるものらしい。
第2ターン(6月7〜8日)
天候 |
連合軍
戦闘補給ポイント |
連合軍
補充ポイント |
ドイツ軍
補充ポイント |
晴れ |
5 |
2 |
0 |
このゲームでは連合軍は1ターンに攻撃できる回数が「連合軍戦闘補給ポイント」までとなっている。
文字通り補給が足りているかどうかを表現するもので、5と言うと少ない気もするが、これは累積していくので余程の大攻勢を掛けなければそうそう不自由するものではない。
両軍にある「補充ポイント」は、ステップロスや壊滅した部隊を回復させることができる数値で、だいたいにおいて連合軍の方が大きな数字になる。
ちなみに天候が嵐の時には補充ポイントにはマイナスペナルティーがつく。
増援フェイズ。両軍のそのターンに定められた増援ユニットを配置する。
前半のドイツ軍の増援の多くはマップ中央に現れる。
これは前半は「JUNE '44」の範囲内で、そもそも「JUNE '44」ではマップの上半分しか使わないのだ。
ここはなんだか片手落ちの感が否めない。
どうせ2つのゲームを1つにしてキャンペーンゲームにするのなら、初期配置もそれに合わせて工夫してほしかった。
やっぱりマップの中央から現れるって変だよね(笑)?
カードプレイフェイズには、手札が2枚になるまでカードを補充し、ドイツ軍から先にカードを最大1枚プレイし、最大2枚のカードを捨てる。
これによって相手に使われたくないカードを確保したり、もっといいカードが来るように手札を空にしたりできるわけだが、上記の通り少々ゲームっぽい処理すぎると思う。
ほんとはソリテアルールではカードを1枚引いてその効果を使うだけなのだが(笑)
とりあえずドイツ軍は「ドイツ軍戦闘機隊の投入」を選択。
このカードを出すことで、ドイツ空軍はなんとか防空支援を行えるようになる。
そうでなければ何もできないのだ(汗)
連合軍は「東部戦線の危機」カードをプレイ。
このカードを使うと、どうやら東部戦線に送られてしまったのか、次のドイツ軍1個装甲師団の増援が2ターン遅れる。
地味なカードだが、ドイツ軍にとって装甲師団はまさに虎の子で、彼らの到着が遅れるということは戦線全体が弱体化することに等しく、非常に厳しい。
このターン連合軍は続々と上陸してバイユーを攻撃。
艦砲射撃の援護もあったが守りは堅く、連合軍側にステップロス1がついた。
ドイツ軍ターンには逆にバイユーの守備隊が連合軍を攻撃するが、今度はドイツ軍が-1ステップ。
やはり都市では守りに徹した方がよさそうだ。
ところでこのゲームの勝利条件だが、基本的には連合軍が都市を占領した時に得られるVPによって決まる。
ただしキャンペーンゲームでは同じ都市でも早い時期に占領した方が高得点になるので、連合軍は増援を待ってぐずぐずしてはいられない。
逆にドイツ軍もさっさと後退して戦力を集中して守りたいところだが、その都市の価値が高い内は手放したくないのでなるべく粘ることになる。
またドイツ軍の方も、連合軍が上陸してきた5箇所の海岸のどれでも占領し返せば連合軍のVPを永久に1失わせることができるというルールがあり、連合軍はただ攻めているだけでは隙を突かれる場合もある。
実は最終的な勝利条件は、ドイツ軍ターン開始時に、VPが15以上あり、マップ南西のエリアに連合軍の完全な状態の3個師団と砲兵2個以上がいれば、その時点で連合軍の勝利。最終ターン(38ターン)までにこの条件が満たされなければドイツ軍の勝利である。
化夢宇留仁はこの勝利条件が気にくわなかった。
これだとドイツ全軍がゲーム開始時に退却して南西エリアに集結し、ひたすら防御に徹するというのが戦術として有りになってしまう。
そこで今回はこの勝利条件は無視し、VPが15になれば連合軍の勝利ということでやってみている。
で、上記のバイユーは8ターンまで守り通せばVPが1から0に下がるので、ドイツ軍はなんとかそれまでは守り抜きたいところなのだ。
第3ターン(6月9〜10日)
天候 |
連合軍
戦闘補給ポイント |
連合軍
補充ポイント |
ドイツ軍
補充ポイント |
曇り |
4 |
1 |
1 |
カードは両軍プレイせずに捨てて、次にいいカードを引くことに期待をつないだ。
連合軍は再びバイユーを攻撃し、ドイツ軍守備隊に1ステップのダメージを与えた。
ドイツ軍は攻撃無し。
第4ターン(6月11〜12日)
天候 |
連合軍
戦闘補給ポイント |
連合軍
補充ポイント |
ドイツ軍
補充ポイント |
曇り |
3 |
1 |
1 |
ドイツ軍は「天候悪化」カードをプレイ。
これによって天候はただちに「嵐」になる。
嵐の時には航空機が活動できないのでドイツ軍は自由に「戦略移動」を行える。
戦略移動とはドイツ軍のみが行え、道路にそって移動すれば移動力を倍にできるというものだが、嵐以外の天候時には移動中に連合軍の航空機による攻撃を受けてダメージを受ける可能性があるのだ。
またそもそもドイツ軍は全てのユニットが、天候が晴れだと-2、曇りだと-1の移動力修正を受ける。
これも制空権の無さから来るものである。
連合軍は「ドイツ軍の兵員不足」をプレイ。
次ターンから2ターン連続でドイツ軍は補充を受けられなくなる。
増援が遅れるよりマシとは言え、やはり厳しい。
連合軍はカーンとバイユーを包囲攻撃。
しかしどちらも失敗し、連合軍が1ステップのダメージを受けた。
カーンは2ヘクスに及ぶ大都市で、8ターンまでに占領すれば1ヘクスにつき2VPになる。なんとか落としたいところだが、それだけドイツ軍の守りも堅い。
ところでこのゲームは上記の通りステップロス式のダメージ表現で、その結果は0または1、あるいは2であり、「後退」は無い。
その結果戦力を集中して守っている都市を占領するのは、包囲していようがどうだろうがどうしても時間がかかる。
これはタイムスケールなどの原因で筋が通ったシステムなのだと思うが、ゲーム的にはやはりもう1つ盛り上がりに欠ける。
この辺シミュレーション性を維持しつつ、ゲーム的にも盛り上がるシステムが無いものだろうか。
第5ターン(6月13〜14日)
天候 |
連合軍
戦闘補給ポイント |
連合軍
補充ポイント |
ドイツ軍
補充ポイント |
曇り |
4 |
1 |
0 |
ドイツ軍はカードプレイ無し。連合軍は「マルベリー完成」をプレイした。
マルベリーとは急ごしらえの桟橋で、遠浅のノルマンディーの海岸で大量の車両などを上陸させるために作られた。
約1kmの長さがあり、その端っこには船が接舷でき、そこから車両はそのまま装甲して上陸できるというわけ。
マルベリーが設置されるとその1つ毎に連合軍の補給ポイントが+1され、更にその浜辺から上陸した場合は、通常は無くなってしまう移動力の半分をさらに使用できるようになる。
連合軍はカーン、バイユー、カルトルを攻撃するが、ことごとく失敗し、カルトルでは自軍に-1ステップのダメージ。
ドイツ軍は各都市で反撃に転じ、全ての攻撃で連合軍に-1ステップのダメージを与えた。
第6ターン(6月15〜16日)
天候 |
連合軍
戦闘補給ポイント |
連合軍
補充ポイント |
ドイツ軍
補充ポイント |
雨→大嵐 |
2 |
0 |
0 |
天候は雨だったが、ドイツ軍がすかさず「大嵐」カードをプレイ。
マルベリーを破壊したいところだったが、残念ながら持ちこたえた。
更にドイツ軍はカードプレイフェイズで「連合軍船舶の転用」をプレイ。
このカードをプレイされたターンには、連合軍の増援は登場しなくなる。
連合軍は再び「東部戦線の危機」をプレイ。
装甲師団の増援が全然来ない(汗)
このターンの連合軍の攻撃で、カルトレの守備隊が壊滅し、戦闘後前進で連合軍が占領。2VPを獲得された。
バイユーへの攻撃も成功し、-1ステップ。
ドイツ軍としてはなんとかカルトレを取り戻し、せめてVPが1に下がるまで粘りたいところだが、戦力が不足しているし、時間的にもスタックしている敵部隊を壊滅させるのは至難の業だと判断。
南に撤退し、サン・ローで首尾を固めることにする。
バイユーは反撃して連合軍の歩兵部隊を除去したが、FLAK部隊が1ステップの損害を被った。
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