2015年3月15日 第45回月例ボドゲ会


 今回は珍しく、初っぱなからそこそこヘビィなゲームをプレイ。
緑の怪人フリーゼの出世作「電力会社」
このゲームは化夢宇留仁はソロプレイをちょっとやってみただけだったので、今回プレイできてとても嬉しい♪



 このゲームは各プレイヤーが電力会社の経営者となり、発電所を建てて燃料を消費して発電し、電線網によって都市に電力を供給することで得点する。
ゲーム開始時にはどこにも電気が繋がっていない状態。いったいいつの時代に始まっていつの時代に終わるゲームなんだ(笑)?
 参加者は化夢宇留仁(緑)、cerberus氏(黒)、OK氏(紫)の3人である。
大まかな手順は、まず発電所の競りを行う。そして燃料の買い付け。電力網の建設。電力の供給と収入の順番である。
画面では初っぱなに化夢宇留仁が風力発電所と火力発電所を購入し、火力発電所用の燃料である石炭を確保している。


 そして電力網の建設。
化夢宇留仁は5つの都市に配電施設を建設している。
都市間に電力網を建設するには、その間の区画に設定されているコストを支払う必要がある。もちろん近ければ安いので、都市が密集しているところは稼ぎやすい。

 数ターン後。
化夢宇留仁の発電所は風力発電、原子力発電、火力発電の3段構えになった。
ちなみに1人のプレイヤーが持てる発電所は3つまでである。
下に描かれているのは、発電のための燃料と発電量で、今保有している風力発電なら燃料はいらないが発電量は1だけである。



 燃料マーケット。
ここに毎ターン燃料が補充されるので、ここから購入するのだが、マーケットの保有量が減れば価格が上がるのと、時代(ゲーム進行)によって補充量が変わってくるのに注意する必要がある。
例えば石炭(茶色のキューブ)は安価だがゲームが進むに連れて補充量が減っていく。
逆に石油(黒)とゴミ(黄色)は補充量が増え、ウラン(赤)は一定である。
 発電所と燃料の購入はこのゲームのキモであり、発電所を購入する際にはその発電所で使用される燃料のマーケット保有量と価格は勿論のこと、将来性も考慮に入れる必要がある。
いくら安くても将来補充が減って手に入らなくなったらどうしようもないのだ。


 ゲームは第3段階に。
最初の内は1都市につき1つの配電施設しか設置できないが、段階が進むに連れて複数の配電施設が設置できるようになり、その結果このように各プレイヤーの配電施設が重なって建つことになる。
ポイントは配電施設を建てること自体は全く収入と関係ないということ。
そこに必要な電力を回して初めて収入を得られるのだ。


 終了時。
石炭と石油の熾烈な奪い合いが発生し、時には発電したくても燃料がないという事態も。
OK発電は何度か給電を停止していたが、自己都合で電気を止めるとは酷い会社である(笑)
 結果 cerberus氏72、化夢宇留仁62、OK氏22
ず〜〜〜っと化夢宇留仁が先行していたのだが、最後近くでまくられた。
やはりマルチは目立ったらいかんなあ。
 「電力会社」だが、なるほど面白かったが、予想よりも地味だった。
あれだけ拡張セットとか山ほど出ていて、名作と名高いゲームがここまで地味だとは想定していなかった。
もちろん地味だから悪いというわけではなく、もう少し飾り的な要素があるかと思っていたのだ。逆にこれだけ地味なのに支持されているということは、それだけ内容がしっかりしているということである。
ただ選択肢の少なさから、展開の幅が限られてくるのではないかという危惧は感じた。その分プレイしやすいということでもあるのだが。
しかしまだ1度プレイしただけなのでなんとも言えない面が大きいので、これから何度かプレイしてみたい。

 次はcerberus氏(いやOK氏かも/汗)持参の「キャト&チョコレート ビジネス編」をプレイ。
これはタイトル通り「キャット&チョコレート」の舞台を会社に置き換えたもので、実生活にありそうなトラブルに巻き込まれ、それを例によって滅茶苦茶なアイテムの組み合わせでクリアしていく。
勢力は「副社長派」「専務派」となって社内の権力争いの様相となっている(笑)


 お題「接待に使える店を紹介しろ」
使わなければならないアイテムは2つ。
なんてピッタリの手札(笑)
もちろんいつもこんな楽な組み合わせになるわけがない。



 お題「食堂のメニューが不味い」
使うアイテムは2つだが・・・・このお題に「写真」「船」「愛人」はきつい(笑)
結局「愛人」の「写真」を見て気を紛らわせながら食べるという解答でなんとか賛同を得たが、この「気を紛らわせる」は禁じ手かも(笑)

 てな感じで各自苦労しつつ問題に対処していた。
結果は専務派のcerberus氏が6点で勝利。副社長派のOK氏と化夢宇留仁の合計点数は5点だった。
 感想としては、悪くない感じ。
オリジナルと比べると流石にアクション要素が減ったが、その分変にリアルな解決法が増え、全体的に大人向けになった感じがする。
純粋にゲームとしてはオリジナルの方が魅力的に思うが、ここはメンバーによって使い分けるのが吉?

 次は協力ゲーム「レッド・ノベンバーを救え!」をプレイ。
ノームの国の原子力潜水艦レッド・ノベンバー号でトラブルが続出。
なんとか応急処置を繰り返して救出が来るまで持ちこたえるか、ダメそうなら仲間を見捨てて逃げ出せ!



 基本システムは「テーベの東」と同じく、時間を消費して行動するというもので、次々に起きるトラブル「火災」「浸水」「酸素低下」「エンジン停止」「核ミサイル発射カウントダウン(笑)」などに対処していく。
ノームはウォッカを飲むことでパワーアップできるが、飲み過ぎると酔いつぶれてしまう可能性がある(笑)
 画像は始まってすぐの状態だが、すでに1カ所のハッチが故障し、2カ所で浸水、核ミサイル制御室では火災が発生している(笑)


 少し後。
核ミサイル制御室の火災は消し止めたものの、ハッチ故障が5カ所、浸水3カ所、そして機関室と原子炉で火災が発生中(笑)
また3色のバー(画像では右下)はそれぞれ「酸素濃度」「原子炉温度」「水圧」を表しており、このどれかが0になったら破滅である。
火災が発生すると酸素を喰うので、酸素濃度がだいぶ減っている。
これが中央の★マークに達してしまうと、修理してもそれ以上直らなくなってしまうので、酸素濃度は危機的状況である。


 中盤。
ますます色々ボロボロに(笑)
さっき危機的状況だった酸素濃度は回復が間に合ったが、原子炉温度と水圧が★マークまで達してしまっている。


 終了時。
様々なトラブルを乗り越え、全員なんとか救出された。
色々なトラブルに加え、イベントでは「酸素ポンプ停止」「エンジン停止」「核ミサイル発射カウントダウン」「巨大イカの襲撃(笑)」などがあり、今回もイカ以外のイベントが発生したがなんとかクリア。
しかし他の人を見捨てて逃げ出そうとするする者もいなかったし、比較的おとなしいプレイ結果になったと言えるだろう。
 初めて多人数でプレイしてみたが、もちろん「パンデミック」には敵うべくもないが、協力ゲームの選択肢の1つとしては(価格も安めだし)悪くないと思う。
ただしボードがあまりに小さくてプレイしにくいのと、少々細かいルールが多い割に作業っぽさが強いのは減点対象か。

 OK氏が帰宅し、cerberus氏と化夢宇留仁の2人になったので、最後に軽く「ナインブレイク」をプレイしてみた。
結果・・・・
得点18対18
合計数63対63
引き分け(笑)
 これはもしかして、引き分けの多いゲームなのでは???

 ちうわけで終了。
今回は「電力会社」がそこそこ時間がかかったのでゲーム数は少なくなった。
化夢宇留仁的には面白いゲームであればプレイ時間は長くても全然OKなので、これはこれでいい感じ♪
お二人ともありがとうございました〜〜〜♪

20150517


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