なんとなくソロプレイできないと思いこんでいたのだが、よく考えたら全然できるやん！と思ってやってみた（笑）

　初期配置。
このシナリオはアニメ序盤のエピソードを再現したもので、主人公のいる大洗女子学院は成立仕立ての戦車部で、最初の腕試しに対外練習試合を行う。
　簡単にアニメの基本設定を説明しておくと、タイトルは「ガールズ&パンツァー」で、「戦車道」というスポーツの存在する架空の近未来を舞台に、少女達が戦車道に打ち込んで対校試合の後、全国大会に・・・という物語。
この戦車道というのが、なぜか第2次大戦で使用された戦車のみを対象として、その精巧なレプリカを使用し、模擬弾によって対戦するというもので、なんでやねん！と突っ込みたくなる設定がこれ以外にも山ほどある。
しかしそんなことはどうでもよくて、要するに戦車がかっこよく描写されるのを楽しむ作品であり、その意味では実によくできている。
セル画処理されたCGがこんなにも戦車にはまるとは、化夢宇留仁も観てみるまで予想していなかった。
　さて初期配置だが、マップ南西部に大洗女子学園の部隊、東に聖グロリアーナ女学院の部隊が布陣している。
大洗女子学園の戦車は雑多な寄せ集めだが、聖グロリアーナはイギリス戦車のみで構成されている。
ちなみにここでは突撃砲も戦車と呼んでいる。

　このゲームはカードを使ったアクションによって進むので、通常のウォーゲームのようなターンは存在しない。その代わりにボードゲームっぽい「手番」があり、各手番にカードをプレイしてアクションを処理する。
画面ではアクション「全車移動」をプレイして、大洗女子学園の戦車達が移動を開始している。つまりこういう特殊アクションを使用しなければ全車が一斉に移動することさえできないのだ。
この辺をゲーム的すぎると判断することもできるが、実際の戦場でも全ての戦車が最適な行動を同時に行えたかというと疑問も生じるところだし、こういうのも有りだと思う。
　さて大洗の戦術だが、基本的に聖グロリアーナの戦車はどれも重装甲で、大洗の戦車でまともに戦えるのは3号突撃砲くらいなので（汗）、とにかく市街地に浸透し、ゲリラ戦のような戦いを繰り広げる意図で散開した。
ちなみにマップ上のピンクのヘクスは地元である大洗のユニットのみ進入できる裏道である。

　大洗の3号突撃砲はマップ中央で待ち伏せの体勢。
対する聖グロリアーナはそんなところにのこのこと顔を出すはずもなく、しかし全車が迂回してしまっては違う場所で待ち伏せされるだけなのでやはり散開し、敵戦車の後方をとろうとする。

　ここで大洗の89式戦車が「履帯損傷」のトラブルに見舞われる。
聖グロリアーナからすれば大チャンス到来だが、距離があり、修理が間に合った。

　突然背後に現れた敵戦車に動揺する聖グロリアーナ女学院軍。

　敵主力戦車の側面に突撃し、必殺の1撃をお見舞いする38(t)だが、なんと外れ（汗）
反撃によって38(t)戦車は1発で撃破された（笑）

　大洗の指揮車が北から回り込んで敵の背後を突こうとするも、聖グロリアーナの戦車1両が臨機射撃の体勢で立ちふさがっている。
動いた方が撃たれる？

　先に動いたのは聖グロリアーナだった。
カード「隊長！」でマチルダが前進した上に大洗の4号戦車に砲撃！

　しかしその直後に聖グロリアーナのマチルダが大洗の89式戦車の至近距離まで迫り、1発で撃破。
これで大洗の戦車は2両、聖グロリアーナは5両と差が開いた。

　このままではジリ貧なので、強攻策に出る大洗。
キャラクターの能力とカードを最大限に投入し、敵の指揮車の背後に回り込んで0距離射撃！
しかしこれがなんと外れ（汗）

　更にキャラクターとカードを重ね、再度射撃（汗）
なんとか聖グロリアーナの最強の戦車であるチャーチルを撃破した。
しかしこのシナリオは殲滅戦なので、敵を全て撃破しないと勝利できない。
まだまだ大洗が不利な状況には変わりないのだった。
　大洗としてはこの流れを手放すわけにはいかない。
即座に2ヘクス先でお尻を見せているマチルダにも射撃。

　サイの目は2（汗）
外れ（汗）！
見事に流れを断ち切るダイス目である（笑）

　しかし強引に流れを引き留めるかのごとく、大洗の3号突撃砲がグロリアーナのマチルダを仕留めた。
これで車両数は大洗2対グロリアーナ3と迫った。

　さらに3突がマチルダをもう1両撃破！
これでとうとう車両数は2対2の同点となった。

　このまま終わらせるわけにはいかない大洗は一気に勝負をつけるべく、孤立したマチルダに迫る。

　ところが反撃にあって3突が撃破（汗）！
そしてそこで5枚目の強制カードが引かれた。

　無気力試合で終了した場合、結果は撃破した敵戦車のポイントで判定される。
結果　大洗女子学園73、聖グロリアーナ女学園32
　なんと大洗の圧勝ということになった。
大洗はショボい戦車が多いので、判定になると圧倒的に有利になるようだ。なにしろショボいのでそこまで持ち込むのは難儀なのだが（笑）

　とりあえずソロプレイは可能ということは確認できた。
しかしこのシナリオは待ち伏せが多いし、動きも少なくなりがちなのでソロプレイ向きでは無かったかもしれない。
今度は平地の多いマップのシナリオを試してみようと思う。

20150703