2018年4月14〜15日
オーラバトラー改

 このゲームは化夢宇留仁がツクダホビーの「オーラバトラー」「ウィングキャリバー」をもとに作ったもので、主に機動性の再現を念頭にデザインされている。
さらに対戦相手がいない悲しさで(笑)、エクセルで対戦相手のプロットシステムも作ったので、今回久しぶりにテストプレイをしてみた次第。


 初期配置。マップとユニットはウィングキャリバーのものを使用している。
今回は同じ戦力で2ユニットどうしが戦う設定で、機種はランダムに決めた。
もちろん配置のルールなどは無いので適当である。
 化夢宇留仁が担当するのはバストールとライネック。
自動プレイヤーシステム(自動君/笑)はボチューンとガラバで、4機とも強力なオーラ力6のパイロットを乗せた。
ちなみに自動君は最大3機対3機の戦闘までフォローしている。

第1イニング
 おたがい接近。
ガラバが今ひとつやる気に欠けるようで、進みが鈍い(笑)
 オリジナルのオーラバトラーやウィングキャリバー(以下原典)を知っている方は、1ターンでこれだけの変化に驚くかもしれない。
オーラバトラー改では、各機体の移動力が原典よりも大幅に大きいのだ。
そして火器の射程・威力も増している。


第2イニング

 ライネックが左翼に回り込み、ボチューンも同じく左回りに。
早速バストールがミサイルを全弾発射(5発)するも、ボチューンはこれを全てかわした。
 オーラバトラー改では、基本的に射撃兵器は設定通りに使用でき、威力も上がっているので原典よりも戦況への大きな影響力がある。
今回のバストールのミサイルも当たれば大きかったのだが、全弾外れてしまい、残弾もゼロという逆の意味で大きな影響が出た(笑)
ちなみにこのルール変更でライネックはゲーム中最大のミサイル12発同時発射が可能となっており、威力も大きいのでこれが決まると大抵の敵は木っ端微塵になる。外れたときの精神的ダメージもそれに比例して大きいが(笑)


第3イニング

 いよいよ全機が接近して本格的な戦闘が始まった。
しかし状況は実は大きく傾いており、自動君の操るボチューンとガラバはどちらも化夢宇留仁のオーラバトラーに後ろをとられていたのだ(笑)
 ライネックのスォードがガラバの翼を切り裂いた。
これでガラバの1イニングあたりの旋回上限が1低下した。
 このゲームでは各機の機動性の高さを1イニングあたりの旋回可能数で表している。
これが大きければ1イニング中にくるくると自由に向きを変えることができるわけだが、これが特に大きく響いてくるのがウィングキャリバーで、空中停止ができるオーラバトラーと違い、ウィングキャリバーは毎イニング3移動力を消費しないと失速して墜落してしまう上に、後退が一切できないので旋回上限が減ると大きく移動が制限されるのだ。
したがって初っ端の翼破壊はガラバにとっては非常に大きなダメージである。


第4〜5イニング

 なんとかバストールと同等の位置まで改善したボチューンと違い、ガラバはライネックにピタリと背後につかれたまま。
そして満を持してライネックのミサイル12発全弾発射がガラバを襲った。
結果5発が命中し、左脚に3ダメージ、オーラコンバーターに1ダメージ、右腕と大型オーラキャノンが破壊された。
撃墜を免れたのは幸運だが、いきなり最強の火器まで破壊されたのがきつい。
5イニングにライネックはダガー2本をボチューンに対して投げたが外れ。


第6イニング

 ガラバが退避するが、まだライネックが背後についたまま。
バストールはガラバが直進した時のために前進していたが、裏を欠かれた形で敵2機ともに背後に回られた。
 ボチューンはライネックに2連バルカン砲を発射し、左腕を破壊、胴に1ダメージを与えた。


第7イニング
 全員集合(笑)
しかしガラバだけはお尻を向けている。
そのガラバにバストールとライネックが斬りかかり、バストールの剣がガラバのオーラコンバーターを切り裂き、ガラバは墜落。撃破された。
やはりウィングキャリバーが翼を破壊されると非常にきつい。
 残ったボチューンが敵とばかりにバストールに斬りかかったが、こっちは外れ。


第8〜9イニング

 ガラバの撃墜にショックを受けたのか、いったんは退避行動をとったボチューンだったが、9イニング目には最接近。
しかし戻ってきたところを左側面からバストールに斬りかかられ、翼を破壊される。
しかしオーラバトラーは元々旋回能力が高いので、1回くらい旋回能力が落ちても大きな影響は無い。


第10イニング

 と思ったら盤から飛び出そうな勢いで全力後退して退避行動。
やはりショックだったらしい。
 ちなみに自動君では敵の機数と自軍の機数、ミサイルなどの飛び道具の弾数、ダメージの有無、敵との相対位置などから状況が有利なのか厳しいのかを判断するようになっている。
もちろん現状のボチューンは非常に苦しい状況で、エクセル上の表示では「破れかぶれ」となっていた(笑)

第11イニング
 ボチューンを追うバストールとライネックに対し、ボチューンは微速前進。
ボチューンとライネックのどちらも鉤爪を発射するがボチューンはそれをかわし、2連バルカン砲をバストールに発射して右脚を破壊した。
なんだかんだでボチューンの射撃がよく当たっている。
バストールは片脚を破壊されたことで、今後旋回するごとに余計に1移動力が必要になる。これは結構厳しい。


第12イニング

 更にボチューンを追うバストールとライネックだったが、今度はボチューンも加速して急接近。
そしてなんとライネックと空中衝突をおこした(汗)
その結果、ライネックはこのイニングのみ行動不能ですんだが、ボチューンはこのイニングと次のイニングが行動不能に。
最大のピンチである。

第13〜14イニング
 バストールとライネックは敵が動けないのをいいことに好きなポジションをとって好き放題攻撃(汗)
しかしバストールの攻撃は外れ、ライネックのそれは胴を狙ったのが逸れ、ボチューンの左腕の破壊で終わってしまった。
行動の自由を取り戻したボチューンは一瞬躊躇するように微速で移動したが・・・


第15イニング

 突然最大加速で退避した(笑)
唖然として見送るバストールとライネック。


第16イニング

 慌てて追いかけたら今度は逆方向に急加速し、あっという間にすれ違った。
完全に翻弄されている(汗)

 自動君は色々な情報を入力し、何度かサイコロを振って最終行動を決定するが、最終的な移動内容は行動内容と機体状況(ダメージなど)に対応した移動プロット表の中からランダムに選ばれる。今回は特に極端な移動が連続して選ばれた結果である。


第17イニング

 ライネックはボチューンを追いかける。
バストールもそうしたいのだが片脚を破壊されているので旋回するだけで精一杯。
ボチューンは微妙に距離を狭めてきている。
今度こそやる気か?


第18イニング

 そこでそう来るか〜〜〜(笑)!?
幸いボチューンの腕が右しか残っていなかったので左手で剣を握っていたおかげでぎりぎり攻撃範囲外。
もし左腕が残っていたらライネックは無事ではすまなかっただろう。


第19〜20イニング

 また追いかけようとしたところ、離脱するかと思われたボチューンがいきなり振り返り、ライネックに斬りかかった。
ライネックもスォードを振りかぶっていたのだが、ボチューンの方が速く、ライネックの胴体に命中・・・したかと思われたが、すでに胴体に1ダメージを受けているライネックはスォードを切り替えして攻撃を受けた。
これでライネックの攻撃は無くなったが撃墜されるよりはましである。
 気をとりなおして再び剣を交えようとしたら、再びすっとぶように退避するボチューン・・・(笑)

第21〜22イニング
 慌てて追いかける2機に、不規則に動きながら2連バルカン砲を乱射するボチューン。
バストールとライネックは更に狂ったようにスォードを振り回して追いかける(笑)

第23イニング
 ボチューンのバルカン砲がライネックの右脚に命中して2ダメージを与える。
しかしその直後、左側面につけていたバストールがスォードを突き出し、ボチューンの脇腹に食い込ませた(2ダメージ)。

第24〜28イニング
 バルカンの弾も無くなり、スォードを振り回しながら予測不能の動きを続けるボチューンだったが、ついにバストールが左後方から突き出したスォードが再び胴体に突き立てられ、撃墜されたのだった・・・。


 1人でも楽しく遊べるように考えた自動君だが、正直しんどかった(汗)
予想不能な動きを予想(笑)するのは精神的な負担が大きいし、やはり毎イニングの状態入力と何度もサイコロを振るのが面倒。
しかしそれを考えなければなかなか盛り上がって面白かった。
今度は機種を変えて名のあるパイロットも乗せてやってみよう。

20180419


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