死神伝説
13死神の逆襲ゲーム
バンダイのパーティージョイシリーズ50番。
いわゆる子供だましの双六ゲーム(笑)。


 ネットオークションで購入。
化夢宇留仁はなんかこういう見るからに変なアイテムを欲しがる癖がある。なんででしょう(笑)?
2人から4人までプレイでき、8才から大人用らしい。
よみがえった13人の死神達に、少年達が命を懸けて戦いを挑むという設定らしいが、特に協力できるわけでもなく、先を争って死神王に向かうことになる。
仲が悪いのか???

 このゲームはマップに特徴があり、マップに加えてゲームの箱自体を裏返して追加のマップを取り付け、妙なルーレットや壁などを立体的に組み立てたものを繋げるようになっている。
子供用ゲームに欠かせない立体ギミックである(笑)。

 さてルールだが、要するに双六である(汗)。
最終的にマップ最深部のルーレット部分にいる死神王を倒せば勝利。
マップ上のドクロの描かれたマスに止まると、魔物と戦わなければならない。更にタイトル通 り13の死神のマスがあり、そこに止まっても描かれている死神と戦って勝たなければ先に進めない。
 ドクロのマスに止まったときには、あらかじめ持っている光、火、稲妻のどれかの秘宝を選んでから魔界カードをひく。
魔界カードには魔物の名前と共に、先に選んであった秘宝それぞれに応じた戦闘力が記されている。
どの秘宝を選ぶかで戦闘が楽になるかどうかが決まるわけだが、選ぶときの基準はなにも無いので、結局単なるランダムで手順を増やしているだけである(汗)。
 興味深いのは魔界カードに書かれたゲームのラストボスである死神王の出現メッセージである。
死神王はカードの指示に従い、盤上の死に神マスのどれかに姿を現すのだ。
この死神王と盤上で遭遇してしまったときにはどうなるのか!?
・・・・これが説明書に書いてない(汗)。
そしてプレイヤーがマップ最深部にたどり着くと死神王もそこに現れるとある。
どうやら死神王の移動はウロウロするだけで、なんとなくプレイしている子供をドキドキさせようということらしい(汗)。
道理で死神王だけ立体のフィギュアユニットになっている(汗汗)。
・・・と、思ったら、よ〜く説明書を見直してみたら、冒頭のカードの説明のところに非常に小さく説明があった。
「その部屋の死神は強さ10」!
よかった一応ルールあったよ(笑)。


敵に回ったら勝目なしと書いてある敵カードもある(汗)

 マップ上には様々な指示が書かれており、たまにムチ、短剣、聖水のどれかをもらえる。
これは魔物と戦って勝ったときなどにももらえる場合があるのだが、ようするにこれらは使い捨ての武器で、死神と戦うときに賽の目修正として使用できる。
この部分だけは少しRPG要素を感じさせる面白いルールだが、どちらかと言えばコンピュータアクションゲームのアイテムに近い感覚だ。

 あとは怪鳥ドラゴン(なんかよくわからん生物である/笑)に乗るように指示されるマスがある。
ドラゴンに乗ると、マスに沿って進むのではなく、ドラゴン用に用意された特殊なマスに沿って進むことが出来、道中の死神も無視できる便利な乗り物(?)・・・の筈なのだが、このドラゴンが気まぐれなのかマメなのかよく分からないやつで、サイコロ1個振って奇数が出ないと進んでくれない。2が出たらただ止まったままだし、4か6が出たらプレイヤーは振り落とされてしまう。
乗せたくないのかと思えば、誰かを乗せているときに他のプレイヤーがドラゴンに乗る指示のあるマスに止まると、今乗っているやつは振り落として新しい乗り手のところに飛んでいってしまう。
便利なように見えて実は単なる迷惑なやつである(汗)。

 こんな調子でサイコロを振り振りなんとか進んでゆく。
道程には分岐点もあるが、単に賽の目次第でどっちに行くか分からないというもので、プレイヤーに思考する隙は与えてくれない(笑)。

 マップ最深部である死神王の宮殿にたどり着くと、まず死神カバネルを倒し、それから死神ヨミを倒すと、中央の「死神の円卓」と呼ばれるルーレットに乗る権利が生じる。
ただしこれに乗るには入り口が正しい位置に来ていないと駄目で、そうでなければサイコロを降り続けることになる。
なんとか円卓に乗ると、死神王も円卓の上で回っている。
しかしここでも対決は出来ない。ただ二人で回るのみである(笑)。
円卓の出口に運良く止まったら、そこから出て死神タナトスと戦い、勝ったらとうとう最後の部屋である死神王の部屋に入る。
ところが死神王は円卓に乗ったままで、留守である(汗)。
円卓の特定の対決ポイントに、死神王が運良く回ってこないと対決できないのだ(笑)。
あとは死神王と戦うのだが、これは特に今までの死神と変わったところのない普通 の戦闘である。
彼と相対するまでの恐ろしい手間と比べると拍子抜けもいいところである。


ゲーム途中で終了してしまい、立ちつくす二人の少年(笑)


勝ったらそのプレイヤーの勝利でゲーム終了。2位3位を決めるためにゲームを続けてもいいと書いてあるが、はたしてそんな気力が残っているか、疑問である(笑)。

 如何に子供向けとはいえ、日本という国がゲーム文化においてヨーロッパに大きく差があるのが如実に表されているゲームであろう。
向こうのゲームは子供向けでももっと考えるところがあってそれなりに面白いのだ。
先日プレイしたときには、このゲームもある意味では楽しめたが、それは勿論制作者の意図する楽しみではなかった。
なんと言うかやってる自分が哀れに思えてくる切なさのようなものが楽しめたのだ(笑)。
ちなみにゲームは途中で時間切れとなり、プレイヤーの化夢宇留仁とマッドハッター氏は続きをする必要を感じなかったので、それで終了となった。
結局死神王の宮殿までもたどり着かなかった(笑)。