アグリコラ
泥沼からの出発



 農家の生活を再現したワーカープレイスメントゲーム「アグリコラ」の拡張で、様々な要素が追加され、ゲーム性、シミュレーション性ともに向上している。


 序盤の様子。
畑を2面作ったところである。
「泥沼からの出発」では、スタート時に盤面に泥沼と林が配置されている。
これらは未開拓地扱いとはならないが、そのままでは畑も家も牧場も作れないのでじゃまになる。
泥沼は開墾すれば泥炭が手に入り、燃料にできる。
林は伐採すれば木材が手に入り、焼き畑にすればそのまま畑にもできる。
単にじゃまになるだけではないわけだが、その分要素が増えてより難度が上がっているのは確かである。
ちなみに画像のプレイでは、他社から出ていたアグリコラ用の木製コマを使用している。


 他のプレイヤーの様子。
すでに泥沼を1つ開墾して泥炭(燃料)を手に入れている。
それを示すのが、左上の黒地にオレンジ色のチップである。
 燃料は収穫時に部屋数-家の材料(木=0、レンガ=1、石-2)分必要で、足りなければ寒さで病気になって病院に放り込まれる(笑)。
ちなみに木材も燃料として使用できる。
 このルールで今まで得点にしか影響しなかった家の材料が、シミュレーション的な効果も発揮するようになったのはいい感じ。


 新しい家畜として「馬」も登場。
画像の中央でなにやら相談しているのが馬コマ(笑)
馬は持っていなくてもペナルティは無いが、1頭につき1点という高い得点源になるのでぜひ手に入れたい。



 その他特殊アクションカードと、大きな進歩と、大量の小さな進歩カードも追加され、ますますバリエーションが増加した。
基本的なゲーム感は大きく変わっていないが、戦略の幅が広がったのは間違いない。
泥沼と林によって最初から苦労が増えたと観ることもできるが、それらを使った燃料や畑など、有利に使うこともできるのが面白い。
ただしやはり元のゲームと比べたら複雑になっているのも確かなので、導入するのは基本セットを遊び倒してからでも全く問題ないと思う。

気楽さ 2
言語依存 5
ソロプレイのしやすさ 3
化夢宇留仁の好き度 4

20120415