アルハンブラ



 アルハンブラはカルカソンヌと同じようにタイルを並べてゆくゲームで、カルカソンヌが全員で1つの街を作ってゆくのに対し、こちらは自分だけの宮殿を作ってゆく。
しかしそれよりも、このゲームがカルカソンヌと決定的に違うのは、タイルを並べるのよりも、如何に欲しいタイルを手に入れるかがゲームのキモであることである。


 これがタイル売り場。
アルハンブラは様々な国の大工さんに建設してもらう。
丸いマークの色がその国を表しており、タイルを購入するには、その国のお金を払わなくてはならないのだ。
左下にちょこっと見えているのがお金カードで、欲しいタイルが買える国籍のお金を集める必要がある。
この欲しいお金をいかに手に入れるかが重要なのだが、1手番にはお金を取る、建物タイルを購入して配置する、自分の宮殿を改装する、のどれか1つしか行えないので、なかなか悩ましくできている。


 ゲーム序盤の様子。
手番にお金を取る場合は、中央に並んでいる4枚のお金カードの場から1枚取る。
タイルを購入する場合は、欲しいタイルを確保している大工さんの国籍に合ったお金を払ってタイル売り場から購入する。
買ったタイルは基本的にすぐ配置するが、確保も可能。
 ゲームに勝つには、タイルの色ごとに一番多く持っているプレイヤーに点数が入るのと、各宮殿ごとに外壁の長さがそのまま点数になる。
例えば左下の化夢宇留仁のアルハンブラ宮殿は、緑が2枚で4人のプレイヤー中最も枚数が多いので、多く得点できる。
外壁の長さは左の壁が最長で、5である。
 得点計算はお金カードの山札に2枚の得点計算カードが入っており、それがめくられたら行うのと、ゲーム終了時の3回である。

 右が点数計算表。
3回に分けた点数計算のそれぞれで点数が異なる。
後になるほど高得点になり、2位3位も得点できるようになっている。
 化夢宇留仁は紫に続いて得点の高い緑のタイルを集中的に集めている。



 ゲーム終盤の様子。
ゲームが終わる頃には、各プレイヤーの前に自分の宮殿が広がっている。
宮殿は壁に囲まれ、その中は歩いて自由に行き来できるようになっている。
この箱庭的な要素が、このゲームの一番の魅力だと思う。
各手番の微妙なジレンマを味わいつつ、自分の宮殿が出来ていくのを眺めてニヤニヤするゲームなのだ(笑)
なんとなく地味なイメージではあるものの、ドイツゲーム大賞をとっただけのことはある名作である。

気楽さ 4
言語依存 1
 表の一部のみ。
ソロプレイのしやすさ 3
 
できないことはないけど、やっぱり自分の宮殿は1つだけでないと愛着がわかない。
化夢宇留仁の好き度 3

20120401