バルバロッサ



 トイバーの奇作「バルバロッサ」
秘密裏にいくつかお題を決めてそれを粘土で作り、人のお題を当てると得点。
作った方も当てられるタイミングによっては得点できる。


 ちうわけでできあがった作品達。
ちなみに粘土は付属のものは手触りがイマイチだったので、化夢宇留仁の会社で販売している小麦粉粘土を使用している。
 作った方が得点するには、すぐに当てられることなく、かついつまでも当てられないことのないように。つまり中途半端に分かりやすい作品を作る必要がある。
化夢宇留仁の作ったのは緑色の作品で、少し具体的に作りすぎかと思われたが、意外にちょうどいいくらいだったらしい。
 ゲームはサイコロを振ってボードの回りを回り、止まったマスの効果をただちに反映する。
例えば宝石のマスに止まったら宝石がもらえ、アルファベットを持ったこびとのマスに止まったら誰かの作品のお題の文字を1文字教えてもらえる。スタートでもある?に止まったら誰かの作品を当てる機会を与えられる。


 得点ボード。
宝石は手番にサイコロを振る代わりに使えばその数だけコマを進めることができる。
例えば今すぐ人の作品のお題を当てたいと思ったら、これを使って?のマスに行ったりする。
 並んでいる石は得点で、場合によってはマイナスになることも。


 人に当てられると画のように矢印が刺され、1作品につき2人までしか当てることができない。
 この作品はノーヒントでも2〜3回答えれば正解にたどり着けると思う。
答えは「おしり」(笑)
ゲーム的には少し分かりやすすぎるか。
それにしてもおしりに矢印が刺さっている画はなんとなく痛々しい(笑)。


 次に当てられたのが化夢宇留仁の作ったこれ。
形はだいたいそのまんま。
「動物」、頭文字「か」
この時点で思いついた人はすぐに正解するが、脇道にそれるとなかなか難しい。
 答えは「カモノハシ」なのだが、前後を逆に見てしまうと、上記2つのヒントが出てからも「カメ」「カワウソ」など、見事に脇道に(笑)
いい感じに悩ますことができた。
 こんな感じで粘土細工もお題を当てるのも楽しいのだが、見るからに簡単なのが正解されて除外されると、途端に苦しくなる。
全く見当もつかないのだ(汗)。
質問しても全然分からないのでダレダレに(汗)
使用文字を聞きまくればなんとか正解にはたどり着けるが、それでは粘土細工をした意味がない(汗)

 最終状態。
化夢宇留仁(緑)のもう一つの正解は「醤油差し」

 赤のもう一つの正解は「ターバン」
これはなかなか難しい。
 黄の2つの正解は「アスパラ」と「スポンジ」
激ムズ(笑)
 青は「サボテン」と「UFO」
これも激ムズ(汗)

 粘土細工自体が面白いのでとりあえず面白い「バルバロッサ」だが、ゲームバランス的には玄人向けである。
粘土細工の技術はうまかろうが下手だろうがゲームに影響するほどのことはないのだが、何を作るのかのチョイスが難しい。
単純すぎる形状の物を作ると、上記の通りヒントのみを頼りにしなければならず、ゲームシステム自体が崩壊してしまうのだ。
箱型や棒状、球状など、単純すぎる形状の物は選べないルールを用意する必要があると思う。単純な形状でも、1つでも特徴が追加されていれば問題ないのだが。
もちろん慣れてくればその辺も、各プレイヤーの裁量でOKではあるが。
 しかし。もっと根本的な部分でも問題がある。
作品を当てられるのが早すぎたり遅すぎたりしてもペナルティがあってバランスをとろうとはしているのだが、やはり当てた人の得点が高いため、結果的にとにかく当てられない作品を作った人が勝ちやすいということになってしまっているのだ。
つまりわざとなにか分からないものを作った人が有利になるのである。
このあたりは最後まで当てられなかったらでかいペナルティを課すなどして、バランス調整が必要だと思う。

 ちうわけで面白いのだが問題も多いゲームである。
しかし2012年現在ではすごい数のバリエーションがある作品製作&コミュニケーションゲームの草分け的存在ということをふまえれば、むしろそのオリジナリティを賞賛すべきゲームである。

気楽さ 3
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 0

化夢宇留仁の好き度 3

20120421