ブルゲンランド
Burgen Land

 2人対戦用のライトなゲーム。



 ゲーム開始状態の例。黄色の王冠のようなコマの位置は変化する。

 手番には自分のサイコロ(白または黒)と、あれば任意の数の追加ダイス(赤)を同時に振る。
出た目の数だけ王冠コマを右回りに進める。追加ダイスを振った場合は出目の中の好きなものを選べる。

 王冠コマが進むサークルは24のマスに分けられており、赤青黄それぞれのマスが8マスある。
どれも最初の2マスは壁マスで、次の2マスは王冠(点数計算が発生する)、もしくは王冠と壁、その後は壁、2点の城、3点の城、5点の城と続く。
王冠マス以外のマスに止まった場合は、マスが示すタイルを取って自分の城を拡張するか、そのタイルの点数分の追加ダイスを得る。
壁の点数は1点である。
王冠マスに止まった(もしくは王冠or壁マスで点数計算を選んだ)場合は、それぞれが所持しているそのマスの色の城の得点合計を比較し、高いほうがその差分を得点する。
手番は何度でも好きなだけ続けて行えるが、最初に振ったダイスで移動したマスの色の次の色のマス(例えば最初が黄色なら次は赤)のマスに入ってしまうことになったら、マスの効果を得られない上に自分の(元いたマスの色の)城の両端の得点が高い方のタイルを廃棄しなければならない。



 序盤の様子。
例えばこの状態で赤の得点計算になったら、左が6点で右が4点なので、左が2点を獲得することになる。
これが片方が伸びているともっと莫大な点数になる場合があり、30点に到達すれば勝つゲームなのだが、それがあるので後半は一気にケリがつくこともある。


 ゲーム終了状態。このときは黒(右)の圧勝に終わった。
白が途中で途切れている箇所があるのは、ストックが空のときにそのパーツを得ることになったら相手プレイヤーの城からそれを取ることができるからで、このとき城が途切れるように取られてしまうと新たなタイルで埋めるまでは点数計算のときに分割されたどちらかの城の合計点で争うことになって非常に不利になる。
 最初は王冠マス以外に止まったときはとにかく城のパーツを伸ばしたくなるが、実は追加ダイスが非常に重要である。
追加ダイスは使い捨てだが、例えば相手の白のほうが点数が高いときにその色の点数計算のマスに入る可能性があったらそれを飛び越える出目を選択したり、逆に自分の方が高ければ点数計算の目で止まるようにしたり。
もちろん高い得点の城パーツを取るのにも利用できる。


 てな感じで出目を予想した上での追加ダイスの使用タイミングに考えどころのある、なかなかよくできたゲームだと思う。
しかし・・・あんまり面白くない(汗)
ソロプレイしかやっていないのでなんとも言えないところはあるが、ちょっと地味すぎるかも。
結局追加ダイスを使うかどうかの悩みどころも、その成功による大量得点も、対戦相手からすれば指をくわえて見ているだけしかできないわけで、そのへんがなんとなく地味と感じるところかもしれない。
でもダイスゲームってだいたいそんな感じ?

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 5

化夢宇留仁の好き度 3

20250623