カルカソンヌ追加キット3
王女とドラゴン



 カルカソンヌの拡張セットその3。カルカソンヌ本体が無ければプレイできない。
これまでの拡張と同じく、いくつかの拡張が集まって1つのセットになっているが、今回は全ての拡張をまとめて1つの新たなシステムと言うべきだろう。


 今回は30枚のタイルと、画像の2つのコマが追加されている。
赤いコマは見ての通りドラゴン。ちなみに今までの他のコマと比べると、流石はドラゴンという感じででかい。
しかしそもそも中世フランスの筈の「カルカソンヌ」にドラゴンってどうなのか???
 白い方は王女・・・ではなく妖精である。タイトルにある王女の方は、タイルの方で表現されている。


 追加タイルはこれまでの拡張の中で最も多い30枚。
 画像は火山タイル。
このタイルがめくられると、タイル上にドラゴンが配置される。
すでにドラゴンが配置されていれば、このタイル上に移動する。
このタイルをめくると、自分のコマは配置できない。



 この拡張のメインとも言える、ドラゴンタイル。
このタイルがめくられると、通常のコマ配置の後、ドラゴンが6歩移動する。
ドラゴンの移動は縦か横に限定され、タイルをめくったプレイヤーから順番に1歩ずつ動かす。
1回の移動では、同じタイルには1度しか入らないので、場合によっては6歩に達する前に動けなくなって移動が終了する場合がある。
 ドラゴンが進入したタイルにコマが置かれていたら、そのコマはふっとばされて持ち主の元に戻る。
つまり意図的に他のプレイヤーのコマを排除することができるのだ。
 またタイルの中には街の中の教会(街か教会か平地にコマを置ける)や、地下道(街を通っても道が途切れない)など、新たな地形も追加されている。


 こちらは王女タイル。
なんとなく王女というより女王という感じだが(汗)。
 王女タイルをすでにコマが置かれている地形につなげて配置すると、自分のコマを配置する代わりに相手のコマを排除することができる。
ドラゴンに続いてこちらも直接攻撃タイルなのである。


 こちらはワープタイル。
このタイルは攻撃に対するリカバー役のタイルで、このタイル、または他の未完成で誰のものでもない地形タイルにコマを配置することができる。
つまりドラゴンや王女の効果でコマが無くなった地形に新たにコマを配置できるのだ。

 そして一番最初に出てきた妖精コマだが、自分のコマを配置する代わりに、すでに自分のコマを置いているタイルに配置することが出来る。
他のタイルにすでに妖精が置かれていたら、そこから持ってくることができる。
 妖精コマのあるタイルには、ドラゴンは進入できない。
これだけで非常に重要なコマと言えるのだが、更に手番開始時に妖精コマを確保していれば1点、また妖精コマの置かれている地形の点数計算時には3点のボーナスがある。


 ちょっとやってみた。
3人プレイ想定。赤、青、黄の順番で、黄の手番で早速火山タイルをひいてドラゴン登場。
赤にしたら次に1歩ドラゴンが動けばコマがふっとばされるので、気が気ではない。
 ドラゴンコマのでかさが分かると思う。
このインパクトだけでも、この拡張は役目を果たしたと言えると思う。

 赤は街タイルをひいたが、コマを置かずに妖精コマを自分のいるタイルに配置。
これで次にドラゴンタイルが引かれても、ドラゴンは進入できない。

 しばらく後、黄色がドラゴンタイルを引いた。
左に配置後、いよいよドラゴンを動かす。
まずは黄色がドラゴンを1歩動かす画、赤のタイルには妖精がいるのでドラゴンは入れない。
そこで右に1歩動かす。

 次は赤が下に動かす。
次は青だが、自分のいるタイルにドラゴンを呼び寄せたいはずもないので、右に1歩。
結果同じタイルに2回入れないドラゴンの行き場所がなくなり、移動は終了となった。
本来であればドラゴンは6歩動かすことになる。
 ちなみに画像の青い半透明のキューブは、化夢宇留仁が100均で買ってきた物で、セットには含まれていない。ソロプレイではドラゴンがどこにいたのか分からなくなりがちなので目印に使った。
おそらく多人数プレイでも目印があった方が分かりやすいと思う。

 こんなコンボもある。
青がドラゴンタイルを引いた。
まずタイルを配置し、自分のコマは配置しない。

 その代わりに赤のタイルにあった妖精コマを自分のタイルに移動。

 そして青、黄がドラゴンを移動させ、赤のコマをふっとばす(笑)。
 今までのカルカソンヌには考えられないえげつなさである。
まるでバベル(笑)。

 赤の逆襲。
女王タイルを引いたので、青が育てている街に接続。


 王女の命令により、青のコマを帰らせる。
これで街は誰のものでもなくなった。
次にここに接続できる街タイルを引くか、ワープタイルを引いたプレイヤーがこの街を手に入れられる。

 てな感じで、実にバイオレンスな展開を見せるこの拡張だが、ゲームとしては実に楽しく、盛り上がると思う。
戦術もこれまでとがらりと変わり、下手に街を育てるとドラゴンや王女を使われてまんまと横取りされる可能性が高まっているので油断できない。
ただしカルカソンヌシリーズにあえて必要かというと、疑問に感じるところもある。
カルカソンヌをやりたいという時に、プレイヤー同士の激しい攻防を楽しみたいとは思っていないような気がするのだ。

気楽さ 5
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 5
化夢宇留仁の好き度 4

20100515