カードカソンヌ



 発展が進むカルカソンヌ。
次は街の産業を育てないといけない。
とにかく人がいないと始まらないけど、家畜もいるし、兵士も必要。お坊さんも。もちろん家も建てなければ・・・。

「カードカソンヌ」は「カルカソンヌ」シリーズ番外編といった感じのゲームで、ルール的には全く異なる。
近いゲームはなにかと言われれば、シャハトの「コロレット」かもしれない。


 こんな感じで手札からカードを出して並べてゆき、ここぞというタイミングでコマを置く。
するとその列のコマを置いたところまでは自分のものになる。
たくさんカードがある方が点数が高いので、カードを出したいけど、次の相手にコマを置かれると取られてしまうのでジレンマに悩むことになる。
この辺がすごく「コロレット」っぽい。
 最初に出すカードは裏向きで、色を無視していいとか、カードの種類によって点数計算の仕方が違ったり(ここは「ラー」っぽい?)、いろいろなゲームのモザイクっぽくはあるが、それらがうまくまとまって面白いゲームになっていると思う。



 やってみた感じでは、人間カードが強い。なにしろ書かれている数字の合計に枚数を掛けたものが点数なので、強力なのも当たり前である。
しかしその分取り合いも激しくなる。
 しかし動物と建物も侮れない。
動物は手に入れる毎に点数が増してゆくし、ゲーム終了時に点数計算される建物は、「ラー」のモニュメントと同じく揃い方によっては大きな点数になるのだ。

 変に生活感のあるとぼけたイラストと、それらが並んでゆく様はなんとも言えない楽しい雰囲気を醸し出す。
カルカソンヌのような街を作ってゆくゲームを創造すると肩すかしをくらうが、軽いジレンマと昔の田舎町の雰囲気を楽しむ分にはいい感じのゲーム。
その気になったら結構ガッツリしのぎを削ることもできるし、なかなかの好ゲームだと思う。
 最終的な勝利ポイントは400点を超える。
化夢宇留仁の持っているボードゲームで最も点数の数字の大きなゲームなのは間違いなさそうである。

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 1
 できないことはないけど、システム上ゲームと言えるものにはならない。
化夢宇留仁の好き度 4

20120401