カルカソンヌ追加キット2
商人と建築士



 カルカソンヌの拡張セットその2。カルカソンヌ本体が無ければプレイできない。
拡張セット1と同じく、いくつかの拡張が集まって1つのセットになっている。
順に紹介してゆくことにする。


 とりあえずはお馴染み追加タイル。
ありそうで無かった地形が4枚追加されている。
 特に影響が大きいのは橋のある道の存在だろう。
これを使えば、道が交差してもつながったままに出来るのだ。


 更にこれだけの商人ルール用タイルが追加される。
見ての通り全て都市のタイルで、新たなマークが記されている。
マークはそれぞれワイン樽、織物、穀物を指しており、このマークが入った都市を完成させたプレイヤーは、マークに応じたチップを手に入れられる。


 これがそのチップ。
ゲーム終了時に、それぞれのチップを一番多く持っていたプレイヤーは、追加で10勝利ポイントを得ることが出来る。
10ポイントは大きいので、商人ルールを導入してプレイする場合は重視すべきだろう。
 ちなみに種類によってタイルの枚数が違うのも留意すべきだろう。
枚数の少ない織物タイルはぜひ手に入れたいところだ。
 またチップを手に入れるのは、その都市を完成させたプレイヤーというのもポイントである。
全然自分の関係ない都市であっても、完成させれば対応するチップが手に入るのだ。
このルールによって、都市タイルを置く時の選択肢が増えている。
 ルール上に明記はされていないが、実はこれだけの都市タイルが追加されたということ自体が一番大きな影響を及ぼすかもしれない。
つまり大きな都市が完成する可能性が増しているのだ。


 いくつかのコマも追加された。
左が建築士。右が豚である。

 建築士はすでに自分のコマを置いている都市か道に置くことができる。
建築士が置かれている都市か道に、更にタイルをつなげると、ダブルアクションを行うことができる。つまりもう一度タイルを引けるのだ。
ただしダブルアクションが連続することはない。


 建築士の使用例。
赤が右下にタイルをつなげる。
コマを置くかどうか選択後、赤はもう1枚タイルをひいて通常通りにコマを置ける。
 建築士のいる都市や草原が完成すると、ダブルアクションを行わずにコマと建築士を回収して点数計算を行う。

 豚はすでに自分のコマを置いている草原に置く。
豚がいる草原は、ゲーム終了時に都市1つにつき4点になる。

 建築士は都市の完成などに力をふるうので、結構重要な拡張である。
豚は・・・・・・・・大して変わらないかも(笑)。
でも可愛い(笑)。

 全体的に見ると、あくまでオプションといった感じのセット。
商人ルールは考える戦術の幅が増えるので面白くなるのは確かだが、カルカソンヌの魅力の1つであるシンプルさを犠牲にしてしまう気はする。
やはり一番歓迎できる拡張要素は、都市タイルの追加かもしれない。

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 5
化夢宇留仁の好き度 4

20100315