コロレット



 シャハト御大の代表作の1つで、シンプルな中に究極のジレンマを詰め込んだ名作。



 「コロレット」はドイツゲーム賞をとった「ズーロレット」の元になったゲームで、シンプルながら濃い〜〜〜ジレンマが味わえる。
 各ラウンドの最初には、画像のようにプレイヤーの人数分の「列カード」を並べる。
各手番にできることは、山札からカラーカードを1枚めくってどれかの列に並べるか、どれかの列を回収するかのどちらか。
カラーカードは7色各9枚あり、同じ色をたくさん集めれば高得点である。
しかし得点になるのは3色までで、4色目からは減点になってしまう。
したがって欲しいのは、自分が集めている色がたくさんあって、要らない色の無い列ということになるが、勿論そううまくはいかない。


 こんな感じでカラフルなカードが並んでゆく。
1つの列に並べられるカラーカードは3枚までで、全ての列にカードが3枚並んでいたら、その手番ではどれかの列を回収せざるをえない。


 ゲーム終了時の様子。
まさにジレンマに特化したこのゲームは、自分の手番にはジレンマに頭を抱え、人の手番にはその苦しんでいる姿が楽しく(笑)、非常に盛り上がる。
カードゲームの完成度という点では「ニムト」に並ぶものがあると思う。

おもしろさ 5
気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 2

 システム上は全く問題はないが、やはりジレンマは対人戦でないとね。
化夢宇留仁の好き度 5

20120614