ディクシット



 ドイツゲーム大賞を受賞したフランスのコミュニケーションゲーム。
親が出したお題に合うと思うイラストのカードを手札から出し、親のそれも含めて全員のカードを混ぜ合わせ、親が出したカードはどれかを当てる。


 ゲームで実際に出されたカードの例。
お題は「どないせいちゅ〜ねん」(笑)
子だった化夢宇留仁の出したのは城が気球でぶらさがってるやつ。自分ではどうしようもなさそうなところがお題に近いと思ったのだ。
そしてちゃんと選んでくれた人がいた(笑)。
親の出したカードを当てると得点になるのに加え、子が出したカードが選ばれると、出した人の得点になるのだ。

 得点は箱を利用したボードで表示する。
いい感じにメルヘンチックに出来ているが、使用するウサギコマが倒れやすいのが難点。

 イラスト自体がゲームシステムに深く関わるゲームと言えば、古くは「ピクショナリー」があったが、「ディクシット」では絵を描く要素はないものの、イメージの共有と乖離という微妙な要素を見事にゲームシステムに落とし込み、独特の進化を遂げている。
とにかく惹きつけられるのは独特の世界観を持ったイラスト。
限定的な内容ではゲームにならないので、色々な受け取り方ができるイラストばかりなのだが、それにしてもすごい。
綺麗だけどむしろ異様(笑)
しかしそこがまた魅力になっているのだ。


ディクシット2

 拡張セット第1弾。
要するに追加カードセットで、基本セットがないとプレイできない。
ゲーム内容的にもカードが違うだけで全く一緒。
しかし上記の通りカードの絵柄が魅力の大きな部分を占めるゲームなので、これだけでも全然OKなのだ。


 2のカードの例。
お題は「引きこもり」(笑)
こういうお題にはピッタリのイラストが多すぎて返って困ったりする(笑)。


ディクシット オデッセイ

 拡張セット第2弾。
今度は全てそろったフルセットで、これだけでもプレイできる。
その上もう一つ使いにくかった得点表示や、投票システム、それにプレイ人数もパワーアップ。
更には今までのシリーズのカードを全てこの箱に収められるようになった。
まさに決定版。



 得点表示は見ての通り一般的なデザインのものになった。
カードを配置するベースにもなっているので、投票を番号で行えるようになったのも進歩している。

 投票はこんな感じで各自が持っている色違いのボードで行う。
これも基本セットの投票チップよりも分かりやすくていい感じ。
ただ投票を行うトークンは、裏側から差し込むと言うことに気付かず、しばらく置くこともできずにしばらく苦労した(笑)


 最後にカードの一部を見てもらいつつ、このシリーズ最大の欠点を指摘しておく。
ドイツゲームでもアメリカゲームでもその辺はしっかりしているのだが、このフランス製のゲームでは全く考慮されていないのが、シリーズ毎のカードの見分け方である。
記号もなにも一切つけられていないので、混ざってしまったら分類不可能なのだ(笑)
だからこのページも基本セットと2とオデッセイを同時に紹介するという変則的なことになった。
だってもうどれがどれのカードやら・・・・・(笑)
オデッセイを買ったら今までのカードも入るというので喜んで入れてしまうと、あっという間にこの罠にはまる。
皆さんお気をつけて(笑)

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 0
化夢宇留仁の好き度 4

20120408