ドミニオン:陰謀



 「ドミニオン:陰謀」は、かのモンスターカードゲーム「ドミニオン」の単品でも遊べる拡張セットである。
ルールはドミニオンから一切変更されておらず、単品でも遊べるので、ドミニオンにあった「財宝」「呪い」「勝利ポイント」のカードも完備している。
変化しているのは25種類の王国カードで、どれもこれも凶悪な能力を備えている。

 「ドミニオン:陰謀」で追加されたカードのほとんどは、ドミニオンよりも嫌らしい効果を備えていて、「陰謀」というタイトルにふさわしい。
 新たに登場したのは「大広間」「改良」「仮面舞踏会」「貴族」「共謀者」「交易場」「鉱山の村」「公爵」「拷問人」「詐欺師」「執事」「男爵」「寵臣」「偵察員」「手先」「鉄工所」「銅細工師」「中庭」「願いの井戸」「ハーレム」「破壊工作員」「橋」「秘密の部屋」「貧民街」「貢物」
ルールは全く変わっていないが、カードの効果によってこれまでになかったアクションが発生する。
例えば「仮面舞踏会」ではプレイヤー全員で手札を1枚隣のプレイヤーに回すというアクションがある。
また「銅細工師」は「銅貨」の価値そのものを上げ、「橋」では買う物の価格の方を下げてしまう。「執事」や「手先」など、いくつかの効果から選ぶというのもある。

 上は「陰謀」のカードをランダムに選んで初期配置した例。
なんとなく「ドミニオン」よりもドロドロしたイメージ(笑)。

 アタックカードがえげつなくなったのも「陰謀」の特徴だと思う。
画像は「陰謀」中でも最もえげつない攻撃を繰り出す「破壊工作員」を「貴族」の「+2アタック」で連続で繰り出したところ(笑)。
「破壊工作員」は他のプレイヤー全員の山札で、コスト3以上のカードが出るまでめくって、3以上のカードが出てきたら問答無用で廃棄する。一応廃棄されたカードよりコストが2安いカードを獲得できるというフォローはあるが、「属州」なんぞめくった日には悶絶ものである。


 他にも様々な効果のカードが追加され、ドミニオンをより深く楽しめるようになるのは間違いない。
化夢宇留仁的にはドミニオンを楽しむには、「陰謀」までは必須セットだと思う。
ドミニオンだけだと続けてプレイしていると、選択肢の幅が限られてくるように思うのだ。
でも次の「海辺」はオプション扱いでかまわない気がする(笑)。

気楽さ 4
言語依存 5
 嫌らしい効果が増えた分、カードのテキストも増えた。完全日本語版が出ているのであまり関係ないが。
ソロプレイのしやすさ 4
 仮面舞踏会の効果は、少しソロプレイ向きではない。他はまったくと言っていいほど問題ないけど(笑)。
化夢宇留仁の好き度 5

20100516