1〜2ラウンドで使用するカード。
カードのデザインはそのゲームの面白さに大きく影響すると思うが、このゲームのそれは合格点。雰囲気があって視認性もいい。
このカードの中に、ゲームバランス的な問題点を確認した。
スフィンクスが絡んだカード2種の内容がどうもおかしい。
1〜2ラウンド目で手に入る可能性のあるカードに、使用条件「常時」で「スフィンクスカードを2枚手に入れる」というものがある。
「常時」とは毎ラウンド効果を発揮するということで、そのまま適用して1ラウンド目で手に入れると、ゲーム終了時にはただでスフィンクスカードを8枚追加できるのだ。
どうやってもそのプレイヤーが勝つに決まっている。
またもう1枚のカードは最終5ラウンド目で手に入るもので、「任意」で「スフィンクスカードを2枚ただでひける」というもの。
こちらはカードを引く枚数は増えるが、手元に残せるのは通常通り1枚のみである。「任意」とは好きなタイミングで使用し、使用したら捨て札にするカードである。
ゲームバランスから考えれば、このカード2枚は内容が逆になっていると考えるべきだろう。5ラウンド目で「常時」は意味がないが(汗)。
そうでなければ、せめて最初のカードはスフィンクスの現場を押さえた時のみ使用でき、取得できる枚数は変わらないとするべきだろう。
それかそもそも件のカードはぬいてしまうか。
他にも天候の影響など、説明しきれていない部分も多いが、なにしろ要素の多いゲームなのだ。
したがってゲーマーズゲームということになると思うが、ルールはシミュレーション要素に基づいたものがほとんどなので覚えやすく、一度始めてしまえば誰でも問題なくプレイはできると思う。
雰囲気の良さ、システムの面白さ、どちらも高いレベルでまとまった好ゲームなので、上記のカードのバランスの悪さだけは非常に残念なところ。
しかしそれを含めても何度もプレイしたくなる魅力を持ったゲームだと思う。
気楽さ 2
言語依存 4
カードにテキストがある。
ソロプレイのしやすさ 3
ワーカープレイスメントはソロプレイに問題はないものの、ゲームの根本を体験するのは難しい。
化夢宇留仁の好き度 4
説明書を見ながらプレイするのが煩わしかったので、カードの日本語化シールを作成した。
どれがどのシールか分かりにくいと思うが、背景もそれなりになじむように作ってあるので、よければ使ってみてほしい。
カード日本語化シールPDF
20110507
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