この拡張セットの目玉は何と言ってもこの「南極サイドボード」である。
これまで1マスで表されていた南極を、専用ボードで探検できるようになったのだ。
もちろんボード上にはあれやこれやのやばい場所が(笑)
遭遇カードやリサーチイベントカードも南極専用のものが。
こんなの面白くないわけがない。
しかしこれによってリビングテーブル1つでのプレイは不可能に(笑)
この拡張から「導入カード」というのが追加された。
これはゲーム開始時に1枚引くことで、本編開始前のプロローグ的な(あるいは少事件?)展開を示すもので、これまた物語性を高めてくれる。
多くはプレイヤーにとって得になる内容だが、中にはそうでもないものも。
この導入カードの中に「南極よりの終末論者」というカードがあり、それを引くと南極での3段階の冒険によって物語が進む「冒険カード」を使用することになる。
これは勿論例の原作っぽいイベントになるのだが、南極専用の遭遇カードも含めて「遊星からの物体X」ぽいところも(笑)
「ユニーク助力カード」というものも追加された。
状態や呪文みたいに使用すると裏返して判定するものや、どのへんがユニークなのかよくわからないものもあるが、なにより個人名のついたカードが雰囲気があって楽しい。
地味なところでは「集中トークン」という追加要素も。
「集中」アクションを行えば手に入り、最大2個まで確保できる。
集中トークンを消費すればダイスを1個振り直すことができる。
これは要するにモンスターと同じマスにいるとかで遭遇や休息などのアクションが行えない時の「暇つぶし」的なルール。まああって困るものではない(笑)
状態カードは3種類が追加された。
南極を舞台にするなら当然追加されるであろう「低体温」は通常の病気に近い効果だが、重ねて被った場合にカードを裏返すのが特徴。
裏返すともちろんより酷いことになる(笑)
「狩り立てられる」はいつも追う側のキャラクターが追われる側になるという、これまた物語性を増す内容。
カードの絵が怖すぎる「飢餓」
裏面の内容ももちろん恐ろしい(汗)
今回追加された4種類の呪文はどれもなかなか使いやすい。
あとはプレイヤーキャラクターも8人追加されている。
画像は化夢宇留仁のお気に入りの1人で、前世がヒューペルボリアの魔術師だったダイナーの女給(笑)
ゲーム開始時から上記「精霊の嵐」呪文を覚えているので、実は肉弾戦も強い(笑)
ちうわけでワクワクが止まらない非常にいい感じの拡張セット。デザイナーも最初からこれは構想にあったんじゃなかろうか。
しかし色々フォローはあるものの、基本的にキャラクターの移動力が低い本ゲームではマップが広くなれば広くなるほど難易度は増すのも間違いない(笑)
気楽さ 2
言語依存 5
鬼のようなテキスト量。日本語版でないとプレイは難しいと思う。
ソロプレイのしやすさ 5
化夢宇留仁の好き度 5
20230319 |