エルフェンランド



 ムーンの「エルフェンランド」は ファンタジー世界を舞台にした旅情あふれるゲーム。



 ゲーム開始時のボード全景。
各プレイヤーはエルフとなって、成人の儀式のために各地を回って経験を積む。
一番多くの街を訪れたエルフが勝利である。
それにしてもムーンのゲームはやたらにボードがでかい(汗)。


 基本的に要素は移動のみのゲームであるから、もちろん移動システムには一工夫が凝らされている。
 盤上に置かれているチップは、移動方法の予約である。
ゲーム中には数種類の移動方法があり、その移動方法のカードを出すことで移動できる。
ただしそれぞれの移動方法には得意な地形や不可能な地形があり、それを考慮して移動先を決めなければならない。
そして移動のためのカードを出すには、その道にカードと同じ移動方法予約チップが置かれている必要があるのだ。
1つの道には1つのチップしか置けないが、他の人が置いたチップでも利用できるのがミソ。



 7種類ある移動手段カード。
予約チップと同じ移動手段のカードのみプレイ可能で、同じ地形が2個描かれている場合は、カードを2枚出さないと通行できない。
ただし他の移動手段カードでも、3枚まとめれば目的の移動手段カードとして使用できる。
この辺は「チケット・トゥ・ライド」っぽい。


 盤上に配置された訪問コマ。
これらをどれだけ集められるかで勝敗が決まる。

 プレイは他のプレイヤーの動向を見つつ、盤上をどのように廻るかを計画して進める。
勿論状況に応じた判断も重要で、カード運もそれなりに大きい。


 画像は雲ばかりの手札。
しかし雲のチップは1枚も持っていないのだ(汗)。
こんなことになると非常に苦しくなる。

 オプションには目的地ルールというものがある。
このルールでは、ゲーム終了時に目的地から離れていると、その距離分ペナルティになる。



 計画性、臨機応変な対応のどちらも楽しめるが、やっぱりなにより旅情を楽しみたいゲームである。
筏を使って川を進む時、雲に乗って山を越える時など、実にファンタジックな旅の情景が浮かんでくるのが素晴らしい。
伊達にでかいボードを使っているわけではない(笑)。

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 3
 予約チップを置く駆け引きは1人では楽しめない。
化夢宇留仁の好き度 4

20120415