エメラルド


 ドラゴンの住む洞窟に入り、財宝を手に入れる。
しかしもちろん洞窟にはドラゴンがおり、捕まったら身代金を払わなければドラゴンの子供のエサに・・・。
リューディガー・ドーン作。
2〜5人プレイ用。



 3人プレイのゲーム開始時の例。
スタート位置が5箇所に別れており、それぞれに自分のコマを1個ずつ置く(プレイ人数によって変化する)。
手番には自分のコマを1個ないし2個動かすが、動かすときには今自分のいるマスにいる自分を含めたコマの数だけ進めなければならない。
例えばスタート時には各マスに3個のコマが置かれているので、最初に動かすコマは必ず3マス進むことになる。

 その結果こんな感じでぞろぞろ〜〜〜っと移動していくことになるわけだが、注目すべきはスタートに残った1個ずつのコマで、こうなると彼らが取り残されるのは必至である(汗)
そうならないために1個だけ残るようにはしたくないのだが、最後の手番のプレイヤーはどうあがいてもそうなってしまうのだ(汗)



 意を決してドラゴンの洞窟に進入。
ドラゴンの洞窟に入ると、まずは上にある宝石か下の財宝のどちらかのカードを1枚手に入れる。カードは1マスにつき上下で合計5枚ある。
どちらも得点になるのだが、あとでドラゴンに捕まったときの身代金には財宝しか使えない。
カードを手に入れたあと、そのマスがドラゴントラック(木の棒の範囲)内か、ドラゴンのいるマスであればサイコロを振る。

このサイコロは1から3までの各目が2面ずつになっていて、画像では2が出ている。
出目の数だけドラゴンが進行方向に移動する。移動先がドラゴントラックの範囲外になる場合は、ただちに方向転換して逆方向に進む。
ドラゴンの移動終了時に同じマスにあるコマは、身代金を支払わなければエサにされてしまう。
身代金は財宝カード1枚で、財宝カードには1から5の価値があるのでなるべく安い価値のカードで支払い、高い価値のカードしかない場合はあきらめて食べられるのも選択肢の一つである(笑)


 ドラゴンの移動後にはドラゴントラックが1マス分右に移動する。
こうしてドラゴンの移動範囲がだんだん右の方に変化していくのだ。
ドラゴントラックが右端に着いたら、もうそれ以上は変化しなくなる。

 これを繰り返してゲームを進め、プレイヤーの誰かのコマが残り1個になるか、財宝マスにプレイヤーに関わらず4つのコマがたどり着いたらゲーム終了である。


 ゲーム盤の端にコマが4つ並んでいるのが財宝マスのゲーム終了状態。
財宝マスにたどり着くとボーナス財宝カード(5の価値)がもらえる。
ちなみに奥に置かれている黄色のコマはドラゴンのエサになった状態である(笑)

 ゲームが終了したら全員のカードを集計する。
宝石カードは1枚1の価値しか無いが、4種類集めた場合と同じ宝石を4個集めた場合にはそれぞれ価値4のボーナスカードがもらえる。

 ちう感じの手軽なゲームだが、正直なところ面白くない(汗)
ゲームには大きく分けて2種類あり、1つはディテールや情報を楽しむタイプと、もう1つはシンプルでスタイリッシュなタイプで、本作は明らかに後者なのだが、明らかに練り込みが甘い。
 まず上記のマスにあるコマの数で移動マス数が決まるというシステムだが、これ自体は悪くはない。上述したように手番による有利不利がはっきりしているという問題はあるが、それよりもカードの入手とドラゴンの移動によるコマの捕獲システムとうまく連携していないのが残念ポイントである。
カードの入手は直接ゲームの勝敗に関わるので重要ポイントのはずなのに、システム上とにかく取れるカードを取るという感じになってしまっており、ボーナス得点を踏まえた選択を楽しむ余地がほとんど無いのだ。
そしてドラゴンの方は進む数がサイコロ任せというのが致命的で、上記のコマの移動のパズルチックな面白さを大雑把な処理で台無しにしてしまっているように思える。
ここがもっとドラゴンの移動先の予想を楽しめるシステムになっていれば面白くなったと思うのだが。
更にドラゴントラックによる移動制限が、なんだか野暮ったくて全然スマートではない。

 ちうわけで残念なゲームである。
作者のリューディガー・ドーンは「イスタンブール」で2014年ドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門賞もとっており、化夢宇留仁がこれまでに遊んだ「ジャンボ」や「ドラゴンの心臓」も悪くなかったのだが(特別よくもなかったが/笑)、本作を作っていたときには腹でも壊していたのかもしれない(汗)

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 4

化夢宇留仁の好き度 1

20260118


化夢宇留仁のボードゲーム天国