
3人プレイのゲーム風景の例。
盤上で伸びている赤、青、黄の矢印が探検隊の経路だが、実はこれらはどのプレイヤーにも属さない。
プレイヤーは3つの探検隊の行き先を指示しあい、なんとか自分の行きたいところに行かせようとするのだが、そこがなかなかままならないのが面白いところである。
ゲーム開始時には12枚(3人プレイ時)の探検カード、3枚のチケット、自分の色の4つのチップがそれぞれに配られる。
自分の探検カードを確認し、そのうち4つの目的地かつスタート地点(デンマーク?)から2ルート以上離れたところに自分のチップを配置する。見にくいが画面右下の緑2つ、赤2つの丸は置かれたチップである。
チップの置かれた目的地は、他のプレイヤーに目的地とバレている代わりに、到着すれば置いたチップがボーナスポイントとして手に入る。
要するにこのゲームは他のプレイヤーに目的地を悟られないようにしつつ、自分の手札12個所の目的地へ到達するというものである。
ただし早く手札をなくせば勝ちというわけではなく、上記の通り最終的にはどれだけの目的地へ到達したかとチップによるボーナスの合計点が高い人の勝ちとなる。
盤上には目的地が80箇所用意されている。
ということは上記のルールからすれば80枚の目的地カードが必要になる。
その通り80枚の目的地カード(探検カード)が入っているのだ(笑)

ナショナルジオグラフィック全面協力だけあって、写真がどれもかっこいい。
いかにもな名所もあれば、ばあちゃんが飯食ってるだけ(もしかしたらメイク中?)というのもあるのが奥が深い(笑)
このカードは手札として配られる以外に、盤外に常時6枚が公開されている。
自分の手番でその6枚のうちのどれかの目的地に到達すれば、そのカードも手に入れて得点にできる。
ゲームの手順は、自分の番が来たら基本は赤、青、黄のどれかの矢印マーカーを1個置くだけ。
スタート地点から矢印が出たら、その後同じ色の矢印を置く場合はつながっている矢印の一番先端につなげるように置いて探検隊が進む様子を表現している。
この見た目がインディージョーンズみたいでかっこいいんだこれが(笑)
探検隊が目的地のどれかに到達したら、それが誰の番であれそのカードを持っているプレイヤーはそれを宣言して公開し、得点化できる。
矢印が盤上の青いポイントに到達したら、プレイヤーは続けて矢印を置ける(他の探検隊の矢印でもOK)。
赤いポイントに到達したらチケットを1枚もらえる。
チケットは1手番中に2枚まで使用でき、「追加で矢印を置く」「矢印を1個取り除く」「探検カードを交換する」のどれかが行える。
矢印を取り除く場合も現在の一番先端のもののみ選択できる。
探検カードを交換する場合は、山札から2枚を引いてその内から1枚を選び、代わりに手札から1枚捨てる。
こんな感じを繰り返して誰かの手札が無くなるか、矢印マーカーが全て無くなるかしたらゲームは終了する。
勝利点は到達した目的地カード、チップの合計から、到達できなかった手札と到達できなかったチップを引いたものになるので、やはり手札を無くしたプレイヤーが有利になるのは間違いない。

基本的に世界地図がそのままゲーム盤になっているのはそれだけで気分が上がるが、このゲームはそのポイントをとことん突き詰めたものと言える。
なので非常にシンプルながら雰囲気良く楽しめる好ゲームである。
気楽さ 4
言語依存 1
探検カードの目的地の説明文はものすごい文章量だがゲームには一切関係ない(笑)
ソロプレイのしやすさ 4
目的地を隠蔽するシステムなので難しいはずなのだが、全然カードの内容と場所を覚えられないので普通に楽しく遊べた(笑)
ただし目的地に到達するたびに全員の手札を確認しなければならない(汗)
化夢宇留仁の好き度 5
20250504 |