ギズボーン
プレイ人数:3〜5人


 18世紀末にニュージーランドに上陸したヨーロッパの航海者達。
彼らは高く売れる地図を作るために、先を争って南北を縦断する旅に出た・・・・というすごろくゲーム。



 3人想定のゲーム開始時の例。
左のタイルから右のタイルまで進む。その間にはランダムに選ばれた9枚のタイルが配置されることになる。
ちなみに途中のタイルは10枚入っているので、1枚は使用しないことになる。
手前にある箱は勝利得点になる地図タイルやカードを入れるためのものである。

 手札は移動カード5枚とキャンプカード。


 移動方法には「徒歩」「乗馬」「気球」の3種類があり、徒歩は1か2、乗馬は2か3、気球は3か4の数字になっている。
一番右がキャンプカードで、これを出すと移動はできないが手札が2枚補充される。
 ゲームはプレイヤー全員が手札から5枚までのカードを裏向きで出し、それを同時に公開し、先頭にいるプレイヤーから処理していく。
このとき移動カードは同じ種類のものしか出せない。
移動力は出したカードの合計数で、その後「徒歩」なら2枚、「乗馬」なら1枚手札が補充される。
「気球」の場合は補充なし。

 タイルの端まで進むと新たなタイルとその上に地図タイルが配置される。
地図タイルは得点になり、また誰かが地図タイルを確保したラウンド終了時には、地図タイルを確保した数だけ順位決算というものを行う。
先頭にいるプレイヤーはカードを3枚引き、裏を見ないままでそれを得点にするか手札にするかを1枚ずつ選ぶ。
2位は同じくカード2枚でそれを行う。
プレイ人数に関わらず最下位はカード2枚を手札にする。


 中盤の様子。
マスには通常のもの以外に「村」「沼地」「近道」「川」「オオカミ」という地形があり、様々な効果がある。中でも致命的なのは「オオカミ」のマスで、止まってしまうとこれまでに獲得していた地図タイル1枚を捨てなければならない。
移動力は自分でコントロールできるが、新しいタイルが配置される場合や、また他のコマの上に止まることになると1マス進むので、それで予想外に止まってしまうこともある。


 ゲーム終了状態。
各自の箱の中の地図タイルの得点(1〜4まである)と、カード(1枚1点)を合計し、一番大きかったプレイヤーの勝利である。

 というわけでシンプルなレースゲームなのだが、残念ながら全然面白くない(汗)
シンプルなレースゲームと言えば最近紹介した「キリマンジャロの麓」があるが、あちらは流石のクニチー。チップ配置の記憶によるちょびっと戦略とか、毎手番自分を進めるのか他を妨害するのか、手札のどのカードをどこに置くのかなどのちょびっと戦術はちゃんと用意されており、子供向けながらしっかり楽しめる内容になっていた。
しかしこのゲームはというと・・・
まずは「キリマンジャロの麓」と同じく移動形式が異なるカードを手札から出すシステムだが、選択肢があるようでいて実は無い(汗)。
同じ移動形式のカードは5枚までなら同時に出せるが、それにボーナスがあるわけではなく、結局ゲーム終了までに使える移動力はそれまでに引いたカードの数字の合計でしかなく、ためておく意味もないので一番多く動ける組み合わせを出すしかないのだ。
あえてキャンプカードを出して一気にあとで進めるという選択肢もあるにはあるが、結局キャンプを出した手番は進めていないし、そもそも各地形タイルに置かれている地図タイルは早いもの勝ちなのであとから追い抜いても損しかないのだ。
また誰かが地図タイルを取ったラウンドでの順位決算の、受け取ったカードを得点にするか手札にするかを選べるルールも、徒歩の移動力1のカードかもしれないカードを得点にしないなど有り得ない。
ちなみにこのゲームの終了時の1人あたりの得点は多くても30前後である。
つまりこれも選択肢があるように見えて実際は無いということで、移動と同じくシステムが破綻しているのだ。

 レースゲームというのは簡単そうに見えて、基本構造がシンプルな分センスのない人が作るとどうしようもないものが仕上がる傾向があるように思う。
このゲームはその典型例である(汗)

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 3

化夢宇留仁の好き度 1

20260911


ボードゲーム天国