ヘーゼルナッツの騎士



 御大トイバー作の、愉快な記憶ゲーム。
ヘーゼルナッツを集めるリスの騎士となって森を探索するのだが、森には「テンのマックス」「山猫のレオ」「キツネのフリッツ」という天敵がうろついており、油断できない。



 4人プレイ時のゲーム開始状態。
各リスコマは、ゲーム開始時のみ同じマスには配置できない。

 サイコロ。
リスの足跡デザインになっていて可愛い。
1から3の目が出るようになっている。
 手番にはこのサイコロを振って、出た目だけ好きな方向に進む。
8つある広場に止まったら、対応する山札のカードをめくる。

 ヘーゼルナッツカード。
めくったカードがこれだったなら、公開して表向きで自分の前に置く。


 もしこれらの動物カードだったら、他のプレイヤーには見えないように山札の上に戻す。
これで自分がめくった山札で動物カードだったところは、どの動物が潜んでいるかをめくった人だけが知っているという状況になる。
そして同じマスに他の人が止まった時、そこに潜んでいる動物の名前を言い、山札の一番上のカードを公開して正解だったなら、そこに止まった人はそれまでにためたヘーゼルナッツを全て失い、動物の名前を言ったプレイヤーには2点が入る。ただし間違っていたら-2点である。
 つまり移動する時には、他の誰かがカードをめくってそのまま戻した山札の広場には行かないようにしなければならない。
また手番ではない人は、今動いているリスが自分の記憶した動物のいる広場に入るかどうかをチェックしていなければならない。
ちなみに動物の名前を宣言できるのは次のプレイヤーがサイコロを振るまでである。

 盤上に2箇所ある木の実の隠し場所。
ここにたどり着けば、その時持っているヘーゼルナッツを得点に替えることができる。
ヘーゼルナッツ1個なら1点、2個なら3点、3個なら6点、4個以上なら10点になる。
得点のスタートからゴールまで29マスしか無いのであるから、10点はでかい。


 したがってこんな状態で歩いていたら、他のプレイヤーが必死でどのマスに止まるかを見ていると思って間違いない。
そしてどこかのマスに止まったら必ず誰かが動物の名前を叫ぶはずである(笑)。

 てな感じで騒がしいプレイが展開する。
単に自分が覚えた動物の名前を言えばいいのだから簡単そうだが、ボードをグルグル歩いている内にどんどんわけが分からなくなるのは確実で、その内間違った宣言とかも飛び出して盛り上がること請け合いである。
 一見子供専用のように見えるが、大人でも大いに盛り上がれる好ゲーム。
また動物の名前が雰囲気があっていいと思う。

気楽さ 5
言語依存 1
 動物の名前のみ。
ソロプレイのしやすさ 0
 
絶対不可能(笑)
化夢宇留仁の好き度 5

20110724