インジーニアス

 クニツィア先生の「インジーニアス」はかつて「頭脳絶好調」という日本名で出回っていたのだが、それが完全日本語化されてホビージャパンから発売されたのが本作。
しかし日本語化と言っても言語依存はゼロなので、実質箱が変わっただけである。



 ゲーム開始状態。
手番には手札(手前のホルダーに置かれたプラスチックのタイル。六角形が2つつながった形でプラスチック製)から1枚を選んでボード上に配置する。
その時配置したタイルと同じ色が、六角形の各辺の先に連続してつながっていたら、その数がそのまま点数になる。
手番終了時にはタイルを1枚ランダムに補充して次のプレイヤーの手番になる。
 左にあるのが点数表示盤で、各色に対応したプラスチックのマーカーを移動させることで獲得した点数を示す。
そしてクニツィア先生らしく、ゲーム終了時にカウントされるのは一番点数の少ない色のみ。
つまり全ての色をまんべんなく伸ばしてゆかないとならないのだ。
しかし一筋縄ではいかないのが先生の特長でもある。
各色の点数が18点に達すると「インジーニアス!」と宣言して連続してタイルを置けるというルールがあるのだ。
したがってまんべんなく伸ばす場合と、ある色を一気に伸ばす場合と、状況によって判断する必要がある。


 ゲームスタート。
早速伸び始めたのは赤、緑、青、黄色。
基本的にすでに置いてあるタイルが無いと得点できないので、なるべく人が置いたタイルの横に置きたいのだが、最初の手番は離して配置しなければならない。

 上記の理由から、いったん伸び出した色はどんどん伸びる。
まんべんなく伸ばしたいのだが、後れを取るわけにもいかないのだ。


 終盤になって残りマスが少なくなってくると、各自点数が一番少ない色を伸ばそうと躍起になる。
しかし下手にタイルを置くと他のプレイヤーの得点を伸ばす可能性もあり、戦々恐々。
むしろ進んでいる色をもっと進めてインジーニアス宣言のタイミングで同時に点数が少ない色を置き、2枚目のタイルでその色に面した辺を無くしてしまえば自分だけ得点できるが、勿論そううまくはいかない。


 ゲーム終了状態。
まだ1度対戦プレイしただけで具体的な戦略までは頭が回らないが、クニツィア先生らしい良作だと思う。
繰り返して遊べば味が増すタイプと見た。
 コンポーネントは見ての通り豪華だが、得点を記録するコマの抜き差しが固くて指が痛いのはなんとかしてほしい。

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 4

化夢宇留仁の好き度 4

20120520