犬の生活
A DOG'S LIFE


 野良犬の生活を再現したゲーム。
ほとんど野良犬シミュレーター(笑)
3〜6人用。



 3人プレイのゲーム開始時の例。
それぞれの犬フィギュアがランダムで決まったねぐらにいる。

 セットに入っている犬フィギュア。
なかなかかわゆくできている。
それぞれのカードのイラストとは全然違うが(汗)


 各犬ごとに用意されているドッグチャート。
四角の2つのマスは所持品、2つの丸いのは膀胱(笑)
おしっこが1回分入っている(笑)
下の0〜4のマスは満腹度で、最初は満腹(4)から始まる。

 手番にはまず満腹度の上の腹ペコマーカーを左に1マス進める。
その後犬ごとに定められたアクションを消費して様々な行動を行う。
例えば画像のホワイトファングは8のアクションを持っている。
アクションには「移動」「ゴミ箱漁り」「骨や新聞を落とす」「骨や新聞を拾う」「骨を埋める」「レストランでえさを請う」「泉で水を飲む」「街灯におしっこをかける」「新聞屋から新聞をもらう」「ライバルへの攻撃」があり、それ以外にも状況によって行う特殊なアクションがある。

 例えばグラウチー(この犬の名前)は移動してレストランに入り、「レストランでえさを請う」を行い、犬ごとに配られている固有のカードの山から1枚をめくる。


 結果レストランの欄(右上)に肉が描かれていたので、グラウチーは食べ物にありつけ、手番開始時に3に減らしていた満腹度が1上がって4になった。
こんな感じで行動の内の6種類は自分のカードをめくって解決する。
ちなみにカードの内容は犬ごとに異なり、それによってそれぞれの犬の得意不得意が表現されている。


 アクションが終わったらダイスを振り、出た目だけ収容車を移動させる。
画像のダイスの右にあるのが収容車で、もちろんこれに捕まってしまった犬は収容所に放り込まれるのだ。

 フィード(この犬の名前)はゴミ箱のマスで「ゴミ箱漁り」アクションを使用。

 結果(状況によっては)最高の結果である骨を見つけた。
というのもこのゲームは骨を4本見つけてねぐらに持って帰って埋めれば勝利できるのだ。

 ホワイトファングの隣のマスに収容車が。
ホワイトファングは逃げられたかどうかの判定のためにカードをめくる。

 結果は失敗で、あわれホワイトファングは収容所に放り込まれてしまった。
しかしまだ逃げるチャンスはある。
 ちなみに手番開始時に満腹度が0だった犬も、そのときに持っていた荷物は全てそのマスに放置した上で収容所に放り込まれる。

 新聞屋フィードは1アクションを消費して新聞を1部もらった。
新聞マーカーの裏には番号が書かれており、その番号の家に新聞を届ければ褒美がもらえるのだ。
もちろんその褒美は骨かもしれない。

 新聞を配り終えたフィードは泉で水を飲み、膀胱がいっぱいになった(笑)。
該当のあるマスで「街灯におしっこをかける」アクションを行うと、そこにおしっこマーカー(膀胱にあるやつ)を1つ配置できる。
そのマスに他の犬が入ると、おしっこの匂いを嗅ぐのに夢中になって入った次点で手番が終了してしまうのだ。
同じマスでおしっこをして打ち消すことはできるが、それも次の手番からである。


 てな感じでドイツゲーム(このゲームのメーカーの本社はフランス)には非常に珍しいシミュレーション性の高いルールで構成されたゲームである。
なのでただただ犬の生活を体験するという奇妙なプレイ感の方が、戦術より優先されるような気がする。
それにしてもこれ、コマを人間に代えてもルールそのままで違う設定で普通にプレイできるような・・・(汗)

気楽さ 4
言語依存 2
ソロプレイのしやすさ 4
 
新聞を配る行き先のみ隠蔽情報。
化夢宇留仁の好き度 5

20250520