
ゲーム開始状態の例。
年長者から交互に自分のモアイを4体ずつ配置してスタートする。
手番には2アクションを行い、アクションの内容はモアイの配置、モアイの移動、モアイの旋回、太陽トークンの配置、太陽トークンからの光線の発射の5種類で、好きなように組み合わせられる。
モアイの配置はゲーム開始時にはまだ手元にストックが3体あるのでそれを配置することになる。
モアイの移動は1マス縦か横に移動する。その際モアイを旋回させてはならない。
モアイの旋回は90度もしくは180度モアイを旋回させる。

画像では黒のプレイヤーが太陽トークンを3個、白のプレイヤーが1個配置している。
太陽トークンからの光線の発射を選択すると、そのトークンをひっくり返す。裏側は太陽のマークになっている。
太陽トークンからの光線の発射は、同じ手番に配置したトークン、モアイ、移動や旋回をしたモアイが関わってはならないというルールがある。
光線が発射されると、トークンから伸びる黄色の三角の方向へ太陽光線が照射される。
それが所有者関係なくモアイに命中した場合、それがモアイの正面もしくは背面だった場合、そのモアイは破壊される。
それが側面だった場合、モアイは光線を吸収して目から光線を発射する(笑)
モアイから発射された光線も太陽トークンから発射されたものと同じ効果を及ぼす。
また光線がモアイの側面に命中して目から照射されるのを繰り返し、同じモアイが2度目に光線を受けた場合も破壊される。

光線発射の例。
左の太陽トークンから光線が発射され、白いモアイの側面に命中し、そのモアイの目から光線が発射され、黒いモアイの側面に命中し、黒いモアイの目から光線が発射され、白いモアイの背面に命中してこれを破壊した。

脳内補完(笑)
太陽トークンは一度しか使用できず、移動もできない。
各プレイヤーの太陽トークンのストックは8個で、それをいかに効果的な場所に配置するかも勝敗に大きく影響する。

てな感じでゲームが進んでいくわけだが、プレイに使用される脳みそは「ハイパーロボット」や「マスターラビリンス」に近く、マジで考えこむと脳みそ爆発しそうになる(汗)
なにしろ反射衛星砲の大群を使った将棋みたいなものなので(笑)、「効かせ」がそこらじゅうで発生し、がんじがらめになって膠着状態になり、そこでミスを突いて破壊するというような塩梅なのである。
また同じ手番で配置されたり動いたりしたものを光線に関わらせてはいけないルールだが、この盲点が射線からの移動で、射線を遮っていたモアイが移動することで同じ手番中にその射線の先のモアイを破壊するのは可能なのだ。
ゲーム終了状態。
どちらかの盤上のモアイが1体だけになったらそのプレイヤーの敗北でゲームは終了する。
背景の破壊されたモアイたちが墓標のように並んで立っているのが印象的である。
というわけでプレイすれば冒頭の古代歴史交渉の正しさを実感できるゲームである(笑)
こういう将棋系ゲームでありがちな膠着状態&ミスにつけ込むという展開はもう一つ盛り上がりに欠けるのは確かだが、なにしろテーマがテーマなのでそういうのを吹き飛ばす魅力を持っている。
このゲームはシステムを超えてテーマと表現力で魅力あるポジションを獲得していると言えるだろう。
気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 4
化夢宇留仁の好き度 5
20250601 |