KINGS & THINGS* 魔法の軍団*
Kings & Things*


 マルチプレイヤーズゲーム(当時ウォーゲームが主流だった頃は3人以上でプレイできるゲームのほうが珍しく、区別するためにこう呼ばれた)の決定版にしてファンタジーウォーゲームの決定版・・・の1つ・・・のリメイク版(笑)。



 ゲームの面白さはそのままに、あらゆるところが豪華にパワーアップされて再登場した。
なにしろルールブックの冗談みたいな文章もほぼそのままなのである(笑)
見ての通り陣営を表すコマは木製+シールになったし、「もの」のユニットも元のゲームの4倍近い面積でフルカラー化。要塞も立体のフィギュアになった。

 ユニットを置くラックは無くなったが、代わりにプレイヤー各自にこんな豪華な衝立が用意された。

・・・しかし・・・やはり全体的なセンスという点では元のゲームに軍配が上がるのは仕方がないところか。
また上記の木製コマにシールだが、この仕様は必ずシールが剥がれてきてイライラするのが本ゲームでも例外ではない(汗)
また視認性という意味でも、陣営マーカーは背景色で判断できるようにしてほしかった。

 ルール面でもほぼ全くと言っていいほど変わっていないのだが、唯一大きく変更されたのが勝利条件で、同じターンに2人以上のプレイヤーが城塞を完成させたときにはそのターンでゲームが終了し、城塞以外の要素で決着をつけることになった。
ちうかこれって元のゲームのほうで化夢宇留仁が心が折れてゲームを終わらせたところじゃん。
みんな同じところで心が折れていたんだなあ(笑)

 せっかくなのでここから3人想定でソロプレイした様子をリプレイ風に書いてみようと思う。

 第1ターン。
最初の探査。
各プレイヤーが未踏エリアに探査隊を派遣した。

 赤はダイスで1を出して、戦闘無しで無事占領完了。
青は原住民が現れ・・・。


 対峙。
上が原住民である。
青はジャングル部隊で4ユニットあり、強力な恐竜も2ユニットいるので安心していたのだが、まさか原住民にスフィンクスなどという強力な敵と、ほぼ最強の支援魔法であるゴーレムまで(汗)
買収したいがエメラルドがあるので価格が2倍・・・(汗)
しかしここでつまずくと痛すぎるので、お金を12も払ってスフィンクスと砂虫にはお引き取り願った(笑)
残った相手はまじない師とゴーレムで、なんとかピグミー族がやられただけ(ゴーレムの攻撃は必ず命中するのだ/汗)で占領した。
 黄色はあっさりと占領成功(笑)
その後各プレイヤーはいそいそと塔を閣にレベルアップさせ、この第1ターンは終了した。

 2ターン目は各自戦力の増強に努め、なにごともなかった。
しかし3ターン目。
黄色が未探査のジャングルに進入。
更に青が防備が薄いと見て赤の森林エリアに進入した。

 ジャングルエリアの原住民は想像よりも強力だったが、勝敗を大きく左右する「象の墓場」も所持していたので、黄色は買収も駆使してなんとか勝利した。


 赤と青の戦闘では、赤の戦力は想像以上に貧弱だった。
赤は瞬殺され、森林エリアは青のものとなった。

 これにより本拠地さえ脅かされる状態となった赤は、戦力を立て直すために突出している平原エリアの部隊を撤退させ、本拠地と、隣接したジャングルエリアに集結させた。



その結果当然のように生じたのは、赤が撤退したマップ中央の平原での青と黄の激突である。
しかしこれは青が先手だったのが不幸で、青の進撃を知った黄は青の1.5倍ほどの戦力をかき集めて投入したのだ。

 激戦。
制したのはやはり黄軍だった。
こうして赤が没落し、青も決定的な戦いで敗北したことで、黄の優勢が明確になった。
しかも黄はこの戦いに勝ったことで、象の墓場のものも含め、収入は14まで上がっていた。
このままでは次の第4ターンには城塞を建てられてしまう。


 そこで起こるべくして起こったのが、第二次中央平原の決戦である。
戦力をかき集めてももはや黄色と互角まで届かない青だが、このまま指を加えて黄軍が勝利するのを見ているわけには行かないのだ。



大会戦。
ところがここに黄軍が「守りの砂塵」魔法を発動。
その結果なんと青軍の大将である風神が撤退してしまった。
その後も青軍は健闘した。しかし流石に勝利は叶わなかった。
その間に赤は未探査のツンドラエリアに進入したが、原住民のほこりの悪魔に撃退されたりしていた(笑)

 そのターン終了時に、黄が城塞を構築。
しかし青は言った。
「まだ終わらんよ」
次のターン終了時までに青も城塞を建てるか、黄の城塞を奪い取るのだ。


 しかし青の収入は15には届かず、とにかく黄の城塞を襲撃するしか無い。
そして青が繰り出したのは禁断の大魔法「ビッグジュジュ」だった!
この魔法は相手のエリアをランダムに異なる地形に変えてしまうのだ。
その結果が海だった場合は、黄の城塞は海の底に沈むことになる。
そしてその結果は・・・・・・・・・
森林だった(笑)

 さすがにこれで終わりかと思われたが、青にはまだ手が残されていた。
我々にはまだヤマト飛行ユニットがあるじゃないか!
飛行ユニットをかき集めて決死隊を結成し、黄の本拠地である山岳エリアに特攻!



 ところがなんたることか、道中のジャングルエリアには黄軍の飛行ユニットである幽霊が間抜け顔で隠れており、決死隊の進行を阻んでしまった。
これでさすがの青の手段も尽き、黄の勝利が確定したのだった。

 ちうわけでやっぱり面白いのだ(笑)
それにしても特別収入が強力だ。
今どきのボドゲと違って順位に応じた救済策などなにもないので、先行したプレイヤーがそのまま勝利する可能性は高いが、そこがまた潔くていいような気もする(笑)

気楽さ 3
言語依存 4
 説明書に読むべきルールはなかなか多い。
ソロプレイのしやすさ 3
 ブラフルールを使わなければなんとなかる。
化夢宇留仁の好き度 5

20250512