マカオ
MACAO


 17世紀。ポルトガル人がマカオを植民地化し、商都として発展させていく様子をテーマにしたゲーム。
いろいろとチマチマしたゲームである(汗)
2〜4人用。



3人プレイ想定のゲーム開始状態の例。
このゲーム盤は昨今のドイツゲームの中では小さい方で、横幅52.5cmくらい。
そう思うと周りのカードやらマーカーやらがやたらにある上に小さいというのがわかるかもしれない。
そして注目すべきは左上の木皿に入った派手な色のなにか。
これは木製の1辺が6mmの立方体で、300個ある(汗)

 毎ラウンド最初にカードが6枚公開される。
そのうちの2枚は役職カードで、残りは建物/人物カードである。
ゲーム盤の長辺にそって周囲に並んでいるのが役職カードで、ここから2枚持ってこられ、建物/人物カードは山札から引く。
これらのカードも小ぶりかつ見分けがつきにくい(汗)

 左の2枚が役職カードで、残りが建物/人物カードである。
ちなみにカードには日本語化シールを貼っているので、そうでなければ見た目はもう少しマシである。
まず各カードの左下の数字(これも見にくい)を足す。
画像の場合なら0、0、1、2、1で4となる。
ちなみに本当はカードは6枚並んだ状態で合計される。合計された数値がこのラウンドの貢物を贈るための費用となる。
更に右下の数字も合計される。画像の場合は7である。これは貢物を贈った結果に得ることができる名声ポイントとなる。
その後3人プレイなら最後にひいたカードを捨て(画像は捨てたあとの状態である)、各プレイヤーがここからカードを1枚ずつ確保する。

 確保したカードはプレイヤーそれぞれが持っている自分のボード上の確保エリアに配置する。
見ての通りカードの確保は5枚までしかできず、このときカードを置く場所が無ければ-3点のペナルティを食らう(汗)
なのでカードは早々に活性化してこのボード上から出してやる必要がある。


 次に6個のダイスを振る。
各プレイヤーはそのうちの2個のダイスを選ぶ。
選ぶだけで確保するわけではないので、プレイヤーどうしが同じダイスを選択してもいい。
ダイスを選んだらその色のコマ(上記の6mmの立方体/汗)をその目の数だけ確保する。


 確保したコマは各自の羅針盤の同じ出目が描かれた辺の外に置く。
例えば画像は紫の6と緑の5を選んだ結果である。
ちなみに手前にあるのは金貨で、これで上記の貢物を贈ったりする。

 その後羅針盤を1辺分右に回転させる。
その結果画像の場合は羅針盤の矢印が右上の緑のコマ1個を指すことになる。
これがこのラウンドに使用できるアクションの材料となる。つまりこのラウンドでは緑のコマ1個しか使用できないのだ。
そして羅針盤を回転させたときに矢印の向いた辺にコマが1個も無ければ、やはり-3点のペナルティになる(汗)
 こうして最高6ラウンド先のことまで見越してアクションの材料予約をしていくわけである(汗)

 次はいよいよ各自がアクションを行うのだが、この順番は「海岸」に置かれているコマの進み具合で決定される。



中央の下の丸いコマが置かれているのが「海岸」スタート地点。
コマを支払うことでこのコマを画面では上へ向かって進めることができ、その結果手番が早く来ることになる。
ちなみに隣りにある船のコマはその通り各自が保有する船で、これもコマを支払って進め、ヨーロッパでマカオの産出品を積み下ろすことで名声ポイントが稼げる。
船から上に濃い色のマスが続いているのは、インド洋と南大西洋ということだろう(笑)
画面右下の丸いコマは名声ポイントを示している。


確保したカードを活性化させるには、カードの右上に描かれているコマを支払う必要がある。
例えばヒアd里上のカードならグレーを1個と赤を2個である。
そうしたならカードをボード上から外に出し、その能力を枚ラウンド使用できるようになる。
カードの中には他のカードの能力を強化したり、基本ルールに変更を加えるものもある。

 マカオの街で交易品を確保するアクションもある。
その場合各建物に描かれているコマを支払ってそこに置かれている交易品を手に入れる。
中には交易品ではなくコマや金貨を入手できるものもある。
確保した場所には自分の色のマーカーを配置する。
確保した交易品は船でヨーロッパに運んでいかなければ名声ポイントになってくれないが、なぜか船が出港したあとでも積み込みは可能である(笑)


 ヨーロッパの国々(笑)
需要のある都市に交易品を届けると、早いもの勝ちで5、3、2の名声ポイントが得られる。



 ちう感じのゲームである。
なかなか面白いが、あのコマを使ったアクション予約制といい、カードの選択といい、初心者が慣れている人に勝つ可能性はおそらく皆無だろう。
そして得点バランスのばらつきが目立つ。
貢物の費用、得点ともに非常にばらつきが大きく、場合によっては少しの金貨で大量の得点ができる。
対して貿易による収入はその手間と比べるとあまりにも小さい。
そこに突き刺さる-3のペナルティバリエーション(笑)
そしてカードの判別のしにくさと、なんだかディベロップが足りていないような印象も受ける。
しかし化夢宇留仁的には雰囲気はまあまあ好きで、機会があれば対戦してみたい気もするいろいろと微妙なゲームである。

気楽さ 2
言語依存 4
 カードのテキストはそこそこ多い。
ソロプレイのしやすさ 4
 特に問題は無いのだが、いろいろとチマチマしていて混乱しがち。
化夢宇留仁の好き度 3

 ゲーム終了時にあまりにもチマチマと大量のパーツが転がっているのを見ると掃除機で吸いたくなる(汗)

20250522