マグブラスト(第3版)

 種族を代表して宇宙艦隊を率い、他の種族の艦隊と決戦を繰り広げるカードゲーム。
とにかくぶったたき合うアメリカンなテイストが楽しい。



 最初に種族をランダムに選ぶ。
種族は10種類あって、それぞれに特殊能力がある。
なんだか見たようなやつもチョロチョロ混じっている(笑)
種族を表すカードは同時に司令船でもあり、このカードを中心に艦隊を形成する。
勝利条件は自分の司令船が破壊される前に、他のプレイヤーの司令船を全て破壊することである。
バトルロイヤルなのだ。



 艦船カードの一部。
同じ艦首でも全て微妙に異なるイラストになっているのがにくい。
左上の数字が速度、左下のアイコンは砲塔の種類を表し、右下の数字が船体強度で、これが失われると破壊される。
また船によっては艦載機を搭載していたり、機雷を掃討できるなどの特殊能力がある。


 ゲーム開始直後の艦隊の例。
スタート時には各プレイヤーに6枚の艦船カードが配られ、その中から4枚を選んで艦隊に配備し、残り2枚は捨て札にする。

 艦隊は司令船を中心に構成される。
司令船の回りにはイエロー、ブルー、グリーン、レッドの4つのゾーンがあり、配備される艦船はそのどれかのゾーンに属することになる。
司令船カードをよく見ると、枠のところが上記の4色に塗り分けられている。
これがゾーンを表しており、画像では各ゾーンに1隻ずつの艦船を配置しているというわけ。
 各ゾーンに艦船がいれば司令船まで敵の攻撃が届くことは少ないが、空いたゾーンが出来てしまうと、そこから司令船に直接攻撃されることになる。

 各ラウンドは、以下のフェイズに分かれている。
1.ディスカードフェイズ
 不要なカードを廃棄する。
2.ドローフェイズ
 手札が5枚になるまでアクションカードをひく。手札の上限自体は無制限である。
3.増援フェイズ
 手持ちのアクションカードを廃棄すれば、その資源ポイント分の艦船を補充できる。
ちなみに各ゾーンの艦船は4隻までしか配置できないので、艦隊の最大数は司令船を含めて17隻ということになる。
4.移動フェイズ
 艦船の移動力の範囲で、ゾーン間を移動することができる。移動力1であれば隣のゾーンにしか移動できないということになる。
5.攻撃フェイズ
 アクションカードを使用して敵艦対を攻撃する。



 アクションカードの例。他にも種類がある。
最も基本的なのが左下に3枚並んでいるブラストカードで、左からレーザー、ビーム、マグブラストで、それらの砲塔を積んでいる艦船がいる場合のみ使用できる。
ブラストによる攻撃は、発射する艦と同じ色のゾーンにいる敵のみ目標にできる。
 ブラストカードの右にあるのが艦載機カードで、艦隊に航空母艦がいれば使用できる。
艦載機には戦闘機と爆撃機の2種類があり、どちらも1ラウンドにカードがある限り一気に発進して攻撃することができる。
爆撃機は航空母艦と同じ色のゾーンの敵しか攻撃できないが、戦闘機はぞのゾーンにでも攻撃可能である。
そして使い捨てであるブラストと異なり、艦載機カードは使用後に手札に戻すことができる。
艦載機による攻撃は強力だが、そのラウンド中に目標を破壊できなければダメージは0と見なされる。
 その他様々なSFガジェットを表現したアクションカードがあり、雰囲気を盛り上げつつゲームをかき回す(笑)

 なにより特徴的なルールが、ブラスト使用時の効果音ルールである。
ブラストを発射した場合、そのプレイヤーはそれに見合うであろう効果音を叫ばなければならず、そうしなければブラストのダメージは0と見なされてしまうのだ(笑)
また艦載機による攻撃時も、こちらは強制ではないが、やはり効果音を叫ぶことが推奨されている(笑)。

 こんな感じでやたらとコミカルでありながら、実に激しい艦隊戦が繰り広げられるゲームとなっている。
イラストはどれも味があって変に可愛い(笑)。
それなりに細かいルールはあるものの、SF好きなら表現してほしい部分がしっかりと抑えられていると感じると思う。
なにしろ叫び声が強制なのであるから、盛り上がっていなくても盛り上がっているように見えるのもすごい(笑)。
化夢宇留仁はこういう大バカなゲームが大好きである(笑)。

気楽さ 3
言語依存 3

ソロプレイのしやすさ 4
 さすがに1人でブラストの効果音を叫ぶのは難しい(笑)
化夢宇留仁の好き度 5

20110522