マッシヴ・ダークネス


 協力型ハクスラ系ファンタジーゲーム。
ゾンビサイド第2版のキックスターターを申し込んだのだが、届くのが来年の5月ということで、待ち切れね〜〜〜〜!っとなって同メーカーの本ゲームを購入してしまった(汗)



 プレイの様子の例。
ゾンビサイドのつなぎとして購入したわけだが、実はこのゲームはとても面白い(汗)
はまってしまってここ2ヶ月あまりはひたすらプレイとフィギュアのペイントでつぶれた(笑)
内容的にはゲームマスター不要の「ディセント」という感じなのだが、プレイ感は全然異なる。
これまでにプレイしたゲームで一番近いのは「クトゥルフ 死もまた死すべし」で、それもそのはず同じメーカーである。
システム的にも近いところがあるが、肝の部分はしっかりと違いが明確にされている。
手順はまず各キャラクターのアクションが3回ずつで、移動の場合は1アクションで2マス進める。
アクション中に攻撃した敵が生き残っており、こちらの存在を認識していれば反撃してくる。
存在の認識とは視界内、または視界外の明るい場所にいる状態で、射程が足りなければ1マス移動してとどけば攻撃してくる。
つまり攻撃してもそのラウンド中に存在を認識されない場所や射程外に逃げ込めば反撃されないのだ。
例えば右の状況なら、中央のヘルハウンドからは正面にいるキャラクターは見えているが、すぐ横にいる2人のキャラクターは壁が邪魔をして見えない上に暗闇マスにいるのでその存在さえ認識していない。
奥のドワーフ達からは3人共視界外&暗闇にいるので、誰の存在も認識していないということになる。
ちなみに視線は斜めには通らない(笑)
このルールには最初はびっくりしたが、マップの殆どが1マスの幅の通路と直角の曲がり角なので気にならなかった。
全員のアクションが終わったら敵のアクションの番で、攻撃可能なら攻撃し、そうでないなら1マス移動して攻撃可能なら攻撃。それでも攻撃できなければもう1マス進んで終了する。
このときキャラクターを1人も感知していなければ入り口の方へ向かって2マス移動し、入口まで行ったら出口へ進むのを繰り返す。
これで強い敵を「やりすごし」ができるのがとても面白く、物陰で息を潜めて通り過ぎるのを待つというドキドキ感が味わえる。
また勇者が暗闇マスにいる場合は「影伏(えいふく)」状態と呼ばれ、色々と有利になり、影伏状態でないと使用できない技能もある。
まるでメタルギア・ソリッドみたいだと思っていたら、同メーカーからメタルギア・ソリッドのゲームも発売されると知った(笑)
上記のやり過ごしを繰り返していると、敵が増え続けて大名行列みたいになったりする(笑)

 それから各キャラクターのレベルアップフェイズで、溜まっている経験点を支払って、耐久力を増やしたり新しい技能を身に着けたりすることができる。
これは専用の用紙に書き込むというスタイルだが、おはじきみたいなものを用意すればそれを用紙の上に置いてもプレイできる。
最後にイベントカードを1枚引いて解決する。
だいたいは新たな敵の登場となるが、プレイヤーにとってラッキーな内容も含まれている。


 これはプラスチック製ステータスボードにキャラクターのカードなどを置いた状態。
装備品が一目でわかり、残り体力や経験値もしっかり管理できて非常に優秀。
そして左下に見切れているのが上記のレベルアップを記録するクラスシートで、合わせるとキャラクター1人でなかなかのスペースを占拠することになり、加えてマップもシナリオによっては巨大になるので基本的にリビングテーブル(大)だけではプレイ不可能である(汗)


 そしてもちろん大量のフィギュアも特徴の1つである。
フィギュアの出来もとてもよく、塗装すると非常に見栄えがいい。
画像は化夢宇留仁が塗装した一部のフィギュアである。全部で21種75体入っている(汗)
 メーカーであるCMONという会社を調べてみると、元々はフィギュアに色を塗ったのを見せ合うウェブサービスから始まったらしい。要するにゲームよりもフィギュアが本業なわけで、道理で出来がいいはずである。
しかし「クトゥルフ 死もまた死すべし」も本ゲームもゲーム自体が非常に出来がいいので、フィギュア好きの中にいいデザイナーを見つけたようだ。

 他にもいろいろと面白い特徴がある。
プレイヤー人数は1〜6人となっていて、その分使用する勇者のキャラクターが用意されているわけだが、ゲームバランスは敵の強さでとられている。
人数が多ければその分敵の耐久力が増えるのだ。
しかし結果としてはプレイ人数が多いほうがシナリオクリア難易度が下がることになっている。
そりゃあ耐久力だけが上がっても攻撃力に変化がなければそうなるだろう。

 面白いのが部隊のルール。
敵には脅威、代行者、使徒の3種類があり、脅威は単純に強い個体。代行者は大して強くないが生きている限りは毎ターン使徒を召喚するというやっかいなやつ。こいつに遠くに現れられると盤上が敵だらけになる(汗)
そして使徒は頭目とプレイ人数×1〜2の手下による部隊を構成しており、頭目は手下が全部やられるまで傷つかない。ところが手下が何人いようが攻撃力も攻撃回数も変化しないのだ。
要するに手下が耐久力を表しているわけで、脅威や代行者みたいにフィギュア1個ですまそうと思えばできそうである。
つまり部隊のルールはフィギュアの数を増やすためのものなのだ。
普通ならいかに無駄なフィギュアを減らすかを考えると思うのだが、このメーカーはそこが一番の付加価値だということをよくわかっているのだろう。

 左画像が敵部隊のカード例。
同じ敵でもレベルによって強さが異なる。
左の数字3は耐久力だが、右の×2は英雄の人数にその数をかけたものが手下の数となる。
この敵の総耐久力は頭目の3+(手下の人数×3)になるわけ。
手下の数を減らすことで表すことが多いので、ゲーム中に総耐久力数を意識することは全く無いが。



 プレイヤー人数が最大の6人だと手下が12人でこういうことになる。
これだけのフィギュアが1マスにひしめく(笑)
ちなみに写真は化夢宇留仁が塗装済である。

 後述するが非常に運の要素が大きいゲームでもある。
マスター無しの協力ゲームはそうなりがちだと思うが、このゲームの場合敵もアイテムを装備してくるので、それがマッチして元々攻撃力が高い敵が防御力の化け物になったりすると手がつけられなくなるケースも。
しかしランダム好きの化夢宇留仁はこういうところは結構好き(笑)

 部屋のドアを開けると、カードを1枚めくって中がどうなっているのかを判定するのだが、部屋はいくつかに別れている場合もあるのだが、そのカード1枚でそれぞれの部屋に宝箱がいくつあって敵がどこにいるのかがわかるようになっていて、実にスマートにできている。
場合によっては待ち伏せを食らってドアを開けた勇者のいるマスに敵が現れる場合もある。これが序盤に食らうと非常に痛い。

 ゲームはシナリオモードとキャンペーンモードがあり、キャンペーンの方ではシナリオを順にクリアしていくようになっているが、化夢宇留仁はプレイしていない。
その代わりシナリオは3周くらい遊んでいる(汗)
シナリオの解説も書いておこう。

チュートリアル:影を歩む
 マップ2枚だけを使った練習シナリオだが、実は結構難易度が高い(汗)
というのもマップが単純すぎて、上記の隠れてやり過ごすのができないのだ。
タイトル通りなるべく影伏状態に位置することを学ぶシナリオだと思うが、上記の装備がマッチした強い敵が出てくると積むこともありそう。

クエスト1:焦土
 マップ上の秘宝トークンを2つ回収した上で敵が待ち構えるゴールの部屋へ。
上記のやり過ごしが楽しめる。

クエスト2:クロゴケグモ
 上級の脅威であるジャイアント・スパイダーがマップから出ていく前に倒さなければならない。
ある効果か技能を手に入れないとほぼクリア不可能。


 クエスト2のプレイ風景。

クエスト3:選ばし者
 キャラクターの内1人を選ばれし者とし、聖遺物の欠片を3つ集めて脱出する。
スタンダードなシナリオ。

クエスト4:ゴブリン陣太鼓
 崩れ落ちる洞窟から脱出する。
時間制限がきついシナリオで、最初のドアで固い敵に待ち伏せされるとほぼ終わる。

クエスト5:奈落の不死者
 花火に連られる癖のある不死者が橋の上に立っている瞬間に橋を壊して倒す。
「すりぬけ」技能が無いとなかなか厳しいシナリオ。

クエスト6;魔獣の財宝
 ヘルハウンドがいる部屋の鍵を見つけ出し、ヘルハウンドを倒す。
まあまあ広いマップで敵も強いが、足枷になる要素が無いのでレベルを上げて装備もがっちり整えられるので余裕。

クエスト7:暗闇の花火
 離れた場所にある2箇所のレバーと扉の3箇所で同時に操作しなければならない扉をぬけて脱出する。
単独行動を強いられるのが楽しい。しかしクエスト6と同じく他に制限が無いので余裕。

クエスト8:魔獣狩り
 4箇所に存在する魔獣を順番に倒していく。
これもゆっくりレベルと装備を整えられるので余裕。
レベルアップや装備の概念があると、広いマップだと敵がいくら強くても最後は余裕に。
しかしドキドキするのも楽しいが、余裕で戦うのも楽しい(笑)

クエスト9:闇の迷宮
 四方から次々に現れる敵からマップ中央にある聖遺物を守り抜く。
激ムズというか、クリア不可能(汗)
おそらく誤訳かと思うが、ゲームの準備のところで文字通りに読むとレベル2、3、4、5にそれぞれのレベルの敵を配置するように受け取れるが、文脈からすれば全てに1レベルで構わないだろう。
しかしそれでもクリア不可能(汗)
とりあえず3人以下では話にならず、4人以上でもとにかく敵が多すぎる上に、中央の聖遺物を守らなければならないので隠れてやり過ごすこともできないし、序盤に運良く敵を倒しても、続々とやってくる敵を相手にするには装備が厳しすぎる。
おそらくキャンペーンモードでいい武器を持ってスタートするのが前提のシナリオなのだと思うが、それにしてもここでキャンペーンが終了する可能性が高すぎると思う。

クエスト10:闇の中心
 3階層になっているダンジョンでそれぞれの階層でアビサル・デーモンを倒す。
余裕。
死亡遊戯みたいな雰囲気が楽しい。

ネットに無料で配布されているシナリオも遊んでみた。
外伝クエスト1:治療薬
 治療薬を見つけて脱出する。ただし英雄の内1人はその病気に感染しており、毎ターン体力を1失う上に、他の英雄が同じマスにいると感染してしまう・・・。
 アイデアが面白いが、レベルアップすると体力を再生する英雄が感染したことにすると難度が一気に下る。

外伝クエスト2:リュニス襲来
 最強の魔物であるリュニスを、アビサル・デーモンの力を手に入れて倒す。
デビルマンみたいで面白いが、特に条件があるわけではないのでアビサル・デーモンにならなくても倒せるのが切ない。

 化夢宇留仁が今までプレイしたダンジョン探索型ボードゲームの中ではダントツで一番面白い。
好みによるところは大きいので誰もがそうだとは思わないが。
 一つこのゲームは大きな不満がある。
それはパッケージアートで、全然面白そうじゃない(汗)
もっと内容を反映した面白そうなデザインであれば馬鹿売れして日本語版が出なくなることもなかったと思うのだが・・・。

気楽さ 4
言語依存 3
 大した量は無い。
ソロプレイのしやすさ 5

 完全協力型ゲームなので全く問題ない
化夢宇留仁の好き度 5

20230826