ミシシッピ・クイーン
MISSISSIPPI QUEEN


 ミシシッピ川で繰り広げられる外輪船による苛烈なレース・・・と思ったんだけどパッケージの船には外輪が描かれてないな(汗)
3〜5人用


 各プレイヤーにはこんな感じの外輪船が与えられる。
左右の外輪は別パーツになっており、左の赤いのが速度、右の黒いのが残り石炭量を示している。

「ミシシッピ・クイーン操船学校(入門ゲーム)」と「乗船ゲーム」の2つのシナリオが用意されており、前者では短いコースをゴールへ進むだけ。
後者では全11枚の河川タイル全てを使用し、途中で乗客を2人乗せなければならないのと、手番順を決めるルールが変更されている。


 各船スタート位置へ。
スタート!

ちうわけで手番にやることは船を進めるだけである。
このとき移動する前に船の速度を決定しなければならないのだが、+-1の速度変更はなにも問題ないが、+-2以上の速度変更は1毎に石炭を1消費する。
例えば前の手番で速度3だったら、今回速度2または4にするには石炭は不要だが、1にするなら1、6にするには2の石炭が消費される。

 でっかい客船なので旋回にも苦労する。
旋回に移動力は消費しない。そして手番中1度だけ60度旋回するにはペナルティは無い。
しかしそれ以上旋回しようとすると、追加の60度ごとに石炭を1消費してしまう。
そして石炭の積載量は6しか無いので、長丁場でムダ遣いするとあっという間に無くなってしまうのだ。


しかもコース上には島がちょろちょろある上に、コース自体が新しく繋げられる毎にどっちに曲がっているかの予測もつかない。
他の船を押しのけるルールもあり、それをされると向きは自由に変えられるものの、場合によっては変なへこみみたいなマスに追いやられてしまうことも。
そして移動前に設定した速度は使い切らなければならない。
この結果スピードを出しすぎると石炭が足らなくなって川べりに激突してゲームオーバーになってしまったりするわけである。



「乗船ゲーム」の方では乗客が登場し、途中の島の桟橋で待っているので、ゴールするまでに2人の乗客を乗せなければならない。
この客の取り合いがなかなかえぐい(笑)
乗客を乗せるには桟橋のマスに速度1で停止しなければならないのだが、もちろん我先にと各船が詰めかけて押し合いへし合いに(汗)
船の押しのけで速度1の状態で無理やり桟橋に移動させられてしまった場合も乗客を乗せることはできる。

 乗船ゲームでは手番順が最も進んでいる船順になるので、判断が難しい場合用に定規も用意されている。
画像の場合は赤が先頭である。



てなわけでシンプルで愉快なゲームである。
ただしこの手の移動ルールは苦手な人はとことん苦手なので、意外に人を選ぶかも?

気楽さ 5
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 5
 問題ない。このゲームが3〜5人用となっている根拠もわからない。2人ではなぜ駄目なのか?
化夢宇留仁の好き度 4

20250505