ミシシッピ
MISSISSIPPI


 ミシシッピ川で繰り広げられる外輪船による苛烈なレース・・・ってまたかい(笑)
こんなイベントが複数ゲーム化されるほどメジャーだったのかと調べてみると、とりあえず出てきたのは1870年の2隻の対決だけだった(汗)
まだ他にもあったのかもしれないが。
3〜6人用



 「ミシシッピ・クイーン」と同じくミシシッピ川での外輪船でのレースを扱っているが、システムは全くことなる。
あっちがシミュレーションっぽいルールだったのと比べると、こちらは少し「ウサギとハリネズミ」のような半アブストラクトすごろくという感じの少々奇妙なシステムを採用している。

 スタート時のみサイコロを振り、進行方向にどの数字が向いているかを判定する。
というのも各自の外輪船が6角形の木製のコマで表されており、その周囲に1〜6の数字が刻まれているのだ。
そして進むのには木材を使用する。
1マス進むのに1木材消費する。
木材はゲーム開始時に全60個を各プレイヤーに割り振るので、3人プレイの場合は20個ずつ持っていることになる。
木材が無くなると進めないので、そうなったら後退する。後退したマス数分木材が補充される。
ここで普通は違和感を感じると思う。
1マス進むのに木材1個を消費し、1マス後退で木材1個補充ということは、結局木材が無くなった場所から一歩も進めないのだ(笑)
そこで活きてくるのがコマに刻まれた数字で、他のプレイヤーの船と隣接すると接している辺の数字を比べ合い、多い方がその差分だけ木材を消費せずに前進できるのだ。

例えば画像の場合、1と6で5の差があるので、茶色の船のほうが5マス前進できる。
そんなの差がついてきたらどうしようもないと思うかもしれないが、そのへんも考慮してコースがジグザグに行き来するようになっており、折り返して進んできた船とも隣接する機会があるので、よほど離されない限りは逆転の機会があるようになっている。
ちなみに移動前に船の向きを60度単位で変更もできる。
60度ならペナルティ無しで、それ以上になると60度ごとに1の木材を消費する。


 結果全然ミシシッピ川のレースっぽい見た目ではなくなっているが(笑)、そこはそれゲームシステムを優先した結果なので仕方がない。
また3隻以上が同時に隣接した場合など、玉突き状態になって誰の番だかわからなくなったりするが、まあそれも味ということで(笑)



 ちうわけでまあまあヘンテコなゲームである(笑)
しかし独特のシステムが逆転に次ぐ逆転というなかなか盛り上がる状況を生み出しており、悪くない。

気楽さ 5
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 5
 問題ないが手番以外の船もどんどん動くので、たまに誰の番かわからなくなる(笑)
化夢宇留仁の好き度 3

20250505