モダンアート
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ゲーム序盤の様子。 各プレイヤーにはついたてが与えられ、資産はこれで他のプレイヤーに見えないようにする。 このついたてがゲームの結果を大きく左右する場合もある。 中央のボードは画家別の相場表になっている。 ゲームには5人の画家が登場し、合計4ラウンドのゲームの内にそれぞれの絵の価値が上がってゆくのを示す。 ゲームは毎ラウンド代わる親プレイヤーが手札から1〜2枚の絵画カードを出して競りを行って進められる。 絵画カードには画家と、競りの方法が描かれている。 このゲームには4種類の競りが登場するのだ。 全員で好きに値段をつり上げるものや、順番に1回ずつ値付けするもの、全員がコインを握って同時に公開するもの、親が値段をつけて順番にその価格で買うかどうかを決定するもの。 更にもう1枚カードを追加するカードがあり、そのカードを出した場合は同じ作家の絵画カードを1枚追加で出すか、そうでなければ他のプレイヤーが1枚追加して競りが開始される。 |
どれかの画家の絵の5枚目が出された時点で、そのラウンドは終了する。 5枚目に達した画家には30(30,000ドル?)の値がつき、その後枚数の多い順に20、10の値がつく。 同枚数なら相場表の左に描かれている画家の勝ちとなる。 残りの2人の画家の絵は、そのラウンドは価値ゼロである。 ラウンド終了時に競り落とした絵を相場表の価格で売却するので、絵を買った画家がとにかく上位3位に入るよう、絵を出してゆかなければならないのだ。 更に相場は累計であり、そのラウンドの上位3人以外は価値ゼロなのは変わらないが、価格がつけばそれまでの価格も合計されるので、画家の人気には偏りが出る。 しかし絵の枚数には限りがあり、どの画家に力を入れるのかでジレンマが生まれてくる。 |
このゲームで難しいのはやはり価格の相場観で、例えば1ラウンド目なら絵画1枚につき、最高30の価値があると分かる。 しかし2ラウンド目以降は累計されるので、トップ3に入るかどうかの賭けも含めてどんどん相場の幅が広がってゆくのだ。 また重要なのがプレイヤー間で売買が成立した場合、その代金は絵画カードを出したプレイヤーに支払われるというところ。 絵を購入してラウンド終了時にそれを売った場合は、利益は売価-購入価である。 しかしラウンド中に絵を売却すれば、利益は売価そのままなのだ。 当然相場表を越える価格にはならないものの、ラウンドが進むに連れて相場は上がってゆくので利益も増えてゆく。 これも鑑みて落札相場を考えなければならないわけだが、全然分からない(笑)。 結果冒頭に書いたように、どれだけの資産を持っているのか分からなくするついたてが大きくゲームの結果を左右することになるのだ。 「ラー」と比べると競りのみに集中したシンプルなシステムだが、相場観をつかむのは上記の通り「ラー」よりはるかに難しい。と言うか「ラー」とは正反対に、出来る限り自由度を優先したシステムと言える。 気楽さ 4 20120401 |