オー、ファラオ!
OH,PHARAOH!
3人または4人で遊べるカードゲーム。
カードを並べてピラミッドを建てて得点化していく。 |

3人プレイの序盤の様子だが、ソロプレイなので手札(7枚)が手前に並んでいる。
右端の3番めのプレイヤーはカードを3枚使ったピラミッドを建てている。
手順はまずピラミッドの得点化を任意で行う。ただしカードを12枚以上使ったピラミッドが建っていたら強制的に得点化される。
次にカードを1枚引く。
カードを引くのは山札または3枚公開されている場札からで、場札には必ず3種類のカードが公開されている。
次に以下のアクションを好きな順番で行いたいかつ可能であれば何度でも行う。
●ピラミッドの建設
●ピラミッドの増築
●特殊カードの使用
●他プレイヤーとのカードの取引
次に手札から任意でカードを1枚捨て、手札が7枚になるまで補充する。逆に手札が8枚以上あれば7枚になるまで捨てる。
明記されていないがこの補充は山札からしかできないと解釈してプレイした。
これで1人のプレイヤーの手番が終了し、次のプレイヤーが同じ手順を繰り返していく。
画像は泥棒カードを使ったところ。
このカードを他のプレイヤーに向けて使用し、サイコロを振って相手のピラミッドの段数(画像では2)以上の目が出れば目的のカードを奪い取ることができる。
ちなみにピラミッドには建設にあたっての条件があり、泥棒の結果その条件を満たせなくなったらピラミッドは崩壊してカードは持ち主の手札に戻ることになる。
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ピラミッドの例。
ピラミッドは下の段より1大きい数字のカードでその上の階を構成しなければならず、カードの枚数は下の段が上の段よりも1枚以上多くなければならない。
カードの数字は1から9までである。
ピラミッドを得点化すると、構成していたカードは捨て札になり、各段のカードの数字1枚ずつの合計に段数を掛けたものが得点になる。
例えば画像の場合は(3+4+5)×3で36点である。
右下のカードはジョーカーで、どの数字のカードとしても使用できるが、その段の数字と同じ数字のカードを出して交換することもできる。
画像の場合は誰かがが3のカードを出してと交換することができる。
交換はピラミッドの持ち主も可能。
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このゲームボードではピラミッドの得点化が何回なされたかを示す。
右下のファラオが立っているマスに到達するとゲームは最終ステージとなり、山札と捨て札と右下のカードがシャッフルされて新たな山札を作り、このカードが出てきたらただちにゲームが終了する。
ちなみにコマが止まっているマスのイラストはピラミッドが2つ立っている様子で、ここからは各プレイヤーが同時に2つのピラミッドを建設できるようになる。
左の3段のピラミッドのイラストに到達すると、それ以降3段以上の高さのピラミッドしか得点化できなくなる。
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徴税者カードを使ったところ。
このカードを使うと他のプレイヤーの手札からランダムに1枚ずつカードを奪うことができる。
上部中央のカードはファラオカードで、泥棒または徴税者を使われたときに手札から出せばその効果を無効にできる。
徴税者の場合はこのカードを出したプレイーやー意外はやはり手札を奪われる。
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ちうわけで面白そうかつどこかで見たようなルールのモザイクっぽいゲームである。
しかし残念ながらあまりおもしろくない(汗)
ピラミッド1つの最高得点は(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×9=405点だが、これにはカードが45枚必要で現実的ではなく、ゲーム中になんとか可能な高得点ピラミッドは(6+7+8+9)×4=120点あたりだと思われる。
しかしそれでもカードが10枚必要だし、ピラミッドの得点化は各プレイヤーの手順開始時にしか行えないので、ピラミッドを建ててからもう一度自分の手順が回ってくるまで無事を祈ることになる。
しかし流石にこんな高得点のピラミッドが建っていたら他のプレイヤーは泥棒を飛ばしたいところだが、もちろんそれは泥棒カードを持っていればの話で、持っていなければ指を加えて見ているしかない。
そして実はピラミッドを建てる条件はなかなか厳しく、そもそもピラミッドなど望みようもない手札というケースも多い。
そうなると安くてもいいのでピラミッドを建ててドローの枚数を増やしたくなるが、変に安い中途半端なピラミッドを作るとそれがあとで逆に邪魔になったりもする。
という風に考えるべき要素は多いのだが、結局上記のどれもカードの引きに大きく影響され、苦労の割に結局カードの引きがよかったプレイヤーの勝利になりがちなのだ(汗)
またせっかくのピラミッド建設という魅力的なテーマなのに、プレイ感は細かい数字と揺れ幅の激しい特殊カードの引き具合に振り回されてそれどころではないという感じで、風情がないのだ。
とぼけたテイストのイラストとかは魅力的なのだが、なんだかいろいろと残念なゲーム。
気楽さ 3
意外に細かい計算的な要素が多い。
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 2
上記の通り少々煩雑なので疲れるのと、交渉ルールがある。
化夢宇留仁の好き度 2
20250502
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