レース・フォー・ザ・ギャラクシー



  銀河系を舞台に、政治、経済、軍事、異世界の特徴を活かして勝利ポイントを稼ぐというテーマで、システムはほぼ「サンファン」そのままというゲーム(汗)。



 ゲーム開始状態。
全員1枚のスタートワールドを持ち、そこに新たなワールドや進歩を付け加えて発展してゆく。
六角形の小さなタイルが勝利点で、最終的にこれを一番たくさん稼いだプレイヤーの勝利となる。
 ちなみに画像右のオレンジ色のタイルは拡張セット1のものなので、詳細はそのセットの紹介の時に。


 宇宙版「サンファン」とも呼ばれるこのゲームは、確かに多くの部分が「サンファン」に似ている。
最初にアクションを選び、選ばれなかったアクションはとばされたり、手札が建物にもお金にも生産物にもなったり。
しかしゲームをプレイしている時の感覚は大きく違い、こっちは宇宙SFに出てくる様々な要素を楽しみつつ、中距離走を走っている感覚。
 画像右下の緑色のカードと、奧の青色のカードが選ばれたアクション(プレイヤー毎に色が異なる)カード。
緑のカードの脇に並んでいるのが自分の「ワールド」(サンファンで言うところの建物)である。
この「ワールド」や様々な特典をもたらす「進歩」を出してゆき、誰かが合計12枚に達したらゲーム終了で、その時点の勝利点が高い人が勝利する。



 ある時の化夢宇留仁の支配世界。
カードの左上の数字が丸で囲まれているのが世界(惑星など)で、菱形のものが進歩(技術など)である。
カードの左に縦に並んでいるのが、各アクションに対する能力で、上から「探検」「進歩」「移住」「取引」「消費」「生産」となっており、「取引」は特殊な能力で、「消費」アクション時に効果を表す。
 「探検」は要するに手札を増やすアクションで、「進歩」によって探査技術が向上すれば一度にめくるカードを増やしたり、選択肢を増やしたり出来る。
 「移住」は手札から世界(惑星など)を支配世界として公開するアクション。
通常は必要な枚数のカードを支払うことで行われるが、軍事世界は軍事力で上回ればコスト無しで出すことができる。
 「消費」は自分の世界で生産されたものを消費することで、勝利点や手札にするアクションで、このアクションのタイミングが大きく勝敗を左右する。
 「生産」は生産可能な世界に生産物を配置するアクション。
勝利点は世界や進歩を配置するだけでも得られるが、「生産」と「消費」がかみ合わないと、更なる勝利点を得るのは難しい。

 これらの要素を加味しつつ、様々な世界や進歩を配置してゆき、誰かが12枚以上の カードを配置するか、勝利点のチップが無くなった時点で終了となる。



 このゲームにははっきりとした欠点もある。
様々なディテールをアイコンで表そうとしているのだが、そのデザインの出来が悪く、かえって混乱を深めているのだ。
元々ルールに煩雑な面もあるので、人によっては致命的に感じるかもしれない。
しかしそれは逆に言えば非常に様々なガジェットとディテールが味わえると言うことでもあり、魅力でもあるのは間違いない。
もっともっとやりこんでみたいゲームである。

 ちなみに画面の半透明のキューブは、本来のルールではカードを裏返して置いて生産品を表すのだが、世界の情報が隠れてしまってプレイアビリティが下がるので、100均で買ってきた。
雰囲気的にもピッタリだと思うので、これは絶対お勧め!

気楽さ 3
言語依存 5
 完全日本語版が出回っている。
ソロプレイのしやすさ 2
 プレイヤーが同時に行うアクションの選択が大きくゲームを左右する。
化夢宇留仁の好き度 4

20120415