レース・フォー・ザ・ギャラクシー 戦争の影


  銀河系を舞台に、政治、経済、軍事、異世界の特徴を活かして勝利ポイントを稼ぐカードゲームの拡張第3弾。
今回は帝国と反乱軍の対立がエスカレートし、戦争勃発直前まで・・・というような内容で、新たに「威信」という要素も追加され、他にはやはりボーナスゴールの追加と追加カードなどだが、なによりインパクトが大きいのは拡張された侵略パワーを持ったカードだったりする。


 まずは毎度の追加された最速ボーナスゴール。
左から「平和/軍事主義者」自分の世界に2つ以上のワールドを置いている時点で軍事力がゼロ、もしくは2つ以上の軍事ワールドを確保し、かつ占領パワーも所持。
「銀河の名誉ある地位」2枚位上の「威信チップ」と3点以上のVPチップを所持。
「軍事的影響力」一番早く3つ以上の「帝国」所属のカードか、4つ以上の軍事世界を並べた者。


 最大ボーナスゴール。
左から「繁栄主導国家」消費フェイズのパワーを持った世界が3つ以上で最大。
もうひとつは「銀河威信国家」「威信チップ」が3枚以上で最大。



 画面内にあるピンク色の丸いのやら梅の花みたいのやらが「威信チップ」
これのルールがなかなか微妙で、手に入れるのはそんなに難しいこともないのだが、単独トップになると+1VPと+1カードドローがもらえる上に威信チップ自体にもVP1の価値があったりと大盤振る舞いで、その割に威信チップを支払って発動する特殊能力もあったりして、これまでと比べて勝利ポイントが軽視されているような・・・しかし勝利ポイントが勝利に直結するものなのは相変わらずだし、ちょっとどういう風に受け止めればいいのか迷うところ。
探索カードも新たに威信チップを消費する使い捨ての特殊なカードが追加され、それを使うと一定条件を満たすカードを山札から掘り出したり、各アクションフェイズで強力な効果を使えたりするのだが、やはり勝利ポイントを消費するとなると微妙な気分に。まあカードの内容を完全に把握すれば、ここぞというところでピンポイントのカードを手に入れられれば強力なのは間違いないと思うが・・・。

 それより衝撃的だったのは、上でも書いたが侵略ルールを拡張する何枚かのカードで、特に凶悪なのがこいつ。
任意の軍事世界を破壊し、成功すれば威信チップが2手に入る。
要するにデス・スターである(汗)
こいつのなにがやばいって対象が「任意の軍事世界」というところで、つまり自分が帝国所属なのに帝国の軍事世界も標的にできるのだ(汗)
流石にコストは9と最高だが、配置した時点でも威信チップが1手に入るし、軍事世界ならなんでも狙われる可能性があるとなっては他のプレイヤーも無視するわけにもいかない。
世界の破壊に関しては、実は通常の占領は世界を奪い取ることができるのでそっちのほうが強いのだが、標的になった側にすれば大した違いはない(笑)。
前回からもそういう傾向があったが、こいつの登場でますます軍事世界を作るのが難しくなったかもしれない。
逆に言うと軍拡を進めているプレイヤーは手札にこのカードを隠しているのかも・・・(汗)

 ちうわけでやたらに派手なような、実は地味なような、なんとも微妙なセットになった。
そもそも前作から占領ルールは使うゲーム使わないゲームを交互に行うとか、やたらに神経質になっていたのだが、さもありなんとも思えてきた(笑)
考える要素が増えたと思えば歓迎・・・なのか???

気楽さ 3
言語依存 5
 完全日本語版が出回っている。
ソロプレイのしやすさ 2

化夢宇留仁の好き度 3

20250506