レジスタンス



 いわゆる人狼系のゲームだが、ゲーム終了時まで脱落者が出ない、論理的な推理が可能という、大きく間口を広げるオリジナル要素が光るゲーム。
理屈でしかものを考えられない化夢宇留仁にとっては、まさに人狼系ゲームの救世主。



 ゲームはプレイヤー全員に正体カードを配るところから始まる。
これでそのプレイヤーが「レジスタンス」なのか、政府の「スパイ」なのかが決定される。
青がレジスタンス。赤がスパイである。
 次にランダムで最初のリーダーに決まった人が、全員目をつぶるように宣言し、その後「スパイ」陣営のプレイヤーのみ目を開けて、スパイ同士が確認しあう。
スパイの人数はプレイ人数によって異なり、おおむね30〜40%である。
ちうかスパイ多すぎ(笑)。



 レジスタンスの組織は、ゲーム中5回のミッションをこなす。
その内3回ミッションに成功すれば、レジスタンス陣営の勝利。3回失敗すればスパイ陣営の勝利である。
しかしミッションを行う前に、そのミッションを行うチームを編成しなければならない。
 何回目のミッションかで編成されるチームの人数は変化する。
 自分を含めたチームメンバーを指名するのはそのラウンドのリーダーで、その編成に対して組織全員(つまりプレイヤー全員)の投票がある。
そのチーム編成が認められるかどうかは多数決で決まるのだ。
そしてこの投票がスパイを見極める材料になるのは言うまでもない。
もしチームが認められなかったら、リーダーを交代して編成からやり直すことになる。
もしチーム編成が5回続けて認められなかったら、組織の動きを停止させたとしてその時点でスパイ陣営の勝利となる。チーム編成が認められると、いよいよミッションの実行である。
今度はチームに編成されたメンバーがカードを出してミッションを成功に導くか、妨害するかを決定する。
レジスタンス陣営はここでは必ず「成功」のカードを出さなければならない。
スパイ陣営はどちらを出してもかまわない。
4ラウンド目を除き、1枚でも「妨害」カードが出されていたらミッションは失敗となる。
そして出されたカードは裏向きのままシャッフルされてから公開されるので、誰が妨害したのかは分からないのだ。


 画像は最初の2回のミッションは成功し、レジスタンス陣営の勝利目前という状態である。
 レジスタンスとしてはミッションを行うチームにスパイを入れずにさっさとミッションを成功させたいところなのだが、それでは誰がスパイなのか分からないので、後半が不安でもある。
とか言っても最初のミッションでは誰がスパイなのかのヒントも無いわけで、チーム編成に反対する理由もない・・・・はずだったのだが、この時は反対意見が(汗)。
どうも慣れていないプレイヤーが、それでは正体がばれると気付かずにスパイの目的にまっすぐ向かった気配が(笑)。
そんなこんなでこのプレイは3:1でレジスタンス陣営の勝利となった。


 ちなみにこのセットには「深まる陰謀追加セット」という拡張が同梱されている。
様々な効果のあるカードを追加するもので、これによっていきなり正体がばれたりなど、派手な展開になる・・・・・と思われる。
まだプレイしたことがないのだ(笑)。



 「レジスタンス」は今まで(2012.7.5)にプレイした人狼系のゲームでは一番気に入った。
やっぱり理由もなく誰かを裏切り者扱いしなければならないということが無いのが嬉しい。
はったりは勿論あるにせよ、このゲームではちゃんとした事実を元に推理することができるのだ。
少々手順が複雑なところはあるものの、「人狼」の根本的な欠点を解消するためと思えば全然気にならない。

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 0

化夢宇留仁の好き度 4

20120705