ザーガランド



 子供向けの記憶ゲーム。
森の中で童話にまつわる宝物の在処を探して、それをお城で発表する。
13個ある宝物の中の、3種類の在処を突き止めたら勝利。



 メルヘンチックなボード。
それぞれの木の裏に、宝物が隠されている。
サイコロを振ってその木の近くに行って裏を見て、それがお城に公開されている物語ならばそれを報告しに行けば物語カードが手に入る。
物語カードを3枚手に入れれば勝利である。
 やっかいなのは移動がサイコロ任せというところで、行きたい木の横にも簡単には行けないし、お城に入るにもなかなかシビアなサイの目が要求される。
更にグズグズしているとぞろ目の魔法でお城で公開されているカードがシャッフルされたり、木が交換されたりするので記憶も怪しくなって来るという次第。


 4〜5個の宝物の場所を覚えたら城の回りをうろうろして、ぞろ目の魔法で目当ての魔法カードを出してゲットするというのが定番戦略の1つ。
みんなの思惑が同じだと、画像のように一斉に城の回りに集まりだす(笑)。
しかしなかなか思うようにはいかず、まず城に止まれず、止まれた時はカードが合わずに当てずっぽうでやろうとするけど外れてスタートである村に戻されたりと、大の大人4人がプレイしてもなかなか勝利は難しい(笑)。


 しかしタイミングが合うと、立て続けに宝物の在処を当て、なんとか妨害しようとカードのシャッフルをされた直後にもサクッと当てて3枚そろったりする(笑)。


 とにかくコンポーネントが可愛く、おっさんでもメルヘンチックな雰囲気を楽しめるのがポイント高い。
記憶ゲームの特徴として、だんだん混沌としてきて場合によってはグダグダになることもあるが、物語カード3枚獲得という勝利条件は、その辺のバランスがとれていると思う。
ただし13種類ある物語の中には、あまり有名ではないものも混じっていて、その辺の下調べはした方が面白くなるだろう。

気楽さ 3
 
記憶ゲームはおっさんにとっては結構精神力を使うものである(笑)
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 0

化夢宇留仁の好き度 3


 実は化夢宇留仁はこのゲームをもう1つ持っている。
 少し前に、旧パッケージの日本語版が出ていて、そのあまりのコンポーネントの美しさに思わずオークションで落札してしまったのだ(汗)
パッケージも実に雰囲気があって、美術作品のよう。


 ボードはこんな感じ。
日本の絵本っぽい新版と比べると、深みがあって森がうっそうとしている。
化夢宇留仁の好みでは完全に旧版に軍配が上がる。



 物語カードも素晴らしい出来。
「眠り姫」なんて、ミレーの「オフィーリア」みたいである。

 ちうわけでとにかくグラフィックデザインが美しい旧版だが、残念ながらプラスチックの木のコマが1個欠品(汗)
新版と全く同じなのでそっちのを流用すればすむことだが、やはりどっちかが足りなくなっているのは気分が悪い(汗)
誰かこのゲームの木のコマ1個ゆずってください(汗)

20120421