シャーク
SHARK


  会社への投資と株の売買を抽象的に表現したファミリーゲーム。
プチアクワイヤとも呼ばれているが、このゲームならではの魅力がある。
2人から6人で遊べる。



 3人プレイ(ソロプレイ)のゲーム風景。
原色バリバリでにぎやか。


 こちらはあまりにも整然としているゲーム開始風景(笑)
左の6つのエリアに区分けされているのが会社の経営状態を示し、右の縦長のところは各社の株価を示す。
手番には最初に株の売買を行い、特殊ダイスを2個振ってから出た目のエリアに会社のマーカーを置く。これが投資に当たる。
そうすると株価に応じた報酬が支払われ、更に株を持っているプレイヤー全員に配当も支払われる。
手番の最後にまた株の売買を行える。
ちなみに株を売るのは上限はないが、購入に関しては1手番で(最初と最後の合計で)5枚までという制限がある。

 サイコロは画像のような2種類で、片方はマーカーを置くエリアの番号、もう片方は置く会社の色を示すが、こっちはどの色を選んでもいい空白の目もある。
例えば画像の場合は4のエリアに青の投資マーカーを置くということになる。


 指示通りにエリア4に青の投資マーカーを置いた。
エリア内ならどこに置いてもいいが、他の色のマーカーが絡んでくるとおけない場所も生じてくる。
 画面の状態で、青の会社の株価は1000ft(このゲームのお金の単位)である。
マーカーが2つ置かれているが、1個だけで異なるエリアに置かれている場合の2個目以降はカウントされないのだ。
 青のマーカーを置いたプレイヤーはこれで株価の1000ftを受け取ることができる。


 こちらはエリア1に3個目の赤マーカーを置いたところ。
株価はマーカーが複数つながったところがあれば、各エリアのつながったマーカーの数の合計になる。
画像の場合は他のエリアで赤がつながっていないと仮定すれば株価は3000ftとなる。
赤のマーカーを置いたプレイヤーには報酬3000ftが支払われ、更に赤の株を持っているプレイヤーは今回の上昇額1000ftが1株ごとに支払われる。

 会社の競合によって、同じエリアの片方の会社が消滅するというケースもある。
基本は異なる会社のマーカーは辺で隣接するようには置けないのだが、置いたときに相手の会社よりも連続したマーカーの数が多い場合は可能で、その場合は隣接した相手のマーカーが全て消滅するのだ。
画像は赤が同じエリアにつながった2個目を置いたのことで、単独の青のマーカーが消滅するところである。 これは相手のマーカーが複数のつながりだった場合も同様で、その場合は相手の会社の株価が暴落することになり、その会社の株を持っているプレイヤーは下がった分の差額を支払わなくてはならない。
ただしマーカーを置いて相手の会社をつぶしたプレイヤーだけは支払わなくてもいい。



 上の画像ではエリア1の緑と赤、そしてエリア3の青と緑がそれぞれあと1個を伸ばせば相手の会社を潰せる状態になっている。
こういうときには自分の株保有状態を鑑み、次にどういう手を打つのかが悩みどころになる。
無難な選択ではエリア1ならどちらの株も触らずに様子を観るか、それともどちらも同じくらい買っておくのか、または緑か赤のどちらかを大量に買ってそのエリアに希望の色のマーカーを置けるようにサイコロを振るときに気合を入れるのか(笑)
 エリア2では緑に対して黄が有利な状態で対峙しているが、まだ緑は3個目を置くことも可能なので、あえて人気のない緑株を買い込んで、やはりサイコロを振るのに気合を入れるという選択もある(笑)


 ちうわけで超手軽な株式ブローカー体験ファミリーゲームに仕上がっている。
このゲームのすごいところはこの内容を小学生低学年でも楽しく遊べるところまでブラッシュアップできているところだと思う。
アクワイヤは誰にでも勧められるかと言うと微妙だと思うが、このゲームならほんとうに万人が楽しめるだろう。
ただしやはり内容が内容なので、技術の差はそれなりには出る。
例えばこの画像には5種類の札が写っているが、化夢宇留仁のソロプレイでは上の高額紙幣2種類は使いもしなかった(笑)
おそらくツワモノがプレイしたらそれらもばんばん動くはずである。
とりあえずコツとしては、株は安いうちに買いまくっておけ、だろう(笑)

気楽さ 5
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 5

化夢宇留仁の好き度 5

20250506