スモールワールド拡張 王様万歳!


 スモールワールドに新たな3種類の種族と、同じく3種類の特殊能力が追加される拡張セット。



 追加された3種類の種族。
ファウヌスは、アクティブなエリアを征服すると1ユニットを獲得する。
ところが征服されたプレイヤーも1ユニットを獲得する。
征服された側は征服された時点で1ユニット失うので、結果+-0ということになるが、ファウヌスの方は1ユニット増える。
他のプレイヤーのアクティブな支配エリアを征服するというのは普通にやりたいことなので、普通にプレイしていれば戦力が増していくが、相手の戦力を弱体化させることはできないので非常にジワジワと勢力を増していく感じになる。
初手から使用したい。
イゴールは、誰のユニットでも(自分のものも)失われた種族でも、ユニットが失われるとそれを回収する。
そして手番開始時にプレイ人数分のユニットが溜まっている毎にそれを捨て札にして自分のユニットを1ユニット得る。
イゴールもユニットが増える系種族で、しかも勝手に死体が溜まっていくので楽ちん。
その分開始時のユニット数は少ないが、やはり初手から使用したい種族。
シュラブマンは、この種族が征服した森は誰も手出しができなくなり、しかもそれは衰退してからも続くというもの。
やはり初手から使用して森を征服しまくりたい。

 特殊能力バッジ。
「水辺の」は、海外沿いのエリアを征服していれば+1コインのボーナス。そうじゃないエリアでは-1コイン。
つまり海岸沿い以外のほとんどのエリアではコインをもらえないわけで、進軍地域が非常に限られるが、沿岸のエリアを多数征服すれば多くのコインを得られる。
「火の球」は魔法の源がある支配エリア1つにつき1つの火の球を入手。
これは使い捨てだが、次ターン以降に2ユニット分の攻撃力として使用できる。
「ビヒモス」にはオスとメスがあり、支配している沼地エリア毎に1つがいを入手し、つがい単位で自分のユニットと共に配置される。ビヒモスのつがいは自軍の2ユニットとして数える。
非常に強力だが、そんなに多数の沼地を支配するのは困難なので、もう一つ使いにくいかも?


 1ターン終了時の例。
ゴブリンが攻撃力を活かして支配エリアを広げている。

 4番手のコボルドはいきなり13コインも稼いでいるが、特殊能力バッジの「呪い」が一番上にあったので9コインも溜まっていたのだ(笑)



 2ターン終了時。
ゴブリンがますます支配エリアを広げている。ちょこちょこと溶岩マーカーをばらまいているのもゴブリンである。
コボルドはなんともう衰退(笑)
やはり「呪い」の追加ユニット0で続けるのは厳しいし、すでに9コインも稼いでいるのでコボルドの役目は終わったとも言える。
右下ではイゴールが地味に勢力を広げている。
右上ではオークがこれまた地味に勢力を広げている。


 5ターン終了時。
盤面は様相を大きく変え、ゴブリンは衰退(1ユニットひっくり返し忘れている/汗)し、代わってコボルドのプレイヤーのソーサラーが大きな勢力範囲を得ており、更に「帝国主義の」能力もついているので大量のコインを獲得している。
衰退せずに頑張っているのがイゴールで、10エリアを支配していて現在アクティブ種族の征服エリア数ではトップ。やはり数が増える種族は強い。
オークのプレイヤーが次に選んだのはヒューマンだが、泣かず飛ばず・・・。


と、思いきや次の6ターンで大躍進。
というのもヒューマンについている特殊能力バッジは「人獣」で、偶数ターンの攻撃力は+2されるのだ。
しかしそれで調子に乗って支配エリアを広げすぎて防御に回せなかったので、次の手番が回ってくる頃にはボロボロになり、結果次ターンには衰退することに。


 ゲーム終了時。
盤上は大きく変化しているが、右下のイゴールだけは相変わらず勢力を保っている。
結果は80、77、89、88で、ゴブリンで広い範囲を支配した後、本セットで追加されたファウヌスにチェンジしてじわじわと勢力範囲を広げたプレイヤーの勝利となった。
やはりユニットを増やす能力を持った種族は強い。
 このセットもやはり単純にスモールワールドの選択肢を増やしたもので楽しくてよい。

気楽さ 4
言語依存 2
 表面的にはほとんど無いのだが、慣れないうちは能力一覧表はしょっちゅう読むことに。
ソロプレイのしやすさ 5
 所有コインは一応隠蔽情報だが、そんなもの数えなければわからない。
化夢宇留仁の好き度 5

20250610