スモールワールド拡張 スカイアイランド


 スモールワールドの上空に空飛ぶ島が!



 4人プレイの1ターン目終了状態の例。
まず目に付くのはいつものゲーム盤の上に置かれたスカイアイランドゲーム盤。
本セットを使用する場合は通常のゲーム盤はプレイ人数-1人用を使用し、更にスカイアイランドゲーム盤を追加する。


 ちなみにスカイアイランドゲーム盤は両面印刷になっており、裏側はこんな感じになっている。
大きな違いはシマノ数だが、それ以外にも細かい違いがあり、ゲームにはどっちの面を使用してもかまわない。
またスカイアイランドにある島は、同じプレイヤーが島内の全てのエリアを支配している状態で手番を開始すると、その島の数分+1コインのボーナスがある。

 スカイアイランドとの主な行き来は、画像の「魔法の豆の木」と、別に用意されている「天国への階段」トークンが置かれたエリアから行い、それぞれがつながるエリアはスカイアイランドゲーム盤に印刷されている。
また「空飛ぶ」能力や、今回追加された「飛行船に乗った」能力などでも行き来できる。


 ウェンディゴは1ターンに一度、森のエリアを1つ選び、そこにいたユニットを退避させ(1ユニットのダメージも与える)、ストックから取ったウェンディゴユニット1枚を獲得する。
ルールが間違っているのではないかと疑いたくなるほど強い(汗)
これと言ったペナルティも無しで相手にダメージを与えた上に自分のユニットを増やせるのである。
しかも初期ユニット数も6もある(汗)
とにかくこいつが出てきたらみんなでタコ殴りにしなくてはならない(汗)

 スカベンジャー。
こいつが衰退種族のエリアを征服すると、衰退種族のユニットは取り除かれずに防御力として残る。
またその衰退種族がプレイヤーのものだった場合は、衰退種族からのコイン獲得も維持される。
なかなか面白い能力で、こいつに自分の衰退種族エリアを征服されると、防御力が高くなっている上にコインはそのままもらえるわけで、わざわざ取り返すメリットが少なく、結果ほとんど攻撃されないということになる。
スカベンジャー的には他プレイヤーとの得点争いを考えると、相手の衰退種族を狙ったのでは得点差の縮まりが微妙だし、しかし現役の種族は防御が硬いしと、いろいろ悩ましいことになる。

 カーン。モンゴル人(笑)?
カーンは平原か農耕地を支配しているとそれぞれに+1のボーナスコインがつくが、それ以外のエリアでは-1される(ほとんどの場合0になる)。
騎馬民族ということらしい。
こういうコインペナルティ付きの種族は使い方が難しいが、はまると大きな得点を得ることができる。


 追加された特殊能力バッジの中から3つを抜粋。
「飛行船に乗った」は、1ターンに5回まで飛行船を使った進軍が行え、その際どのエリアでも攻撃目標にできる上、増援部隊ダイスを用いる。
もしダイスの出目が0だった場合は(確率50%)、飛行船は墜落し、元々その場を支配していた種族と、飛行船プレイヤーの種族のどちらも1ユニットの被害を出した上、そのエリアは誰も征服できずに焦土となる。
焦土トークンは次の飛行船プレイヤーの手番開始時までそこに置かれ、その間そのエリアには誰も入れなくなる。
50%で墜落って・・・(笑)
「探検する」は手番最後のコインの計算を行う際、通常のゲーム盤とスカイアイランドとで支配エリア数を比べ、少ない方のエリア数分のコインボーナスがある。
「砲手の」は、最初のターン終了時に大砲を2つ獲得し、次ターン以降それを発射するか、任意の自分の支配エリアに移動するかを選べる。大砲を発射すると隣接エリアを通常よりも2ユニット少ない戦力で征服できる。
また大砲の置かれているエリアは他プレイヤーの攻撃から守られる。
これは強力だし使い勝手もよさそう。


 ちうわけで実にいい感じにまとまった拡張セットである。
やはりゲーム盤に変化があると新鮮で楽しい。
また「魔法の豆の木」と「天国への階段」が盤内でも重要なエリアとして激戦地になるのも雰囲気があってよい。
よいよい。

気楽さ 4
言語依存 2
 表面的にはほとんど無いのだが、慣れないうちは能力一覧表はしょっちゅう読むことに。
ソロプレイのしやすさ 5
 所有コインは一応隠蔽情報だが、そんなもの数えなければわからない。
化夢宇留仁の好き度 5

20250612