ティタニア
リュディガー・ドーン作
プレイ人数:2〜4人


 ティタニアの国王はかつての王国の取り戻すために崩壊してしまった数々の塔を建て直すように命じた。
貴族たちは船を出し、高価な貝を見つけてそれで塔を建設していった・・・。



 3人想定のゲーム開始時の例。
このゲームのすごいところはなんと言ってもパーツの多さで、木製コマ149個、厚紙打ち抜きコマ16、カード36枚と、ほとんど狂気とも言えるボリュームである。
ゲーム盤中央に3色のコマが6個置かれているが、これは船である。船は誰のものでもなく、一時的にその色のカードを出したプレイヤーが操ることになる。


 船カード。
手番には手札(スタート時には4枚)から、3枚までの船カードを出すことができる。1枚も出せないまたは出したくない場合は山札からカードを3枚ひいて手番を終了する。
カードを出すと、そのカードの色に応じた船を、現在ゲーム盤上に置かれている同色の船の隣接マスに配置する。2色のカードはどちらかの色を選べる。
同じマスには2個までの船を置けるが、同じ色の船は置けない。
船を置くとそのマスの効果が現れる。
スタート位置の周りは「霧のマス」で、裏向きのタイルが置かれており、船を置くとそのタイルをめくる。
タイルには様々な効果があるが、その多くは貝の入手で、貝は塔を建てるときに必要である。

 左の画像では黄色の船は黒の貝3個を見つけ、赤の船は茶色の貝3個、青は黒の貝2個と、色を選べる3個の貝を見つけている。
最初にタイルがめくられたときにはタイルは置いたままになり、同じマスに2個目の船が置かれるとその効果を発揮した後に取り除かれる。
なので多くの貝がもらえるタイルを見つけたら、カードを連続で出して同じ効果をもう一度得るのは、他のプレイヤーに取られなくなることも含めてよい選択となる。
ちなみに手番終了時には手札の補充が行われるが、手番中に出したカードが1枚なら2枚、2枚なら1枚、3枚なら無しという風に、出せば出すほど手札は減ってしまうようになっている。
手札の上限枚数は7枚である。


 クレーンのマスに船を置くと、隣接している塔建設地に塔を建てなければならない。
建設地に描かれている塔と同じ色の貝を必要なだけ支払えば塔が建つ。
塔は4階建てが最高で、1階を建てるのに貝1個、2階は2個、3階は3個、4階は4個が必要で、一気に4階まで建てるなら貝10個が必要ということになる。
塔を建てると現在の階数×3の勝利点を得る。
これがこのゲームのメイン得点源である。

 ヒトデ。
画面のオレンジ色のものがそれで、塔の装飾物らしい。
船を置くとヒトデを入手できるタイルやマスがあり、ヒトデを入手するとすぐに使用するかとっておくかを選べる。
使用する場合はまだヒトデのない塔の建設地マスを1つ選び、そこに描かれている塔の絵1つにつき1個のヒトデを支払うことで1個のヒトデを配置できる。
画像の場合はこのマスには塔の絵が3つ描かれていたのでヒトデを3個支払い、4個目のヒトデをマスに置いた。
ヒトデを置くとそのマスの塔の絵の数+建っている塔コマの数を得点できる。
画像の場合は絵3+塔コマ6で9点になった。
またヒトデの置かれている塔建設地に塔を建てると、通常なら1階層3点のところを4点もらえる。



 てな感じでゲームが進んでいく。
マスの種類は他にもいろいろあって、直接得点できるマスもある。
ひし形のマークのあるマスもそうで、ここに船を置くと得点タイルをもらえる。得点タイルは3〜5のどれかの得点になるので結構大きい。

 ところでこのゲームは「アメン・ラー」のように2つの時代をプレイするようになっている。
上の画像は最初の時代が終わったところである。
最初の時代は各色15個ずつある船コマのどれかが無くなった時点で終了する。


 次の時代が始まったところ。
スタート位置以外の船とヒトデは全て取り除かれ、霧のマスのタイルは配置され直している。
前時代に作られた塔が残ったままになるところは「アメン・ラー」とそっくりである。
 そうやって今度は各色18個の船コマのうちのどれかが無くなったらゲーム終了となり、合計点の高い人の勝利である。

 とりあえずなかなか面白いゲームだが、慣れるまではなにをどうしたら有利なのかが非常にわかりにくく、楽しめるのは2回目以降という感じ。
船、塔、ヒトデと、重要要素のほとんどがプレイヤー間で共有しているのが原因の1つで、例えば緑の色の貝がたまったので緑の塔の建設地に近づくように船を置いて近づいても、次の手番が回ってくるまでに他のプレイヤーにその建設地に船を置かれてしまってアシストしているだけになったりする。
ヒトデも置いて得点するのはいいが、その後そのマスに他のプレイヤーに塔を建てられると追加点があるので、やはりアシストしている結果になったり。
塔もあとから追加で建てると建設費を節約しつつ高得点を得られる。
デザイナーの意図としてはあまりギスギスせずに楽しんでほしいということなのかもしれないが、結局は勝ち負けを競うゲームなのだ。


 ちうわけで微妙なジレンマやら選択やらを散りばめた悪くないゲームである。
しかし思うのだが、個のゲームもテーマで損しているような気がする。ティタニアの世界観もよくわからないし。
どうせだったら現代の都市開発とかがテーマのほうが面白かったのではなかろうか。
塔は巨大商業ビルで、貝はコネで、ヒトデは有名店舗とかにして。
建設途中のビルの契約を引き継いだほうが楽してもうかるの。

気楽さ 3
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 4

化夢宇留仁の好き度 3

20260919


ボードゲーム天国