トバゴ



 「トバゴ」は島の中に隠された宝を探すゲームだが、そのコンポーネント、システム共に実に個性的で面白い。
そのシステムは、言ってみれば後付型論理思考宝探し(笑)!



 コンポーネントは画像を見てもらうとして、システムを簡単に説明すると、各プレイヤーが少しずつ手がかりを出してゆき、宝の在処を限定してゆくようになっている。手がかりというのは「森の中」「最大の草原の隣」「小屋の2マス以内」といった感じで、場所に関する情報の断片である。
その手がかりによって宝の場所が判明したら、自分のコマであるオフロード車でそのマスに向かう。


 手がかりはカードになっており、それを4種類ある宝の下に置いてゆく。
つまり手がかりを出すことで宝の場所を決めていっているのであって、元々の隠された場所を探し出しているというわけではないのだ。
しかしこの辺はゲーム的処理という意味で、新たな面白さを創り出していると思う。
なによりそうやって少しずつ宝の在処が絞られてゆくのが実にワクワクして楽しい。
 例えば画像の手前から2番目の宝は、「浜辺には無い」「最大の森の中にある」「小屋の2マス以内には無い」ということになる。
宝の在処がある程度限定されてくると、ボード上の可能性のある場所にキューブが置かれる。


 例えば画像では、黒の宝が隠されている可能性のある 場所は14箇所である。
これが手がかりカードが出されるに連れて少しずつ(時には一気に)減ってゆき、やがて宝の在処が判明するわけ。
このなんとも言えないロジック感と宝に迫っているドキドキ感が実に楽しい。



 宝の在処が分かり、誰かのオフロード車がそのマスにたどり着くと、宝の山分け開始。宝は手がかりを提示したプレイヤー全員が手に入れることができるのだが、やはり最終的に宝を発見した人が一番有利に宝を得ることができる。
また中盤以降は呪いの宝も登場し、まったく何も手に入らないこともある。
 誰かが宝を発見すると、島に点在するモアイの視線の先の海岸線にアミュレットが現れ、同時にモアイが60度右に回転する(笑)。
アミュレットは手番中に行えるアクションを増やしたりと、様々な特殊効果を実現し、これを使えば宝の在処を確定した手番中に更にオフロード車を動かして宝をゲットすることも可能になる。

「トバゴ」はプレイする毎に宝の分配のルールにもう一ひねり欲しいという話になる。
特に呪いをめくった時のペナルティが、その宝発見に関わった全員に行くのがどうかとも思うが・・・これなら決まり!といういい代替案があるわけでもなかったり(汗)
宝を見つけるまではすごく面白いのだが。

気楽さ 3
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 3
化夢宇留仁の好き度 5

20120401