トラッパー
TRAPPER


 カナダの罠猟師が獲物を取り合い、カヌーに載せて運び出すゲーム。
タイルめくりゲー。
2〜4人用。



 3人プレイ想定のゲーム開始状態の例。中央の4つのコマが猟師で、これは誰のものでもない。
各自に6枚のカードが配られ、手番には手札から1枚以上のカードを出してからカードを2枚補充するか、パスしてカードを2枚補充のみ行う。
カードは4色の猟師のどれかが示されており、1手番に出せるのは同じ色の猟師のみ。ただし同じ色のカード1枚を出せば異なる色のカード1枚とすることもできる。


 白のカードを3枚出した結果。
漁師が進んだ先にあったタイルを手に入れ、漁師が入ったタイルの上下左右の裏向きのタイルを表返す。
これを3回繰り返した状態である。
ちなみにタイルには向きが決まっており、必ず蝶のイラストが盤外の枠の蝶のイラストの方に向くようにする。
また漁師が入れるタイルにも制限があり、水面の描かれた辺からはそのタイルに進入できない。

 取ったタイルの内容はこんな感じ。
左のカヌーにヘラジカが2頭乗っているタイルは実際にはヘラジカはおらず、このカヌーがヘラジカを2頭載せるためのものだと示している。
右の数字と動物が描かれているタイルは動物そのもので、数字は獲物としての価値を示している。
カヌーに指定されただけの動物を載せたら点数計算を行う。


 ゲームが進み、このヘラジカを2頭載せることができたので、点数計算を行う。
ちなみに薬草とキノコはどのカヌーにも1つずつ載せることができ、これも得点になる。
得点は載っているタイルの数値の合計×2である。
結果左上のコイン18分を手に入れ、また右上の早い者勝ちの高価なカヌーボーナスも手に入れた。

 得点化が終わったカヌーは載っている獲物タイルとまとめて置いておくのだが、これを任意のタイミングで宣言済にすることで、画像の最大動物ボーナスも得ることができる。
・・・できるけどカヌーボーナスと違ってタイミングが決まってないので忘れまくるんだよな(汗)



 ゲームが進むとどんどんタイルが無くなってスカスカになり、終了時にはほとんどのタイルが無くなることになる。
周りに何も無くなったり、隣接しているタイルの全てがこっちに水面を向けていたりして動けなくなった漁師のカードを出すと、任意の位置に移動してそのタイルを取ることができる。
最後の方はなにしろスカスカなのでほとんどの移動がこれになる。


 全員がもうやることがないと宣言したらゲーム終了で、一番コインの多い人の勝利となる。
残った単独またはカヌーの定員に達していない獲物は額面通りの得点になる。
カヌーと最多動物のボーナスは、最も大きな数値のボーナスを持っている人から5番目の人まで得点が入るというもので、ボーナスの数値が低いと持っていても0点ということもある。

 ちうわけでなんとも微妙なゲームである。
結局タイルめくりとカードの運の要素が強いのであまり戦略的な思考もできず、かといって考える要素がないわけでもなく、そしてこれが重要だがその考える部分があまり面白くない(汗)
対戦でプレイすれば印象が変わるのかもしれないが、化夢宇留仁的にはクラマー&キースリングのドイツゲーム大賞コンビとしては大失敗作としか思えない(汗)
まあそもそもタイルめくり系ゲームは、タイルをめくるという行為そのものは面白いのだが、運の要素が強すぎてなかなか名作ゲームにはなり得ない印象がある。
ちなみにカードを出す枚数の競りみたいなシステムが追加される上級者向けルールも存在するが(最初の画像に写っている家みたいなコマはそれで使用するスタートプレイヤーマーカー)、そっちもあんまり面白そうではない(汗)

気楽さ 3
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 5

化夢宇留仁の好き度 1

20250524