ドミニオン:海辺
今回の特徴は「2ラウンド以上にわたる効果」である。 |
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「海賊船」 は超強力なアタック&アクションカードである。 効果は2種類あり、1つは他のプレイヤーの山札から2枚を公開させ、そこに財宝があれば1枚を廃棄でき、そうすると専用の海賊船ボードに「財宝トークン」を1個置くことができる。アタック扱い。 もう1つの効果は、海賊船ボードに乗っている「財宝トークン」の数だけ買い物に使用するお金を+できるというもの。 |
海賊船ボードに「財宝トークン」が1個乗った状態。 隣は「島ボード」。もう一つ「原住民の島」ボードもある。 「海賊船」はまさに攻撃と利益を兼ね備えた強力なカードである。 前半は他のプレイヤーの財宝を減らしつつパワーをためて、後半はたまったパワーで「属州」を買いまくるということが容易くできてしまうのだ。 ゲーム開始時からアクションカードは「海賊船」のみ購入し続けても大いに脅威になるだろう。 |
「航海士」 お金+2と、自分の山札の上から5枚のカードを見て、全て捨て札にするか好きな順番に並べ替えて山札の上に戻すかを選択できる。 しょぼい手札を回避できるのは嬉しいが、並べ替えはほとんど意味がない。 しょぼい手札も5枚全部いらないとは限らないので、あまり使い勝手のいいカードとは言えないだろう。 |
「島」 アクション&勝利点カード。 ゲーム終了時に2点になるのと、アクションではこのカードともう1枚手札からカードを選び、その2枚を「島ボード」に配置できる。 配置されたカードはゲーム終了時まで置き去りになる。 |
島ボードにカードを配置した様子。 実に地味な効果だが、結構強いカードだと思う。 まずは「破壊工作員」などのアタックから完全に防御できるということ。それに手札の圧縮にも役立つ。 なんとなくバカンスな気分が味わえるのもいい(笑)。 |
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「宝の地図」 非常にギャンブル性の高いカードである。 このカードと、そしてもう1枚同じカードを手札から出して廃棄すれば、金貨4枚になるのだ。 それ以外の効果は全くないので、手札に1枚だけ入っていても単純に邪魔になるだけである。 3枚以上買っても余ってしまうので、2枚だけ買ってそれが手札にそろって登場するのを待つことになる。 それが序盤であれば大きな戦力となるが、長引くと余計なカードを抱えている分後手を引くことになる。 選択肢を増やすという意味ではいいカードだと思う。 |
「灯台」 「海辺」のメインである複数ラウンドに効果を表すカードの1つ。 最初に出した時点では+1アクションと、+1お金。 更にすぐには捨て札にならず、次のラウンドでも+1お金を生み出す。 さらにこのカードが配置されている間は、他プレイヤーのアタックカードの効果を受けない。 地味ではあるが実に強力なカードで、+1アクションがあるので邪魔にもならず、2ラウンドにわたって効果を発揮する+1お金は確実なメリットになる。 これで「+1カードを引く」があればこのカードだけで勝負できるのだが、流石にそれでは強すぎるか。 |
他にも複数ラウンドにわたって効果を発揮するカードはいろいろあるが、今回のランダム選択では以上の2枚しか選ばれなかった。他のカードの効果を知りたければ、実物を買うか「ドミニオンへの招待」でも読んでください(笑)。 |
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「幽霊船」 アタックカード。 「+2カードを引く」に加え、手札を4枚以上持っている他のプレイヤーは、全員手札が3枚になるまで、カードを自分の山札の上に置く。 一見して「民兵」と似ているが、実はもっと嫌らしい攻撃になっている。 カードを捨てるのではなく山札に戻すというのがミソで、いらないカードの処理ができるわけではないのだ。 |
「抑留」 「+2お金」に加え、このカードを廃棄し、「抑留トークン」をサプライのいずれかのカードの上に1つ置く。 「抑留トークン」が置かれたカードを購入する場合は、トークン1つにつき1枚の「呪い」を受け取らなければならない。 |
まだ「海辺」のカードは17種類も残っているが、紹介はこんなところにしておいて、実際のゲームの様子を紹介して、雰囲気をつかんでもらおうと思う。ただしソロプレイだが。 |
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Aの反撃開始。 ゲーム中盤に入って、「宝の地図」が炸裂して金貨4枚をゲットした。 しかし少々出遅れた感は否めない。 |
ゲーム後半に入ろうかというところで、「海賊船」を集中的に購入していたBがとうとう「財宝トークン」を+お金に使用。 「財宝トークン」はすでに5つもたまっており、手札に3以上のお金があって、「海賊船」カードがあれば「属州」を買える状態。 画像では手札のお金2と、「財宝トークン」の+5、さらに「灯台」の+1で合計8に達している。 |
てなわけで色々な意味で派手になった「海辺」 気楽さ 4 20100606 訂正。 20120311 |