ヴィラ・パレッティ

 ヴィラ・パレッティは塔を建設するゲームである。
ただし塔の材料は不足しており、最後の手段として、下の階の柱を抜いて、その柱で上の階を建設することになったのだった・・・・・。


 まずはこんな感じで各自の受け持ちの柱を建ててゆく。
各自自分の色の柱を6本持っている。

 そこに最初の床が乗せられて、ゲームスタートである。
ここからいよいよ下の柱を上の階に上げてゆくことになる。
塔を崩したらもちろん負けである。

 見ての通りそれぞれのパーツは結構でかい。
塔は最終的には5階建てとなり、テーブルの上だと見上げるような高さになる。
見た目が最も迫力のあるゲームの1つだろう。

 柱には3種類の形状がある。
太い円柱は3点。六角柱は2点。細い円柱は1点で、できるだけ高得点の柱を上の階に上げたい。
 下の階から柱を抜く時に、このまま続けたら塔が崩れると判断したら、中断できる。
その場合は手番はただちに終了となり、その柱はゲーム終了時まで触ることができなくなる。
ただしこの時はどの柱がそうなのか覚えている自信がなかったので、このルールは無視することにした。
どうせ同じ柱に再チャレンジしても、同じく抜けないことがほとんどであるはずだし(上の階の柱の配置状況によっては、重心が変化して抜けるようになる可能性もある)。


 そろそろ下の階が寂しくなってきている。
自分の手番に自分の色の柱をそれ以上上の階に移動するのが不可能と判断したら、上に新しい床を建設する提案を行う。
他のプレイヤー全員が賛成したら床を新しい床を置くのだが、反対する人がいたら、その人が提案したプレイヤーの柱を1本下の階から抜くチャンスが与えられる。
成功したらその柱はゲームから除外される。
しかし途中で抜くのが無理と判断(抜いたら塔が崩れる)したら、逆に提案した人が反対した人の柱を抜いて除外するチャンスが与えられる。

 緑の床が配置され、更にその上に柱が立てられてゆく。
この先は柱を抜くスリルだけではなく、どこに柱を配置するかという戦略も求められる。
床はどんどん小さくなってゆくので、配置した場所によっては上に床が来なかったり、支点から離れて抜きやすくなったりするのだ。
 ちらっと見えている金具は、手が届かない場所の柱を取るための専用フックである。

 緑の床が置かれると、その床の上に置かれた柱の得点がトップの人に、このマーカーが渡される。
他の人が柱を置くことによってトップが入れ替わると、マーカーも移動する。
そして表示する色は、直前までトップだった人のもの。
なぜそんな表示が必要かと言うと・・・



 ドガッシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!
トップのプレイヤーが塔を崩してしまった場合、誰が勝利者か分からなくなるためである(笑)




 残念ながらしょぼしょぼプレイで塔が高くそびえ立った様子が撮影できなかった(笑)。
しかしこのスケールの大きさと、見た目に反してデリケートなゲーム性と意外に豊富な戦略性など、流石にドイツゲーム大賞をとっただけはあるゲームである。
大人も充分以上に楽しめるゲームなので、まだの人はぜひプレイしてみてほしい。

気楽さ 4
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 4
 勿論できないことはないが・・・(汗)
化夢宇留仁の好き度 5

20120505