ワイン商



 実に渋いパッケージの本ゲームは、内容もなかなか渋い競りのカードゲーム。

 ワインを競り落としてワインセラーに収納することで得点になる。
ただしワインを競り落とすために支払うのもワイン。
とにかくワイン(笑)。


 ゲームの様子。
こんな感じで場に4枚並べられたワインを、各自ワインを出して競り落としてゆく。
もちろん一番高い値を付けた人に場のワインが渡されるのだが、この競りは順番も重要になっている。
2番目に高い値を付けた人には、場のワインを競り落とした人が出していたワインが渡される。そして3番目に高い値を付けた人には2番目の・・・という具合で、一端競りに関わったワインは所有者が変わってゆくのだ。
そうすると場に出ているワインより、他のプレイヤーが出しているワインの方が欲しいという状況も出てくる。
そんな場合にはアンダービット(わざと安い値で競りを続けること)を行い、狙ったワインを手に入れることができる・・・・かもしれない。


 ゲーム終了状態。
手に入れたワインは、このようにピラミッド型に積み上げることでワインセラーに収納したことになり、得点化される。
ワインセラーでは同じワインを3つ集めたり、同じ色(ブランド)のワインを3種類集めたりすることでボーナスポイントがもらえるパズルになっている。

 ちうわけでなんとも変わったシステムのゲームだが、雰囲気があり、まったく性質の異なる思考も要求されたりと、楽しめる一品。
なんとなく大人の香りがするゲームである。

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 3
化夢宇留仁の好き度 4

 競りのゲームは基本的にはソロプレイには向かないのだが、このゲームの競りは要素が多すぎるためか、逆になんとなく遊べてしまう。
しかもなかなか面白い(笑)。

20091122