イエローストーン公園



 イエローストーン公園の動物の分布を管理せよ。
「ボーナンザ」「マンマミーヤ」「バベル」「アグリコラ」の鬼才ローゼンバーグのファミリーゲーム。
シンプルなルールの中に、ローゼンバーグらしい縛りの苦しさとジレンマが。



 ゲーム開始状態の例。
山札からカードを1枚めくり、その番号の行の中央に配置する。
この後各プレイヤーが広大な公園内に動物を配置してゆく。

 手札は基本6枚。
手番には動物カードを1枚ないし2枚配置する。
配置する場所には制限があって、同じ色の動物は同じ縦列に配置しなくてはならず、カードに書かれた数字に等しいボード上の行である必要もある。
 画像では黄色のバッファローを配置している。
カードに過ああkれている番号が5であるから、ボード上の5の行になり、すでに置かれている赤のカードとは異なる列に配置している。
この条件を守ればどこにでも配置できるが、配置したカードの位置が動物の群の3×3のエリアから逸脱すると、ペナルティがある。


 下の手札5枚は、点線で囲まれた動物の群3×3のエリアに配置するのは不可能である。


 しかし最低でも1枚はカードを配置しなければならないので、無理矢理配置する。
すると今配置された動物を含む新たな3×3のエリアが形成される。
その結果エリアから出てしまったカードは、ペナルティとして今カードを配置したプレイヤーが回収することになるのだ。
 画像では左下に緑の山猫を配置した結果、上の3枚のカードがエリアから出てしまったので、それらを回収することになる。
回収したカードは手札とは別にして裏向きの山にして持っておく。


 もっと極端なケースでは、手札2枚がこんな感じだったりすると・・・・

 こんなに離れた場所に配置することになり、今までの群を全て回収することになる。
 そしてその手番に出したカードが2枚だったら、手札が6枚になるまで山札から補充できる(4人以上なら任意)。
また手札が無くなった場合も補充できるが、その場合は自分が回収したカードをシャッフルして6枚引くという選択も出来る。

 もし3×3のエリアの8つ目のマスにカードを配置できたら、自分の得点を-1することができる。
また最後の9マス目に配置したら-3できる。
なぜマイナスかというと、このゲームはペナルティ加算式で、山札が無くなる毎に回収したカードの枚数分得点が加算されるようになっているのだ。
その後回収されていたカードはまとめられて再び山札が作られる。
誰かが35点に達したらゲーム終了で、一番得点の少ない人の勝利である。


 てな感じで、やはりローゼンバーグらしい個性的なゲームに仕上がっている。
プレイしてみると、やっぱりその縛りの厳しさに悲鳴を挙げることになって楽しい。
そしてグラフィックも。
この愛らしい動物たち(笑)
やはり普通のセンスではない。

気楽さ 5
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 4

化夢宇留仁の好き度 5

20120505