ゾンビサイド 屍者に安らぎなし


 協力型ハクスラ系ホラーファンタジーゲーム。「ゾンビサイド 黒疫禍」の拡張セット。
新たな屍者スペクトラルウォーカー18体と、ネズミのゾンビである屍鼠の群れ15群、弩砲1台、そして冗談みたいに巨大なネクロマンティック・ドラゴンが追加される。
シナリオは付属しないので、上記を既存のシナリオに追加して使用するようになっている。



 「黒疫禍」のチュートリアルにネクロマンティック・ドラゴンが出現したところ(笑)
あまりにもでかすぎる(笑)


 スペクトラルウォーカー。
一部化夢宇留仁が塗りかけ。
こいつらは基本は普通のウォーカーと同じだが、魔法か、宝もしくは魔法の武器、またはドラゴンファイヤーでしか殺せない。
地味ではあるが、これがなかなかきつい。
特に序盤では所持している魔法も少ないし、下手に同じゾーンに入られると積みかねない。
またこいつらは標的優先順位はウォーカーと同じなので、他のやばいやつがこいつらを盾に迫ってこられるのも非常にやっかい。


 屍鼠。一部化夢宇留仁が塗りかけ。
1アクションで1回攻撃するか、2ゾーン進む。
これだけだとランナーの下位互換でしかないが、こいつらには仲間が出現すると追加アクションが発生するという特性がある。
つまりすでに盤上に3匹いる状態で屍鼠の出現カードを引くと、まずカードの通りに出現ポイントに出現し、さらに盤上にいた3匹がアクションを行うのだ。
ここで効いてくるのが1アクションで2ゾーン移動というところで、ランナーやゾンビウルフならアクションを得ても1ゾーン進むだけなのだが、こいつらは追加アクションでも2ゾーン進む。
なのでちょっと連続で屍鼠のカードが出たりすると、あっという間に生存者のゾーンに入られてかじられるのだ(汗)
 とにかく見た目は地味ながら、これまでに遭遇した屍者の中ではダントツの体力削り能力で、こちらからの攻撃など思いもよらない遠くにいたやつがあっという間に迫ってきてかじられるのだからたまったものではない。
下手に1人で歩いていたら即死もありうる。ちうかあった(汗)

 ネクロマンティック・ドラゴン。
見ての通りの馬鹿げたサイズのフィギュアが最大の特徴だが、ルールも非常に独特なものになっている。
 屍者カードでこれのカード(8枚ある/汗)が引かれたら、レベル2以上であれば出現する。
現れるのはカードを引いたゾーンを含むタイルの中央のゾーン。そこに建物があれば破壊されて瓦礫となり、進入禁止に。
またそこに屍者がいれば全滅し、生存者がいればサイコロをふって1〜2ならそのまま、4〜6なら指示された方向へ1ゾーン移動する。結果がそのままだったり壁などで移動ができなかったりすると2ダメージ(汗)
 屍者フェイズには0〜1ゾーンの射程(斜め含む)で生存者が一番多いゾーンに「屍者を吐く」。つまり屍者カードを1枚引いてそのゾーンに出現させるのだ。
もし射程内に生存者がいなければ隣りのタイルの中央のゾーンに移動し、出現時と同じく踏み荒らす(汗)
 ネクロマンティック・ドラゴンが出現したときには、弱点カードというのを1枚引く。
それには弩砲、もしくは遠距離武器でのみダメージを受ける。などと書かれている。もちろん内容はカードによって異なる。
ネクロマンティック・ドラゴンはこのカードに書かれている方法で2以上のダメージを与えなければ撃退できないのだ。
ネクロマンティック・ドラゴンを撃退すると1の経験点と宝の武器をランダムに入手できる。
しかしまたカードが引かれると現れる。
弱点カードは5枚あるのだが、これら全てをクリアしてようやく殺すことができるのだ。
殺したときの経験値は捨て札になっている弱点カードの合計なので5点。ドラゴンも他に存在するのでこういうルールになっているらしい。

 きびしいのはもちろんだが、プレイ感としては上記のスペクトラルウォーカーや屍鼠の方がきつい(汗)
まあこれだけ派手ででかいのにやられると仕方ないと思える(笑)ということもあると思うが、後述する弩砲が強力なことも影響が大きい。
あと建物を瓦礫に変えるという部分だが、これで勝利に必要な目的トークンや通路が塞がれたらゲームオーバーである(笑)

 弩砲。
ネクロマンティック・ドラゴンが登場するミッションでは最初から生存者のスタートゾーンに配置される。
2アクションで生存者と一緒に1ゾーン移動するか、攻撃が行える。
攻撃は1ゾーン以上が射程で、壁に当たるまでの一直線のゾーンそれぞれにダイス3個、命中4+(視界内なら3+)、ダメージはネクロマンティック・ドラゴンなら撃退。それ以外なら死亡と非常に強力で、長い通路の端から撃ったりすると痛快極まりない。
またネクロマンティック・ドラゴンの弱点カードはそれぞれ内容が異なるが、弩砲なら必ず撃退できるのも心強い。
それに一部のアボミネーションなどの能力でドラゴンファイヤ以外では倒せないやつとか、上記のスペクトラルウォーカーなんかも一撃で粉砕できるのが気持ち良すぎる。
生垣や逆茂木なんかももちろん貫通♪
これが使えるならネクロマンティック・ドラゴンが出てくるのを歓迎したくなるくらいである(笑)

 ちうわけでシナリオの追加がないのでこれの内容を追加して黒疫禍のシナリオをやり直してみたりしたのだが、やはりスペクトラルウォーカーと屍鼠による難度上昇は非常に大きい。
ちょこちょこかじられていつの間にか全員瀕死状態とかが通常運転に(汗)
こいつらは黒疫禍シリーズにだいぶ慣れてからでないと導入はやめといた方がよさそうである。まあ化夢宇留仁はマゾっ気があるのか、その緊張感がまたたまらんわけだが(笑)
そしてネクロマンティック・ドラゴンは、上記弩砲が気持ち良すぎるのでどんどん追加するといいと思う♪
シナリオ無茶苦茶になるけど(笑)

外伝12 泣き霊の叫び
 アークライトで公開されている追加シナリオを遊んでみた。
ネクロマンサーとして告発されて死刑になったゲイルという未亡人の霊の力で大量の幽霊に祟られている村で、彼女の霊に安らぎをもたらす。


 マップ6枚で生存者6人で、緑鬼軍と本セットを使用する。
青の出現ゾーンはスペクトラルウォーカー専用。
ネクロマンサーは登場せず、代わりにゲイルの霊が登場し、生存者たちを視界に収めると青の出現ゾーンを元あった位置から彼女のゾーンに移動させた後に霊は消える。
あとはいつもの通り指定された目的トークンを見つけ出し、最後に彼女の家でドラゴン・ファイヤーを燃やせばクリア。
上記ネクロマンサーのルール以外はこれといって変わったところがないので遊びやすい。
しかしやはり緑鬼軍の広いマップは、分岐で屍者が増えまくるのがなかなかきつい。
20240629追記

気楽さ 4
言語依存 3
 大した量は無い。
ソロプレイのしやすさ 5

完全協力型ゲームなので全く問題ない
化夢宇留仁の好き度 5

20231126