Call of Cthulhuとはどんなゲームか?

クトゥルフの呼び声

  米ケイオシアム社が発売したホラーTRPGの金字塔であり、日本で最も親しまれているホラーRPGでもある。
日本ではホビージャパン社が翻訳&出版を行っていたが、現在は残念ながら絶版。
しかし本家アメリカではまだまだ元気で、次々にシナリオやサプリメントが発売されている。

※最近では新紀元社からはD20システムのルールブックが、エンターブレインからはHJ社版と同じベーシックロールプレイシステムの第6版の日本語版が次々と発売され、エンターブレインの方は次々とサプリメントも発売しており、日本における第2次クトゥルフブームが到来。
思ってもいなかった嬉しい事態です♪


元になった世界

 クトゥルフの呼び声の元になったのは、その名もクトゥルフ神話と呼ばれる神話大系で、これはこのゲームに限らず、小説や映画など、様々なメディアで取り扱われている。
クトゥルフ神話を扱った作品は非常に多く、特にそう明記されずに扱っているものも多いので、そんなの知らないという人でも知らず知らずのうちに関連作品に触れている確率は高い。


そもそもの発端

 クトゥルフ神話のきっかけを作ったのは1920年代に活躍したアメリカの恐怖小説家ハワード・フィリップス・ラブクラフト(H・P・ラブクラフト)で、主にウィアード・テールズに発表されたその作品は、それまでのホラー小説のどれとも似ておらず、一部に熱狂的なファンを生み出す。
そのファンの活動は今で言う同人誌活動のようなノリで、同じ世界を扱った小説を競作するようになり、やがてクトゥルフ神話という形になっていった。


世界の広がり

 クトゥルフ神話は世代が変わっていっても支持され続け、現代に至ってもその関連作品は次々と作られている。
小説はもちろん映画、ドラマ、コンピュータゲーム、コミック等々。
そんな中でクトゥルフ神話を扱ったTRPGが生まれたのは当然の流れと言えるだろう。
元々がそう言うファンがアイデアを出し合って世界を作っていったものであるから、元々TRPG的な要素が強かったとも考えられる。


ゲーム・システム

 クトゥルフの呼び声はケイオシアム社の汎用システム、「ベーシックシステム」をベースにしている。
これは行為の成否判定を10面体サイコロ2個を振って片方を10の位、もう片方を1の位 として読むパーセント・ダイス・システムを利用したもので、行為の成功率がそのままパーセントで表されるので分かりやすく、細かい修正もつけやすい優れたシステムである。
 クトゥルフ独自のシステムとしてはSAN値がある。
SAN値とはいわゆる正気度を表しており、この値が低くなってくると狂気に近寄ってゆく。
PCは恐ろしい体験をするとSANチェックを行い、 失敗すればSAN値を失うというのが基本システムで、これによって恐怖のあまり発狂してしまう可能性を表現しているのだ。
 このシステムにより、キャラクターが味わう恐怖と、自分のキャラクターがゲームから脱落してしまうプレイヤーの恐怖とをうまくリンクさせるのに成功しており、 スリルと興奮に満ちたゲームが実現している。

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